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古川 哲也の形強化セミナー バランス・スピード・タイミングを極める! 2/5
こんにちは!
古川先生のセミナー2本目です。
2本目のブログは、セーパイの試合でのポイントに絞って説明されています。
3・セーパイの極めポイント
【セーパイの極めポイント】
先のセーサンでは細かい手の動かし方・立ち方等重点的に指導されていてコツというよりもやり方を指導されていましたが、
セーパイでは競技面を重点的に行っています。
セーパイでは、前に速い動きが3回。
四股立ちを後退で極めるのが5回。
その場の回転で極めるのがほとんどです。
四股立ち(後退)で極めるのが苦手な人は向いているとはいえません。
(糸東ならセイエンチンも同じことがいえますね)
3回しかない前進の挙動では、小さくなったり勢いが出ないと「もったいない」
このセミナーでは前の3回・後ろの5回の動き方に絞って深堀りされています。
-第2挙動-
合掌握りから手首を返し、右肘当てを行いますが左の肘を縦に落とすことで右肩が上がらずスムーズになる。
四股立ちの入り方は前膝の抜きを使うこと。
このタイミングに母指球を中心とした左足の返しと、左足鼠径部の締めを合わせます。
-第4挙動-
後屈立ちとなり下段掌底当ても、母指球を使います。
四股立ち移動時の、母指球を使うテクニックはセイエンチンの前後の切り替えしにも当てはまるのではないでしょうか。
技を大きく魅せるために古川先生が現役時代使っていたテクニックを紹介されています。
母指球で回るところを親指の腹で回ります。
たかだか指一つ分ですが、前に出る距離が数センチ伸び、形がダイナミックに変化します。
ただしスピードが増しますのでバチっと身体を止める強い体幹も必要となるでしょうね。
下半身が弱いと諸刃の剣かもしれませんが。
ポイントは3つ
①親指の腹でまわる
②関節を3つ抜いて入る
③極めは軸足で取る
糸東のセイエンチンはスローな形ですが、唯一スピードを強調出来る挙動が、四股立ちの切り替えしです。(4か所)
ここでスピーディ且つダイナミックな演武が出来るかどうかで印象が大きく異なる気がします。(スライドじゃないよ)
ゆりでは2024年以降でしょうか。
青帯の生徒が出現しましたら指定形に突入です。
その時は、このあたりのテクニックが必要になることでしょう。
(第4挙動続き)
上段手刀回し打ち / 右正面蹴り / 左中段回し肘当て / 左上段裏拳打ち
正面蹴りの後の裏打ちでは、自分の重心を四股立ちの高さにスッと落として、相手を引っ張り込みます。
「要するに早く次の立ち方の高さになる」です。
今、道場で繰り返し稽古していることです。
強化の仕方です。
興味深い練習方法でした。
基立ちの姿勢から正面蹴り、引き足までをスナップを使って素早く出します。
引き足を取ったあと、ここからスローで蹴り足を後ろに引き「ランジ」の姿勢を取ります。
自分の意志で蹴って降りる意識付けです。
この自分の意志で四股立ちに降ろすための練習方法の説明でした。
やっちゃいけないのは、勢いよく蹴って足を後ろにバンっ!て降ろすこと。
蹴り足が突っ張って上体が落ちません。
形は奥が深い。
ちゃんと理解して指導したいものです。
正面蹴りをして四股立ちになる瞬間に、立ち方の変形と肘当てを合わせて極めます。
※肘当て → 裏打ち は流さないで、一瞬技を極めて裏打ちします。
-第8挙動-
天地の構え(四股立ち)/ 両引き手(足払い)/ 諸手突き(四股立ち)/ 下段払い(四股立ち)
正しい演武線に戻る方法です。
足払いした後、もとあった四股立ちの位置に戻ってこなければいけませんが、足を後ろに引いてしまうと下段払いの四股立ち演武線も狂います。
足払いのコースがズレないことが重要でした。
先述の親指の腹を使いどころでもあります。
ここはセイエンチンとも共通します。
バッサイ大よりも、セイエンチンを選択する道場生が現れましたら活かしたいテクニックですね。
どっちにしても楽しみです。
-第14挙動-
右中段横受け(左三戦立ち)/ 右正面蹴り / 左中段裏突き(四股立ち)
連続の挙動ですが、最後の四股立ちが潰れてしまってはいけません。
ポイントは足首と鼠径部の4か所をロックし身体を支えます。
膝への意識だけでは、身体がグラつきます。
四股立ちがふらつく要因のひとつではないでしょうか。
四股立ちイコール膝を張る!
ではありませんね。
まだまだポイントがあります。
右正面蹴りの時、左足の小指側に体重がかかると不安定になるので、親指側を意識するとのこと。
小指側だと膝が外回りするようです。
ありがたいアドバイスです。
前後の移動では『お尻は進行方向・頭が遅れてついてくる』とならないように。
上手く移動するコツは、(進行方向に対して)頭の後ろ側を進行方向に押してやることだそうです。
こんなに細かいことになかなか気づけません。
そういえば道場で正面蹴りの稽古時、蹴りの軌道がまっすぐじゃない生徒がチラホラ居てます。
もしかしたらこれが原因かも知れません。
無意識のうちに体重を外側に逃がしてるのかな。
バランスが整うようになると次はスピードを上げる番です。
四股立ち切り返しでは、軸足の抜きだけではありません。
これだけでもスピードは上がりますが、プラスして軸足を速くたたむこと。
圧倒的に転身のスピードが上がります。
細かく書きますと、爪先と足のつけ根を折り畳み、軸足側を速く畳んでスピード感を出します。
やはりセミナーDVDは競技力がつき大変勉強になります。
集まってくれる生徒にどんどん還元しないと。