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2023年9月30日(土)喜友名 諒 形セミナー in KOBE @神港学園!
こんにちは!
朝から喜友名選手のセミナーが神港学園で開催されました。
ゆり道場からは1名参加。
勉強を兼ね私も同席させていただきました。
動画で永久保存したいところですが勝手に撮影は出来ませんので、ひとつも聞き漏らすまいとノート片手に集中してきました!
完全なるなぐり書きの空手ノート全5ページ。
これは宝物です。
オリンピック金メダリスト直々のご指導・アドバイスです。
冒頭での一言です。
今自分が空手が出来る環境、お父さんお母さんが日々頑張っているからこそ、自分は空手が出来るんだという感謝の気持ちを忘れずに頑張ってください。
謙虚さ・感謝する気持ち、 心に刺さりました。
さて今回のこのブログ、どこまで書こうか(書いて良いのか)少し迷いました。
自分の道場でのことでは無いし、お金を払ってセミナーに参加した人の気持ちになるとベラベラしゃべるのもなんか違う気がするし。
迷いましたが、いつでも自分が振り返れるように備忘録を兼ねて少しだけ記すことにします。
すぐにでも使えそうなアドバイスを早速、昼からの道場稽古に持ち帰りました。
自分の突きが一番相手に効くのはどの距離か。
これまで突きは、肩甲骨を使い長い突きを意識してきました。(間違ってる訳じゃないよ)
シンプルにどこで、突きを止めればより相手に効かすことが出来るか?
研究に研究を重ねたと仰っていました。
突きの稽古だけでかなり長い時間を費やしました。
緊張のほぐし方。
四股立ちの姿勢の整え方。
突きの意識の置き方。
この3つを早速、取り入れてみることに。
どれもシンプル且つ有効的です。
教わった2つの緊張のほぐし方で筋肉の強張りを取り除き反応力を高めます。
緊張のほぐし方は、稽古の合間いつでも一人で出来ますし、もうひとつはコートに入る直前に行うと身体の反応力が高まります。
四股立ちの整え方も一人で出来るくらい簡単で効果的なものでした。
3時間のセミナーの内容は以下のとおり。
ウォーミングアップ
基本(移動式基本)
形(アーナン)
質疑応答
ウォーミングアップだけで約40分。
アップの目的は身体の中から温めなくてはいけません。
2人1組となり、自分はダッシュを10往復。その間ペア相手はプランクで待機です。
股関節の可動域を広げるアヒル歩き
スクワットジャンプ
ジャンプ & バービー
地面の反動を使ったジャンプ
ダッシュ(これも地面の反動を使います)
腿上げ20回 & ダッシュ
抱え込みジャンプ10回 & ダッシュ
開脚ジャンプ10回
前進しながら開脚ジャンプ
最後は2人1組となり、一人がプランク。
自分はジャンプ → 腕立て伏せ → バービー
これを15回。
喜友名先生の開脚ジャンプもの凄い高さ!
普段の道場でアップに40分はさすがに費やせませんが、ジャンプ系は取り入れてみたいかも。
組手だけかと思ってましたがチャタンのように、ジャンプする形もありますし反射神経が高まるとのこと。
なにより子供のうちは、遊びの中で走る・跳ぶ・投げるで足腰を強くするようにとアドバイスされていました。
基本です。
どんな選手も伸び悩む時(勝てなくなる)がある。
そんな時、喜友名先生は基本に立ち返っていたそうです。
子供たちは今、基礎を固める時期。
この時期に土台をしっかり固めておき、自分の突き・蹴り・受けに拘りを持ちます。
いつか壁にぶち当たった時、原点に戻りなさいと貴重なアドバイスを送っていました。
突きでは、肩のラインをまっすぐに保ち、広背筋を使って突きます。
帯の結び目を正面に向け、突く瞬間に重心を少し下げるイメージとのこと。
突きは腕の力で突くのではなく身体で突きます。(当たるのが拳なだけ)
ペア練習で帯を握った面白い練習方法を教えていただきました。
四股立ち
糸東流と比べ、かなり深い立ち方でした。
立ち方が甘いとペラい形になるので自分の思う高さより、もうひとつ落とすようにとアドバイスです。
基立ち
歩幅は一足長を保ちます。
なので糸東よりやや狭く両つま先の向きは内を向き正中線を守ります。
前膝は親指のつけ根まで曲げています。
移動基本に突入です。
試合前、追い突きの移動基本で身体の締めと突きの確認を行うと言ってました。
身体を締める感覚と腰を浮かさず姿勢を保つことが重要です。
身体に馴染むくらい、しつこく基本を頑張るようにアドバイスしていました。
劉衛流独特の移動基本。
まずは継ぎ足。
ポイントは後ろ足の締め。
前足を出したのと同じだけ後ろ足を引きつけます。
鼠径部を締める意識でした。
アーナンでおなじみ送り足では、
正中線をずらしながら入る移動基本でした。
腰を浮かさず移動する方法として、送り足を極めた瞬間、腰まわりをパンっと叩いています。
腰を叩くことで重心を沈める意識付けを行うようでした。
この移動基本もひたすら長かったです。
ほかにも、前屈立ち中段逆突きの固定式基本もみっちり行いました。
とにかく腰が浮かないこと。
深く腰を落とし、一つひとつ丁寧に基本練習を行っていました。
アーナン
いきなり号令に合わせゆっくり2本アーナンでした。
知ってる前提のセミナー。
私は喜友名先生の一挙手一投足をガン見でしたが、いざ形となると、ちゃんとついてこれてるのか心配でKちゃんをチラ見です。
突貫でしたが、夜練で2回教えといて良かった。
くらいついていました。
大会や審査の無いオフシーズンに気分転換にみんなで自由形を打つのも良いかも知れませんね。
基本形・指定形はこれから嫌と言うほど打つんでね。
『シンプルに』
『技をごまかさない』
『まだまだ気を残しながら』
ひと挙動、ひと挙動を非常に細かく丁寧に説明してくださいます。
教範読んでもDVD観ても、理解しにくかったある挙動が、今回明確になった部分もありましたし、何をしているのか知った挙動もありました。
大きな収穫があったセミナーでした。
あと、何気ない一言でしたが、形は考えながらゆっくりと丁寧にうち、最後全力で打つと言ってましたよ。
最後は質疑応答でした。
何個くらい答えたでしょう。
10人近く質問したんじゃなかったかな。
・緊張のほぐし方
・身体の作り方
・立ち方 ブレの無くし方
・技が止まらない(極まらない)
・セイエンチン 四股立ち切り替えしのコツ
・ニーパイポ 寄足のコツ
・好きな食べ物
・これまで取った金メダルの数
丁寧に答えられていました。
驚いたのがセイエンチンとニーパイポ。
「間違ってたら指摘して」
と前置きした上で、ニーパイポのひと挙動を披露してくださいました。(一本拳 押え受け / 掬い受け)
もの凄いキレとスピードをこの目に焼き付けました!
ポイントは後ろ足の引きつけでした。
セイエンチンの方は、偶然にも道場で取り入れている方法に近いものがありました。
ポイントは2つのタイミング。
軸足を捻るタイミングと前足を踏ん張るタイミングでした。(セーパイでも応用出来ますね)
セイエンチンとニーパイポの競技力を上げる方法をまさか、ここで教わることが出来るとは思ってもみませんでした。
このブログを読んでくださる方にほんの少しシェアします。
セミナーの最後はサイン会と記念撮影会に長蛇の列が出来ていました。
このあと、道場あるけどサインほしいので並びました。(ちゃんと間に合ったよ)
大人から子供まで、一人ひとりに優しく丁寧に話しかけながらサインと写真撮影まで。
人格者 喜友名諒先生でした。