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競技の達人11 「カニ組手習得法編」
こんにちは!
競技の達人Vol.11 「カニ組手習得法編」
現在、世界の主流となる「カニ組手」。
真横に構えサイドステップで戦います。通常の半身での構えに比べ多くのメリットがあります。運足に関してはフェンシングが参考になります。
カニ構えの特徴
①的が小さくなる
真横に構える事で、中段が狭くなり攻撃されにくくなる
②距離を稼ぐことが出来る
相手の突きは届かなくなり、自分の突きはより遠くに届くようになる
③攻める時に危険な時間帯が少ない
真横に構えると突く瞬間しか身体が開かない
④力負けしない
カニ構えだと指一本で押し勝つことが出来る(ようです)
⑤運足が速くなる
逃げる方がエビ構え(真身)、追う方がカニ構え(真半身)の場合、すぐに追いつける
構え方
①つま先の角度
やや浅めの四股立ち。つま先は90度開き、後ろのつま先は少なくとも真横か後ろに向ける
②上半身
前腕は必ず縦に構え、肩甲骨を寄せる
③運足
膝から下で移動できるように心がける
引き手を利用する
①突いた後、強く引き手を取り、相手との間をとり反撃を断つ
この時、股関節の外旋を使うことで間を切る速さが上がります。(間を切る足は、前足から)
②回り込み方は、中段逆突きをした後、引き手を利用して後ろ足を外側に開き、その後に前足を引く
回り込むことで相手の反撃を避けながら、前足での裏回しが容易に出せます。 なるほど良く出るコンビネーションですが、後ろ足の使い方は意識してなかったですね。
基本練習方法
カニ組手を行うには、上半身と下半身のバランスがもっとも重要です。いくつか練習方法を紹介します。
・後ろの腰に壁を前足から踏み込む(足を踏み出した時、身体が一緒に動かないように注意する)
・後ろ足の太ももを内旋し、腰を切って突く(腰が入れば自然に遠くまで突くことが出来ます)
・突いた後、肘と太ももで戻る
ツーステップの入り方をいろんなパターンで紹介されています。
・1歩目を浅く入り、2歩目を深く入る
・1歩目を深く入り、2歩目を浅く入る
・1歩目をゆっくり入り、2歩目を早く入る
・1歩目で一瞬止まり入らないと思わせて、2歩目で早く入る(タイミングをズラす)
中段突きひとつをとっても、これだけ入り方に変化をもたらす事が出来れば、相手はどんどん戦いにくくなりイニシアチブを握りれるのではないでしょうか。