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2025年9月6日 (土)道場稽古160
こんにちは!
大会明け一発目の土曜練。
この日はお休みする生徒が一人もおらず30名全員揃いました。
これだけ生徒の数が増えると案外と難しい全員集合。
みんな来てくれるとやっぱり嬉しいですね。
それと今日からバンビ生を一人ずつ呼び出して早練再開です。
神戸市大会の前は出場組で固めますが、オフシーズン中は一人ひとり個別で形を集中して覚える時間を設けたいと思います。
卒業の目安はこんな感じをイメージしています
基本:基立ち・前屈立ち・猫足立ち・四股立ちの正しい理解
形 :四の形・十二の形・平安二段が打てる
30分弱の時間ですが、やらないよりやった方が上達するのは間違いありません。
-バンビクラス-
0・早練
1・ウォーミングアップ
2・体幹トレ
3・固定式基本
4・形
-モンキークラス-
5・ルーティーントレ
6・体幹トレ
7・固定式基本
8・形
9・組手
バンビクラス
【早練】
入会したばかりの3年生Aちゃんと早練でした。
この早練、形の順番を覚えることが目的です。
順番を覚えたら、全体での形練にも入ってこれるようになるので、まず四の形・十二の形・平安二段この三つがゴールになるのかと。
横受けの準備の取り方と基立ちの幅に修正の余地はありますが、この早練タイムで四の形と十二の形は打てるようになりました。
次回は幼児のK君!
12:20集合!
【ウォーミングアップ】
ケンケンやジャンプ系中心に行いました。
自分の身体を支えられる位の筋力はつけたいところです。
ジャンプ系でバネのある身体作りに加え組手のステップ練習を行いました。
まだまだみんなドタバタしてますが、半年も続けたら成長を感じられるんじゃないかな。
【体幹トレーニング】
V字プランク・バックフルアップ・サイドプランクで294分経過しました。
サイドプランクは片手で身体を支えて真横に向くことでかなりしんどくなったと思います。
でもこれが基本のカタチね。
【固定式基本】
この日のメニューです。
・立ち方のおさらい
・引き手
・突き
・中段横受け
・上段揚げ受け
・下段払い
・平行立ちからの正面蹴り
引き手の取り方に手こずっていたS君。
少し良くなってきた感じ。
これは嬉しかったな。
身体(体側)から離さず、手技と同じタイミングで引き手を取りますが、どうしても脇が開いていました。
この日は良く聞いて自分で直そうとする姿勢が伺えました。
凄く嬉しかった。
【形】
私「空手って何のために習ってるの?」
生徒「大事な人を守るため」
形練の前にこのやり取りを挟み意識づけすることで動きが数倍良くなってきます。
形とは仮想の敵との攻防を表現しています。
後ろから攻撃してきた相手に素早く転身し中段横受け。
間髪入れずに一撃で相手を倒すつもりで突きを放ちます。
順番を覚えた後、次はもっともっとカッコ良く仕上げていく段階に移りますが、上のクラスの生徒と同じこと説明しても理解なんて出来るはずがありませんので、ここからが凄く難しい部分でもあります。
言葉ってとても大事で、どう上手く動くかを教えるよりも、
「空手って何?」
ここを腹落ちさせれば良いことに気がつきました。
大事な人を守るためにはどう動けば相手の攻撃を防げて、悪い人を追い払えるのか。
今のうちの生徒には、これだけのことが理解出来ていますので、小難しい説明よりも意識をそっちに誘導させてあげる事の方が遥かに有効でした。
まだまだ前屈立ちと四股立ちに甘さは残るものの、生徒なりに一生懸命頑張ってることは伝わってきます。
心と身体が成長していってくれればと思います。
モンキークラス
【ルーティーントレーニング】
この日も先週に引き続き、手技の瞬発力アップと下半身の瞬発力アップでした。
形の競技力が高まるよう動きにキレをつけていきます。
もともと瞬発力が高い生徒は今では両手タッチから両肩タッチへと難易度を自ら上げています。
それな!
【体幹トレーニング】
なんと!
ルーティーン終えたあと基本に入ろうとしていた私。
「体幹抜けてる!」
体幹トレは、生徒の中では日常になってるんでしょうね。
耐え忍ぶ体幹がこのところ続いていたので、この日は動きを加えたのを用意していたのに。
片足逆突きを左右で2分間とプランクひとつで433分経過しました。
【固定式基本】
短時間集中型の基本タイム。
予定よりも少し時間がかかってしまいました。
短く切り上げるには全員の集中が必要不可欠です。
短い時間の中で全力でやり切る集中力も養いたいところです。
決して手を抜かず(流さず)、全力でやり切ってほしい。
いつもの基本に加え、この日は四股立ちにチカラを入れ稽古しました。
平行立ちからの四股立ち。
スピードを上げて四股立ちする方法を改めて指導しています。
足を動かしますが、足じゃない。
もちろん上半身でもない。
動かす部位・意識する場所はもっとコンパクトに。
しばらく繰り返したのち本日のメイン。
四股立ちの切り替えし。
ワン号令で、前 → 後ろ → 前
ここにどれだけのスピード感がつけられるか。
無意識で稽古してもスピード感は上がってきません。
目的(正しい立ち方とスピードアップ)を明確にしながら稽古に励みました。
この日の指導のポイントに加え、次週もうひとつ意識するポイントを追加します。
四股立ちで移動するだけですが、四股立ちだけではないってこと。
この身体の使い方を頭と身体で理解出来たら極めが強くなると確信を持っています。
この挙動は、このあとに控える形練のメイン練習に繋がります。
何気なくやってますが、ここの理解度ひとつで見栄えが大きく異なります。
頑張り所と言っても過言ではありません。
ものにするつもりで来週の基本稽古、本気でついてきてほしい。
もうひとつ、色帯も白帯も全体で手刀受けを。
白帯生にはまだ早かったですが頑張ってついてきていました。
【形】
審査も済み、ひとつ大会を終えたこのタイミングで新たに形のレパートリーを増やすことに。
ちょうどリクエストが重なったこともありセイエンチンを。
これも全員で行いました。
30分ちょっとの時間だったかな。
まずは全員が共通理解することが目的だったので、立ち方と技の説明を中心に進め丁度半分の折り返し地点まで行いました。
それにしても良い集中力だったと思います。
皆真剣に学ぼうとする姿勢が見てとれました。
次週は後半戦!
スムーズに入れるよう前半部分を頭に叩き込んでおいてほしいと思います。
挙動を覚えたら、試合で打てるくらいになるまで細かい部分を中心に指導に入ります。
やるからにはここが本当の目的になってくるよ。
そのつもりで集中して稽古するようにね。
今必要な形が他にある生徒は話は別ね。
まだ習っていない基本形の時間も今後設けていきますので。
バッサイ大とセイエンチン。
今後大会で打つ形を自分の意志で決めてくれたら良いと思います。
強いて言うとすれば、バッサイ大はスピードとキレに自信のある生徒向け。
前方、後方に素早い切り返しが続いたり、緩急織り交ぜた糸東流らしくとても優雅な形です。
一方セイエンチンの方は立ち方の安定感は必須。
地面に根の生えたようなどっしりとした四股立ちが出来ないと厳しい。
蹴り技もなく、左右対となる動きが多く派手さに欠けます。
さらに全体をとおして挙動がとてもスロー。
一瞬スピードを加速させる挙動が計4ヵ所出てきますが、ここでスピードに違いを出せないと観ていてとてもつまらない非常にやっかいな形と言えます。
そうならないためにも、この日の基本でやった四股立ち移動の稽古が必要になってきます。
四股立ちから四股立ちへの切り替えし。
セイエンチン選択する場合、次週の稽古は本気でものにしてね。
私が伝えたいことはここまで。
大会で自分が打つ形ですので悔いを残さないよう、最後は自分自身で選択していく経験を積まないといけません。
どっちを選んでも悔いを残さないよう頑張っていこう。
そのためにも、まず2つの形の挙動をしっかり理解しよう!
【組手】
週1・2時間稽古ですので、組手よりもどうしても基本と形に比重が増してしまう。
それじゃいけないと分かっていても、稽古の中で予定が狂い形練の時間を延長してしまうなんてことも。
先週・今週と強い決意で組手に60分時間を確保すると決め臨みました。
基本的な技、基本的なステップワーク、技に移るタイミング等課題は残っていますので、基本に立ち返っています。
バンビ練と同じくフットワークやジャンプ系でスタート。
自分の限界をもうちょっとだけ超えた中で追い込むと、体力と強いバネが育ちます。
結局自分に厳しく出来るかがその後の伸びしろに影響してきます。
半年先、1年先もっと成長していたいなら一回いっかいの練習を「あともう少し」だけ強度を高めてやってみて。
ステップを終えこの日のメインのひとつ、打ち込み。
ほんとは素手でやろうかと思ったくらい。
スキンタッチの空手に慣れてしまうと、本当に威力のある強い突きは出せないようになる気がして、、
これくらったら立たれへんで!
だから寸止めでやってるねんで!
生徒一人ひとりが、これを自信を持って言える道場にしたいなぁと。
ミットは強く打ち込む。
風穴があく位に強く。
次週もう一回、目的を伝え打ち込みしたいと思います。
ステップもいらない。
突きが届く距離にまで近づいて本気で穴をあける位の意識で打ち込む。
自分の突きの強さを認識する時間を取ろうと思う。
もうひとつ準備してきたのは蹴りの練習メニューでした。
久々に登場したテコンドーミット。
カスタネット式なのでクリーンヒットしたら良い音なるしテンション高まる。
もうひとつ両面ミット使って4列になって、裏回し蹴りの練習でした。
前足の裏回し蹴り
これは相手を引き込んみカウンター的に出せると有効です。
また攻防の中で相手と密着した時が出しどころ。
後ろ足の裏回し蹴り
こっちは相手との距離がある時、一気に間を詰めながら入る技。
ポイントは、
1・前足の抱え込み
2・蹴る瞬間に軸足を捻る
3・上半身を後ろに倒す(顔は相手を見る)
蹴りは突きと違って片足で立たないといけないし、
腕よりも重い足を上げないといけないし、
突きよりも難易度が高いから高得点です。
試合で極めきれなくても、動きの中で蹴りの攻防を見せておくだけで相手に蹴りもあるぞと警戒させることが出来るので練習する必要があります。
蹴りを思いとおりに出すにはストレッチ。
腿裏が柔らかくないと巻き込むような裏回し蹴りが出せないので、試合前や練習前ストレッチやっておこう。
それと抱え込みね。
これが無いと足を振り回すような大振りな技になるので、すぐ相手に気づかれてしまう。
足を抱え込むと回し蹴りと軌道が同じになるので、意表をついた裏回し蹴りが出せることを理解していこう。