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サソリ蹴りテクニックセミナー 4/4
こんにちは!
セミナーの締めくくりサソリ蹴りの練習です。
このDVDもとうとう最終回となりました。
4・サソリ蹴りの段階的練習法
5・学年別練習試合および強化法
6・質疑応答
【サソリ蹴りの段階的練習法】
松久選手のお話です。
蹴りは練習していて楽しいし試合で極まると自分自身嬉しい。歓声も上がりますが蹴りばかり出していては極まりません。
しっかりとした突き技があるからこそ、どこから来るか分からない蹴りが活きると仰います。
蹴りしか無い選手と試合しても全然怖くないと思う。
それは来るのが予測出来るからです。
「突きだったり、フェイントだったり、ステップの中で蹴りをどのタイミングで出すか。チャンスを見つけられるか」です。
足は手と比べ、長さが違い飛距離の面で有利ですが、身体が開いて蹴っていては相手に気づかれて極まりません。
なので今日は、相手にバレずに蹴る方法を学んでほしい。
「バレる」とは蹴る瞬間、
・手が開いたり
・手が下がったり
・身体が開いたり
のことです。
なるほどっ!
と感じたアドバイスがこちら。
「上半身と下半身は別物」
蹴る(突く)瞬間、リラックス出来ているから、蹴った後すぐに突けるよ。
突きも蹴りも、これまでは身体ひとつで捉えていたので連動していると考えていましたが、
言われてみればそうかも知れせん。
別物だからこそ力むこともありません。
次、サソリ蹴り誕生秘話です。
試合中、互いの突きが交錯し組み合ってもつれそうな場面で、これまでは投げを多用していたがかなりの実力差が無いとなかなか極まりません。
相手の意表をつく技の開発を普段の練習で行っている時、思いついたのだそうです。
ここから実技指導に移りますが、身体が固いと出来ない技ですので柔軟体操の指導です。
片膝を床に着いた逆突きのカタチとなり伸ばした方のつま先を手で引っ張り、前腿をストレッチします。
これだけでもキツい姿勢です、、
①逆突きとなる
②上半身を前傾する
③伸ばした足を曲げる
④引き手を取る方の手で足を引っ張る(つま先を帯につける)
次、サソリ蹴り体操です。(ペア)
①ペア相手の肩に手を置く
②伸ばした足をもう片方の手を持ち上げる
③身体は相手の正面に向ける
④自分のつま先を頭の上から相手に向ける
サソリ蹴り体操2です。
今度は3人ペア相手と向かい合い並んで立ちます。
①相手の肩に手を置く
②もう一人の帯を持つ
③足をブランブラン前後に振る
④1,2の3で軽く前傾しながら蹴る(息を吐きながら)
①のペア相手は顔前方に拳サポを置いてあげ、そこめがけて蹴る。
最終的には蹴る瞬間視線も向けないといけないが、拳サポに足が触れる感触を知ることから始める。
段々と高さを上げていき、自分の足がどの高さまで上がるかを把握します。
股関節の柔軟性が無ければ後ろに高く足が上がりませんし、ハムストリングスが固いと膝が曲がりませんので、とにかく身体が柔らかいことが最低条件ですね。
力を抜き反動を使って勢いで足を上げる体操でした。(振り子が伝わりやすいかと思います)
ここからペアで蹴る練習です。
ダッキング等の密着状態です。
①自分の足を対角に踏み込む
②自分の前拳を相手の背中側に回す
③視線を相手に向けながら軽く前傾姿勢となる
④つま先で相手の顔をペチン
③の時、顔を動かす向きは相手の顔に近い方です。
反対側から回すと、回転裏回し蹴り(後ろ回し蹴り)になってしまいます。
締めの言葉では、普段道場で教わることを守りながらも自分自身研究を重ね、新しい技を開発していってください。
【学年別練習試合および強化法】
各講師が打ち込み台となり、打ち込みの練習です。
蹴りのセミナーだけあって打ち終わりは蹴りのコンビネーションです。
ほとんどの生徒が新しく教わったサソリ蹴りを試していましたね。
練習試合でも同様です。
出しどころを探りながら、練習試合です。
蹴りだけの試合運びでは、相手はそれだけを警戒するので極まる確率は下がります。
どうやって相手の意識を蹴りの外に置くか、試合形式で練習しています。
テーマを持って試行錯誤出来る選手が伸びていくんだと思います。
サソリ蹴りを極めるまでのプロセスも同じくらい大事です。
そんな試合形式でした。
【質疑応答】
各講師に対し生徒から質問です。
Q1 ・いつもどんな練習をしていますか
A1-1・注意していることは、考えて練習をしています。例えば中段を取られたら何で取られたんやろうと、ビデオを観て研究しています。なぜ相手の技が自分よりも先に極まったのか原因を調べます。原因が見つけて道場で課題を持って練習しています。(松久先生)
A1-2・限られた時間の中で練習しようとなると、考えて取り組むようにしています。後はひとつの技を繰り返し繰り返しの反復練習をしています。(本間先生)
Q2 ・空手を始めたきっかけは何ですか
A2-1・恥ずかしながら小3の時、親に無理やりです。女の子にも負けるしずっと嫌いだったけど、試合で勝った時の嬉しさを知り続けてみようと思いました。
勝つ喜び・負けるくやしさを学んだことが大きいです(松久先生)
A2-2・兄が空手を始めたことと、父が空手の先生だったこと。勝ったり負けたりを繰り返しているうちに、空手の魅力に気づき今では小さな子供に教えることで空手を楽しく続けています(本間先生)
Q3 ・空手を続けて何年目ですか
A3-1・9歳の時からなので20年目です。世界チャンピオンを目指してもう少し現役で頑張りたいと思います(松久先生)
A3-2・私も9歳から始めました。限界は自分が決めるもの。まだまだ上手くなれると思ってるし、試合で勝ちたい気持ちがあるうちは競技を続けます(本間先生)