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実戦 形プレミアムⅢ
こんにちは!
2011・2012年大会から収録です。
2枚組で4時間弱とボリューム満点です。
女王 宇佐美先生の現役晩年です。
2011年の40回全日本決勝では、清水 希容選手とのチャタン対決を5-0。
2012年のフランスで行われた21回世界大会の優勝を花道として現役引退を表明されました。ここでも決勝でチャタンを演武し5-0。
形を打ち終えた途端、割れんばかりの大歓声とスタンディングオベーションです。この演武は今でも何度も観返してしまいます。
そんな宇佐美先生の形が、公相君小・公相君大・スーパーリンペイ・セイエンチン・チャタン・泊バッサイ・ニーパイポ・バッサイ大と8本も収録されています。
もう一つの見どころは、女子団体形。21回世界大会で演武したクルルンファです。
木村・森岡・柏岡選手の分解は圧倒的迫力です。自分の中で、この3人の演武を上回るチームは現れていません。
これも時々ですが観返します。
宇佐美里香のベスト空手「世界一の形とそれを創るベーシックス&マインド」-形編-
こんにちは!
宇佐美里香のベスト空手「世界一の形とそれを創るベーシックス&マインド」-形編-
・バッサイダイ
・セイエンチン
・トマリバッサイ
・コウソウクンショウ
・チャタンヤラクーサンクー
注意点を説明されていますので、挙動の順に沿って触れてみたいと思います。
【バッサイダイ】
1・はじめの公差立ちは、左足を曲げ、公差立ちの高さになりながら前に出ます(次の立ち方の高さになってから)
2・下段手刀受けは、左足に軸が乗った時に受ける(軸乗りすればフラつかない)
3・気合からの手刀受け猫足立ちは、軸がブレないように踵で回る(右踵を壁に)
【セイエンチン】
4・(最初の)ゆっくりの部分は相手を想定して重みとリズムをつける(表情をつけ味わい深く)
5・三戦立ちからの金的打ちは、四股立ちと打ちのタイミングを合わす(運足と腰切りを一致させる)
6・外し技の猫足立ちは、軸を大事にして後ろ足で立つイメージ(外し技/肘当てと同時に沈む)
【トマリバッサイ】
7・(最初の)連続技は、腕で極めずに足や軸に腕がついてくるように(下半身のパワーを腰、腕に連動)
8・四股立ちと突きのタイミングを合わせる(2箇所とも)
9・猫足立ち,諸手突きも軸足で技をだす(腰のキレで突く)
【コウソウクンショウ】
10・猫足立ちの転身は、踵で回りタイミングを合わせる(踵まわり)
11・前屈立ち → 猫足立ちでは後ろ足で前足と腕を引き付ける(後ろ足の抜きを使う)
12・連突きは0から10の抜きのイメージ(肘のスナップを使う)
【チャタンヤラクーサンクー】
13・最初の連続動作は、丹田から技を出し初動をはやく軸を大切にする(正中線の軸を崩さない)
14・ジャンプは跳んだ後、右足左足を引き付け前を見る(手はㇵの字 目付は2㍍前方)
15・脇構えから蹴って猫足立ちエンピは、蹴ってから軸足を曲げて猫足立ちの高さになり、すり足で前に出る(次の立ち方の高さになってから)
形を覚えたら次のステップは身体の使い方です。
上記にあげたコツを今取り組んでいる形に応用し部分練習すると、上達が早まるような気がします。
鏡の前で部分練習を繰り返し、感覚を掴んだあとにスピードを上げていくと良いのではないでしょうか。
実戦 形プレミアムⅣ
こんにちは!
実戦 形プレミアムⅣ 2013年・2014年の主要大会から4時間弱も収録されています。
当時、自由形の中で特に練習していたのがウンシュウ。
贅沢にも7本収録されています。中嶋俊文選手の形がお気に入りでした。
松濤館流ではウンス、糸東流ではウンシュウと呼びます。
見どころは、三日月蹴りから素早く360度回転して素早く地面に伏せる糸東流らしさ全開の軽快な形です。
重厚感あふれるスーパーリンペイは9本あり、剛柔5本・糸東4本と良い具合に振り分けられています。
お気に入りは、國米 櫻選手の形。眼力と腰の入れ方が抜群ですが、キレとスピードは清水 希容選手が圧倒的です。
那覇手特有の重厚感あふれる形ですね。
日本一にチャレンジする空手道場養正館の秘密 -空手による子供の精神・身体・神経発達と成長-
こんにちは!
静岡県の強豪道場、養正館の稽古風景を収録したDVDです。渡辺 貴斗館長は日本一全少を研究されていると言われていて、雑誌でコラムも執筆されています。
内容は道場あるある。
生徒との向き合い方:
「褒め時を逃さない」
「男の子(女の子)への指導方法」
「なぜ途中で諦めるのか」
「教え子は指導者を映す鏡」
「なりたいと出来るを自覚させる」
道場経営:”どうやって道場生を350名に増やしたか” のコラムは目から鱗
「どこを強調するか」
「道場生管理」
「弱者の戦略」
「ターゲットを絞る一点集中」
「近場から攻める局地戦」等です。
自分がどんな道場を目指したいのか、理想を描いていた時期に、参考にさせてもらっていました。
おっと、ブログの内容から随分離れてしまいました。
形・組手ともに競技空手に特化した内容になっており、組手関連に関しては、月井 新先生の「競技の達人」を徹底的に研究し道場稽古に取り入れられていますので、このブログでは割愛します。
形チャンピオンコース(上級+有段)では、ジインと言う形で、挙動に沿って身体の使い方を説明されています。
上級コースの生徒ともなると、質問にもすらすら答えます。
猫足立ちを素早く落とす方法を、サッと説明し即実践です。説明の上手い人の特徴ですが、かける言葉がシンプルで分かり易いです。
後屈立ちを素早く左右に極める感覚を身につける練習が収録されていますが、バッサイ大の振り捨てや、チャタンの小手受け、平安五段の最後の極めと通じる部分があります。
これは応用出来そうです。
部分練習を終える度に、先生がこれは何のための練習?と頻繁に質問です。生徒の理解度の確認とともに、シンプルな言葉で答え合わせ。
こうやって全体のレベルを高めているのですね。正に空手教室です。
体重の乗せ方、軸の使い方でも、小道具を使って分かり易く説明されています。
この軸を説明するにしても、言葉だけでは伝えることが難しいですが100均にあるスポンジ棒を使えば理解させやすいでしょうし、運足や立ち方を説明する際、ホワイトボードに足型に切り抜いたマグネットを貼り付けて、とても分かり易く指導されています。
「挙動と挙動の間」の説明では、膝の抜きで崩すと教えています。これは抜きを使えば後ろ足が自然と前についてくるので、結果的に「おこり」が出ません。
これは以前、宇佐美先生のセミナーでも表現は異なりますが同じことを触れていました。たしか、「間は立ち方に無い立ち方」にすると表現されていました。
要は、挙動間は一瞬抜いて、次の軸に速く乗ると言う意味でした。
抜きが無いと、後ろ足で床をけって進むので、力んだ結果スピードが上がらないし、頭が浮いてしまいます。
この辺を生徒にアドバイスしながら、授業が進行していきます。なので通しで形を打つ回数はDVDを観る限りですが、かなり少ないと感じます。
床に座って説明を聴き、その場で部分練習です。習ったことを身体に染みこませることに時間を多く割き、最後に形を各自で確認させるといった感じです。
方向を変える際、軸足の踵が浮くケースが見られますが、これも抜き(崩し)が出来ていないから。
力任せに回るのではなく、脱力を使ってスムーズ且つスピーディーに回るコツを非常に分かり易く説明されています。
四の形では、方向転換が4か所ありますので、この練習方法は多いに参考になります。
時間を割くべきは、形を沢山打つ時間(回数)では無く身体の使い方なんだと、このブログを書きながら気づきました。
ベースが身につけば、形は基本の応用ですので結果的に、難易度の高い形でも打てるようになるんでしょうね。
早くみんなと練習がしたいなぁ。
宇佐美里香のベスト空手「世界一の形とそれを創るベーシックス&マインド」-基本編-
こんにちは!
宇佐美里香のベスト空手「世界一の形とそれを創るベーシックス&マインド」基本と形に分けてシェアしたいと思います。
まずは、基本編です。
女王 宇佐美先生の打つ形が好きな私は、普段どんな稽古をしているのか興味津々で、何度も何度も繰り返し観ていた覚えがあります。
基本練習においての注意ポイントを記してみたいと思います。
【ウォーミングアップ】
1-1:突き
ウォーミングアップ方法の紹介です。
基立ちとなり肩から腕を動かし、いちにのさんで、振り子のように腕を飛ばします。(逆突き)
注意するポイントは、腕を止めず「前方に放り投げる」感じで、下半身も踏ん張らず遅れてついてくるように。
1-2:蹴り
腿裏に踵が当たるくらいに、リラックスしながら引き足を取ります。
【基本練習】
2-1:突き
正中線上をとりながら、前後左右に軸がぶれないことを意識しながら、真っすぐ突く。
引き手を取る意識だと、身体がよじれたり、軸が崩れたりしてしまうので、引き手を収めるイメージを持ち、突き手は肘のスナップを効かせる。
2-2:蹴り
足を抱え込む時に、前の腿に力が入らないように。股関節から足を上げるのではなく、お尻からあげ踵がしっかり腿裏に引き付けるイメージを持つ。
2-3:受け
下段払い:次に引き手になる手で、自分の正中線をカバーして受ける。
手刀受け:手刀をしっかり上に向け、反対の肩の高さからスナップを効かせ真っすぐ直線的にだす。
【立ち方の基本練習】
3-1
前屈立ち:後ろ足の張りを意識する。その場で沈みながら(前屈立ちの高さになり)前に進みます。
猫足立ち:後ろ足1本で立てるように。前足に体重が乗ると軸がフラフラしてしまう。また鼠径部は締めること。
四股立ち:両膝を張り姿勢を真っ直ぐに保ちつつ、体重は踵に乗せます。また移動の際、前足では無く後ろ足で極めます。
【転身の基本練習】
4-1
今ある軸が、次の軸に乗ってから転身することがポイント。また転身中、手足がバラつくと大きな回り方となりグラつきの基となりますので手足どちらとも正中線に寄せます。
とても難しいですが、踵で回ります。私はつま先で回る癖が抜けません、、
【ジャンプの基本練習】
5-1
ジャンプする時に大事なことは、右足を抱えることです。
左足で踏み切った瞬間、右足・左足の順に素早く抱え込み、空中でしゃがんだ姿勢になります。(左足の踏み切りは大きくならない)
ジャンプ中、目線は下を向かず前です。
【形をするときの注意点】
・上半身で形を打つと軸がブレたり浮いてしまうので、下半身で形を打ちます。
・呼吸は息吹を出さず、息を止めず、自然な呼吸を心がける。
奥義は基本にあり。