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2023-04-06 00:00:00

荒賀龍太郎のチャンピオン組手セミナー4 龍太郎伝 「戦術の基本」-足払いと前拳の仕掛け技- 2/2

こんにちは!

荒賀竜太郎のチャンピオン組手セミナー 後編です。

 

龍太郎伝4 (2).jpeg

 

06:上体を崩す足払い → 刻み突き・中段蹴り・変化した上段蹴り

07:逆体に対する足払い → 中段蹴り

08:前拳を触って先に仕掛けてからの返し技

09:実践的な駆け引きの練習

10:セミナーのまとめ

 

 

【上体を崩す足払い → 刻み突き・中段蹴り・変化した上段蹴り】

自分の前足で、相手を前から斜めに力を加える足払いだったが今度は、

自分の後ろ足で、相手を刈る方法です。

これにはコツがあり、後ろ足を直線的にぶつけても相手は耐えられます。

自分の後ろ足で相手の足を指先の方向に動かせば、簡単に相手を崩せます。

前足でも可能です。

これまでは、相手の表面を蹴っていましたが、相手の足の裏側にまで入れてみると転がせます。

但し、入れすぎると相手との距離が更に近づくのでリスクを伴います。

 

ポイント:前の手でガードし、軸をずらして足を払います。

軸をずらすとは、自分の後ろ足を相手の背中側に大きく踏み込み正中線をずらすという意味です。

これを、

①前の手ガード

②後ろ足の軸ずらし

③前足で足払い

を連動させます。

足払いが決まった時相手とは、I(正面)で向き合うのではなく、X(横)で崩しています。

たとえこかせなくても、ほんの僅かでも体勢を崩すことが出来れば相手は一手遅れることになりますので、こちらの技が極まる確率はグンと高まります。

とても有効なテクニックだと言えます。

 

駆け引きの中で足払いの意識を植え付けさすと、相手は試合中考えることがひとつ増えます。

試合運びの中で相手に足払いを警戒させることで、次繰り出すこちらの技がより効果的になります。

 

練習では、

①足払いで相手を崩したら刻み突きで極める

②崩したその足で中段蹴りを極める

③足払いを見せながら上段蹴りに変える

 

さんざん相手に足元を意識させた上で、上記3つのバリエーションを練習していました。

 

ポイントは相手を崩すこと。

崩れた相手は体勢を整えることからリスタートなので焦る必要はありません。←これ大事

中段蹴りも焦らず、足払いした足を降ろして蹴ります。

上段蹴りは、サイドを使って足払いを空振りしたあと、上段に持っていきます。裏回しを意識させて、逆を蹴るなど変化させます。

 

 

【逆体に対する足払い → 中段蹴り】

お互いに足のポジション取りから始まります。(互いに外を取りたがる)

相手の前足が開いている分、前から蹴ってもビクともしません。

なので、後ろ足で内側から蹴り外に崩します。

力の加え方は真っ直ぐでは無く横です。

出来るようになれば、足首で相手を持っています。

 

内から触ったあと、その足で中段蹴りを練習しています。

 

 

【前拳を触って先に仕掛けてからの返し技】

相手の前拳を触っても上体を崩すことは出来ないが、相手の手をずらしたり居つかせることは出来る。

足払いしてくる相手、前拳を触ってくる相手、フェイントをしてくる相手には、動いた瞬間を狙ってくるのは当たり前です。

 

なので逆にそれを利用します。

ペア練習です。

 

自分が触ったら、相手は攻撃し、攻撃されたら自分は前で返す練習を行います。

要するに、自分からしかけて(誘っておいて)、きた技を捌いて返す練習です。

 

ペア相手は、触られたら即反応する練習も兼ねています。

ポイント1:

後ろ足に溜めを作って「イチ」で跳びこめる準備を作っておく

 

ポイント2:

前で誘って引き込んで返す

 

ポイント3:

「入るふり」も交える

 

ポイント4:

触り方は足払い同様に、出来るだけ距離を空ける

(逆に触らない時は、上体を前後してフェイントしても良い)

 

相手には「1」で跳びこむための距離があるので、そこを利用して距離が短くなったところを返します。

このあたりの誘い方の駆け引き(騙し合い)は、かなり高度です。

いろんなテクニックを伝授してくれていますが共通してることは、足元だけじゃなく上体・手も使って相手と間合いの騙し合いをすることです。

 

返し技ですが、突きは引き手をしっかり取って、前の手で相手を押えます。

 

 

【実践的な駆け引きの練習】

次はフェイントありで相手に触りにいきます。触られた方も1発目に反応しなくてもOK。

間合いを切るだけでも良いし、好きなタイミングで突き技を出します。

触る方は常に意識を集中させ警戒しないといけません。また、触ったらそのまま突きに入っても構いません。

触ったら下がって引き込んでも良いし、そのまま突きにいっても良いので、だんだんと実戦に近づいてきました。

パターン練習の総まとめで、実戦形式になっていきました。

もちろん仕掛ける側は足払いも入れていきます。

 

良い練習方法ですね。それぞれにテーマを持たせてのパターン練習ですので技の引き出しが増えると感じました。

ある程度道場のレベルが上がったら、こんな練習を取り入れて全体の底上げをしたいと思いました。

 

 

【セミナーのまとめ】

01・前拳と前足を上手く使って相手をコントロールし、相手にやりづらさを感じさすことが今日のテーマ

02・触る瞬間は、相手に取ってもチャンスである ワンパターンな入り方だとそこを狙われる

03・なので「02」を利用する 引き込んで返す

04・駆け引きのひとつとして覚えておく

05・夢や目標を持つ 結果だけを求めるのではなく、達成するために何をしないといけないか自分なりに考える

06・練習は考えてやる ただ単にやるのではなく、質の良い練習を行うこと