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2022-05-25 09:15:00

競技の達人10 「縦横無尽!三次元の蹴り習得法編」

こんにちは!

競技の達人Vol.10 「縦横無尽!三次元の蹴り習得法編」

 

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技術の進化により多様化する蹴り技。思いがけない距離や角度、タイミングで蹴る選手が世界には多数存在します。

 

突き蹴りの基本は、やはり股関節と肩甲骨の可動域を円滑に動かせることが条件に挙げられます。

肩甲骨を柔らかく使うことが出来れば、突きの距離も伸びキレが増します。(キレの無い突きは旗が上がりにくい)

 

蹴りの上達に欠かせない要素を細かく分けて説明されていますのでご紹介してみます。

 

 

①股関節の可動域を広げる1 (2人1組になり、一人が寝ころび、パートナーが足の付け根に立ちます)

1:片足を抜き身体の真横に持っていき足の裏をつけます(パートナーが障害物となりぶつからないように)

2:膝から足を反対側に回し、最後に足を伸ばしてつま先でタッチします

3:踵から足を曲げて1の状態に戻ります

4:足をパートナーの足の間に入れ、両足を揃え元の状態に戻します。

 

②股関節の可動域を広げる2 2人1組になり、一人が横向きに寝ころび、パートナーが足の付け根に立ちます)(固定式基本の回し蹴りの軌道です)

1:ゆっくり膝から足を回し、足を伸ばしながら前方の床をつま先でタッチします

2:踵から戻すようにし元の体制になります

 

③股関節の可動域を広げる3 (イスの横に立ち蹴る側の手でイスを持ちます)

1:膝をたたんだままイスに触れた手の裏まで掻い込み、手をイスから離すと同時に足を回します

 

④軸足股関節の運動

1:前足を胸まで掻い込み、軸足でスライドさせ前進します

(股関節の動きは肩甲骨と連動しているので肩甲骨の開閉も意識すること)

 

⑤膝を抱え込みながらのスライドステップする

1:軸足のつま先を後ろに向け、抱え込んだ膝が前を向くように

 

⑥スライドステップしながら蹴る

1:⑤の要領で前進しながら回し蹴り

 

⑦軸足股関節の内外旋で移動する

1:前足の膝をたたんで、軸足股関節の内外旋で移動します(軸足のつま先は、横↛後ろ↛横↛後ろとなるように)

 

⑧股関節の内外旋で回し蹴りをする

1:股関節を外旋させた時に、回し蹴りを行い、内旋させた時に蹴り足を引き込みます

 

 

蹴る時の姿勢のおさらいです。

背中を丸く構えてしまうと、蹴った時お尻が飛び出てしまいます。(前足裏回し蹴りの時が分かり易いかも)

逆に、肩甲骨を寄せて(胸を出すような感じ)構えると上手く(キレイなフォーム)蹴れます。

 

 

ここから縦回転の蹴りです。

蹴りで大切なのは、蹴り足では無く軸足です。軸足の内旋や外旋をコントロールする事によって、三次元的な蹴りが出せると説明されています。

 

①脚上げ

1:足を真上に振り上げながら前進します(膝と足首を伸ばし足が真っすぐになるように蹴り上げる)

 

②膝を掻い込んで蹴り上げる

1:膝を思いっきり曲げ胸に寄せ、前方に放り出します(肩甲骨を柔軟に使うことで足の曲げ伸ばしがスムーズになる)

 

③軸足股関節で蹴りの角度を変える

1:膝を胸まで掻い込んで真上に振り上げた後、足を振り下ろす時に軸足股関節を外旋させます(外旋させると軌道が変わり足を斜めに振り落とす事が出来る)

 

④足を前方に振り上げる

1:全身をリラックスさせつま先を胸の高さまで連続して振り上げます。

 

⑤縦蹴り

1:足を前方に振り上げ、蹴り足の膝を投げながら、軸足の股関節を外旋させると縦回転の回し蹴りになる(リングス オランダのハンスナイマン選手の必殺技)

 

注意点:

蹴り足に絶対力を入れてはいけません。股関節の使い方が分かる様にならば、蹴り足に一切力を入れずとも強くてしなやかな蹴りが出せると言います。

身体が柔らかい子供のうちに、根本的な動きを覚える事が理想的だと説明されていました。

 

 

素早く且つバランス良く蹴るには肩と腰の使い方が重要です。(肩と腰を分離して動かす)

後ろ回し蹴りの基礎です。

 

1:肘で打つ

構えたところから、正面に目標を設定し、そこを肘で打つように半回転します

 

2:膝を掻い込む

次に一回転しながら、膝を出来るだけ高く掻い込みます

 

3:後ろ回し蹴り

蹴り足のちからではなく、回転力で自然に蹴り足が伸びる感覚で蹴ります。順序としては、肩↛腰↛膝↛足の順で回転していきます

 

2人1組のパートナー練習です。

回し蹴り → 後ろ回し蹴り

 

1・パートナーに拳サポを顔の前に合わせて立ってもらい、拳サポに回し蹴りをし、同じ足で後ろ回し蹴りを行います。

この蹴りのコンビネーションを素早く行うには、肩と腰のタイミングに注意することです。

後ろ回し蹴りを出す上で最も大切なことは、上半身をリラックスさせることです。

特に連続した蹴りを出す場合、身体が力んで緊張していると鞭のようなしなやかな蹴りは出せません。

 

 

試合中、確実に蹴りを極めるには足先の感覚を磨くことが重要です。速く・細く蹴ることで足先の感覚を身に着けることが出来ます。(筋肉を細かく使う)

動いている相手に対して、距離を合わせる・タイミングを合わせる事を示しています。

 

①裏回し蹴りのダブル

パートナーに拳サポを顔の横に並べて構えてもらい、裏回し蹴りを連続で行います

 

②連続蹴り

パートナーと手を繋ぎ、連続して蹴ります。(中段・上段・裏回し)

 

蹴りの軌道が突然変化すると試合中、相手は混乱することでしょう。

月井先生の教えを、実践している生徒たちの動きに驚きの連続です。

一見の価値ありです。