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2022-07-28 08:15:00

【全日本空手道連盟】空手道教範

こんにちは!

 

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全日本空手道連盟から購入しました。240ページもの大ボリュームです。

指導者向けの教範です。空手道の歴史や全日本空手道連盟の成り立ち、指導者の役割と責任、空手道における運動生理学、体力トレーニング方法、外傷・障害の予防と応急処置、メンタルマネジメント、空手道の礼法、基本技術及び応用技術が記されています。

 

空手道が琉球国から本土に入ってきた歴史の紹介から始まります。

全空連の歩みでは、1964年の東京オリンピックを契機として、各流派の間で大同団結の気運が起こり、結成されました。全空連の使命は、空手界に統一的な秩序を与え、健全な発達を促進するとあります。

 

指導者の資質は、子供達に「次回への意欲」を持たせるとあります。「また明日も来よう!」・「また来週も頑張ろう!」という気持ちにさせることを「次回への意欲」と定義しています。

反対に「人間の意欲を損なわせる言動」がたくさんの事例で紹介されています。注意せねば。

 

空手道に必要な体力要素は、組手と形で異なります。

組手競技では、比較的緩やかな動きの中で、激しい攻防が繰り返され、「瞬発力」「敏捷性」「巧ち性」が重要と記されており、突きと蹴りのコンビネーションによる「協応性」も必要です。

形競技では、組手同様に「瞬発力」「敏捷性」に加え、仮想の敵が複数である為方向転換も多く、バランスを崩さないためにも「平衡性」が重要です。

また、各関節の可動域が大きいと余裕を持って技を出せるため「柔軟性」も欠かせません。

上記要素を高めるトレーニング方法や、ウォーミングアップ / クールダウンが紹介されています。

イラストと文字でたくさん紹介されていますが、動画で欲しいと思いました。

 

次は外傷と応急処置ですが、京都で学んだRICE処置です。冷えピタみたいなのを常備しといた方が良いのかな。捻挫したらすぐ冷やさないけませんね。

安全管理に関することが、事故の事例を基に記されています。

 

試合中のメンタルマネジメントでは、

①平常心で臨む

②勝敗を意識しすぎないこと

③冷静に燃える

④勝ち急がない

⑤慎重になりすぎない

⑥油断は禁物(3つの油断に注意すべし)

⑦臨機応変を忘れずに

⑧最後まで諦めない

⑨気持ちで相手を威圧する

⑩もし緊張が生じたら

詳細に記されていました。

 

そればかりか、試合別のメンタルマネジメントまでも。

①第一試合(予選)の心得

②優勢な試合での心得

③劣勢な試合での心得

④初めて出場した場合の心得

⑤決勝戦での心得

ふむふむ。

状況に応じた、適切な声かけが出来るようにしたいところです。

 

最後に、空手道の礼法と基本技術です。

座礼や正座からの立ち方が載っていたり、流派別で立ち方や受け技、突き技、蹴り技が紹介されています。歩幅や爪先の角度まで詳細に説明されています。

常に高い、倫理観を持って人格を磨くとともに、技術の研究・心身の練磨に励み指導者に相応しい人格者で、社会から尊敬される人でなければならない。と締めくくられています。

 

ハードル高いです、、