こんにちは!
道場のホームページを立ち上げて丸3年が経ち、容量MAXまで使い切ってしまう勢いでしたので良い機会ですしプラン変更しました。
また新たな気持ちで情報発信していきたいと思います。
荒賀空手教範の2冊目です。
これもkindleで買いなおしたもの。
全五章で構成されています。
第一章:突き(16種)
第二章:蹴り(6種)
第三章:連続技(13種)
第四章:逆体に効果的な技(8種)
第五章:トレーニング(7種)
前回に引き続き、各章ひとつずつ内容を紹介して見たいと思います。
第一章 突き
『相手の突きをバックステップでかわし、相手が引く瞬間に突きに行く』
これも道場で練習していた技。
相手が間合いの中から技を出せば、後ろ足のみバックステップし上体はやや後傾させ突き終わりを逆上で極める技。
相手が引き手を取る前に極めなければいけません。
相手は前に飛び込んできますので自分は迎撃するだけでオッケー、踏み込んでしまうと距離が詰まって旗が挙がりません。
如何にして相手に技を出させるかがポイントですね。
このあたりの駆け引きが詳しく紹介されています。
第二章 蹴り
『カウンターの上段裏回し蹴りは、わざと下がって相手を引き込み、蹴り足で巻き込むとアピールとなりポイントになりやすい』
相手が攻めてきたタイミングでスウェイし蹴り足の足裏で相手を巻き込みます。
ここで忘れてはいけないこととして、蹴りは突きよりも遅くなるということ。
蹴り足である前足を真っ直ぐに上げて蹴ると最短距離で技を出せます。
第三章 連続技
『ポイントを取りに行く蹴りを防御する相手の腕に当て、押し込むようにして反撃を封じてから蹴り足側の上段刻み突きでポイントを重ねる』
押し込むような重い中段の刻み蹴りを相手に放ち、間髪入れずに上段の刻み突きを狙う技です。
ポイントは相手がどうガードするか。腕でガードするのであれば引いてしまうような軽い蹴りでなく、当てた後さらに押し込むこと。
押し込むことで相手は次の一手が遅れそこを刻みで取る連続技でした。
第四章 逆体に効果的な技
『中段の逆突きに反応させて前拳を落とさせ、あらかじめ前方に出しておいた前拳で上段の刻み突きを狙う』
相手がカウンター狙いのタイプだとハマるかも知れません。
フェイクの中段突きをわざと相手に捌かせられるかがポイント。
相手が捌いてくれると、前に出る推進力を利用して自分が刻み突きでポイントを狙いますが、下手すればポイントを奪われてしまいます。
フェイクとはいえ、本気で中段突きを見せないと相手は反応してくれません。
相手が前拳落としてくれたら、上段ががら空きになりますね。
かなり練習を積まないと本番で極めるのは難しそうです。
第五章 トレーニング
『中段突き / 上段蹴りを受けてカウンターを当てる練習』
突きの返し技は、前拳でしっかりと下に落とし、前足で踏み込みながら上段カウンターを狙います。
蹴りの返し技は、腕を自分の顔からなるべく遠い位置でしっかり受け、前足を踏み込みながら突きでカウンターを狙います。
各章の合間に荒賀道場の教えがいくつも載っています。
・常日頃からよく見る・よく聞く・よく考える。どんな相手にも弱点があり、よく見ておくことが重要です。また常に聞く耳を持てば自分の技術向上に役立つことが発見出来ます。
・自分の苦手な選手の試合を見ましょう。必ず苦戦する場面があります。自分なりに解析して、決して真似はせず出来るように工夫して自分流に対策を考えましょう。
・相手が突き・蹴りで攻撃する場面は、目・肩・足・顔など何処かが動きます。その時が攻撃を仕掛けるチャンスです。そのためには相手の目を見ていても全体像を監視しておきましょう。
組手に磨きをかけたい選手、もうワンランク上を目指したい選手には、手元に持っておいて損しない内容だと思います。