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2024年9月3日 (火) 夜練43 @小部中学校
こんにちは!
大会明け一発目の夜練。
生徒達は土日稽古と大会、一日おいてまた夜練と空手三昧の日々。
まっさらだった生徒たちがどんどん逞しく成長していく姿を直ぐそばで観ていると感慨深いものがあります。
バンビたちと空手している時間はもう一度子育てしてる不思議な感じだし。
コツコツと積み重ねてきたことが、少しずつ競技空手で実を結んできました。
生徒たちに対して願うことは、どんなことでも良いので夢中になれる何かを見つけてほしいということ。
私の場合はこの空手教室。
自由に使える時間の大半を費やしているといって過言ではありません。
先日、眠い目をこすりながら作り上げた新しいチラシがもうすぐ届きます。
桜の宮まつりに間に合わせるため、最後怒涛の追い込みで仕上げました。
体験コーナーに来てくれた人たちに配る気満々でいてます。
中旬には県大会が控えていますし、神戸市大会の準備も当番で当たっています。
慣れない作業をしながらお祭りの段取りも考えていかないといけませんし、月末には審査も控えています。
ブログのストックもだし、振り返れば教室の無い日も空手ばっかりの日常を送っています。
退屈な毎日を過ごすよりも忙しいくらいが自分には丁度良い感じです。
有難いことに自分について来てくれる生徒がいる事で、毎日がとても充実しています。
感謝しかありません。
脳みそフル回転して、理想に近づけるよう頑張って生徒に還元したいと思います。
1・体幹トレ
2・組手
【体幹トレーニング】
久々バックプランクの登場。
特に意味はありませんが。
プランク・バックプランク・V字プランクで129分経過しました。
汗で滑って体幹どころじゃなかったかな。
動きを加えた体幹トレの方が夏場は良いのかも知れません。
【組手】
2時間の枠の中で組手に絞って稽古しました。(体幹はするが)
体育館の中をダッシュ・抱え込みジャンプ・アンクルジャンプ・カエル飛びジャンプの後は、
フットワークしてバックステップしてサイドランでした。
2列で軽くアップし、今度は組手のフットワーク。
フットワークもまだまだ基本を固める段階。
構えは下がるし、
腰は浮いてくるし、
相手から目を離すし、
脇は開くし、
まだまだです。
ステップ・前後フットワーク・横のステップ・高速ステップ・ランダムに加え、逆体バージョンも投入しました。
5,6本はやったかな。
逆体もいれるとこの倍かな。
徹底的に構えを矯正しないと、試合に出てやられるのは自分です。
何で前拳上げるの?
なんで踵浮かすの?
なんで奥拳は胸の前なの?
腰が浮いたらどうなるの?
口を酸っぱくして言ってますが各人それぞれ癖をお持ちです。
意識ひとつ、思考するだけで動きに変化が生じますが、まだまだ同じ指摘を繰り返します。
フットワークして、基本技に移りました。
刻み突き・中段逆突き・逆突き上段の3つ。
刻みと中段はフォームについておさらい。
生徒とのやりとりで理解を深める方法を取りました。
逆上の入り方。
2種類やって見せ、それぞれ感じたことを話してもらいました。
まず後ろ足で始動してみせ、意見を聞いてみたところ。
「技を出そうとする瞬間が分かる」
と答えた生徒がいてました。
正解です。
勢いよく後ろ足で踏み込んで入ると「おこり」が生まれます。
これをモーションと表現することが一般的です。
相手にバレないように突かないといけないのに、後ろ足始動だと一度沈んで入るので、ここで気配を感じられます。
後ろ足で床を蹴る → 身体が一旦沈む →モーションが生まれる → 身体が浮く →バレる
これがダメなパターン。
正解は、
前足の膝を抜く → 前方への推進力が働く → 床を蹴らないのでムダな力みが生まれない → ノーモションで入れる → 相手にバレにくい
このように突きます。
力むと前膝が抜けないので、距離も出ません。
いつの間にか間合いに入られてた。
そんなのが理想です。
基本のあとは、フェイントです。
技に移行して良い時。
技に移行してもムダな時。
この説明に時間を割きました。
相手が自分の動きについてこれてる時、要するに反応出来ている時は技は極まりせん。
バックステップで距離を保たれるか、前で合わそうとしてきます。
打って良い瞬間は相手が反応出来ていない瞬間のみ。
これを出入りはプレス、フェイントを使って崩します。
プレスした時の相手の反応を観察する。
キープしたり出鼻に合わそうとしていると感じたら崩し切れていません。
崩す方法を5種類ほど試しました。
プレッシャーかけて相手が居ついた瞬間が狙いどころ。
これを駆け引き使って、タイミングを見定めます。
今日の説明で、
①間合いを使って何をしてるか、
②あの時間何をしないといけないか。
③相手がどうなれば崩したと言えるか
十分伝わったと思います。
これまでは、如何に相手の懐に侵入することに注力してきましたが、相手の気が張った状態だとなかなか技は極まりません。
それとタイミングを外して入る刻み突きを今日初めて練習しました。
これまで稽古した刻み突きに似ていますが、入るタイミングが普通ではありません。
異なるリズムで入るからこそ、相手は意表を突かれます。
時間が無くて出来ませんでしたが、中段に入ると見せながらの刻み突き。
いつだったか大原夜練でやってたかな。
タイムオーバーだったので次の機会にでも。
これもシンプルな技ですが、仕掛けが必要です。
如何に相手の意識に中段突きを植え込んでおくかがポイント。
中段狙うモーションを撒き餌にして、イメージを摺り込んでおき実際は切り返しで刻み突きです。
リズムだったりタイミングを崩したり変えたりして、相手が嫌がることを積極的に仕掛けてイニシアチブを握る。
嫌がることをしてナンボ。
仕掛けて探って、相手が反応してくるか、はたまた居ついてしまうか、プレスやフェイントを駆使して観察します。
技を出すのは、相手が居ついた瞬間ね!
ガムシャラな組手も粗々しくて面白いですが、クレバーに戦える選手の方が勝ち残ると思います。
トーナメント戦なので省エネで切り抜ける方があとあとの影響が小さくて済みます。
動きの中で相手の癖を見抜けるようになったら、更に勝率は増すよ。
このあたりは荒賀選手の書籍でタイプ別の試合運びでたくさん参考事例が載っています。
運動神経だけでは補えない頭脳を使った試合運びが出来るよう、そんなメニューを考えていきたいと思う。