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2022-07-07 07:15:00

新設! 組手の基本【身体を振ってよける!かわす!】

こんにちは!

 

Vol.4は身体を振ってよける!かわす! (2016年5月号)

 

新設!組手の基本.jpeg 

 

上体を振る利点をこう説明されています。

上体の振りと言えば、ダッキングとスウェイバックがあります。相手が攻撃してきた時にかわすテクニックですが、常に上体を振るウィービングもあります。

(膝を支点に左右に身体をUの字に振るテクニック。ボクシングで良く見かけますね)

この3つに共通する点は、必ずしも運足を必要としないところ。その場での上体の振りだけでも攻撃をかわすことが出来ます。

 

左右に移動するより、上体の振りだけでかわすことのメリットは、

1・素早く相手の攻撃をかわせる

2・接近した状態から反撃が出来るので、時間的に有利になる

 

例えば、相手が攻撃してきた時に、後退して反撃に転じれば、後退から前進に移行するには、いったんニュートラルな状態に戻ってから反対方向へ移動することになります。

身体全体が後退するのをいったん静止させてから前進する訳ですから、相手の追撃が先に決まってしまいます。

ところが、足の位置はそのままで上体だけ反らして攻撃をかわせば、上半身だけ動けば良いので、運足でかわすよりも時間的には早くなる理屈です。

 

腕を振る練習方法です。

①腕振り:脱力状態から両手を左右に振り、腕の動きに合わせて身体を左右に捻る。

②肩振り:脱力状態から肩を左右に振り、肩の動きに腕が遅れて振られるように動く。

③横振り:脱力状態から上体を左右に振り、腕は上体が左に振られた時は左手が上で右手が下。右に振った時は右手が上で左手は下に振る。

 

ペア練習の紹介です。

①ウィービング

攻撃側は通常の組手構え・防御側は相手に身体の前面を向けて立ちます。

この時、防御側は両肘を曲げて胸の高さに構えておきます。

攻撃側は、上段突き・中段突き・刻み突き・逆突きで攻撃し、防御側は腕を振りながら左右に上体を振ってかわし、戻しを利用してカウンターを打ちます。

反撃のパターンも無限大に広がりますね。

注意点は腕の振りでウィービングしますので片方の手は、顔をカバー出来る位置になければいけません。

コーナー際の攻防に役立つのではないでしょうか。

 

②ダッキング & スウェイバック

今度は相手に対し、横向きに立ちます。前傾姿勢を取る場合は、前手を若干上げて奥手を下げます。

反対に後傾姿勢を取る時は、前の手を下げ、奥手を上げます。

 

スウェイバックは基本的には後ろ足を後退させずに、その場で上体を振って攻防を行います。刻み突きでカウンターを狙う場合は、上体を後傾させた時に前拳を引かずに出来るだけその場に残すようにすると、反撃が速まります。

逆突きでカウンターを打つ場合、上体を後傾させた時に前手を相手の突きに添えます。また逆突きは、そのまま普通に突くと相手の腕にぶつかってしまうので、小指を上に向けて突きます。この突き方は、相手の腕にぶつからない他、突きが4人の副審の視界に入りやすくポイントの確立が上がります。

 

かわし方全般に言えることとして、呼吸の大切さをあげられています。

後傾する時に息を吸い、前傾する時に息を吐くことで、動きがさらに速くなるようです。

 

次はダッキングです。

ダッキングはただ避けるだけではなく、相手の懐に入ってすぐに攻撃が出来るように心がけます。

ダッキングの仕方ですが、相手の外側に顔を置く形が望ましいです。

 

お互いが「正体」の場合で説明します。

相手が刻み突きできた場合、そのまま顔をガードしながら左脇の下に入ります。

相手が上段逆突きできた場合、自分の右肩を相手の右脇にぶつけるように入ります。

相手の懐に潜り込んだら、そこで止まらず直ちに反撃に転じます。

カウンターのパターンとしては、逆突き・裏回し蹴り・サソリ蹴りがありますね。

 

「後の先」でした。