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タナス・フラッシュ Vol.2 -スーパースピードの防御と攻撃・突きと蹴りのテクニックロジック & 体感する世界 SAQの秘密 応用編- 2/4
こんにちは!
2012年2月12日 東京で行われたジョージ タナスセミナー応用編の第2回目をお届けします。
4・攻撃の妙
5・投げの妙
6・タイミングの妙
【攻撃の妙】
①踏込に応じて間を切ってカウンター
相手が2ステップで長い逆突きを仕掛けた場合、自分も大きくバックステップして攻撃に転じます。
相手が短い逆突きで来た場合、自分も小さくバックステップして攻撃に転じます。
要するに、逆のことすれば相手にスコアを取られてしまいますよってことです。
アジアの選手は比較的突きが短く、ヨーロッパスタイルは逆に長いようです。
3種類の刻み突きの対処です。
①前拳でパーリングしながら、小さくバックステップして中段突き
②奥拳でパーリングしながら、小さくバックステップして刻み突き
③オープンスタンスでかわしながら、サイドから奥拳で裏拳
バックステップしてから返す練習を指導されています。
タナス選手のお手本の中でこんなのが。
「相手との距離が正確に把握出来ていたら手を使わずにガード出来る」とのこと。
スウェイバックで見切って、刻み突きでポイントを取っています。
相手がフルスピードで刻み突きで攻撃してきても、間合いやリーチの長さを計算に入れているからこそ、上体だけでガードしスウェイの反動を使って刻みを飛ばしています。
動体視力が良くないと出来そうにありませんね。
(下がり過ぎると自分の技も合わなくなる)
小さい頃から空手を続けてきた小学校高学年くらいの選手なら出来そうなテクニックでした。
全ては下半身。
中段突きでもワンツーでも、距離を把握していればノーガードでかわせるとのこと。
まずバックステップで受けてかわし、反撃しますが距離が合わない場合は2本連打でも良い。
(距離が合っていれば1本ね)
勉強になります。
②超接近状態からの攻撃5種類
2012年に行われたタナスセミナー。
当時と 今とではルールも大きく異なっていて、2023年現在のルールでは密着状態が短時間続けば主審が
「分かれてー続けて」とコールし両者を離します。(続けてコールの前に攻撃すればC2、更に当ててしまえばC2 + C1)
旧ルールの中でのテクニックなので書くか迷いましたが、自分の頭の中の整理にもなるし書くことにしました。
ゼロ距離や投げにつきましては、ルールに変化があるので注意してご覧ください。
密着状態(ゼロ距離)について。
ひと昔前の空手の防御方法は、バックステップもしくは両手でガードするの2択でしたが、相手に対しダッキングで距離を詰めるテクニックが入ってきました。
ダッキングしたあと、何かをしなくてはいけません。
出来ることは2つ。
攻撃すること。
もうひとつは投げること。(小学生は禁止)
攻撃のアイデアは、
1:腕が使える状態になるまで下がって突き。
2:前手で相手の腕をつかんだまま自分の足を前後入れ替えて逆上。
3:相手の前足を刈って(体勢を崩して)突き。小学生は足払い禁止なのでスルーした方が良いですね。
4:相手道着の襟を掴み(自分の側に引っ張り)裏回し蹴り。
5:相手をほんの少し押し(空間を作り)中段回し蹴り。
【投げの妙】
①レスリングの基本の組み方
互いに向き合い、ペア相手の片腕に自分の上体を密着させ背後に周ります。
ここまではレスリングで良く観る技ですが、ここから相手の足をかけ転がせる技に応用されていました。
②足の払い方
向って組み合い、軸足を相手の足に絡めこかしています。
現ルールでは、掴みは一瞬しかダメですね。
③腰に乗せて投げる
旋回軸が腰よりも上で投げていますので割愛します。
④脚を掬って投げる
掴んでの投げは今では反則ですので割愛しますが、相手の刻み突きをダッキングしながら掬って投げる技は面白いですね。
【タイミングの妙】
①帯を使ってタイミングを覚える
中段突きのタイミングを計る良い練習方法です。
ペア相手に帯を身体の前で扇風機の羽のように、一定の速度でグルグル回してもらい帯に当たらないように中段突きする練習です。
突きのタイミングを覚えるには効果的かも知れません。
連続して突かず、しっかりと準備し試合と同じ感覚で突いています。
突きのスピードもさることながら引き手が遅いと帯が手に触れてしまいます。
タナス選手のお手本では、ワンツー・上上と2本突いています。
フルスピードで帯をグルグル回していても、手に触れることなく技を極めていて、なによりも集中力を高める練習と説明されていました。
これは良い練習です。
集中力を高める練習方法を探していたので参考にしたいと思います。
なんと!裏回し蹴りまで極めています。
余談ですが小休止を挟む時、身体が冷えないように軽く動くよう指示していました。
完全に身体を休めてはいけませんね。