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2022-12-12 17:22:00

荒賀龍太郎のチャンピオン組手セミナー2 龍太郎伝2 「基本」-変幻する先- 1/2

こんにちは!

 

セミナー2本目は「変幻する先」前編

・ウォーミングアップ

・自由に足を動かすためのステップワーク

・自由に打ち込み(前回の復習)

・斜めに入る攻撃技(相手の外側を突く)

 

龍太郎伝2.jpeg

 

【ウォーミングアップ】

ブザーに合わせその場で、小刻みにダッシュを繰り返します。

次は足の入れ替え、両足ジャンプ、膝を曲げずに足首だけでジャンプ。(着地した瞬間に反動を使ってジャンプ)

足首が硬いと前に跳ぶ距離が短くなってしまいます。

その後アジリティに移ります。その場バタバタからブザーに合わせて左右に振ります。号令に素早く反応して移動です。

左右の移動は一発目の踏み込みが重要です。(寄せ足しない)これは、相手の懐に飛び込む際必要なスキル。

楽しみながらアジリティ強化出来ますね。

応用練習で出した方の反対も取り入れると、頭の体操にもなりますね。

その他には上下左右も。ジャンプとバービーも追加しています。

反応と心肺機能の強化が出来ますね。

 

 

【自由に足を動かすためのステップワーク】

ペア練習。

片側の人が足の広げて座り、前後にフットワークで跳びます。

両足外 → 前足中 → 前足外 → 両足外

これで前後5往復します。

ポイントは、肩に力を入れず上半身はリラックスして構え下半身だけで動けるようにすることと、跨がず跳ぶことです。

生徒をラダーに横一列に並ばせ、同時に練習させる方法もありますね。

 

他には、

1:閉じた足の上を構えを変えスイッチしながら跳びます。

2:高く抱え込みながら1同様スイッチ。床に着地した瞬間ジャンプすることがポイントです。

3:前後左右スイッチのランダム。

注意してても間違って足を踏んずけてしまいそうなので、ラダーやステップマスターを使って安全にトレーニングしたいですね。

ポイントは、バックステップの意識と同じ場所で2回ステップしないこと。

試合中では、とっさにサイドにステップしたり足を動かす場面があるので、いつでも自由に足を動かせなければいけません。

動きが滑らかになる良いトレーニング方法ですね。

 

 

【自由に打ち込み(前回の復習)】

自分の好きな技、得意な技で自由に打ち込みします。

ポイントは3つ。

1:寄せ足を短くして、突きの距離を長くする

2:突いた時の相手との空間を大事にする

3:突いた後は相手に反撃されないように距離を取る

 

この3つを意識して各自打ち込み開始です。

アドバイスでは、

「トップスピードの時に当てる」

「突いた時の姿勢は重心は前に乗す」

「最後まで相手から目を切らない」

 

 

【斜めに入る攻撃技(相手の外側を突く)】

ここまでのセミナーでは、相手の正中線上に攻撃する練習でしたが、ここからは斜めから入りながら相手の外側を突く練習に移りました。

お互い正体で説明すると、、(左手・左足前)

1-1・自分の後ろ足(右足)を相手の外側に踏み出す

1-2・相手の前拳(左手)を、自分の奥拳(右手)でふたをする

2 ・上段逆突きで入る(左手・右足)

ポイント1:右手で相手の構えを受けながら、入りますが逆上を打つイメージで叩く。

ポイント2:最初から斜めに入りながら。

ポイント3:前の手を残しリードしながら逆上。引き過ぎると動作が大きくなる。

ポイント4:突いた瞬間で止まった時、自分の顔が相手の顔の外側にちゃんとずれているか確認。

ポイント5:残心は後ろ足を外側に開く

ポイント6:勢いのまま身体を浮かさず、引く時は腰を落として極めをつくる。

 

相手は逆上だと思い引きながら返そうとしたら、その空いた上段を狙えるようにします。

(レベル高くなってきましたね)

真っ直ぐに入ると相手の突きを被弾するリスクがあるので、正中線をズラして入るのだそうです。

また受け手側は外を取られると、攻撃するのにも身体を捻じることにより、ワンテンポ遅れます。

それを利用した入り方です。

まずはフットワーク無しで、その場から重心の移動(前膝の抜き)で体重を前に乗せながら受けに入って着地と同時に突く練習を繰り返していました。

間違ってはいけないのは、左の逆上は開いているように見えるが構えも突きも真っ直ぐに入り、自分の身体だけ斜めに入ることです。

この入り方は、豊富な国際経験で海外選手から盗んだ技だそうです。

攻撃ひとつとっても自分がやられない方法で攻撃をしかける習慣が強いと説明されています。

自分の方が速く極めても後から技を受けてしまうとダメージが蓄積され、その後の試合展開に影響を及ぼすことから、被弾リスクを軽減する入り方を取り入れたと言います。

 

ゆっくり打ち込みを行いながら身体が慣れてきたら、突いた後もしっかり意識して逆の手の構えに戻ります。(決して浮かない)

 

 

※セミナーでは一切触れていませんが、荒賀先生の逆上は小指が上を向いています。

腕を捻ると肩甲骨が更に稼働しますので、「より長い突き」が出せるから。

一瞬のスピードを競う競技空手では、こんな少しの事にも拘っているのでしょうね。

これは、松久先生のストレッチDVDで紹介されていたことと通じる部分があります。

 

成長過程にある小学生に、この突き方が適しているかは意見が分かれるところでしょうね。