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2024年2月17日 (土)道場稽古89
こんにちは!
2月中旬なのに気温が高く稽古日和でした。
出発前にバシッとアイロンかけて久々に形用道着に身を包みました。
今日のは綿100パーだったので長時間は疲れます。
-バンビクラス-
0・早練
1・ウォーミングアップ
2・体幹
3・固定式基本
4・形
-モンキークラス-
5・体幹
6・固定式基本
7・形
バンビクラス
【早練】
前日の夜練にも参加してくれるバンビ生2人。
脳みそフル回転で頑張った平安五段の後半パート。
そのおさらいでした。
すらすらと、ひと通り打てるようになるには自分の頑張りひとつです。
まずは自主練で順番を覚えてこよう。
そしてもう一組。
幼稚園3人組がやってきました。
先日から頑張って覚えてる最中の四の形!
順番は覚えたっぽいので、ひとつリクエストを。
受けの前に胸の前でバッテン作ると引き手で技が極まるよ。
入会したての4年生Aちゃん。
学年が高いだけあって理解が早いですね。
早練に参加して次に習う十二の形と平安二段を覚えてほしいな。
【ウォーミングアップ】
ジャンプ、ケンケン、仰向けダッシュ、うつ伏せダッシュ
目的は瞬発力!
ブザーに素早く反応すること。
もたもたしてたらダメね。
この手のメニューは子供らしく、誰よりも速く!
1番を目指そう!
【体幹トレーニング】
バックプランク・プランク・V字プランクでした。
最年少K君。
なかなかの美しさです。
体幹の最中でも姿勢の良さをキープしますので形が楽しみですね。
キツいV字プランクでも簡単には足を降ろしません。
可愛い顔して実は負けず嫌いだったりして。
これで81分で経過しました。
【固定式基本】
突き・中段横受け・上段揚げ受け・下段払い
このあたりはいつも同じことやってますので、良い感じになってきました。
それでも、もっと引き手を強く取れるようになってほしいかな。
あと、親指が開いてちゃダメ。
平行立ちから水月の高さに両手を置き、膝を抱え込む練習を行いました。
当然手を下げてはいけませんし、身体がくの字に折れてもいけません。
しっかり膝タッチして、抱え込みの感触が残っているうちに正面蹴り。
2年生Y君と幼児のMちゃん、皆のお手本となるようなスナップの効いた素晴らしい正面蹴りでした。
成長しています。
【形】
先週に引き続き四の形を頑張りました。
もう少しかな。
バッチリとはいきませんが、順番覚えてきた感じです。
常に基立ちね。棒立ちにならないように。
あと、おへそが流れないように後ろ足をしっかり締めてほしいところです。
1年生のH君。
ここ最近、集中力がついてきたようです。
まだまだですが頑張りが感じられ、本人なりに努力してるんだと思います。
入門して1年ちょい。成長してますね!
この日の稽古で、良い表情を見せてくれたY君。
形に入る前の気迫のこもった表情に、力強い発声でした。
真剣な眼差しで稽古に向き合ってくれると、指導してる私までテンション上がります。
上手いとか下手とかじゃなく、やる気です。
100パーで来てくれたら、100パーでお返ししたくなります。
自分も頑張らなとアカンと感じさせてくれます。
ありがとう。
モンキークラス
【体幹トレーニング】
前日の夜練同様、動きの中で軸を意識した体幹トレです。
自転車こぎ・片足逆突き・片足飛びで211分。
とうとう3時間半もの間、体幹やったことになります。
”継続は力なり”
誇れるんじゃないかな。
いつもやってるメニューが、始めた頃はヒーヒー言ってたと思います。
それが今では、涼しい顔してこなしているんだから。
身体の中で軸を感じられるようになれれば。
自転車こぎは、伸ばした足は踵で蹴る。
引きつける足は、しっかり抱え込む。
この先学んでいくクルルンファ、セイサン、泊バッサイで足刀蹴りが出てきます。
切れ味鋭い蹴りと引き足の稽古を兼ねていることを忘れずに。
おっと、おまけにクランチで腹筋強化です。
片足逆突きはバランスディスク無しなので余裕なはず。
軸を探しながら溜めることがポイント。
逆突きでビタ止まりね!
意図を理解していないと得られる効果を損なってしまいます。
片足飛びも同じ。
飛んだ側に壁を作る意識を持ちふらつかないことです。
激しい動きの中で、軸を保て無ければバランスを崩した瞬間に組手では失点してしまいます。
また形では立ち方の変化の中で、次の軸に素早く乗らないといけません。
ひたすら基本稽古でキレを生む稽古やってますが「次の軸に乗る」は今日もやってたアレのことね。
空手って、地味で退屈で同じことの繰り返しばかりですが、一つひとつの稽古は形や組手の動作に結びついています。
いろんな勉強を重ねて、日々の稽古メニューを組んでいます。
体幹もしんどいし面白くないと思うけど、「軸」ってどんなスポーツにも必要なものです。
サッカーなら体幹が強いと当たり負けしないし、野球では逆シングルで捕球してもバランスを立て直して送球出来るようになります。
軸を可視化出来ればもっと理解が深まるのかな。
TAIKAN STREAMなら説明が容易かも知れません。
これ使いながら、今日のメニューこなせたら凄いことになるかもね。
【固定式基本】
どうしても伝えたかったことがあったので、今日は下半身強化の時間を腰のキレに使いました。
ここ最近では腰の切り返しを使い、次の立ち方に移る稽古を繰り返しています。
手を水平に伸ばして、腰だけを動かします。
必要以上に大きく動くと、肩が揺れ結果伸ばした手が振れてしまいます。
伸ばした手はセンサーの役割を果たしています。
低学年が多い道場ですので、上手く出来てるかどうかは可視化してあげないと、理解出来ません。
正しいか間違ってるか本人があやふやなまま、継続してしまうと最悪の場合、悪い癖がつきかねませんので注意が必要です。
たくさんの生徒が集まる道場ですので特定の生徒にばかり時間を割く訳にはいきません。
ですので自分自身で、チェックするモノサシを用意してあげるのは指導者の責任でもあります。
モノサシを通じて、自分で思考しながら稽古出来る生徒に一人ひとりがなっていってほしい。
センサーの役割を果たす腕がふらつかないよう、注意を払いながら丁寧に稽古を進めました。
今日は、もうひとつ追加。
”技は下半身から”
この意味を伝えるべく、でんでん太鼓で説明しました。
腰を切ると遅れて手がついてくるあの感じです。
さらには、小刻みに突きを出しながら腰を切る練習。
ほぼ全員出来ませんでしたが。
小休止を一瞬で済ませたR君がやってきて、でんでん太鼓の要領で横払いを極める練習をしてみたところ、、
出来そうな予感がプンプン漂ってくるではありませんか!
極めが格段に上がるので何としてもモノにしてほしいところです。
このあと普段通りの基本に戻りますが、もうひとつだけ大事なお話を。
突きはどこで突くと思う?
腕!
腕のつけ根はどこと思う?
肩!
ほとんどの生徒が肩で突くと回答しました。
答えは ”肩甲骨”
身体の前面(肩)で突くと、身体が強張り短い突きになってしまうのに対し、腕のつけ根である肩甲骨を大きく可動させると大きくて弾けるような突きに変身します。
平行立ちを取り、
①軽く膝に溜めを作り
②母指球
③且つ足の内側半分
に重心を乗せて、肩甲骨から突くように道場では指導しています。
また、重心を乗せる位置がとても大事で無意識に足の裏全体で立っていると、ふらついてしまうことも起こりえます。
これは形競技では致命的ミスです。
普段の稽古の中で意識をどこに置くか。
稽古の中で声掛けしています。
頭で考えて身体で何度も覚えて、形に繋げてほしいと思います。
おっと、今日は正面蹴りやってませんが、蹴りも足のつけ根は、股関節ではありません。
股関節(身体の前面)を意識して蹴ると、小さい蹴りになるので帯(背中側)のやや上側を意識して蹴ります。
バンビの生徒にはまだそんなこと教える段階じゃないので、今日はしっかり膝を抱え込む練習を行いましたが、2部の生徒は帯の上付近を持ち上げる意識で抱え込むようにね。
【形】
今日も90分コース。
平安五段でした。
2部の生徒全員、平安五段を打てるはず。
道場は順番をなぞる練習をする場所ではありません。
毎回の基本稽古や今日のような、ひと挙動ずつコツやポイントを指導している意味。
目的を理解して稽古に励んでほしいと思います。
通し稽古では一本いっぽんを大切に形を打つようにと毎回同じこと言ってますが、意識の違いが明確になってきました。
1部でも書きましたが、上手いとか下手じゃないねんけどな。
やる気やねんけどな。