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新設! 組手の基本【30分で組手の不得意を克服する3つのステップ】
こんにちは!
Vol.8は30分で組手の不得意を克服する3つのステップ (2018年12月号)
中段逆突きが極まらない最も大きな要因は、
・届かない
・刻み突き等のカウンターを合わせられる
この2点を克服すれば、中段突きが極まる確率がUPします。
①自分の間合いを確認する
自分の距離、攻撃の間合いを知るには、相手の前拳を利用します。
自分の前拳を軽く伸ばして相手の前拳に触れることが出来る距離が、自分の間合いと言えます。
お互いに構えた距離では、隙を伺っています。ここから間を詰めて前拳を触りに行きます。
②手を引かず、手に身体を寄せる
相手の前拳に触れた手を、引き手を取ってしまうと身体が空いてしまいカウンターをもらいやすくなります。更には前進しようとするのに、身体の一部を引いてしまうと、前進の距離も短くなってしまいます。
だからといって、全く引かずにいても腰を切ることが出来なくなり技に勢いがなくなってしまいます。
引き手は手を引くのではなく、逆に前の手に身体を寄せるイメージを持ちます。
突く側の肩を目標にぶつけるようにすると、相手の突きが抜けて行き、上段突きを極められる確率が減ります。
③間を切って反撃を断つ
たとえ突きが極まっても相手に反撃を許してしまえば、まだ失点のリスクは残ります。突きを極めた後、確実に反撃を断つには引き手が重要です。
突きを極めた後すぐに脇まで拳を引くことで、再び相手に対し真横になり、自分の的を小さく出来ます。引き手を使って素早く後退し、相手の技が届かない間合いに身体を置くことが出来ます。
しっかり引き手を取れれば、引く力で前足を掻い込んで蹴りへのコンビネーションに繋げることも容易です。
引き手は相手の反撃を断つだけでなく、次の攻撃に移る時でも効果を発揮します。
【逆体相手】
逆体がやりにくいのは、「逆体に慣れていない」ことが最も大きな原因です。
構えが逆になると、技も間合いも別物になります。
・前拳が使いにくい
刻み突きの軌道上に相手の前拳があるので刻み突きに入りにくくなります。
・後ろの拳が遠い
逆体相手の時は、逆突きの距離は拳1ケ分遠くなってしまいます。
①肘を触って突く
スムーズに前足から前進し、肘に触れながら突きます。この時、相手の肘の外側を触るようにすると、押っつけながら入ることができ、相手は対応が出来にくくなる。
②股関節を外旋させる
踏み込む時に股関節を外旋させてつま先を外に向けます。前足がマットに着く前に突きが極まることが望ましいです。この突き方で距離が飛躍的に伸びます。
股関節を外旋させると、拳が勝手に飛んでいきますので、相手にとって通常の突きよりも反応が遅れます。
③腰を回さないで突く
腰を切って正面を向いて突くと、自分の身体が開いてしまいカウンターを合わされやすくなりますが、この突き方なら始動時から残心を取るまで、身体が正面を向くことがありません。
注意すべき点は、構えたところからまっすぐに突き、鉤突きのように肘を張って突かないことです。
松濤館流の山突きに似た、腰を回さない上段逆突きですね。
【蹴り技】
①軸足を外旋させ、つま先を後ろに向ける
身体を開かないための練習として、蹴る前に軸足のつま先を蹴りとは反対方向に向けます。
つま先が横を向いたまま蹴ると、身体が「く」の字に曲がるので注意が必要です。
自分から蹴る場合は、軸足を身体の中心に寄せるが、この時に足全体を寄せるのではなく、踵を素早く寄せる意識を持ちます。
②膝の掻い込み相手のガードを無効にする
掻い込みによって中段を防御し、相手の前腕を構えたガードの無効化を図ることが出来ます。
前足刻み蹴りの時に、相手の前腕に触れずに上段を蹴る事が可能になります。
③突きながら蹴る
後ろ足で蹴ってもカウンターをもらわない方法です。
足を掻い込むと同時に、同じ側の手を突きながら蹴る方法です。タイミングとしては、突きを若干先に出すようにして、突いた腕の下に自分の膝があるようにします。
注意点は、蹴った足は正面に下ろさず、相手の外に着地させることです。そこに位置取りすることで、相手の反撃を断つことが出来るからです。