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2022-07-05 07:15:00

新設! 組手の基本【世界に見る組手】

こんにちは!

 

新設!組手の基本.jpeg

 

Vol.2は世界に見る組手 (2013年3月号)

 

カニ構えの続きです。ここでは、カニ構えから突けば20㎝距離を稼げると説明されています。

上体を真横にして、つま先を90度に開くと、顔の位置が10㎝ほど後方に移動します。

つまり両足の位置は同じでも、10㎝分だけ相手の突きが届かなくなり、逆突きをすれば自分の突きは10㎝伸びると言います。

つまり、構えを変えるだけで20㎝得と言うわけですね。

 

また、カニ構えは低リスクである理由にも触れています。

後ろ足つま先を斜め後ろに向けることで、相手の攻撃を最小限度に止められます。

攻撃を食らって最も危険な瞬間は、自分が攻撃を仕掛けた瞬間です。

相手に対し前進している時に攻撃を食らえば、ダメージは倍増します。

カニ構えでは、前足を踏み出しても後ろ足を壁としているために前足だけが、前進し、上体はその場に留まっていますので、カウンターのリスクが軽減されます。

 

刻み突きの時に、後ろ足つま先を前に向ける必要が無い理由を説明します。

斜め後ろにつま先を向けておけば、両足の裏全体が床に接地しているので、足裏全体で床を押す時間が長い分、結果的に床を押すエネルギーが大きくなるためです。

加えて、前足股関節の抜きや上半身の振り等、身体全体で前進することが出来る分、より速くより遠くを突くことが出来るという訳ですね。