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2022-03-18 08:15:00

競技の達人1 基本編「脱力とシンクロニゼーション」

こんにちは!

 

競技の達人のご紹介です。

月井 新先生の組手競技力向上のDVDです。

 

競技の達人Vol.1 基本編「脱力とシンクロニゼーション」

1巻では月井理論の基礎となる脱力とシンクロニゼーションを中心とした練習メニューを紹介されています。

 

達人1 (2).jpeg 達人1.jpeg

 

パワーとスピードを重視した空手では、国際大会において海外の強豪選手に勝てなくなる時代が来ると感じ

空手道の基本を根本から見つめ直し2つの法則を立てられました。

 

・膝の抜きによる瞬間脱力

・脱力によって可能となる重心の移動

この二つの観点から1巻は構成されています。

脱力による空手を構築出来れば負けない空手が実現できると語られています。

 

練習では、膝を瞬間的に脱力すると骨盤が前方向にスライドします。落下により、前に出る力を利用して前屈立ちの追い突きを行います。

決して筋力で行うのではなく、脱力した力(前に出る推進力)を利用して極めます。この理屈は移動基本でも当てはまりますね。

大臀筋とハムストリングスの中間部を意識して締めると、後ろ膝が自然に伸びて極めが強くなるようです。

これは知りませんでした。

 

横移動突きでは、左右片方の膝を横に脱力し反対の足を引き付けて移動します。スキーの「ターン」をする感じですね。

なじみの無い練習方法でしたが、膝の脱力と重心移動を使う事で極めが強くなるトレーニングでした。

 

次に「斜角突き」斜め45度方向に骨盤をぶつける感覚で突きを出します。腰を回して突くと脇が空き、突きの軌道がカーブを描いてしまいます。

DVDではペアで向かいあい、フルスピードで突きを出していました。

 

同じ理屈で「斜角回し蹴り」もありました。ペア練習する事で体が流れる事を防止でき軸をまっすぐに保つ練習に繋がります。

かなりレベルが高い練習でしたが。

 

次に、「シンクロニゼーション」。シンクロをテーマに相手に合わせて技を出す練習方法です。

逆突きや刻み突きの相打ち、ワンツーに合わせる逆突きで反応力を高めます。

 

注意点が2つあります。

①ゆっくりとしたペースで決して全力は出さない。

②動作を止めない。

 

ペアとなり、攻め手と受け手、事前に出す技を決めておきます。

攻め手は、フェイントを織り交ぜながら自分のタイミングで技を出します。

受け手は、必ず相打ちのタイミングで同じ技を返します。

応用練習では、攻め手がワンツー・受け手はワンとツーの間を狙ってカウンターを取ります。

こうやってカウンターのタイミングを計るんですね。久々に観ましたが勉強になります。

 

反応を高める練習方法では、攻め手が前後左右に動き、またフェイントを混ぜながら一瞬胸を開きます。その瞬間受け手は技を仕掛けます。

これも良い練習方法ですね。反応力が劣るとなかなかポイントを奪えませんので必要な練習と言えます。

 

お手本は、現フィリピンナショナルチーム所属の月井 隼南選手でした。