ブログ
新設! 組手の基本【中段突き改造計画】
こんにちは!
Vol.5は中段突き改造計画 (2016年12月号)
月井流、確実に極まる中段突きの方法です。
日本人選手と外国人選手の突きの違いはフォームに表れ、外国人選手が胸を開いて突くのに対し、日本人選手は胸をさほど開かず逆に閉じて突く場合が多いのだそうです。
日本人と外国人の突き方の違いですが、日本人の突きはステップと同時に身体全体が前進し、前足が着地すると同時に突きが極まります。腰のキレよりも、全身をぶつけるように突きますね。
対して外国人のスタイルは、前足だけでステップしその後に腰を切って突く傾向にあります。
外国人のスタイルの方が突きの距離が伸びて、身体は前進しないので失点のリスクも軽減されます。
従来の突き方(日本人タイプ)だと、タイミングが合わないっ!と感じても途中で止めることも出来ず、逆にカウンター(後の先)の餌食になってしまうことも。
姿勢の矯正方法です。
①フロントランジ
腕を胸前で組んだ状態で、一方の足を前に出し、前足の膝が直角になるまで腰を落とします。
幅は広すぎず狭すぎず、後ろの足も曲げておきます。
フロントランジに慣れてくれば、正拳突きの構えから、落下と同時に突きを極めます。
②サイドランジ
腕を胸前で組んだ状態で、四股立ちより若干広く横幅を取り、つま先を四股立ち同様に45度外に向けて立ちます。
そこから片膝をゆっくりと出来る限り左右交互に曲げます。(体幹と股関節の強さが重要)
③サイドランジからフロントランジ
腕を胸前で組んだ状態で、立ち方は自然に八字立ちを取ります。ゆっくりと片方の足を曲げて、もう片方の足を横に伸ばし90度腰を切って伸ばしている脚の腰を90度曲げ、フロントランジに姿勢を取ります。
動きを逆再生するように、サイドランジから八字立ちに戻ります。(中段突きの前に前足を送ります)
-真横の構えから突く-
①逆突き
四股立ちでの組手構えから、前足だけを踏み込みます。この時、上体はその場に留まり前進せず、前足は足裏全部を突けません。母指球を素早く床に着けるようにします。腰を切る力で逆突きを行い、素早く元の構えに戻ります。
②連突き
逆突き同様に、前足を出してから腰を切りますが、前足を出したときに刻み突きを出し、腰を切って逆突きを行います。刻み突きは手と足を同時に出します。
③スライドして突く
前足を踏み込むと同時に軸足である後ろ足をスライドさせ距離を詰めます。突いた後に引き手を使って間を切ります。
④肩をぶつける
逆突きを出す際、突く側の肩をぶつけるように突きます。肩をぶつけるように突く事で、距離を稼げるだけでなく、線を外して相手の突きを食らわない効果も得られます。
最後に注意点の説明です。
・初動は、上体を前進させず前足だけを出す(前足以外は動かさない)
・腰を十分に切り、肩をぶつけるように突く
・引手を十分に取り、その場に留まらない
・突く前に前腕のガードを空けない