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2023年1月14日 (土)道場稽古37
こんにちは!
今日は生憎の雨降りでした。
先週の稽古始めから入会してくれた生徒とともに、少し早めに道場入りし礼儀作法を勉強しています。
座礼・立礼・正座の仕方・拳の握り方・突き方・挨拶等をゆっくりと。
この後の全体稽古にスムーズに入っていけるように頑張っています。
これまでの学びを振り返ってみましょう。
道場での挨拶は「押忍」
押忍の意味は、感謝・尊敬・忍耐の意味が込められています。
武道とは道場訓にもあるとおり、「礼に始まり礼に終わる」世界ですので挨拶を大切にしてください。
日頃の挨拶を習慣化することで相手を敬う心や尊敬する精神を育みます。
道場に入室したら必ず指導者の下へ行き、押忍!と元気よく挨拶です。
道場だけでなく、特連や審査・試合会場でも同様です。
空手に限らずどこに行っても言える事ですが、「自分から挨拶」出来る人になろう。
自分から行うことがポイントです。
正座の仕方は「左座右起」
途中、踵をお尻に乗せ「跪座」となり正座します。
(座る瞬間に襲われたとしても、すぐに立ち上がれるためです)
正座とは相手に敵意の無い座り方を表しますので、猫背にならず姿勢良く行うようにね。
立礼は、
結び立ちとなり体側に両手をあて、お辞儀します。角度は約30°程度。
太腿の裏側やふくらはぎがピリピリっと感じる辺りで止めます。
更に美しくする方法ですが立礼と同時に、お尻を後方へ突き出すと良いでしょう。
目付は真下では無く、1~2メートル先。(敵の気配を察知するためです)
礼法はより美しくなる様拘っていきたいところですね。
習い事に武道を選んだのですから、立派な挨拶や座礼・立礼が出来る人に育てていきたいと思います。
本格的に組手の稽古に入った頃には相手を敬う心について教育していきたいと思います。
そうこうしていると、生徒が続々集まってきました。
暖房があるとはいえ真冬の体育館は冷えますので今日から室内シューズ着用としました。
そういえば下の娘も入会したての頃、しもやけとなり5本指の靴下で稽古してたなー。
1・ジョグ / 筋トレ / 体幹トレ
2・神経系トレ
3・固定式基本
4・組手
5・居残り稽古
開始前に練習態度について少しばかりお話しを。
稽古中・待機中の私語についてなぜいけないのか、初めての生徒もいますので改めて説明しました。
真剣な眼差しで聞き入ってくれていましたし、最後まで集中力が途切れませんでした。
お話の意味をちゃんと理解してくれていて嬉しかったな。
【ジョグ / 筋トレ / 体幹】
ジョグで身体を動かし柔軟で身体を伸ばします。
その後、腹筋・背筋・腕立て伏せ・スクワット正面蹴りに移ります。
腹筋を鍛える事で中段を打たれても唸らずに済みますし、背筋を鍛える事で猫背予防となり美しい姿勢を保てます。形を頑張るなら姿勢の良さは必須です。
腕立て伏せをする事でパワーと極めが増しますし、スクワットで下半身強化する事で安定したドッシリした形が打てるようになります。
頑張った事は全て自分の身体に返ってきますので、楽しみながらも自分で追い込んでほしいと思います。
大きな声での号令も慣れたものです。とても頼もしいですね。
今日でそれぞれ220回、体幹は58分です。
【神経系トレ】
ラダー上に数字が書かれたフラットマーカーを置いて、素早く動くトレーニングです。
今日は2イン2アウト一択。
フラットマーカー大正解です。
足を運ぶ順番が記されていますので、皆スピードが上がっていきます!
初めてのラダーのはずなのに、スピードが加速します!
全員スピードが爆上がりしてましたので、来週別メニュー準備しよかな。
【固定式基本】
突き・中段横受け・上段揚げ受け・下段払い受け・正面蹴り
いつものメニューです。
空手はホントに同じことの繰り返しですが、今学んでいる基本がピシッと出来ると「形」が上達していきます。
基本も形も打って打って打ちまくって精度を高めます。
飽きるかも知れませんが飽きてもやり続けます。(ほんまに飽きると面白くないのでメニューは変えますが)
「奥義は基本にあり」・「上達に近道なし」です。
ゆりは週に1回の稽古しかありませんので、自宅で立ち方と基本の練習をしてもらえると嬉しいな。
・正しい突き・受けのコース
・引き手の位置
・手技のタイミング
・力感
・手首の角度
・拳の握り方
・平行立ちでの膝の緩め具合
・呼吸
こんな細かい事を拘って自主連してくれたら上達間違いなしです。
そういえば、今日下段払い受けで手首の角度について初めて追加注文しましたね。
(来週覚えてるか楽しみです)
【組手】
・フットワーク
・刻み突き
・中段逆突き
・上々(刻み突き + 上段逆突き)
・ミット
前回も伝えましたが、組手構えが出来ないと先に進めません。
基本に忠実に正しく構えるように意識して下さい。
全員で一列になり、その場で刻み突きを繰り返します。
今日の学びは突いた時の姿勢について。
真半身(真横)の状態で構えて、真半身のまま突きます。
組手競技はパワー勝負ではなく、スピードを競い合います。
相手より速く突きを相手に届かせないといけません。
長く速い突きを出すための、真半身です。
その後の突き方を観ていますと、真身(真正面)がなぜいけないか、しっかり伝わったと感じました。
次、中段逆突きです。
素早く相手の間合いに潜り込み、突きを極めます。
ポイントは、
1・前足の脱力(突っ張らない)
2・軸足の母指球で身体を支える
3・突く瞬間おへそを正面に向ける
4・軸足の膝は床につけない(すれすれ)
5・前拳の使い方
1:
無駄に力むと上体を深く沈めることが出来ません。相手の刻み突きを”潜る”イメージです。
2:
軸足の親指の腹で支えます。
やっちゃいけないのは、足の裏がひっくり返って上を向いてしまうこと。
なぜいけないかは、もう少し基本が上達して教わる技が連続攻撃に移った時に説明します。
もうひとつ母指球より「踵」は後ろ側ではなく、前側に向けると距離が伸びます。
3:
真半身で構えたまま、前足を相手に侵入させ突く瞬間に腰を切り真身になります。
刻み突きとは逆で、腰を切る事でより遠くを突くことが出来ます。
4:
突く度に膝を床にぶつけると、膝を痛めてしまいます。
5:
突き手では無い方の使い方は2パターンあります。
①相手の刻み突きを想定した突き方
②引き手を利用した突き方
①は「後の先」と呼び、相手の攻撃に反応して相手より先に技を極める事を指します。
相手の刻み突きの軌道を逸らしながら、自分の逆突きを極める方法です。
②は「先の先」と呼び、相手の攻撃よりも速く自分の攻撃を極める事を指します。
固定式基本でも触れていますが、技のスピードを上げる方法は、シンプルに引き手を速く取ること。
これでスピードアップします。
①と②どちらでも構いません。2通り試してみて自分がしっくりくる方を選んでみてください。
上々
要するに上段のワンツーです。
上段 + 中段のワンツーとは違い、2本とも相手の顎めがけて突きます。
前足を2回その場でタップを踏み同タイミングで突きます。
素早く打ててなんぼの技です。
強い(上手い)選手は、このワンとツーの間を狙ってきます。(カウンター)
まずは今日稽古した上々を出せるようになれば、もっと速く突く方法の説明に入りたいと思いますので、忘れずにしていてください。
かなり時間をかけて刻み突きと中段逆突き、上々を稽古し実際にミットを打ってみることに。
しんどい時間帯でしたが、大きな声で食らいついてきます。
段々活気のある空手教室になってきたように思えます。
体力的(精神的)にしんどくなった時に諦めて手を抜いてしまうか、もうひと踏ん張り出来るかでいろんな事が大きく変わってきます。
先生の目を見てお話が聞けていたし、今日は全員ホントに良く頑張ったと思います。
始めにも触れましたがゆり空手は、単に技を教える教室だけではなく精神力を鍛える場でありたいと思っています。
歯を食いしばって、地味で辛い稽古を乗り越えた人だけが達成感・満足感を得られます。
生徒には、寒稽古の意味についても説明しましたが精神の鍛練のために行っています。
あの寒さを乗り越えられれば、少々のことでは動じることは無いと思います。
【居残り稽古】
今日は2名参加。
じっくり30分かけて平安初段です。
挙動は覚えていますので、細かい部分を修正していきます。
・一人ひとり異なる猫足立ちの長さ
・膝頭の向き
・軸の置き方
・レの字立ちからの作り方
・抜き方(落とし方)
・美しく魅せるコツ
立ち方だけでも最低限これだけ拘ります。
まだまだ手刀受けに入る「準備」が”あやふや”なので次回キッチリ修正していきます。
生徒から形について、いろんな質問が飛んできましたので記しておきます。
指導形:四の形・十二の形
基本形:平安初段・二段・三段・四段・五段
第一指定形:バッサイ大・セイエンチン
第二指定形:ニーパイポ・松村ローハイ
自由形:糸東流は43種類
流派は”糸東流”(しとうりゅう)
糸東流の開祖、摩文仁賢和先生は首里手の糸洲安恒先生と、那覇手の東恩納寛量先生からそれぞれ学び、両名の頭文字を取り糸東流と名づけられました。
心武館で覚える最初の形は、四の形・十二の形で、4大流派のひとつ糸東流は全日本空手道連盟基本形(二)となります。
基本形(一):剛柔流
基本形(二):糸東流
基本形(三):松濤館流
基本形(四):和道流
また、全空連が定める糸東流の形は43種類あります。
一番難しい形を質問され「チャタン」と答え、たまたま形道着だったこともあり久々にチャタンとアーナンを打ちました。
この子達が高学年くらいになったら、自由形打ってるかも知れませんね。
その日が来るのを楽しみにしています。