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荒賀龍太郎のチャンピオン組手セミナー3 龍太郎伝 「攻撃の基本」-変幻する攻防!防御力と決定力を身につける- 1/5
こんにちは!
荒賀龍太郎のチャンピオン組手セミナー3本目は、内容が充実してますので5回に分けてシェアします。
01・ウォーミングアップ
02・攻めの高速フットワーク
03・組手新ルール「先取」
04・変幻自在の蹴りトレーニング
【ウォーミングアップ】
足バタバタ
腿あげ
抱え込みジャンプ
バービージャンプ
足上げ(前)
足上げ(後ろ)
抱え込みダッシュ(前)
抱え込みダッシュ(サイド)
抱え込みダッシュ(左右・サイド)
試合中バテない為にもアップの目安は競技時間を目安にしていました。
全力でアップしてジョグしての繰り返しで、基礎体力向上を図ります。
【攻めの高速フットワーク】
しっかりと半身で構えて最初はリラックスした状態からフットワークを行い、重心は後ろ気味で相手をしっかり見る意識を持ちます。
ブザーの合図で前に3回・後ろに3回ステップです。(ブザーが鳴るまでの間、横も使ってフェイントも交えます)
暫く繰り返し逆体も行います。跳んでる間は無防備ですのでピョンピョン上に跳ばないように。
今度は距離を変えるフットワーク。
試合を想定しながら、前に1回出て、後ろに2回下がります。
これは相手の前拳をタッチする感じで詰めてツーステップで下がります。
下がると相手は詰めてきますので、そこを捕らえるイメージです。
なるほど!これは新鮮でした。餌を撒いておき、刻み突きや逆上のような自分の得意な技でポイントを獲りに行きます。
フットワークは上半身では無く、足元から入るように。
次は逆です。
ツーステップ下がって、前にひとつ出ます。
相手が詰めてきたら間を切るだけでなく反応して返すように見せます。
技を出さなくても良く、一瞬行くぞ!見せるだけのプレッシャー(圧)です。
フットワークだけでもすでにこれだけ違いがあります。
組手競技は如何に相手にやりにくさを感じさせるか、相手のペースを崩すか主導権の取り合いと言えます。
フットワークだけでも勉強になります。セミナーのDVDは学びが多いですね。
注意することはバックステップの後、前手前足でプレッシャーをかけますが重心が全部後ろに乗ってしまうと次の動作に時間がかかってしまい、プレッシャーにならないこと。
荒賀先生のプレッシャーはクイックで動いています。
縦の動きだけではありません。次はブザーに合わせ左右のステップも取り入れます。
左右に動くフットワークはこうです。
初めに動かす足は前足。
行きたい方の反対に前足を踏み出すだけ。
跳ねている足の着地と同時に移動しています。
横移動の後に前にひとつ入れプレッシャーをかける練習も行っています。
一旦行きたい方向とは逆に重心をおいて真身で移動する練習も公開されています。
これは試合中コーナーに詰められた時に逆に振って逃げる時に見受けられます。
横に移動する時は、横からの相手の攻撃に備えられるような意識が必要です。
最後は30秒間ひたすらフットワーク。
前後左右のフットワークに真身で逃げる動きや、前手前足のプレッシャーを交えその日習った動きを全部ミックスして練習していました。
【組手新ルール「先取」】
2017年に導入された「先取」。
同点で試合終了した場合、先取を取った方が勝ちとなります。(0-0は5人の審判による旗判定)
なので先取を取った方は圧倒的有利に試合を運べます。
先取導入と併せて、「あとしばらく」が10秒から15秒に変更されています。
荒賀先生曰く、このプラス5秒はとても大きな変更のようでして15秒間ディフェンスする方法を見つめ直していたようです。
10秒で慣れていた感覚をもう一度15秒で覚えなおさなくてはいけません。
ルールが変わる度に、いち早くそのルールになじんだ人が勝っていきます。
先取導入により試合運びが変わります。
負けている方の選手は、終盤蹴りでポイントを上回らないと勝てません。(同点なら先取勝ち)
自分の技のバリエーションに蹴りの選択肢がある人が勝ち上がる可能性が高まります。
蹴りをもらわず確実に極めれる突き技があれば別ですが、ルール改定後は蹴りの練習を増やしたそうです。
【変幻自在の蹴りトレーニング】
二人組になり蹴りの筋力を鍛えるトレーニング。
互いの前手で握りあい、足払い・中段・上段3つをバランスを崩さないように蹴りの練習です。
下から連続でポンポンポン!と蹴りますが、相手の人は力を入れて支えてあげます。
リズム感が出てきたら上段のあと、裏回しを追加です。
裏回し出てる人は、上段 → 裏回し の高速連続蹴り!
これだけでは終わりません。
相手正面側に 足払い → 裏回し
相手背中側に 足払い → 上段蹴り(踵をかけてます)
クロスに足を運んでます。これは知らなかったなー。
これらを20秒間、高速で練習していました。
決めごとはひとつだけ。足を降ろさないことです。
この練習にどんな意味があるのか。
試合中、蹴りに変化をつけるためです。
中段の軌道で突然裏回しに入ったら、相手は一瞬反応が遅れることでしょう。
ズバリ!
セミナーのテーマです。
次は、上段回し蹴りのあと裏回し蹴りですが注意するポイントは膝の高さをなるべく変えないこと。
更には、
①真半身で蹴る
②軸足の踵を相手に向ける
膝から下の脱力と股関節の柔軟さが必要です。
1/5では、誘い込み方(餌を撒く)とプレッシャーの重要性がテーマだったような気がします。