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2024-07-25 18:01:00

イリーナ・ザレツカ チャンピオン組手セミナー -反応の分析で危険ゾーンを完全コントロール!-

こんにちは!

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つい先日kindleで発売された書籍です。

アゼルバイジャン代表、東京オリンピック女子組手+61㌔級 銀メダリストのセミナーの様子が書籍化されています。

2022年の来日では、水戸女子高校、拓大、浪速、日本空手道会館の4カ所でセミナーを開催されています。

このセミナーにはオリンピックの舞台でも対戦した植草 歩選手がサポートされていました。

 

2018年、2021年 WKF世界選手権2連覇

2021年 東京2020オリンピック銀メダル

イリーナ選手が水戸、東京のセミナーで紹介した自身の技術と考え方 "常勝の鉄則” の概要は次のようになります。

 

「徹底:多様な反応訓練」

イリーナ選手の組手の考え方のベースにあるのが攻撃的カウンターです。

相手に技を出させた後を仕留める(後の先)

相手の動き出しの瞬間を捉える(先の先)

基本的には相手が動くことにリアクションし自分の技を決めます。そのために必要なのが反応の鋭さです。

誘って相手の技を出させるとき、自分から間合いを詰め相手と技が交錯するときの防御体制と攻撃体制の速さ。

それに自信を持つための練習を多数紹介されています。

 

「戦略視点:相手をコントロールする」

技を極めるにあたり重要視しているのが『相手の動きをコントロール』すること。

相手の動きを読んだり、またどのように動かすのかを常に考え、それに応じた自分の動きを組立ています。

 

「意識:完全実践思考」

練習メニューを果たすための練習にせず、あくまで手段と捉え常に試合の実際の状況の課題の克服にあると言います。

試合の中の動きを想定した "本番” です。

練習のための練習につい陥ってしまいがちな具体的な注意や指摘について触れられています。

 

 

相手も自分も攻撃が届かない距離を『セーフティーゾーン』と呼び、相手との組手の主導権を握るため『デンジャラスゾーン』に入り相手を反応させます。

デンジャラスゾーンに入った時に瞬間的に止まり、止まることで相手の反応を正確に見る癖をつけ、正確に判断し技を出す練習方法が紹介されています。

デンジャラスゾーンに侵入し相手の反応が鈍ければ自ら前に詰め、相手が踏み込んできたらバックステップして返し技。

その時のスタンスや軸の位置の置き方、デンジャラスゾーンで強くなるエクササイズが複数紹介されています。

 

よほど反射神経が無いと相手の懐に入り観察するのは難しいと言えます。

また相手の反応に合わせ、先の先・後の先を使い分けています。

これだけ引き出しが豊富だとそりゃ強いわけです。

 

何といっても一番凄いと思った考え方は、相手と同時に技を出し合わないこと。

なぜならば相手に旗が上がるリスクが伴うからです。

『100%自分の攻撃』となるタイミングを作り出し、相手の虚をついて得点を狙います。

自分の攻撃の決定率を上げること、相手の攻撃を防ぐためや、相手が技を出そうとする瞬間を逃がさないための練習方法が取り上げられています。

 

 

これだけ空手脳が高いと待っても攻めても、どんな状況でも失点リスクを回避して面白いように得点狙えそうですね。

このセミナーはDVD化されていますので興味津々です。