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2023年10月1日(日)中央組手審判講習会! @大阪府立体育会館
こんにちは!
怒涛の空手4連チャン最終日は、大阪で組手審判講習会!
生まれも育ちも大阪の私は、大阪府立体育会館に何度も何度も通っていた思い出深い場所です。
中学生の頃から前田 日明の超絶ファンでして、大阪で大会がある時は決まって府立体育館でした。
すぐ近くには東海堂もあり大阪で遊ぶ時たまに立ち寄ったりもします。
もう道着は買わんと思っていても、実際に見たら欲しくなってたまりません。
16時終了予定なので、終わったら頼まれてた防具を買いにお店に寄るつもりでしたが、、
なんとっ!10月から日曜日が定休日となっていました。
さて本日は組手審判講習会。
審判資格を取得して間もなく、ルールが大きく変わると噂を耳にしました。
ルールブックを読んでいても分かりづらい部分もありますし、講義を受け実際に試合形式で数をこなしたいなと思っていました。
何よりも組手競技で懸命に試合する選手に対し、審判がルールの変化に対応出来ていないと失礼にあたると思ったから。
年齢関係なく生涯学習です。
今週は空手空手の連続でさすがに疲れた、、
土曜日は朝早くから夜遅くまで予定がびっしり。
日曜日も朝早くから1日丸ごとです。
夕方帰宅してそのまま朝まで寝ていました。
講師の先生は、東京オリンピックで日本で唯一審判をされた高橋 和夫先生でした。
午前中の座学では、時折表情が緩むようなユーモアを挟みながら新ルールを説明してくださりました。
2時間みっちり新ルールについて。
パワーポイントを使っての説明ですので、要点が掴みやすかった。
教範見返しながらノート片手にメモ取りまくりでした。
後半動画を観ながら8つのケーススタディです。
今のは何の反則?
動画を何度も再生すると理解出来ますが主審は、試合中その一瞬で反則を見抜かなければいけません。
難しいのは『無防備』
C1か無防備か、判断が分かれまくってました。
ざっと新ルールについて箇条書きながら触れておきます。
01・主審の役割:ペナルティとウォーニング 副審の役割:ポイントのみ
02・C1とC2の区別がなくなり「注意1・2・3」に統合する
03・シニア 蹴り5㎝・突き2㎝ / ジュニア 蹴り10㎝・突き5㎝ / カデット以下 蹴り10㎝・突き5㎝
04・足の裏以外が床についた相手に極めた技は1本
05・判定基準 同点先手無しの場合、より高得点技を決めた方が勝ち(2対2の場合 赤中段蹴り・青刻み突きx2の場合、赤の勝ち)
06・分かれてのジェスチャーが完了していないタイミングで出した技は違反とはならない
07・分かれてのジェスチャー完了後の技に副審が旗を上げた場合、主審はやめをかけ「とりません」のジェスチャー(反則は取らない)
08・団体戦は1回戦目、選手全員が揃っていない場合、成立しない(棄権)
09・監査は赤旗は持たずホイッスルのみ
10・規定外の服装(防具)を正す時間、組手2分・形1分
11・負傷時の3分間カウントダウン合図はコート主任
12・赤・青の防具交換カウントダウン合図はコート主任
13・防具違反2分間のカウントダウン合図はコート主任
14・「あとしばらく」の合図ブザー2回
15・副審の旗が無くなりジョイスティック
箇条書きですがこんな感じ。
特に大変なのが1の役割の明確化。
シンプルに反則は主審・技は副審が見ますが、今までは場外に出た時の合図は近くの副審が旗でコートを叩いて審判にお知らせしてくれますが、無くなります。
反則について副審の同意を得る必要もなくなり、完全に権限が分かれました。
3も練習内容の見直しを迫られます。今までポイントだった距離が今度から取ってもらえません。
なにげに4も影響はデカい。
時々見かけますが、中段突きを打つ際に軸足の膝を床につけながら突く選手。
相打ちの場合、1本(3点)取られます。
厳密に足の裏以外、床についてはならないと変更されています。
5の場合でも同点でしたら、ここで初めて主審が最終判定を行います。
判定基準は
①戦術
②技術の優位性
このケースで密かに責任重大なのが監査。
プレミアリーグ規模のデカい大会ですと、得点技も記録されているのでしょうが生徒たちが出場する大会では監査が記憶するほかありません。(もしくは記計係り)
試合中、主審は監査・副審としかお話出来ませんのでどっちが何の技で得点したか毎試合覚えていないとヤバいことになります。
完全に間違った判定(技や場外の見落とし)をしてしまった場合、プロテスト(異議申し立て)されてしまう可能性さえあります。
6は両選手が近間でわちゃわちゃしてる時、主審は手を外側に開き「分かれて」と発します。
この時、両手が完全に開ききったか否かで、出した技が得点か反則かに分かれてしまいます。
主審は、声とジェスチャーのタイミングを揃えないといけませんね。
15なんかは世界大会規模ですと出来るんでしょうけど、簡単には普及しないんとちゃうかな。
地味に反則が変更したから、これまでの得点掲示板も変更を迫られます。
ルールの変化をいち早くキャッチし、それに応じた練習メニューの構築が出来る道場が勝ち残ります。
新ルール、”今”の練習体系
常にアンテナを張りめぐらせ情報収集したいと思います。
昼食後、実技の時間です。
浪速高校の選手たちがお手伝いに来てくれました。
高校生ともなると、技に入るスピードが速すぎて見えません、、
相打ちともなると判断に困るくらいです。
途中ガチの空手から、絶妙な反則をチョイチョイ挟んでくれるので、いろんなシチュエーションを経験出来ました。(生徒の皆さんありがとう)
掴み・プッシング・無防備・場外・誇張・投げ・不活動なんかです。
頭では分かったものの、一瞬一瞬で正しくジャッジ出来るかは場数を踏むしかありません。
午後からも、楽しみながら実技です。
高橋先生がここでも良い具合に緊張を取り払ってくれます。
『多いに間違って結構です』
『盛大に間違ってくれてありがとう!』
『非常に良い失敗事例です!』
スルーしがちな、ごまかしの効く?失敗よりもデカいやらかしの方がみんなで共有出来るから。
実際に試合中ストップをかけ、その場その場でアドバイスしてくださいます。
さて私の番です。
場外の見落とし、、やらかしました。
すぐさまストップがかかり、注意を受けます。
その見落としで勝敗が左右された場合、最悪のケースとしてプロテストがかかります。
『反則に関して主審は、それだけ責任を背負っています!』
頂いたアドバイスは『選手の動きを見ながら先回りすること』
ポジショニングについてでした。
出番を終え、後方からエアー主審しながら腕を磨いていました。
(各先生、エアー主審だらけでした)
それにしても、これだけのことを費用負担ゼロで開催してくれています。
まさに無償の愛を感じずにはいられません。
今はコート役員ばかりですが、審判員として空手界に貢献出来ればと思っています。
感謝!