こんにちは!
全日本空手道連盟から購入しました。240ページもの大ボリュームです。
指導者向けの教範です。空手道の歴史や全日本空手道連盟の成り立ち、指導者の役割と責任、空手道における運動生理学、体力トレーニング方法、外傷・障害の予防と応急処置、メンタルマネジメント、空手道の礼法、基本技術及び応用技術が記されています。
空手道が琉球国から本土に入ってきた歴史の紹介から始まります。
全空連の歩みでは、1964年の東京オリンピックを契機として、各流派の間で大同団結の気運が起こり、結成されました。全空連の使命は、空手界に統一的な秩序を与え、健全な発達を促進するとあります。
指導者の資質は、子供達に「次回への意欲」を持たせるとあります。「また明日も来よう!」・「また来週も頑張ろう!」という気持ちにさせることを「次回への意欲」と定義しています。
反対に「人間の意欲を損なわせる言動」がたくさんの事例で紹介されています。注意せねば。
空手道に必要な体力要素は、組手と形で異なります。
組手競技では、比較的緩やかな動きの中で、激しい攻防が繰り返され、「瞬発力」「敏捷性」「巧ち性」が重要と記されており、突きと蹴りのコンビネーションによる「協応性」も必要です。
形競技では、組手同様に「瞬発力」「敏捷性」に加え、仮想の敵が複数である為方向転換も多く、バランスを崩さないためにも「平衡性」が重要です。
また、各関節の可動域が大きいと余裕を持って技を出せるため「柔軟性」も欠かせません。
上記要素を高めるトレーニング方法や、ウォーミングアップ / クールダウンが紹介されています。
イラストと文字でたくさん紹介されていますが、動画で欲しいと思いました。
次は外傷と応急処置ですが、京都で学んだRICE処置です。冷えピタみたいなのを常備しといた方が良いのかな。捻挫したらすぐ冷やさないけませんね。
安全管理に関することが、事故の事例を基に記されています。
試合中のメンタルマネジメントでは、
①平常心で臨む
②勝敗を意識しすぎないこと
③冷静に燃える
④勝ち急がない
⑤慎重になりすぎない
⑥油断は禁物(3つの油断に注意すべし)
⑦臨機応変を忘れずに
⑧最後まで諦めない
⑨気持ちで相手を威圧する
⑩もし緊張が生じたら
詳細に記されていました。
そればかりか、試合別のメンタルマネジメントまでも。
①第一試合(予選)の心得
②優勢な試合での心得
③劣勢な試合での心得
④初めて出場した場合の心得
⑤決勝戦での心得
ふむふむ。
状況に応じた、適切な声かけが出来るようにしたいところです。
最後に、空手道の礼法と基本技術です。
座礼や正座からの立ち方が載っていたり、流派別で立ち方や受け技、突き技、蹴り技が紹介されています。歩幅や爪先の角度まで詳細に説明されています。
常に高い、倫理観を持って人格を磨くとともに、技術の研究・心身の練磨に励み指導者に相応しい人格者で、社会から尊敬される人でなければならない。と締めくくられています。
ハードル高いです、、
こんにちは!
Vol.6はゼロの間合いを制す (2017年6月号)
※ゼロの間合いとは、相手と密着した状態を指します。この記事が掲載された2017年当時はまだ「分かれて」・「続けて」がありませんでしたので、それを承知の上でご覧ください。
密着したゼロの間合いの中で、何もせずに離れるか、審判の「やめ!」を待つのは非常にもったいないことです。
なぜならば、自分が間合いを詰める必要も無く、相手が目の前にいてくれるからです。ここで何もしないのと、攻撃して終わるのでは、その後の展開に大きな違いが生じてしまいます。
たとえ得点にならなくても、攻撃で終われば審判に積極性を印象付けることが出来ます。
ゼロの間合いから直接攻撃は出来ませんので、攻撃の前に自分の間合いを作り出す事が重要です。また接近していれば相手も攻撃できる状態だということを念頭に入れなければなりません。
①自分の間合いを作る方法
1-1:相手を押して自分が動く
ルール上相手を押せばカテゴリー2のウォーニングとなりますが、自分が動くための支点を作るために相手を押します。
1-2:蹴りは足の踏み替え
接近戦からの蹴りにおいて足の踏み替えを行うことは、相手の突進をかわす・蹴りの間合いを作る・技の切れと威力を出す等、様々な効果が期待出来ます。
②ゼロの間合いからの中段蹴り
2-1:後ろ足で蹴る
接近した状態から後ろ足で中段を蹴るには、後退する必要があります。しかし実際に後退すると相手に反撃されるリスクがあります。リスク回避する方法として、蹴る方と同じ側の手を前に出して、相手の前進と攻撃を止めながら蹴ります。
2-2:前足で蹴る
前足で直接蹴ると、威力が乏しくポイントに繋がりにくいですが、足を前後にスイッチさせて踏み替え、瞬間的に後ろ足として蹴ります。
ポイントは両足をト・トンと2度踏み替えることです。
③ゼロの間合いからの上段蹴り
3-1:基本的には中段蹴りと同じですが、密着した状態で足を高く上げるため崩されるリスクがあります。
・蹴り足を身体の中心に寄せる
・相手を横に押すと同時に軸足を横に移動させる
・後頭部を蹴る
コツは出来るだけ接近した状態から足を巻き付けるように相手の後頭部を蹴る事です
3-2:後ろ足で蹴る
蹴り足を後ろに引き、次に軸足を後ろ足の位置に引いて蹴ります。この時も、足の踏み替えでト・トンです。上体を倒しながら蹴ることで足がより高く上がり、顔面への攻撃を防ぐ効果もあります。
注意点は、相手に対し上半身を真横に保つことです。
④ゼロの間合いから突きで極める
4-1:押して突く
片手で押して、押した手を使って突きます。後退せず、横に移動しながらです。
ポイントは腰を切らない突き方です。後ろ足のつま先を後ろに向けたまま突けば、上体が横を向いたままなので、速いだけでなく相手に攻撃される心配も少なくなります。
4-2:肘受けで間を作る
前腕の肩から肘までを相手に密着させ、前の足を軸にして後ろ足を外にスライドさせます。
⑤ダッキングされた時
5-1:乗って押す
自分の突きをダッキングで潜られてしまった時、相手の肩の後ろを押して横に移動しスペースを作ります。ポイントは、少々体重を乗せて斜め下に押すことです。
5-2:押して下がる
相手の足が自分の内側に来てしまった場合、前足を払われる恐れがあるので、前足を優先的に逃がす必要があります。ただ前足を引いただけでは、その瞬間に足を掛けられて崩されてしまいますので、足を引く時は手で押すことでより速く相手から離れることが出来ますし、相手の反撃が遅れます。
5-3:押して回る
逆構えで接近した時、相手に外側を取られた場合、より注意が必要です。この場合、相手の肩を押しながら外側へくるりと270°回ります。これで足をかけられる可能性が低くなります。
この頃からルールに変化が生じましたが、密着した瞬間に審判は「分かれて」を発する訳ではありません。
ゼロの間合いを上手く活用して、試合巧者になりたいところですね。
こんにちは!
Vol.5は中段突き改造計画 (2016年12月号)
月井流、確実に極まる中段突きの方法です。
日本人選手と外国人選手の突きの違いはフォームに表れ、外国人選手が胸を開いて突くのに対し、日本人選手は胸をさほど開かず逆に閉じて突く場合が多いのだそうです。
日本人と外国人の突き方の違いですが、日本人の突きはステップと同時に身体全体が前進し、前足が着地すると同時に突きが極まります。腰のキレよりも、全身をぶつけるように突きますね。
対して外国人のスタイルは、前足だけでステップしその後に腰を切って突く傾向にあります。
外国人のスタイルの方が突きの距離が伸びて、身体は前進しないので失点のリスクも軽減されます。
従来の突き方(日本人タイプ)だと、タイミングが合わないっ!と感じても途中で止めることも出来ず、逆にカウンター(後の先)の餌食になってしまうことも。
姿勢の矯正方法です。
①フロントランジ
腕を胸前で組んだ状態で、一方の足を前に出し、前足の膝が直角になるまで腰を落とします。
幅は広すぎず狭すぎず、後ろの足も曲げておきます。
フロントランジに慣れてくれば、正拳突きの構えから、落下と同時に突きを極めます。
②サイドランジ
腕を胸前で組んだ状態で、四股立ちより若干広く横幅を取り、つま先を四股立ち同様に45度外に向けて立ちます。
そこから片膝をゆっくりと出来る限り左右交互に曲げます。(体幹と股関節の強さが重要)
③サイドランジからフロントランジ
腕を胸前で組んだ状態で、立ち方は自然に八字立ちを取ります。ゆっくりと片方の足を曲げて、もう片方の足を横に伸ばし90度腰を切って伸ばしている脚の腰を90度曲げ、フロントランジに姿勢を取ります。
動きを逆再生するように、サイドランジから八字立ちに戻ります。(中段突きの前に前足を送ります)
-真横の構えから突く-
①逆突き
四股立ちでの組手構えから、前足だけを踏み込みます。この時、上体はその場に留まり前進せず、前足は足裏全部を突けません。母指球を素早く床に着けるようにします。腰を切る力で逆突きを行い、素早く元の構えに戻ります。
②連突き
逆突き同様に、前足を出してから腰を切りますが、前足を出したときに刻み突きを出し、腰を切って逆突きを行います。刻み突きは手と足を同時に出します。
③スライドして突く
前足を踏み込むと同時に軸足である後ろ足をスライドさせ距離を詰めます。突いた後に引き手を使って間を切ります。
④肩をぶつける
逆突きを出す際、突く側の肩をぶつけるように突きます。肩をぶつけるように突く事で、距離を稼げるだけでなく、線を外して相手の突きを食らわない効果も得られます。
最後に注意点の説明です。
・初動は、上体を前進させず前足だけを出す(前足以外は動かさない)
・腰を十分に切り、肩をぶつけるように突く
・引手を十分に取り、その場に留まらない
・突く前に前腕のガードを空けない
こんにちは!
Vol.4は身体を振ってよける!かわす! (2016年5月号)
上体を振る利点をこう説明されています。
上体の振りと言えば、ダッキングとスウェイバックがあります。相手が攻撃してきた時にかわすテクニックですが、常に上体を振るウィービングもあります。
(膝を支点に左右に身体をUの字に振るテクニック。ボクシングで良く見かけますね)
この3つに共通する点は、必ずしも運足を必要としないところ。その場での上体の振りだけでも攻撃をかわすことが出来ます。
左右に移動するより、上体の振りだけでかわすことのメリットは、
1・素早く相手の攻撃をかわせる
2・接近した状態から反撃が出来るので、時間的に有利になる
例えば、相手が攻撃してきた時に、後退して反撃に転じれば、後退から前進に移行するには、いったんニュートラルな状態に戻ってから反対方向へ移動することになります。
身体全体が後退するのをいったん静止させてから前進する訳ですから、相手の追撃が先に決まってしまいます。
ところが、足の位置はそのままで上体だけ反らして攻撃をかわせば、上半身だけ動けば良いので、運足でかわすよりも時間的には早くなる理屈です。
腕を振る練習方法です。
①腕振り:脱力状態から両手を左右に振り、腕の動きに合わせて身体を左右に捻る。
②肩振り:脱力状態から肩を左右に振り、肩の動きに腕が遅れて振られるように動く。
③横振り:脱力状態から上体を左右に振り、腕は上体が左に振られた時は左手が上で右手が下。右に振った時は右手が上で左手は下に振る。
ペア練習の紹介です。
①ウィービング
攻撃側は通常の組手構え・防御側は相手に身体の前面を向けて立ちます。
この時、防御側は両肘を曲げて胸の高さに構えておきます。
攻撃側は、上段突き・中段突き・刻み突き・逆突きで攻撃し、防御側は腕を振りながら左右に上体を振ってかわし、戻しを利用してカウンターを打ちます。
反撃のパターンも無限大に広がりますね。
注意点は腕の振りでウィービングしますので片方の手は、顔をカバー出来る位置になければいけません。
コーナー際の攻防に役立つのではないでしょうか。
②ダッキング & スウェイバック
今度は相手に対し、横向きに立ちます。前傾姿勢を取る場合は、前手を若干上げて奥手を下げます。
反対に後傾姿勢を取る時は、前の手を下げ、奥手を上げます。
スウェイバックは基本的には後ろ足を後退させずに、その場で上体を振って攻防を行います。刻み突きでカウンターを狙う場合は、上体を後傾させた時に前拳を引かずに出来るだけその場に残すようにすると、反撃が速まります。
逆突きでカウンターを打つ場合、上体を後傾させた時に前手を相手の突きに添えます。また逆突きは、そのまま普通に突くと相手の腕にぶつかってしまうので、小指を上に向けて突きます。この突き方は、相手の腕にぶつからない他、突きが4人の副審の視界に入りやすくポイントの確立が上がります。
かわし方全般に言えることとして、呼吸の大切さをあげられています。
後傾する時に息を吸い、前傾する時に息を吐くことで、動きがさらに速くなるようです。
次はダッキングです。
ダッキングはただ避けるだけではなく、相手の懐に入ってすぐに攻撃が出来るように心がけます。
ダッキングの仕方ですが、相手の外側に顔を置く形が望ましいです。
お互いが「正体」の場合で説明します。
相手が刻み突きできた場合、そのまま顔をガードしながら左脇の下に入ります。
相手が上段逆突きできた場合、自分の右肩を相手の右脇にぶつけるように入ります。
相手の懐に潜り込んだら、そこで止まらず直ちに反撃に転じます。
カウンターのパターンとしては、逆突き・裏回し蹴り・サソリ蹴りがありますね。
「後の先」でした。
こんにちは!
Vol.3は組手の基本・上級編 (2015年9月号)
これも、カニ構えについてです。
カニ構えは、やや浅めの四股立ちで構えますが、どれだけ強いかを説明されています。特に非力・軽量の人は四股立ち以外考えられないとまで言われています。
立ち方の違いによる強度の差を検証します。パートナーに両手を前に出して掌を重ねてもらい、自分が片手で押してみます。
押す際、3つの立ち方を試してみます。
検証1 押してみる
①:前屈立ち、または基立ち
①はパートナーが両手で構えていれば、よほどの力の差がない限り押すことは出来ません。この場合、単純に力対力の勝負です。
②:両足を平行に取る
②は相手に対して全く押すことが出来ないはずです。
③:四股立ち
③は力を入れて押さなくても、両足の膝裏を抜くだけで楽に押すことが出来るはずです。
検証2 片足で立ち、安定感を試す
④:軸足を十分に開かず、つま先を真横に向けて膝を掻い込む
④はパートナーに肩を押してもらってみると、簡単に飛ばされるはずです。
⑤:軸足のつま先を真後ろに向けて膝を掻い込む
⑤他の構え方なら、軸足を旋回させますが、カニ構えではスムーズに持ってこれますね。
次に動きやすさについてです。
カニ構えの場合、動きそのものが速く多彩になるだけでなく、技のバリエーションも増えてきます。カニ構えで得られるメリットを挙げてみます。
⑥細かな運足と安定
足を平行に揃える場合とつま先を外に開く場合では、運足が大きく異なります。
平行に揃えて真横に構えると、前進・後退は股関節が動き、足全体で行わなければならない。
つま先を外側に向けると、膝から下だけで前進・後退が出来ます。
膝から下だけで動ける分、身体の上下動が減り、目線が安定します。加えて、つま先を開けば、他の立ち方よりも急加速・急ブレーキ・急転換が可能となり、急激な方向転換でも体軸がブレずに安定して動くことが出来ます。
⑦スウェイとダッキングが容易
カニ構えは、他と比べて上半身を振りやすく、上体だけで相手の技を自在に避けることが可能です。また相手に正面を向く必要が無いので的も小さくなります。
特に、スウェイバック時カニ構えの優秀性が顕著に表れます。基立ちベースから上体を後ろに反らしても、振り幅が小さく十分に相手の攻撃をかわせないだけで無く、瞬時に基の姿勢に戻れません。これでは反撃に遅れてしまいます。
一方、カニ構えでは上体の振りが大きく楽に振る事が出来、万が一後ろに反った時に突き飛ばされても十分に耐える事が出来る位に強く、また反撃も容易です。
またダッキングに関しても、四股立ちのまま行えば瞬間的に身体の落下を利用し相手の攻撃を回避出来ます。
【刻み突き】
①:両つま先を開いてカニ構え
つま先を開くことで”おこり”が消え且つ遠くまで届く
②:後ろ足つま先を動かさずに前拳を構えた位置からそのまま突く
後ろ足で強く蹴らない分、力みが無く技の”おこり”も少なくなる
③:突いた手を思い切り引いて足をスイッチして残心を取る
まっすぐに突き込んでも僅かに線を外す事ができ且つ次の攻撃に移りやすい
留意点
①落ちてくるものを拾いにいくイメージで拳を出す
②突きが極まった瞬間の両膝の向きに注意する
③引きと同時に、両足を浮かせスイッチする
手が先に飛び → 上体が傾いて手に乗り → 足がついてくる 感じです。
【上段逆突き】ワンステップ
①両つま先を開く
②後ろ足つま先は後ろを向けたまま床を蹴って前進
③後ろ足股関節を内旋させて突く
【上段逆突き】ツーステップ
①両つま先を開く
②後ろ足つま先は、後ろを向けたまま床を蹴って前進
③前足が着地した瞬間に前足で床を蹴ってツーステップ目
④前進移動中に突きを極める
⑤両足が着地した時点では、突いた手を引いている
留意点
①前進時に構えを崩さない
②突く時に、前手を引かずに前手に全身が寄って行くイメージを持つ
③引き手を大きく取り、カニ構えで残心を取る
補足説明です。
前手を引かない理由ですが、前進して突く時に前の手を引いてしまうと、スペースが生まれカウンターを誘発するからです。
【蹴り】
①足が高く上がる
シーソーの原理で、片方を下げることでもう片方が上がる
②遠くまで蹴りが届く
首から下を振ることで、身体を遠くに飛ばして蹴る
③相手の突きが届かない
上体を倒すので、相手から自分の顔が遠くなる
屈んで蹴る
カニ構えでダッキングすることで反撃が容易になります。
①前足での裏回し蹴り
膝を掻い込んでさらに身体を倒して蹴る
②後ろ足での裏回し蹴り
後ろの肩を相手にぶつけるように腰を切り、後頭部を蹴る
③サソリ蹴り
前足が相手の外にある時は、後ろ足で蹴る
最後に、カニ構えで最も効果的と思われることは、角度・間合い・技の軌道が多彩になり、相手にとっては予想しにくいスタイルであり、気配を察知されない点だそうです。
気配を少しでも消すことが出来れば、相手の反応は僅かに遅れる分、自分の攻撃が極まりやすくなると言えます。