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日本一にチャレンジする空手道場養正館の秘密 -空手による子供の精神・身体・神経発達と成長-
こんにちは!
静岡県の強豪道場、養正館の稽古風景を収録したDVDです。渡辺 貴斗館長は日本一全少を研究されていると言われていて、雑誌でコラムも執筆されています。
内容は道場あるある。
生徒との向き合い方:
「褒め時を逃さない」
「男の子(女の子)への指導方法」
「なぜ途中で諦めるのか」
「教え子は指導者を映す鏡」
「なりたいと出来るを自覚させる」
道場経営:”どうやって道場生を350名に増やしたか” のコラムは目から鱗
「どこを強調するか」
「道場生管理」
「弱者の戦略」
「ターゲットを絞る一点集中」
「近場から攻める局地戦」等です。
自分がどんな道場を目指したいのか、理想を描いていた時期に、参考にさせてもらっていました。
おっと、ブログの内容から随分離れてしまいました。
形・組手ともに競技空手に特化した内容になっており、組手関連に関しては、月井 新先生の「競技の達人」を徹底的に研究し道場稽古に取り入れられていますので、このブログでは割愛します。
形チャンピオンコース(上級+有段)では、ジインと言う形で、挙動に沿って身体の使い方を説明されています。
上級コースの生徒ともなると、質問にもすらすら答えます。
猫足立ちを素早く落とす方法を、サッと説明し即実践です。説明の上手い人の特徴ですが、かける言葉がシンプルで分かり易いです。
後屈立ちを素早く左右に極める感覚を身につける練習が収録されていますが、バッサイ大の振り捨てや、チャタンの小手受け、平安五段の最後の極めと通じる部分があります。
これは応用出来そうです。
部分練習を終える度に、先生がこれは何のための練習?と頻繁に質問です。生徒の理解度の確認とともに、シンプルな言葉で答え合わせ。
こうやって全体のレベルを高めているのですね。正に空手教室です。
体重の乗せ方、軸の使い方でも、小道具を使って分かり易く説明されています。
この軸を説明するにしても、言葉だけでは伝えることが難しいですが100均にあるスポンジ棒を使えば理解させやすいでしょうし、運足や立ち方を説明する際、ホワイトボードに足型に切り抜いたマグネットを貼り付けて、とても分かり易く指導されています。
「挙動と挙動の間」の説明では、膝の抜きで崩すと教えています。これは抜きを使えば後ろ足が自然と前についてくるので、結果的に「おこり」が出ません。
これは以前、宇佐美先生のセミナーでも表現は異なりますが同じことを触れていました。たしか、「間は立ち方に無い立ち方」にすると表現されていました。
要は、挙動間は一瞬抜いて、次の軸に速く乗ると言う意味でした。
抜きが無いと、後ろ足で床をけって進むので、力んだ結果スピードが上がらないし、頭が浮いてしまいます。
この辺を生徒にアドバイスしながら、授業が進行していきます。なので通しで形を打つ回数はDVDを観る限りですが、かなり少ないと感じます。
床に座って説明を聴き、その場で部分練習です。習ったことを身体に染みこませることに時間を多く割き、最後に形を各自で確認させるといった感じです。
方向を変える際、軸足の踵が浮くケースが見られますが、これも抜き(崩し)が出来ていないから。
力任せに回るのではなく、脱力を使ってスムーズ且つスピーディーに回るコツを非常に分かり易く説明されています。
四の形では、方向転換が4か所ありますので、この練習方法は多いに参考になります。
時間を割くべきは、形を沢山打つ時間(回数)では無く身体の使い方なんだと、このブログを書きながら気づきました。
ベースが身につけば、形は基本の応用ですので結果的に、難易度の高い形でも打てるようになるんでしょうね。
早くみんなと練習がしたいなぁ。