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サソリ蹴りテクニックセミナー 3/4
こんにちは!
サソリ蹴りテクニックセミナーまだまだ続きます。
3・裏回し蹴り(内回し蹴り)の段階的練習法
【裏回し蹴り(内回し蹴り)の段階的練習法】
今井監督による裏回し蹴り(内回し蹴り)の説明です。
裏回し蹴りを出す際に大事なことは、股関節の抱え込み・膝関節・足首の柔らかさです。
イメージは足全体を「ムチ」のように扱うこと。
身体が固いと「棒」のような蹴りになってしまいます。
この後、松久選手がお手本を披露し今井監督の説明の基、小学生向けに段階的な指導に移っていきます。
ステップ1:膝の抱え込みから、斜め下めがけて蹴り込み素早く引き足を取る練習です。
クルルンファの足刀蹴りに近いですがスナップを効かせ内回し蹴りです。
出来るようになれば、角度を少しずつ上げていきます。
ステップ2:インパクトの瞬間、足首の返しが重要。
足首の返しで、最後巻き込みますので足でハンコつく感じです。
ステップ3:ペア練習です。バランスを崩さないよう、互いに前拳を握って裏回し蹴りの練習に移ります。
自分の胸に膝が当たる位に抱え込みします。
繋いだ手の外側から裏回し蹴り。
受け手側は、頭を蹴られると危ないので反対の手を耳元に置いて拳サポを蹴らせます。
1回蹴れば床に足を降ろして、繰り返し裏回し蹴りの練習です。
実戦では、避けながら(身体を倒しながら)裏回し蹴りを行うケースがありますが、このセミナーは初心者向け。
初心者には応用ではなく、基礎的なことから教えなくてはいけませんので、しっかり膝を抱え込むことから指導されています。
今井監督の説明は、初心者向けに言葉も選んでいますから伝わり易いんでしょうね。
ここは真似しないといけません。
松久先生が教える上級者コースでは、ガードを掻い潜って裏回し蹴りする練習を指導しています。
ひと通り選手の蹴り方を見て、松久先生のアドバイスは『上体を倒さないで蹴る』でした。
確かに、避けながら蹴りを極めるためには上体を倒した方が安全ですし、何より蹴り足が高く上がります。
しかし、上体を倒すことで相手に蹴りが来ることを察知されてしまうデメリットもあります。
相手にバレずに技を極めることを研究している松久先生の蹴りは、余計なモーションがありません。
タコのように身体が柔らかい人向けの気もしますが、上級者コースの人に教えています。
密着状態であっても、相手のガードを掻い潜って蹴りを極めるには膝と足首の柔らかさは必須。
また上段を蹴るには膝の抱え込みが無ければ無理ですね。
巻き付いて蹴り込んでいます。
これも手を握り合って、
①身体を倒さず
②ゆっくりと
裏回し蹴りの練習です。
受け手は組手構えで立ち、拳サポを顔付近に差し伸べます。
蹴りの練習では、拳サポを目標に膝裏をぶつけ、そこから膝と足首の柔らかさで巻き込み顔を蹴る練習をしています。
松久先生の蹴り技は例えるなら「ヌンチャク」です。
試合で技を極めるには、地味な練習の繰り返ししかない。
ひとつの蹴り技を、ゆっくり行うことが大事。
スピードを上げて蹴れば簡単だが、ゆっくり蹴ることで下半身の正しい使い方が分かるとのこと。
未だに下半身だけでゆっくり蹴る練習を行っているそうです。
最後は応用編です。
相手が跳びこんできたところを、引き込んでの裏回し蹴り。
今井監督はわざと悪いお手本を見せてくれます。
突っ込んで来る相手に膝の抱え込みが取れていないと、タイミング合わず蹴れません。
基礎があっての応用です。
ここでの練習はペア相手が一歩前に入ってきたところで、引き込みのタイミング掴むための指導されています。
引き込みですので、前で合わせてはいけません。
後ろに体重移動さすか、または転身して引き込みます。
最終回、いよいよサソリ蹴りです。