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荒賀龍太郎のチャンピオン組手セミナー3 龍太郎伝 「攻撃の基本」-変幻する攻防!防御力と決定力を身につける- 5/5
こんにちは!
荒賀龍太郎のチャンピオン組手セミナー3 いよいよ最終回です。
17・ダッキングしながら瞬時に転換する攻撃技
18・ダッキングする相手をコントロールする技
19・セミナーのまとめ
20・質問タイム
21・龍太郎先生からのメッセージ
【ダッキングしながら瞬時に転換する攻撃技】
今の空手競技ではダッキングやスウェーは出来て当たり前です。
ダッキングしてくる相手にどう攻撃をするか考えていると思いますが、ダッキングをフェイントとして使いながら攻撃することも出来ます。
上体を柔らかく使ってダッキングしながら瞬時に攻撃をしかけていけるようにすると、ワンテンポずれた入り方が出来るので相手はふいを突かれ返しづらくなります。
大きなフェイントをすれば相手は固まってしまったり目で追ってしまいます。
目で追わせれば、その後の反応が遅れますので技が極まりやすくなります。
ダッキングを上手いこと使いながら攻撃技に繋げられるようにすることです。
この練習をしていれば、自分がコーナーに詰まった時も活用出来ます。
ただ単に、
・来た技にダッキング
・攻撃後、相手の返しをダッキング
だけでなく、ダッキングをフェイントとして入る方法を紹介してくれていました。
間合いをはかりながら上体を左右に振って、仕掛けてくるのは海外選手に良く見られますね。
如何に相手にやりにくさを感じさせるかが、勝率を上げるポイントになりますので引き出しは一つでも多いに越したことはありませんね。
【ダッキングする相手をコントロールする技】
相手がダッキングしてくる!と分かっている場合です。
まず低めを突いていかなければいけません。
そしてダッキングされたら、相手の足を刈る技も使えます。(小学生は反則ですが)
いろんなパターンを紹介されています。
1・ダッキングされたら上から相手を落として押える
押えられると、相手は自分の力で起き上がれません。ということは自分のタイミングで相手を起こす事が出来ますので、技を極めれる確率が高まります。
2・ダッキングしてきた相手の背後に回って逆の足で蹴る
流れの中で背後に周ります。
ダッキングを狙う選手は相手の前足を嫌います。
フェイントで前足を見せておいて相手が居ついたところを低めを狙って突きます。
ポイントは前足でプレッシャーをかけ続け、相手にダッキングせざるを得なくします。(そういう体勢に持っていく)
他にも、コーナーに詰めた場合 前足でプレッシャーをかけ、相手をわざと逃がして攻撃します。
自分のお腹側に逃げたら逆上・回し蹴り・後ろ回し蹴り
自分の背中側に逃げたら刻み突き・刻み蹴り
これはセオリーですね。
相手をコーナーのギリギリまで詰めた時は、時間を考えて場外に出すか、前に引き出すかします。
状況によって戦い方を考えると言います。
荒賀先生はパターン練習と呼んでいます。
とっさに技が出せるようにするには、相手に自由に逃げてもらい自分は出す技を限定し、ひたすら練習を繰り返すことで身体に染み込ませているようです。
プレッシャーをかけた後、突きで極める、蹴りで極める、足払いをする等ダッキングのパターン練習でバリエーションを作ります。
相手を引き込んで裏回し蹴りを狙う選手を多く見受けられますが、対処方法を紹介されています。
突っ込むとやられるので、切り返して攻撃します。
出させたところを、両手でブロックしながら蹴ってました。
カウンター狙いの戦術を取る選手には「技を出させる」ことが重要です。
試合中間合いギリギリでせめぎ合ってるのはカウンターを警戒してのことですね。
パターン練習でアイデアの引き出しを増やしておけば、タイプの異なる選手と当たっても落ち着いて試合運び出来ると言います。
あと忘れてはいけないこと。
ダッキングする相手には、中段突きも有効。
中段突きは相手に被されないので引いて技を出すことが出来ます。
中段突きを極めたあと、バックステップと同時に相手の前足を刈れます。(こかせます)
他にも、残心を大きく見せれますので副審にアピールしやすい。
パターン練習が大事だと説明されていました。
【セミナーのまとめ】
・得意とする蹴り技があれば、突き技が生きてきます。(相手が警戒するから)(逆も然り)
・大技ばかり狙わない。(蹴りのこと)強力だけど隙が多いから。間合いや入り方を間違えると突きに負けるよ。(手技の方が速いから)
【質問タイム】
Q1:フェイントが苦手です。
A1:フェイントは相手を騙す(反応さす)(動かす)ためのもの。そのことをもう少し考えてみよう。
あなたがフェイントを仕掛けた時、相手がどういう動きをしたかを考えてみよう。
例えば、相手の前拳を触るフェイント・相手がハッと思う位に近づくフェイント・前足を上げるフェイントがあるよ。
実際に技を仕掛ける時に「よいしょ」で入ってたら、フェイントが活きないよ。
フェイントをかけながら、フェイントと見せかけて攻撃に入らないといけないよ。
Q2:龍太郎先生の上段突きを突く時に後ろ足を、自分の体の後ろの方へ蹴っているようにみえますが実際はどのように動かしていますか。
A2:突いた後は、相手の技をもらいやすいので寄せ足を速くしています。
地面の反動を使って、真後ろではなく斜めに蹴るイメージです。
突いた後、後ろ足を引きずっていてはその後の動作が遅れるので寄せています。
【龍太郎先生からのメッセージ】
夢や目標を持つ。
夢や目標に向かって努力する。
同じ学年のチャンピオンを知る。
同じ学年のチャンピオンを研究する。
意識しだすと取組み方が変わります。
ライバルはどんな練習してるかな?
どんな態度で日々過ごしてるかな?
どんなこと意識してるんやろ?
普段からライバルを意識すると「伸びしろ」が変わるのでライバルに近づける。
プラスしてアレンジもしていかなくてはいけない。
お手本となる人を見つけて、真似をすることも大事。
その人の良い行いを自分も取り入れよう。