こんにちは!
タナスセミナー3 折り返し地点です。
このあたりからアクロバティックな蹴り技が出てきます。
練習の中でミット蹴る分には楽しんで出来るんだと思いますが、実際の試合で極まるんかな?ってくらい派手な大技です。
7・中段蹴り
8・回転して蹴る
9・裏をかいて蹴る
【中段蹴り】
・正面蹴りと回し蹴りの中間の軌道で蹴る
・軸足が空中にある時に蹴る
・遠い間合いから前足をステップせずに身体を倒して蹴る
タナス選手の中段蹴りは三日月蹴りでした。
蹴りの軌道が丁度中間で、ガードする方もブロックするのは難しい蹴り方に見えます。
モーションを小さくし、前足を踏み込んで蹴ってはいけません。
前足はただ身体を支えているだけで、腰の切り替えしを使ってクイックで蹴ります。
初めて知る蹴り方です。
ミット打ち込みで、自分は前足を宙に浮かしたところからスタートです。
浮かした前足を着地する瞬間、後ろ足で蹴り。
瞬発力が無いと蹴れませんね。
前足を使わず腰の回転で蹴る練習方法でした。
他にも身体を後方に倒して遠間から蹴る練習方法も伝えています。
ここまでで3つの中段蹴りを説明されています。
1・正面蹴りと回し蹴りの中間
2・前足が空中にある時に蹴る
3・遠い間合いから身体を倒して蹴る
【回転して蹴る】
テコンドーで良く見る360°回ってからの中段回し蹴り。
組手競技では見かけませんが僅か数分程ですが紹介されています。
練習方法ですが、まずは少しずつ回転し最後に軸足が空中にある時に蹴るようにするとのこと。
後ろ足を上げてクルっと回って、上げてた足を降ろした瞬間もう一方の足で中段蹴り。
見ててもかなり難しい技。
実際に競技の中で出すシーンがイメージ出来ない技ですが。
セミナーでは少しずつスピードを上げていきますが、当たり前ですがスピードとキレが凄い。
鞭が飛んでくるかのようなシャープさです。
【裏をかいて蹴る】
指導のポイントはこう。
「これまで練習した技を組み合わせて相手の裏をかいて蹴る」
遊びの要素を高めたペア練です。
蹴りオンリーのマススパー的な感じ。
自分はいろんな蹴りを自由に出し、ペア相手は軽い動きの中でガードします。
相手のガードの裏をかくように蹴るのが目的。
面白かったのがこの3つ。
刻み蹴りの軌道で裏回し蹴りに切り替えたり、後ろ回し蹴りの軌道で裏回し蹴りに切り替えし。
後ろ回しのフェイクから後ろ蹴り。
数回、オーソドックスに攻撃を見せておいて軌道を変えるといとも簡単に極まってしまいます。
技のダイナミックさはおいといて、この発想は多いに使えます。
実際に極めたい技の前に、いかに餌を撒いておくかがポイントだと感じました。
ただでさえモーションがデカく相手に察しやすい蹴り技です。シンプルに狙っても間合い切られたり懐に入られたりするのがオチ。
フェイクを使って相手の逆をつくのが有効です。
バリエーションとしては、前足での足払いと見せかけて、そのまま裏回し蹴りに入ったり、
中段回し蹴りの軌道から、内回し蹴りに切り替えてたりしています。
相手にこの技を狙ってるな!って思わせたらもう十分です。
次は軌道を変えて相手の裏をかくって事をレクチャーされていました。
駆け引き使ったり、相手に嘘の情報を植え込んだり、クレバーに戦わないとダメ。
真っ向勝負だけじゃないよってことを教えたいんだと感じました。
組手競技には裏のかき合い、だまし合い、駆け引きがあり、相手をコントロールする面白さがあります。
こうじゃなきゃダメ!っていう固定観念を捨て柔軟な頭で、相手を崩す事に終始した面白い蹴りの練習でした。
いろんな技を試すので、6割も無いくらいのチカラとスピードで試し合いしていました。