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イリーナ・ザレツカ チャンピオン組手セミナー -反応の分析で危険ゾーンを完全コントロール!- 3/4
こんにちは!
イリーナセミナー 3本目。
これまでに学んだことをベースに実戦に近いカタチでセミナーは進んでいきます。
7・中段逆突き vs 中段回し蹴りの攻防
8・実践形式パターン練習1(刻み突き→逆突き→中段回し蹴り)
9・残り5秒のワンチャンス攻撃
【中段逆突き vs 中段回し蹴りの攻防】
国際試合のようなハイレベルな攻防になると中間距離での攻撃は皆無。
技を出しても極まりません。
ではどうするか。
2本目のブログでも触れたように、デンジャラスゾーンに自ら入り相手の技を誘います。
日本でもっとも馴染みの深い技と言えば中段逆突き。
道場でもカウンターの中段突きの練習はよくやっています。
相手との距離が危険に感じるぐらいにまで自分から間を詰め、相手に中段突きを誘発させバックステップ。
すかさず後ろ足での中段回し蹴りを指導しています。
イリーナ選手の回し蹴り。
昔ながらの大きく回して蹴る方法を指導されています。
最短距離ではなく大きく回しての中段回し蹴りを相手の背中に蹴っています。
前に出るスピード(相手をおびき寄せる)
後ろに下がるスピード(相手の攻撃を切る)
切り替えしのスピード(間髪入れずに攻撃)
相当な反射神経と瞬発力があるからこそ。
相手の間合いに入る勇気も必要になりますね。
バックステップと同時に前拳でブロックすることも忘れずに。
その他のアドバイスとしては、
1・速く蹴ることが目的ではなく、とにかくちゃんと間合いを切ること。
2・前足で相手との間合いをコントロールすること。
3・蹴る瞬間も前足で相手との距離を調整すること。(軸足のスライド)
相手との距離を “分析” して距離に応じた蹴り方をしよう!
【実践形式パターン練習1(刻み突き→逆突き→中段回し蹴り)】
間合い(デンジャラスゾーン)に入るのは同じ。
デンジャラスゾーンに侵入しても相手のリアクションが無ければそのまま刻み突きで取りにいき、
相手が攻撃してきたらブロックしながらバックステップし、今度は逆突き上段。
要するに相手をコントールすることは同じですが、取りに行く技をコロコロと変え相手を翻弄しています。
ノーリアクションなら刻み突きを極め(1-0)
早く同点に追いつきたい相手はカウンターの中段突きを狙ってきたところを、しっかり捌いて逆上(2-0)
いよいよ焦りまくった相手にデンジャラスゾーンで誘導し、しっかり攻撃を回避し中段回し蹴り(4-0)
ひとパターンずつ合計3パターンバリエーションを持たせる練習を行っています。
危険な距離まで接近しますが、しっかり相手の動きを分析出来れば対処出来ると指導しています。
中間の間合いでは互いに攻撃を極めることは難しく、近間で相手を動かして極めきる練習です。
“アシスタントと先生役ではなく、互いが実践を想定して行う事”
練習のための練習、これはダメでREAL FIGHTって伝えています。
相手の反応(リアクション)をよく見ること。
間合いに入った時、相手がアタックするかしないか?
分からない状態で組手をしてはいけない。
ノーリアクションならそのまま技に移行する
リアクションしてきたら、バックステップ(ブロックしながら)して今度はステップイン(攻撃)
応用で逆突きだしたあと、上段回し蹴りに繋げる方法を指導されています。
【残り5秒のワンチャンス攻撃】
残り時間ラスト5秒「続けてはじめ」のシュチエーション。
相手の動きを見て攻撃に入るわけですが、これをランダムで真剣勝負として行っています。
世界選手権 決勝の舞台。
集中力を高め、相手の反応を伺いそれに応じた攻撃を出さないといけません。
極限に集中力とテンションを高めていきます。
1回しかチャンスが無い。
集中してワンチャンスを逃さない意識つけを指導されています。
指導を受ける生徒達の集中力や動きが、技のキレが格段と上がっています。
緊張感を持たせた良い練習をされています。