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2024-01-15 19:58:00

古川 哲也の形強化セミナー バランス・スピード・タイミングを極める! 3/5

こんにちは!

 

随分間隔が空いてしまいました。

ストックしてるブログを放出しときます。

 

クルルンファの競技力向上編です。

 

古川セーサンセミナー (3).jpeg

 

4・クルルンファ の極めポイント

 

 

第2指定形のクルルンファ。

大会では9割方クルルンファを選択されていますので、そんな中審判をオッ!と思わせる形はそう簡単ではありません。

セーサンと比べ「その場回転」が多いため、よりスピードとキレが求められます。

 

【第4挙動】

掬い受け ・ 押え受け / 半後屈立ち

爪先が真横を向き、腰や肩を真っ直ぐにして立つのが基準となります。

キレを生むポイントは、「さらに股関節を絞るともっと良い」

要は可動域を大きく動かすイメージです。

間違った技をしてもいけません。

「裏掛け」ではなく「掬い受け」です。

 

もうひとつコツを教えてくれています。

帯の下・身体の真横に『大転子』があります。

ポコッと出っ張った骨とのこと。

 

腰を切るイメージでいましたが、もっと良い動き(キレ)を出すコツは、腰ではありませんでした。

腰を回しても股関節はあまり可動しないと仰っています。

言葉で上手く説明出来ませんが、一流選手のクルルンファでここの挙動を観てるとやはり違いを感じます。

可動域の大きさが全然違います。

単純に腰の切り替えしが大きくて速いなと感じていましたが、動かしてる部位が違うようです。

これはこのDVDを観ないと一生気が付かなかったことでしょう。

糸東のクルルンファでもこの挙動は同じですので応用が利きますね。

 

部分練習の仕方を説明されています。

大転子の横にハンドルがあるつもりで、親指の付け根を中心にハンドルをキュッと回すイメージで練習します。

セーパイの半打拳切り返し・前屈立ちからの手刀打ち・クルルンファの掬い受け切り替えし、理屈は同じなので使い方を知ると別の形でも応用が利きます。

糸東で同じ切り返しがある形を探して、身体の使い方の引き出しにしたいところです。

古川先生は他流派ですが、学ぶことが多くとても勉強になるDVDです。

 

これが分かった人が次にやるのが、太ももの動かし方。

先述のセーパイ編で触れてますので割愛します。

これはセイエンチンの挙動で多いに使えますのでキレを上げたい人は部分練習を絶対にしてほしいと思います。

 

 

(大転子を使って)親指の腹で回る

踵を切り返す

太ももの内側(外側も)を絞りながらスピード上げる

 

出来ているか注意して観るべきポイントは、

『腰が水平に切り返し出来ているか』です。

 

力ずくでは、身体が捻じれてしまいますね。

 

 

【第7挙動】

裏掛け受け(猫足立ち) / 上段揚げ突き(平行三戦立ち) / 正面蹴り / 肘当て(四股立ち)

裏掛け受けでは、身体を引かずに今の位置からすぐに前に飛び出すように。

猫足立ちの踵を落とし、スッと前に移動しないといけません。

揚げ突きは、相手の顎を打つようにして、高さに気をつけます。

肘当ては軸足の張りでタイミングを取り、中段の位置です。

正面蹴りしたあと、後ろ足が四股立ちに変形するとき、親指を中心に踵を前に移動して、足のつけ根をしっかり開きます。

 

肘当ての分解では、相手の腕を掴んだ状態で正面蹴りを入れ、さらに引きつけて肘当てしています。

なので肘当ての時の反対の手は水月前にあります。

相手を逃がさないよう引きつける動きなので、手の動きに注意しないといけません。

 

剛柔流の形では、正面蹴りからの肘当てが多数含まれています。

スーパーリンペイ・クルルンファ・撃砕・シソーチン

撃砕以外、糸東流にもありますので勉強になりますね。

『相手を逃がさない』が肝心です。

分解の解釈を間違うと、大きな形を意識するあまり身体が開いたりしがちです。

指導する際、注意が必要です。

 

古川先生はこの一連の挙動を、

(相手の技を)受けて → 掴んで → 乗っかる

と表現されています。 

 

 

【第10挙動】

天地の構え(猫足立ち)/ 回し受け(猫足立ち)/ 裏掛け受け(三戦立ち)/ 後ろ肘当て(三戦立ち)

後ろ肘当てに入る動作では、手だけを頑張りがちだとか。

そうではなくて、下半身の回転が重要です。

動きが遅くならないよう、下半身の回転に肘当てを合わせます。

 

テクニックを説明されています。

猫足立ちで向きを変え三戦立ちを取りますが、転身する際に一瞬膝を抜いて回り後ろ肘当てをする瞬間に三戦立ちすると極まるとのこと。

 

 

【第13挙動】

二の字構え(四股立ち)/ 両掌底押え受け(四股立ち)

身体がせり上がるのと同時に手を左右に開きます。(後から手がこない)

押え受けはセーパイの気合と同様に、下側に押えていますので上体が伸びてはいけませんので股関節を落とすような意識で行います。

 

コツはちょっとで良いので押え受けと同時に股関節を抜く。

 

 

【第14挙動】

上段開手交差受け(四股立ち)/ 両掌底すり合わせ(結び立ち)/ 振り降ろし(つま先立ち)/ 掌底当て(やや深い前屈立ち)

つま先立ちで相手を投げ捨て倒れた相手に掌底当てをしますが、自分の身体がバウンドしないように注意が必要です。

 

一度目の掌底当てする時にバウンドしないコツです。

つま先立ちから、斜め右方向に左掌底当てしますが、右足を先に動かすのではなく左足で右足を出してあげる。(ムズい、、)

 

2度目の掌底当ての入り方は、一度落ちたその高さから両足の股を引き寄せてから開くようにするとのこと。

つま先や膝の変形をしないように、腰の切り返しだけで掌底当てを行います。

軸足をピンと伸ばしたまま、腰だけ緩めて一気に締める感じでしょうか。

 

丸みを帯びた粘り気のある剛柔流のクルルンファがとても大好きでいまだに家で打ちます。

左右繰り返しが多い形なのでとても覚えやすいので、夜練なんかで気分転換に持ってこいかもしれませんね。