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2024-02-05 15:45:00

新城 孝弘式 泊手身体操作法 THE 形の真髄 -初めて明かされる ”ガマクの秘密” で清水那月・驚愕の上達!- 1/2

こんにちは!

 

ずっと気になって仕方が無かった沖縄空手道拳法会 拳龍同志会。

競技空手用のDVDばかりを求めていましたが、年末休み前に思い切って購入しました。

 

泊手 (2).jpeg

 

剛柔流の清水 那月選手が、沖縄空手を継承する新城先生のもとを訪れました。

沖縄空手では「ガマク」「チンクチ」「ムチミ」と言った用語が頻繁に飛び交います。

私は聞いたことがある程度でしたが、新城先生がDVDの中で意味を説明してくださいます。

始めに披露した清水選手の形が指導を受ける度に、どんどん深みが増していきます。

とくに逆腰の使い方に滑らかさと力強さが感じられます。

指導前と指導を受けた後とで、こんなにも形が変わるのかといった具合にです。

 

沖縄空手恐るべし

 

 

1・プロローグ

2・清水 那月選手による「スーパーリンペイ」

3・「スーパーリンペイ」解説・指導

 

 

1・プロローグ

 

拳龍同志会 創設者の新城 孝弘先生は、柔軟な指導で数々の王者を輩出する「チャンピオンメーカー」と呼ばれています。

14歳で首里手系の空手を始められ泊手の師匠のもとで稽古に励み、その後剛柔流の久場 良男先生に師事しその後拳龍同志会を設立されました。

 

競技空手にも理解を示し小中学生の全日本クラスの大会で数々の入賞者を輩出されています。

沖縄空手だけではなく、競技で勝つ秘訣をお話しされています。

 

 

2・清水 那月選手による「スーパーリンペイ」

 

印象は、硬くて脆いと表現したら良いのかな。

剛柔流の特徴である粘りと丸みを帯びたような動きではないと言うか。

あくまでも主観ですが。

女子選手特有の形の柔らかさが足りない感じがします。

かと言って男子選手のようなパワフルな形でもなく。

なんというか淡々とした印象でした。(すみません)

でも決してわざとじゃない、自然な息吹に好感が持てます。

 

 

3・「スーパーリンペイ」解説・指導

 

ひと通り隣で形を観た新城先生が、気になる部分をひと挙動ずつ説明し修正する進め方です。

新城先生の第一声は「股関節の使い方が固い」(沖縄で言うガマク)でした。

 

第一挙動の三戦立ち / 両腕中段横受け では、競技空手のパフォーマンスが強すぎる。

三戦立ちは、立ち方を極めるとともに丹田を持ち上げますが、そこを言われています。

これはDVDを観て私も感じたところでした。

「丹田を上げ過ぎず締めるだけ」

 

両腕横受けから左拳をゆっくり引く時にも、丹田を締め突きに合わせて逆腰、突いた手を横受けに返す時にも右の腰を切り返します。

締め (丹田) → 左逆腰(左突き)→ 右逆腰(左受け)

中段横受けは、肘のスナップを使って締めるだけ。

左拳突きは、腕が伸びきる手前に右に切り、腕が伸びた瞬間、腰は正面に向いて逆腰の状態。

突き終わりに身体の締めと床の掴みを同時合わせることも重要です。

「チンクチ」を固める。(背中から脇にかけての筋肉のことのようです)

注意を受けていた部分は、

・突きの際に肩が流れる

・三戦立ちで床を掴んでいないので身体が浮いている

 

繰り返しこのパートを練習し、お弟子さんの新城 志さんがお手本を披露されていました。

 

 

ここのテクニックは、何もスーパーリンペイだけに限らず、谷派の「セイサン」「シソーチン」「ウンシュウ」「サンセール」にも当てはまりますね。

 

次に運足です。

突き / 受けを左右3回繰り返しながら前進しますが、移動足は軸足にぶつけないこと。

軸がブレてしまうから。

三角形を描きながらとのこと。

また膝で歩きます。

膝をロックしてしまうと棒立ちとなり硬い印象を持つから。

「股関節を緩めて膝で歩く」と指導されています。

DVD自体は10分しか進んでいませんが、観始めて軽く2時間経過しています。

何度も止めて、動き方を確認して巻き戻してを繰り返してブログにメモ書きしています。

 

回し受けに移ります。

身体の締めは両肘が身体から離れたタイミングでゆっくり丹田を締める。

回し受けからの抜き手の入り方ですが、なんとここでは競技向けを指導されています。

この挙動セイエンチンでも理屈は同じですので、参考にしたいところ。

上手く文字に書き表しにくいですが、逆腰に入る前に一度余分にタメを作っています。

たったひとつ滑らかに腰を操作するだけで、見栄えが変化するのが不思議です。

受けた手で相手の腕を掴み取る表現も、細部にまで拘ります。

指先を下に向けないで上側に小指側から掛けて滑らかに引き込んでいます。

 

三戦立ちでの転身

斜め45度に捻った軸足親指の直線上に、移動足の親指の向きで三角点を作り母指球を中心に回ります。

身体は動かさず移動足だけ運ぶと指導されています。

 

猫足立ちからの諸手突き

突きは手だけで突かない。

上段は肩の回転

中段は腰の回転

を利用する。

イメージは身体を螺旋状に回して最後に両拳が出る。

何度も練習しますが「惜しい」。

逆腰が1回しか極まっていないようです。

前述の開手横受けからの掛け手同様に、1度逆腰を挟みますが、今度は回転スピードが乗った状態でプラス1回逆腰を挟むのですが激ムズ。

これは簡単には出来ません、、

東西南北にこの挙動を繰り返しますが、ひと方向に計4回、合計で16回向きを変えながら逆腰・逆腰です。

 

清水選手もかなり苦労されていますが、お手本の新城 志さんはキレキレの諸手突き。

この挙動だけで多くの人を唸らせることが出来ると思うくらいです。

 

三戦立ちを東西南北に移動しますが、予備動作が多く瞬間移動になっていないとのこと。

3回目の移動では母指回転するのが伝統的ですが、パフォーマンス的には軸足踵の切り替えしです。

これは、道場稽古で今特に力を入れている回転スピードの上げ方を全く同じでした。

 

諸手突きから、下段払い / 中段突き

と技が続きますが、大事なポイントがあります。

下段払い / 中段突きをそれぞれ捻ること。

捻ることでチンクチがかかり、強い技に変わります。

 

実際、チンクチをかけていない状態で、突き手を正面から手のひらをぶつけてみると簡単に後ろに飛ばされていますが、

チンクチをかけてみると、同じことをしてもビクともしません。

脇を締めると技に重みが増す感じでしょうか。

 

競技空手では、突き手はピーンと伸ばしていますが、これではチンクチがかからずペラい。

脇と肘を締めチンクチをかけると、ビクともしない突き(払い受け)になっています。

 

この先の四股立ちの挙動は、糸東流と剛柔流では若干違いがありますので割愛しますが、突きと受けを分割するとのこと。

おそらく一つひとつの技を極めるという意味だと思います。

四股立ちは足で歩かず、膝の抜きを使う。

ここは同じ理解です。

 

同じ理解ですが、大きな違いがひとつ。

軸足膝の抜きを使いながら前屈立ちの姿勢を取り、移動足の母指球で蹴って移動スピードを上げるよう指導されています。

これも新城 志さんがお手本見せてくれていますが、四股立ち移動とは思えない位の高速移動です。

自分の方法とは異なりますが、平安二段で使えるかも知れませんし引き出しのひとつとして(備忘録をかねて)ストックしておきたいと思います。

これも4回繰り返しますが、四股立ちの逆腰も使うようです。

身体の捻じり。

剛柔流では金的打ちでしょうか。ここが逆腰の使いどころとか。

前に入って 右 → 左 に戻す。(その反対もある)

 

四股立ちから掛け手しながら三戦立ちで前進する挙動では、「ガマク」を柔らかく使うために間に猫足立ちを挟むと指導されています。

確かに股関節を柔らかく使えば移動がスムーズに運べそうです。

 

右正面蹴りの挙動です。

蹴る瞬間に右股関節を抜く。

抜きが無いと猫背の蹴りになるようです。

膝を上げる意識が先に働き、結果ムダな動作(力み)が入るとのこと。

奥が深すぎます。

 

清水選手が、説明の意味は分かるがこれを習得するためにどんなことを普段意識し稽古すれば良いのか質問されています。

新城先生の答えはナイハンチを打つこと。

ナイハンチは横移動オンリーの形ですが、股関節の抜きを使って移動します。

その時の身体の使い方と同じだとか。

余談ですが、この抜きを使った蹴り。

この後に控えるチャタンの正面蹴りでも使います。

お手本があまりにもキレが鋭すぎて目がついていかない位ですが、ちゃんと抜きが入っていました。

パワーとスピードにテクニック(逆腰)が加わった、とてもハイレベルな形を披露されています。

それにしても凄い指導内容です。

DVDだと何度も見直せますので理解を深められます。

 

 

蹴りからの裏拳

パフォーマンス的には、肩のスナップを使って大きく表現すること。

四股立ちが極まって、連動して腰が極まって、遅れて技がついてくる感じ。

下半身からです。

 

後方に向かって移動する挙動です。

股関節の抜きで前進し丹田を締めます。

 

蹴って回っての挙動。

直線蹴りを放ち、膝を折って当てます。

これはバッサイ大の蹴り方と通じるものがあります。

 

最後の最後、後方に四股立ちになる挙動ですが、

移動足は直線に運び、軸足は半円を描きます。

両足とも真っ直ぐに寄せ足すると足を引きずったモッサリした印象を与えてしまうからです。

四股立ちからの貫き手は、手で突かず、ガマクから上だけを回し技を極めます。

 

 

稽古前に演武した形と比べ、清水選手の形は別人のように変化していました。

スーパーリンペイの指導DVDは3本観てきましたが、ダントツでレベルが高かったです。

国内トップクラスの選手に向けた形指導でしたのでハイレベルでした。

 

 

既にお腹いっぱいです。

2024-01-15 19:58:00

古川 哲也の形強化セミナー バランス・スピード・タイミングを極める! 3/5

こんにちは!

 

随分間隔が空いてしまいました。

ストックしてるブログを放出しときます。

 

クルルンファの競技力向上編です。

 

古川セーサンセミナー (3).jpeg

 

4・クルルンファ の極めポイント

 

 

第2指定形のクルルンファ。

大会では9割方クルルンファを選択されていますので、そんな中審判をオッ!と思わせる形はそう簡単ではありません。

セーサンと比べ「その場回転」が多いため、よりスピードとキレが求められます。

 

【第4挙動】

掬い受け ・ 押え受け / 半後屈立ち

爪先が真横を向き、腰や肩を真っ直ぐにして立つのが基準となります。

キレを生むポイントは、「さらに股関節を絞るともっと良い」

要は可動域を大きく動かすイメージです。

間違った技をしてもいけません。

「裏掛け」ではなく「掬い受け」です。

 

もうひとつコツを教えてくれています。

帯の下・身体の真横に『大転子』があります。

ポコッと出っ張った骨とのこと。

 

腰を切るイメージでいましたが、もっと良い動き(キレ)を出すコツは、腰ではありませんでした。

腰を回しても股関節はあまり可動しないと仰っています。

言葉で上手く説明出来ませんが、一流選手のクルルンファでここの挙動を観てるとやはり違いを感じます。

可動域の大きさが全然違います。

単純に腰の切り替えしが大きくて速いなと感じていましたが、動かしてる部位が違うようです。

これはこのDVDを観ないと一生気が付かなかったことでしょう。

糸東のクルルンファでもこの挙動は同じですので応用が利きますね。

 

部分練習の仕方を説明されています。

大転子の横にハンドルがあるつもりで、親指の付け根を中心にハンドルをキュッと回すイメージで練習します。

セーパイの半打拳切り返し・前屈立ちからの手刀打ち・クルルンファの掬い受け切り替えし、理屈は同じなので使い方を知ると別の形でも応用が利きます。

糸東で同じ切り返しがある形を探して、身体の使い方の引き出しにしたいところです。

古川先生は他流派ですが、学ぶことが多くとても勉強になるDVDです。

 

これが分かった人が次にやるのが、太ももの動かし方。

先述のセーパイ編で触れてますので割愛します。

これはセイエンチンの挙動で多いに使えますのでキレを上げたい人は部分練習を絶対にしてほしいと思います。

 

 

(大転子を使って)親指の腹で回る

踵を切り返す

太ももの内側(外側も)を絞りながらスピード上げる

 

出来ているか注意して観るべきポイントは、

『腰が水平に切り返し出来ているか』です。

 

力ずくでは、身体が捻じれてしまいますね。

 

 

【第7挙動】

裏掛け受け(猫足立ち) / 上段揚げ突き(平行三戦立ち) / 正面蹴り / 肘当て(四股立ち)

裏掛け受けでは、身体を引かずに今の位置からすぐに前に飛び出すように。

猫足立ちの踵を落とし、スッと前に移動しないといけません。

揚げ突きは、相手の顎を打つようにして、高さに気をつけます。

肘当ては軸足の張りでタイミングを取り、中段の位置です。

正面蹴りしたあと、後ろ足が四股立ちに変形するとき、親指を中心に踵を前に移動して、足のつけ根をしっかり開きます。

 

肘当ての分解では、相手の腕を掴んだ状態で正面蹴りを入れ、さらに引きつけて肘当てしています。

なので肘当ての時の反対の手は水月前にあります。

相手を逃がさないよう引きつける動きなので、手の動きに注意しないといけません。

 

剛柔流の形では、正面蹴りからの肘当てが多数含まれています。

スーパーリンペイ・クルルンファ・撃砕・シソーチン

撃砕以外、糸東流にもありますので勉強になりますね。

『相手を逃がさない』が肝心です。

分解の解釈を間違うと、大きな形を意識するあまり身体が開いたりしがちです。

指導する際、注意が必要です。

 

古川先生はこの一連の挙動を、

(相手の技を)受けて → 掴んで → 乗っかる

と表現されています。 

 

 

【第10挙動】

天地の構え(猫足立ち)/ 回し受け(猫足立ち)/ 裏掛け受け(三戦立ち)/ 後ろ肘当て(三戦立ち)

後ろ肘当てに入る動作では、手だけを頑張りがちだとか。

そうではなくて、下半身の回転が重要です。

動きが遅くならないよう、下半身の回転に肘当てを合わせます。

 

テクニックを説明されています。

猫足立ちで向きを変え三戦立ちを取りますが、転身する際に一瞬膝を抜いて回り後ろ肘当てをする瞬間に三戦立ちすると極まるとのこと。

 

 

【第13挙動】

二の字構え(四股立ち)/ 両掌底押え受け(四股立ち)

身体がせり上がるのと同時に手を左右に開きます。(後から手がこない)

押え受けはセーパイの気合と同様に、下側に押えていますので上体が伸びてはいけませんので股関節を落とすような意識で行います。

 

コツはちょっとで良いので押え受けと同時に股関節を抜く。

 

 

【第14挙動】

上段開手交差受け(四股立ち)/ 両掌底すり合わせ(結び立ち)/ 振り降ろし(つま先立ち)/ 掌底当て(やや深い前屈立ち)

つま先立ちで相手を投げ捨て倒れた相手に掌底当てをしますが、自分の身体がバウンドしないように注意が必要です。

 

一度目の掌底当てする時にバウンドしないコツです。

つま先立ちから、斜め右方向に左掌底当てしますが、右足を先に動かすのではなく左足で右足を出してあげる。(ムズい、、)

 

2度目の掌底当ての入り方は、一度落ちたその高さから両足の股を引き寄せてから開くようにするとのこと。

つま先や膝の変形をしないように、腰の切り返しだけで掌底当てを行います。

軸足をピンと伸ばしたまま、腰だけ緩めて一気に締める感じでしょうか。

 

丸みを帯びた粘り気のある剛柔流のクルルンファがとても大好きでいまだに家で打ちます。

左右繰り返しが多い形なのでとても覚えやすいので、夜練なんかで気分転換に持ってこいかもしれませんね。

2024-01-01 00:00:00

空手道形教範 第二指定形 Vol.1 剛柔・松涛館 編

Hello New Year!

 

元旦から一粒万倍日と天赦日が重なる開運日!

ゆり空手もこの日に合わせて、ホームページのリニューアルです。

 

ガラッとイメージを変えてみました。

ブログのストックも増えたままですので、3日間続けて投入しようかと思います。

お手すきの際にお越しいただけますと幸いです。

 

第二指定形剛柔・松涛館.jpeg 第二指定形剛柔・松濤館.jpeg

 

さて2024年一発目のブログは四大流派のうち、剛柔流と松涛館流の第二指定形が収録された教範DVDです。

他流の中でも剛柔流は、立ち方や受け技が糸東流に近く馴染みやすさがあります。

松涛館はとにかく技がダイナミックで剛柔流は丸み・粘りを帯びた受け方に特徴がありますね。

 

収録内容は

剛柔流 :クルルンファ / セイサン

松涛館流:カンクウショウ / エンピ

 

剛柔流の形は、糸東流にもありますのでバッチシです。

セイサンは糸東の中でも会派によって多少の違いがあって混乱しましたが。

クルルンファは剛柔流の方で、たくさん練習しました。

道場で生徒に指導する時は、このDVDのとおりの指定形になります。

実は剛柔流の内容ですが旧DVDと全く同じ。

正面、横、スロー、分解

で紹介されています。

特にスローは細かい動作について理解しやすく大変助かります。

 

 

松涛館の形は、これまで一度も練習したことがありませんでしたが、カンクウショウは糸東流では公相君小と同じと言えます。

松涛館は猫足立ちがなく後屈立ちとなりますね。

 

エンピはスピード感があって大好きな形です。

なんとなくワンシュウに似ているような気がしていますがどうでしょうか。

 

このシリーズですが、教範DVDなだけあって分解が収録されていますので技の意味を理解しやすいです。

意味を理解したうえで演武しますと、観るものを引きつけるようなキレや迫力が備わってくると思います。

まず自分が分解を理解し、道場で伝えていきたいと思います。

 

松涛館の方は撮り直しされていました。

正面、横、挙動・ポイント、分解、後ろ

と多彩です。

挙動・ポイントでは特に大事な部分を解説付きで説明されています。

内容が教範と完全に連動していますので理解が深まる工夫がなされています。

 

 

自由形と違い、唯一無二の指定形。

教範を基に正確に学び伝えないといけませんね。

2023-12-27 00:15:00

古川 哲也の形強化セミナー バランス・スピード・タイミングを極める! 2/5

こんにちは!

 

古川先生のセミナー2本目です。

2本目のブログは、セーパイの試合でのポイントに絞って説明されています。

 

古川セーサンセミナー (2).jpeg

 

3・セーパイの極めポイント

 

 

【セーパイの極めポイント】

先のセーサンでは細かい手の動かし方・立ち方等重点的に指導されていてコツというよりもやり方を指導されていましたが、

セーパイでは競技面を重点的に行っています。

 

セーパイでは、前に速い動きが3回。

四股立ちを後退で極めるのが5回。

その場の回転で極めるのがほとんどです。

 

四股立ち(後退)で極めるのが苦手な人は向いているとはいえません。

(糸東ならセイエンチンも同じことがいえますね)

 

3回しかない前進の挙動では、小さくなったり勢いが出ないと「もったいない」

このセミナーでは前の3回・後ろの5回の動き方に絞って深堀りされています。

 

 

-第2挙動-

合掌握りから手首を返し、右肘当てを行いますが左の肘を縦に落とすことで右肩が上がらずスムーズになる。

四股立ちの入り方は前膝の抜きを使うこと。

このタイミングに母指球を中心とした左足の返しと、左足鼠径部の締めを合わせます。

 

 

-第4挙動-

後屈立ちとなり下段掌底当ても、母指球を使います。

四股立ち移動時の、母指球を使うテクニックはセイエンチンの前後の切り替えしにも当てはまるのではないでしょうか。

 

技を大きく魅せるために古川先生が現役時代使っていたテクニックを紹介されています。

母指球で回るところを親指の腹で回ります。

たかだか指一つ分ですが、前に出る距離が数センチ伸び、形がダイナミックに変化します。

ただしスピードが増しますのでバチっと身体を止める強い体幹も必要となるでしょうね。

下半身が弱いと諸刃の剣かもしれませんが。

 

ポイントは3つ

①親指の腹でまわる

②関節を3つ抜いて入る

③極めは軸足で取る

糸東のセイエンチンはスローな形ですが、唯一スピードを強調出来る挙動が、四股立ちの切り替えしです。(4か所)

ここでスピーディ且つダイナミックな演武が出来るかどうかで印象が大きく異なる気がします。(スライドじゃないよ)

ゆりでは2024年以降でしょうか。

青帯の生徒が出現しましたら指定形に突入です。

その時は、このあたりのテクニックが必要になることでしょう。

 

(第4挙動続き)

上段手刀回し打ち / 右正面蹴り / 左中段回し肘当て / 左上段裏拳打ち

正面蹴りの後の裏打ちでは、自分の重心を四股立ちの高さにスッと落として、相手を引っ張り込みます。

 

「要するに早く次の立ち方の高さになる」です。

今、道場で繰り返し稽古していることです。

 

強化の仕方です。

興味深い練習方法でした。

基立ちの姿勢から正面蹴り、引き足までをスナップを使って素早く出します。

引き足を取ったあと、ここからスローで蹴り足を後ろに引き「ランジ」の姿勢を取ります。

自分の意志で蹴って降りる意識付けです。

 

この自分の意志で四股立ちに降ろすための練習方法の説明でした。

やっちゃいけないのは、勢いよく蹴って足を後ろにバンっ!て降ろすこと。
蹴り足が突っ張って上体が落ちません。

形は奥が深い。

ちゃんと理解して指導したいものです。

 

正面蹴りをして四股立ちになる瞬間に、立ち方の変形と肘当てを合わせて極めます。

※肘当て → 裏打ち は流さないで、一瞬技を極めて裏打ちします。

 

 

-第8挙動-

天地の構え(四股立ち)/ 両引き手(足払い)/ 諸手突き(四股立ち)/ 下段払い(四股立ち)

正しい演武線に戻る方法です。

足払いした後、もとあった四股立ちの位置に戻ってこなければいけませんが、足を後ろに引いてしまうと下段払いの四股立ち演武線も狂います。

足払いのコースがズレないことが重要でした。

先述の親指の腹を使いどころでもあります。

ここはセイエンチンとも共通します。

バッサイ大よりも、セイエンチンを選択する道場生が現れましたら活かしたいテクニックですね。

どっちにしても楽しみです。

 

 

-第14挙動-

右中段横受け(左三戦立ち)/ 右正面蹴り / 左中段裏突き(四股立ち)

連続の挙動ですが、最後の四股立ちが潰れてしまってはいけません。

ポイントは足首と鼠径部の4か所をロックし身体を支えます。

膝への意識だけでは、身体がグラつきます。

四股立ちがふらつく要因のひとつではないでしょうか。

 

四股立ちイコール膝を張る!

ではありませんね。

 

まだまだポイントがあります。

右正面蹴りの時、左足の小指側に体重がかかると不安定になるので、親指側を意識するとのこと。

小指側だと膝が外回りするようです。

ありがたいアドバイスです。

 

前後の移動では『お尻は進行方向・頭が遅れてついてくる』とならないように。

上手く移動するコツは、(進行方向に対して)頭の後ろ側を進行方向に押してやることだそうです。

こんなに細かいことになかなか気づけません。

 

そういえば道場で正面蹴りの稽古時、蹴りの軌道がまっすぐじゃない生徒がチラホラ居てます。

もしかしたらこれが原因かも知れません。

無意識のうちに体重を外側に逃がしてるのかな。

 

バランスが整うようになると次はスピードを上げる番です。

四股立ち切り返しでは、軸足の抜きだけではありません。

これだけでもスピードは上がりますが、プラスして軸足を速くたたむこと。

圧倒的に転身のスピードが上がります。

細かく書きますと、爪先と足のつけ根を折り畳み、軸足側を速く畳んでスピード感を出します。

やはりセミナーDVDは競技力がつき大変勉強になります。

集まってくれる生徒にどんどん還元しないと。 

2023-10-30 00:15:00

古川 哲也の形強化セミナー バランス・スピード・タイミングを極める! 1/5

こんにちは!

 

超久々の形ブログです。

ここ最近、道場稽古の様子や組手ブログが長いこと続いていましたが、特に意味はありません。

いったい何本DVD持ってるのか数えたこと無いので良く分かってませんが、ストックしてるブログも組手ばかりが控えています。

 

さて、本日ご紹介するDVDは現ナショナルチーム形コーチ 古川 哲也先生のセミナーの様子を収めたDVDです。

 

古川セーサンセミナー.jpeg

 

他流ですが、立ち方のコツや技を極める方法なんかは応用出来ることは数多くあると思っています。

キレや極めを上げる練習方法などを取り入れることで道場全体のレベルアップ、または自身の指導の幅を広げるつもりでいます。

古川先生のセミナーDVDは1本持っていますが、今回のはセーサンが収録されています。

糸東流にもあるセーサン 。

私も大好きな形のひとつです。

挙動に足刀蹴りがありとてもカッコ良い形です。

新しい形を勉強する時、とても嬉しそうな顔を見せてくれる道場生達。

暫く大会の無いオフシーズンに、最近始めた夜練習会でセーサン、クルルンファあたりを練習しようかと思っています。

 

 

1・セーサン の流れ

2・セーサン のポイント

 

 

【セーサンの流れ】

全空連第二指定形のセーサン。

同じ流派内であっても、所属する会派・指導する先生によって若干の違いは存在します。(どれも正解とされています)

ただし、指定形は違いがあってはいけません。

今回のセミナーは、全日本空手道連盟 剛柔流第二指定形セーサンですので唯一無二です。

決められたとおり打たなくてはいけません。

その辺の説明から入っています。

 

ざっと、指定形と自由形の違いを記載します。

同時にコツも説明されていますので備忘録を兼ねて挙動順に沿って書き記します。

 

1・諸手受け / 掌底当て

両手を使いますが、手だけでは打ちません。

姿勢を保ったまま、お腹・背中・脇腹を締めて、両方の手の間の位置で掌底当てを行います。

 

2・押え受け / 掌底当て

接近戦での技なので、肘を伸ばさず締めて掌底当てを行います(3連続)

「左・右・左の順に下から打ちながら押える」

 

3・掬い受け / 貫手

今ある位置から技をかけることが大事なので、あまり大きなモーションにならないように掬い受けを行います。

 

4・掛け受け / 3連突き

四股立ちとなり右・左・右の3連突きですが、指定形ではパン・パン・パンのリズムです。

パン・パパンではなく、加速していくイメージです。

 

5・裏打ち / 肘当て / 下段当て / 寸突き

指定形では引き手を取らず今の位置から技を出し、鉤突きのように身体から離してはいけません。

 

 

【セーサンのポイント】

1・諸手受けからの突き

指定形では水月を突きません。

「雁下」

乳首の真下にある急所を狙っています。

筋肉も贅肉も一番薄い部分だそうです。

突きの高さを間違ってしまうと減点の対象となりそうですね。

 

競技面におけるコツを説明されています。

突きを放った時の姿勢が、左右に傾いたり背中が曲がった状態で全力で突けば、突きの衝撃で自分の立ち方が崩れてしまいます。

三戦立ちで丹田を持ち上げる際、横から見て身体がくの字に曲がりがちですが、ここは注意が必要です。

「母指球」の真上に膝がくるイメージとのこと。

私が普段行っていた三戦立ちよりも安定感が増します。

これは収穫です。

まだ道場では三戦立ちは登場していませんので、しっかり自分の身体に落とし込んでおきたいと思います。

 

もうひとつ、突いた方の手が前方に伸び、反動で受けたままの手が縮んでしまいがちです。

背中を合わせて正しい位置で突くようにします。

ギリギリ可能な範囲で突き手側の腰を切り(肩は動かさず)、突いた瞬間に腰の切り替えしを使ってキレを上げたりも出来ますね。

 

部分練習をお勧めされています。

競技空手では突きのスナップを使いますが、『突き止め』で両方の肩が正しい位置に止まっているかを確認するようにします。

①バランス(姿勢・目付・コース・立ち方)とフォームをここまでの内容で整えます。

 

さらにスピードを加える説明に移ります。

②スピード(初速 → 中間の速さ → 最後の速さ)

 

突く瞬間の立ち上がり(初速)、最初に身体から拳が離れる瞬間。

1・ゆっくりスタートして突き終わりがビタっと止まる

2・初速が速くて突き終わりもビタっと止まる

 

初速が速い方がキレが上回りますので、意識するのは2番目の方です。

無意識に突いていては、キレが上がらないってことですね。

突き全体を通してのスピードばかりを意識していましたが、意識すべきは初速でした。

すぐにでも道場で取り入れるべき指導内容と言えます。

また、丹田を意識すると身体がくの字に折れやすいですが、姿勢をスッと真っ直ぐ伸ばすだけで突きのスピードが増します。

上半身は理解出来ますが、顎がほんの少しも落ちてはいけないのだそうです。

こんな細かいところ一つひとつを組み合わせて、スピードが強化されていくんですね。

意識して何本も何本も打たないとある程度のところで成長がとまってしまいそうです、、

指導者が正しく理解し、競技で勝つコツを指導し、生徒自身が反復練習を重ねないとダメなんだと思います。

顎なんてほんの僅かなことですが、癖を矯正するのは至難の業と言えます。

 

スピードとはなにも手技に限ったことではありません。

身体全体もスピード感が求められます。(前後左右に移動する速さの意味ではありません)

例えば左拳のスピードを上げるには左腰を引いた状態から戻して突くなり、緩んだ状態から突きの瞬間入れたりと方法がいくつかあります。

身体の部位で言えば、腰を切るスピード・軸足を締めるスピードのことを指しています。

なるほどと思える説明がコレ。

形競技で前3人の審判から見た場合、手技のスピードがある選手は「おっ!ええな」と思わすことが出来ますが、

後方から観る審判からは、腰や下半身を使っていない突きだとペラい手突きに感じてしまいます。

後ろから観ている審判の目にもスピードを感じさせるように、身体全体の動きを速くさせないといけませんね。

 

先述の内容はキレを上げる突き方でしたが、さらに極めを上げる方法も説明されています。

突きが極まった瞬間(腕が伸びた状態)三戦立ちを緩めないこと。

つまり母指球の上に膝が乗った状態を保つことでした。

 

母指球に乗せることは、今まで意識していなかったことでして時間を見つけては、三戦立ちからの突きを繰り返しています。

 

2・掬い受け / 貫手

とても細かいポイントです。

これまで意識してこなかった内容です。

右足を跳ねて掬い受けで前進する挙動ですが、掬い受けする瞬間、肩が強張り上体が後傾しがちです。

横からのアングルだととても良く分かりました。

ポイントは、重心を後ろへ戻さずに、前に崩して前に入るとのこと。

前足の抜きを柔らかく使うとスッと侵入するような入り方になる感じかな。

抜きがないと力感が残り、固い形になってしまい美しさが損なわれる印象を持ちます。

ほんの些細なことですが、印象がかなり異なります。

セミナーは、痒い所に手が届くのでとてもありがたいです。

「DVDで自分がしっかりインプットして道場生にアウトプットする」

これを普段の稽古で生徒の身体に馴染ませる。

この繰り返しで競技力を高めるしかなく、生徒以上に私が勉強しないといけません。

 

貫手では、親指を支点にして回るのか小指側を支点にして回るのか、超絶に細かい指導もされています。

要するに親指側から回すと、大きな回転軸となり攻撃をする時に時間をロスしてしまいます。

小指を支点にしてスッと貫手するのが正解でした。

形は奥が深すぎます。

知れば知るほど形の魅力にはまっていきます。

 

3・両引き手 / 足刀蹴り

これも知らない方法でした。

三戦立ちから足刀蹴りの挙動ですが、私はそのままの姿勢で蹴っていましたが、そうではありませんでした。

軸を左側に寄せ(左猫足立ちの姿勢)蹴ります。

更には抱え足をなるべく高く取り、蹴り足のコースを上げます。(相手の膝頭を蹴るイメージ)

また、引き足をしっかり取って転身に繋げます。

 

4・掬い受け / 掛け受け

手のコースに注意し、手・足の順に入ります。

腕は脇を締め半円を描くように動かし、掛け受けの腕は肘を伸ばさずに、手首・肘・肩をしっかり落とします。

最短距離で技を出す糸東流とは異なり、丸みを帯びた動きは剛柔流らしさが出ていると言えます。

 

5・掛け受け / 指挟み / 連突き

糸東ではない挙動です。

セーサンは接近戦を想定した形。

近距離で相手が突きを出した瞬間、左手で押さえたまま手首を捻ります。

なので動かす手は遠くに出さず、その位置から返します。

手首を返しながら、相手の喉を指挟みする挙動は一連の動きの中で行います。

1・左手首を返しながら

2・自分の身体も返しながら

3・右手が動きながら

4・指挟み

これを一連の動きの中で表現します。

 

相手の喉に指挟みをした後の連突きは、中段に打ち分けて技をハッキリとさせます。

 

6・四股立ち / 掛け受け / 3連突き

四股立ちは摺り足で入り、股関節をシッカリ折り込み姿勢を正して掛け受けします。

ここで興味深いアドバイスが。

四股立ちは膝を張るイメージですが、膝を張った状態で逆突きすると足が左右に振られやすい。

形競技でフラフラしてしまうと致命的ですが、安定感を保つ方法を指導されています。

前回のDVDでもあった『関節のロック』です。

両方の足のつけ根と足首の4か所を固めたまま突くとのこと。

膝は下半身の中心部分です。

いくら膝に意識を集中させていても、つけ根と足首が緩んでいてはドッシリしないって訳です。

 

この挙動、古川先生の意識では、四股立ちは前屈立ちのイメージで前足軸で立って極めると振られないとのこと。

前屈立ちで説明してもらえるとイメージ出来ました。

これは普段私が道場で指導している内容と同じでした。

『前足付け根』です。

 

7・足刀蹴り / 上げ突き

分解では相手の頭を掴んで上げ突きしています。

身体は開かないように注意し最後に上げ突きを行います。

ガマンしてガマンして半身から一気に真半身です。

 

8・裏打ち / 肘当て / 下段当て / 寸突き

顔面に裏打ちし、スナップで肘当てを出します。

肘で相手の鳩尾に追撃しています。

ここはメチャクチャ難しかった。

 

寸突きの練習方法も紹介されています。

平行立ちなどで、狭いスペースの中で握りながら突いて極める練習です。

正中線から体側までのスペースを突くのが寸突き。

拳2つ分程度でしょうか。

腰のスナップを使って極めるのですが、たったこのだけの距離なのでなかなかの難易度です。

鉤突きとは違いますので密着させなければいけないし、水月前に置いた手のひらを握りながら突いています。

握って突くんではなく、握りながら突きます。

ショートレンジで締める動作が多い形。

払った手をそのまま相手の背中に回し引き寄せています。

さらに四股立ちのまま、自分も寄せ足をしているので寸突きとなっています。

難しすぎて競技で敬遠される形と説明されています。

どうりで第二指定形では圧倒的にクルルンファを選択する選手が多いわけです。

自由形とは異なり指定形では勝手な解釈をして形を打ってはいけません。

教範とおり基本に忠実に打たなければ旗は上がらないからです。

どんな挙動なのか分解を理解したうえで練習に入らなければ勝てないと古川先生の説明を聞いていると強く感じました。

 

9・掛け受け / 両引き手 / 正面蹴り / 掬い流し受け(逆突き) / 回し受け

最後の挙動です。

掛け受けの手は、左手を引きながら右手を寄せて同じ高さになった時に引きます。

なんと正面蹴りは、蹴ったあと踵落としをしているとのこと。

競技の中で上手く魅せる方法は、蹴った瞬間に足首の力を抜くと、踵から降りやすくなり踵落としが極まりやすいようです。

真正面から見ると、

①上足底で蹴る

②足の裏全体が見える

③踵から着地する

抜きを使って滑らかに行います。

 

逆突きは、肩の高さよりも低くならないように注意し、回し受けは手と足を同時に引きながら軸移動し極めていきます。

 

 

四股立ちからの足刀蹴りの練習方法を最後に紹介されています。

片足を横に伸ばした屈伸運動のポーズを取り、畳んだ方の足に軸を寄せじっくり立ち上がり蹴る。

寄せた軸を正中線に戻しながら、また屈伸する練習方法でした。

前回のDVDでは、クルルンファの足刀蹴りの練習方法の紹介でした。(寝転んで自転車こぎするやつ)

クルルンファは猫足立ちからの蹴りですので比較的容易ですが、セーサンは四股立ちからの足刀蹴りが2回出てきます。

軸足の粘りをつけるための練習方法の紹介でした。

 

 

ホントそれ!

と思うことばかりの内容がこのセミナーDVDには詰まっています。

あとちょっと、、何かが足りない人にはお勧め出来るDVDです。

間違いなく練習の質が上がります。

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