こんにちは!
個人的な3連休の最終日は大阪で空手。
初日は万博で炎天下の中思いっきり遊んで、昨日はゆり空手4時間のロングコース。
最終日の今日は東京オリンピック女子形銀メダリスト且つ全日本7連覇の清水 希容先生のセミナーでした。
真夏の開催。
しかも3時間半のこれまたロング、、
体育館に空調が効いてることを祈りつつ出発です。
引率と言う名の座学でも良かったのですが、私も直々にご指導いただきたく道着持参で生徒とともに出席!
身体を動かすことは大好きですが、上達したい気持ちに果たして我が肉体がどこまでついていけるのか少々不安でした。
さてセミナーですがそれはもう至福の時間!
一つひとつの説明が実に理にかなっていて納得の連続でした。
まずはウォーミングアップから始まり足裏のマッサージ。
アップはランジと身体を捻じりながらの移動。
左手を後ろに回し右足をタッチ。
右手を後ろに回し左足をタッチといった具合です。
次行ったのは、体幹を意識したもの。
平行立ちのスタンスで両手を遠くに置き、後ろ足を引き寄せてくる尺取虫のような動き。
簡単なようで結構難しかったです。
最後の移動は道場で取り入れたい動き。
チャタンのジャンプした後のポーズ(分かるかな?)
しゃがんで後方に振り返るやつです。
あのイメージで片足屈伸しながら1,2の3で前進します。
大事なのは上半身の姿勢をキープしながら転身すること。
身体をブラさず運動する良い意識付けだと感じました。
直ぐにでも取り入れたい。
軽く汗をかいたところで、その場に座って足のマッサージ。
ただマッサージするんじゃなくってちゃんと意味がありました。
身体を支えてるのは足。
足の裏です。
足の裏の感覚を研ぎ澄ますために骨の根本?をすりすりとマッサージ。
手の指を足の指の間にはめて指回しや踵回し。
暫くやった後、立ち上がって足の裏の感覚を確かめました。
グッと床を掴んでる感覚が増したように思いました。
これはいつもやってると仰ってました。
稽古前の準備を終えお隣さんとペアを組むことに。
背中合わせで立ち、軸だけでスピードつけて回る練習です。
予め回る方向を決めておき、上半身が波打つことなく軸だけで高速回転でタッチ。
これも形練する前のウォーミングアップに持ってこいでした。
ここから基本稽古に突入です。
突きひとつを取っても、清水先生の拘りのポイントが5つも。
蹴りに関しては2つ。
突きを速く走らす方法としては、
1・バランス
2・引き手
3・拳の握り
4・後ろ足の押し込み
5・前足鼠径部の締め
どこまでセミナーの内容に触れて良いのかちょっと分からないところでもありますが、自身の備忘録として記録していこうかと。
1・バランス
突きを放つ際、自分自身の立ち方が前傾しているか後傾気味なのか。
この確認からでした。
一番自分のチカラを発揮出来る最高のポジションで立つこと。
当たり前のことですが、これを確認する方法として平行立ちで膝を曲げずにジャンプ。
何度かたジャンプしピタっと安定して着地出来たところがベストポジション。
私が重心を乗せる位置が母指球付近。
ここが安定するところでした。
足の裏で安定する部位を見つけるところからでした。
2・引き手
これも道場で教えていることと同じ。
突きを速く走らすには引き手のスピードを上げること。
頭では理解出来ていても、気合いでどうにかなるのもたかが知れています。
アドバイスは肘のスナップを使うこと。
腕を伸ばした状態で肘を折り畳ませます。
横に曲がる人、手のひらが上に向く人と様々です。
おそらく正解は手のひらが上に向くのだったはず。
脇が開くと最短距離で肘を畳めず時間がかかってしまうから。
ウォーミングアップの手段として、手のひらを前方に出し1,2のリズムで腕を畳み3で引き手。
これは道場でルーティーントレの時によくやる手技の瞬発力(胸を叩いて横受けやる方ね)と理屈は同じでした。
如何に脱力状態にするか。
これは簡単に導入出来ると感じました。
3・拳の握り
受講生の基本を観て仰られたこと。
「拳が握れてないよ」
しっかり握れていないと突いた時潰されてしまうよ。
みんなで拳立て伏せの姿勢を取ります。
人差し指と中指を親指でグッと締めて2本の拳頭で突きますが、スカスカの握りが多かったようです。
膝立ちの状態から拳立て伏せの姿勢でプッシュアップ。
拳一つ分宙に浮くくらいに跳ねあがります。
これも道場でルーティーントレの中で良くやる手技の瞬発力と全く同じものでした。
要するに引き手のスナップと一瞬のプッシュアップを使い突きのスピードを上げる方法を指導していただきました。
ここまでは正拳突きの練習で、ここから前屈立ち逆突きを極める練習に移ります。
この後の4,5の2つで私の両膝は悲鳴を上げることに、、
4・後ろ足の押し込み
ここからペア練です。
ペア相手は軽い基立ちの姿勢を取り向き合います。
自分は過去最高に美しい前屈立ち逆突きをペア相手の中段めがけて放ちます。
お腹に突いた手をそのままに、今度は自分の前足を浮かせたまま10秒キープ。
前足が完全に死んだ状態で後ろ足の押し込みだけで前屈立ちを保つのですから、かなり難しい内容です。
これは体重が拳に伝える事が出来るので、ホントに重たいいわゆる効く突きを放つ良い練習方法かと感じました。
ペア相手がいなくても自宅の壁で出来る内容ですので、一人ででも後ろ足の押し込みの強化を図れます。
5・前足鼠径部の締め
完全に両膝がガクガクブルブルになったやつ。
ペア相手と向き合い自分史上最高に美しい前屈立ちを取り、互いに膝を重ねます。
膝同士を当てた状態で押し合うのですが、厳密には前足のつけ根(鼠径部)を締め付ける練習です。
要するに強い逆突きを極めるには、突きのスピードはもちろんのこと、後ろ足の押し込みでパワーを拳先に伝え、前足の締めでブレーキをかけると仰っていました。
軸足だけでも前足だけでも無くて、1,2,3で突きのスピード上げて、4,5で極めを作るって訳でした。
大事な要素がもうひとつあって、これらを突きを放って腕が伸びきる1㎝手前で一気にタイミングを合わせるとのこと。
1~5までの練習を行い、これらをかみ砕いて説明してくださった後に、お手本の突きを披露してくださいましたが、それはもうマッハのスピードと極めでしたよ。
教えを理解した上で良くよく観ましたが、ホントに突きが極まってた。
しっかり眼に焼き付けてきました。
セミナーラストは蹴りでした。
閉足立ちでの正面蹴り。
これも重要な要素が2つありました。
6・蹴り足は正中線に寄せて抱え込む
ゆっくり蹴りの基本です。
蹴り足は正中線を通り、膝を高く抱え込むこと。
これも頭では理解出来ていますし、実際道場でも口を酸っぱくして言い続けていること。
どうすれば出来るように指導出来るんだろう、、
蹴り足の前にミットを立てたり、鼠径部の柔軟やったり。
悩んでた時期もありましたが練習方法が分かった。
答えはヤンキー座り。
両方の踵をつけたヤンキー座りの姿勢から、片足を曲げたまま動かさずに立ち上がります。
軸が弱いと立ち上がることさえも困難ですが、面白い練習方法でした。
7・軸足で蹴る
意識する方は蹴り足じゃなくて軸足でした。
蹴る瞬間に軸足を抜き2㎝程度押し込むとのこと
これも体幹弱いとまず出来ないでしょう。
最後の最後はヤンキー座りからの左右の正面蹴り!
しかも蹴った後、引き足取った状態で数秒キープ。
ここでも体幹の重要性を感じさせる練習方法でした。
フラフラになりながらも離脱することなく最後までメニューをこなす事が出来てホッとひと安心でした。
最後は道場毎に記念撮影タイムを設けてくださいました。
全体写真はもちろんのこと、2ショット撮影や握手も気さくに応じてくださり、何ならメダルも手に取らせてもらいました。
新しい練習方法の引き出しが増えたこと
道場で指導してきた内容に通じるものが確かに合ったこと
他道場の生徒との絆が深まったこと
館の取り纏めや主催者さんとのやり取り、急な予定変更等で大変な部分もありますが、それよりなにより参加した生徒達の充実感に満ちた良い顔を見てると疲れなんて一瞬で吹っ飛ぶってもんです。
最後に主催してくださった先生方、ご指導いただきました清水 希容先生に感謝申し上げます。
大変学びの多いセミナーでした。
今日教わったことを道場に持ち帰りレベルアップさせたいと思います。
ありがとうございました!