こんにちは!
初級編では、審判の役割や権限についての講義でしたが、中級編は主に得点の正しい見極め、より詳細なウォーニング・ペナルティを学びます。
まず得点。
副審が旗を挙げる判断基準は下記の6項目。
1・良い姿勢
2・スポーツマンらしい態度
3・気力
4・残心
5・適切なタイミング
6・正確な距離
簡単に説明すると、
1・良いフォームのこと。バランスの悪い姿勢で出された技は有効技とはなりません。
2・相手にケガをさせようと大振りで攻撃を仕掛ける等の行為はダメ。
3・これには「スピード」「パワー」も含まれます。その技自体に気力が伴っていないといけません。
4・技を出した後も相手を意識し続けている状態。(技を出したあと背を向けたり、倒れたりしないこと)
5・適切なタイミングで出された技かの見極めが必要です。
6・技が有効になる距離のこと。旗が挙がらないパターンとしては詰まった技・抜けた技なんかがそうです。
次にウォーニングとペナルティについては、小学生の大会向けではありませんので割愛します。
軽微なコンタクトか重度のコンタクトで得点か反則かに分かれる説明でした。
接触によって相手の勝利の可能性を減少させた場合、ダイレクトに「反則注意」する必要があります。
この場合、ドクターとしっかり会話し継続可能かどうか判断しなくてはいけません。
ただしドクターが「継続不可」と判断しても主審が「継続可能」と判断した場合、主審はドクターの判断を覆すことが出来ます。
他には「掴みからの投げ」に関して、技として認められるケースと反則を取らないといけないケースがたくさん紹介されていました。
最後に試合映像を使っての得点 or 反則のケーススタディです。
自分が主審になったつもりで映像を何度でも観ますが、本番は一瞬の出来事ばかりですのでそれはもう大変です。
お題目は、主審はなぜ「やめっ!」をかけたでしょうか?
複数映像が流れてイージーなのもあれば、とにかく技が速すぎて判断が難しいケースもあります。
イレギュラーな事象が起こった時にも冷静に対処出来るよう、大会映像を審判視点で観ていかなくてはいけないと改めて感じました。
大会の規模と数に対して、審判をしてくださる先生の数が合っていないのが実情で、副審2人制も強化・活用されていきます。
大会では生徒の試合をスタンドで観戦したい気持ちが強いですが、微力ながら私も審判で貢献していかなアカンなと思う次第であります。
こんにちは!
何年かかったかな?
かなり古い書籍で四大流派全て揃うのに随分時間がかかりました。
糸東流に至っては、昭和59年(1984年)発行ですので40年前、驚く事に消費税導入の遥か前!
探しに探して、先日ゲットしたばかりです。
書籍の内容は流派の特徴を捉えた内容となっていますので簡単にですが触れてみたいと思います。
【剛柔流】
全五章で構成され、剛柔流空手道の特徴・呼吸法・移動動作・型の緩急の分け方・女子護身組手。
吸いと吐きを息吹音として表面に表す陽息吹。
臍下丹田の鍛錬に適した身体の締め、相手に呼吸を測らせない利点のある陰息吹。
基本稽古や型の中で、上下肢の締め、臍下丹田への "気" の集中を試みます。
剛柔流の「剛」の部分が陽息吹とすれば、「柔」の部分が陰息吹と言えますね。
【糸東流】
糸東流の歴史・身体各部位の名称・防御の五原則・形についての知識・空手道競技について。
攻撃技や防御技が写真で説明されています。
平安四段の形と分解の説明、ジオン・バッサイ大・クルルンファの形なんかも写真で挙動が載っています。
【松濤館流】
松濤館空手の特徴・使用部位の名称・立ち方の説明と運足方法・突き技・打ち技・蹴り技・受け技の種類・形とは何か・組手とは何か・準備体操
使用部位の名称や技の説明では、どの本よりも大きな写真と説明で、理解しやすかったです。
平安形も同様です。
面白かったのは約束組手の内容。
打ち受けからの裏拳打ち。
揚げ受けからの上段回し蹴り
中段横受けからの猿臂打ち
かなりたくさんの練習パターンが紹介されていました。
【和道流】
空手練習の心得・身体の急所・平安形の分解・組手連続技・ストレッチング
形の意味を理解し、力の強弱・緩急を会得する。
稽古前のストレッチや体幹の紹介等でした。
独特な受け技の和道流、技の説明では興味津々でした。
ルールの変化、時代の流れに乗り組手競技に関しては現代と大きな違いを感じましたが、
基本や形はずっと先代からの教えを崩すことなく頑なに守られています。
「温故知新」
空手道、これからもずっと引き継いでいかなくてはいけない、とても大事なものですね。
こんにちは!
今週の火曜日、帰宅中の電車の中で全空連から送られてきたメールに気づきました。
審判レベルの向上を目的とした動画です。
審判員としての基本的な役割や責任を再確認することに加え、より高いレベルの知識とスキルを身につけ、総合的なレベルアップを目指すために出来た教材をYou Tube上で学べるようになりました。
その日は夜練がありましたので、稽古後PC開いて全空連の公式チャンネルを開いてみることに。
動画が3本。
初級・中級・上級と分かれていて、ルールに関しては変更点の説明を軽く触れる程度で、メインはケーススタディ。
いろいろな試合映像の中で、ジャッジに困るようなシーンが流れ、正しい判断を解説付きで答え合わせする感じです。
大阪で審判講習に出席した内容と似た作りだった気がする。
”コンタクト” か "無防備" で議論が白熱してましたので多分同じじゃないでしょうか。
初級編は、主審・副審・監査に焦点を当てた内容で構成されています。
主審はペナルティとウォーニング、副審は得点を確認することになっています。
しかし主審の権限は競技上だけに留まらず、その周辺全体に及び試合全てをコントロールすることが求められます。
主審の動作や判断ひとつで、その試合が良い試合になるかどうかが決まると言って過言ではありません。
責任を理解することが大切です。
副審は得点とするための6項目を正しく理解し迅速に技を判断する能力が求められます。
抜けた技・弱い技を得点としてしまうと、選手からの信用を失います。
進行中の試合を監督する立場の監査の役割はとても多く重要です。
主審・副審の決定が競技規定に従っているか否かを管理します。
時間内外の得点やウォーニング・ペナルティの判断は監査の重要な役割です。
初級編は、比較的イージーな内容。
ジャッジの仕方、反則の取り方、得点技が分かれた時の決まり方等のおさらいが中心でした。
ケーススタディもそんなに難しくありませんでした。
もっぱらDVD派なので購入したら保管しておきたいものですが、配信のメリットは通勤電車の中や、道場でちょっと気になったらスマホでいつでも簡単に視聴出来ます。
便利な世の中になりました。