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競技の達人5 「高速上段突き編」
こんにちは!
競技の達人Vol.5 「高速上段突き編」
高速で放つ突きは、決してスピードだけに頼っている訳ではありません。
相手が反応出来ないように入ることが重要です。
3つの要素について説明します
1:膝を抜いて相手の気を浮かす
2:手先(指先)の感覚を養うこと
3:中丹田を使う
1-1
2人1組のペアとなり「棒」を、使って柔らかく入る練習です。お互いおへその下に当てます。
一方が素早く前進し棒を腹で押し、もう一方は素早く反応し押された棒を腹で押し返します。
ポイントは、前足の膝を瞬間的に抜くと難なく前進することが出来ます。
しかし、床を蹴って入ると相手にバレてしまいます。どんなに速く前進しようとしても棒を押すことは出来せん。
棒を使うことで、相手の重心を浮かす感覚を身につける練習方法ですね。
1-2
ペアと向かいあい、相手を持ち上げるように入る練習です。
より遠くを突けるだけでなく、相手の反応を遅らせることが出来ます。
ポイントは前膝の抜きで、スッと入る練習です。
2-1
手を叩く練習です。
自分の手の5センチ程、上側にペアに手を構えてもらいます。
そこから、ペアの手の甲を叩く練習です。
速く叩こうとすれば、反応の速い相手にはかわされてしまいます。
指先に意識を集中させ、叩こうという意識を持たないようにすると容易に手をタッチ出来ます。
2-2
手首を掴む練習です。
先程の手の甲を叩く要領で次は手首を掴みます。
これも掴もうという意識が強すぎると掴めません。
2-3
ペア相手に胸の前で手をパーで構えてもらいます。
胸をめがけて突きを打ちますが、これも「おこり」があれば読まれ、かわされます。
手先の感覚を養い、手が飛んでいくイメージで突くと当てることが出来ます。
3-1
力を使わずイスから立ち上がる練習です。
イスから立ち上がる時、通常は一旦体を前に持っていき、大腿四頭筋を使い身体を持ち上げます。
身体の力を抜き少し背中を丸めます。息を吸いながら胸が上方に膨らむイメージを持って立ち上がります。
3-2
今度は、やや低めのイス(箱)に座り、すぐに立ち上がり前進します。
ポイントは3-1と同様です。
3-3
最後は、椅子から立ち上がりながら胸の力で突きます。
足腰による推進力以外にも、胸が前方に引っ張られる感覚を持ち複数の推進力で突きこむとより効果的です。
中丹田を最大限に使い活用し突きを出す練習をします。
おさらいです。
膝を素早く抜き、相手を持ち上げるイメージで入り胸が、前方に引っ張られるようにして上体を突き乗せます。
相手の顔についた「ご飯粒」を取るイメージで突くとモーションが消せそうですね。
組手の攻防の中で、下肢の抜きが出来ていれば防御する両手は上がり、床を蹴って踏み込んだ場合、逆に反動で両手は下がります。
良いことに気づきました。