ブログ
佐久本嗣男 サマーキャンプ in 志賀高原 「アーナン + パイクー ・ ヘイクー」”ヘイクー”
こんにちは!
佐久本先生と豊見城先生の劉衛流セミナーの模様をDVD化しており今回は兄弟形のヘイクーをシェアします。
第1挙動
上段・下段の2連突き。
狙う位置は「人中」・「金的」です。45°で突くように。
一太刀あびる覚悟で懐に入ります。
第4挙動
3時方向に四股立ちとなり右手で上段受け(左突き同時)
上段受けは何と、肘を直角です。(アルファベットの"L”)
一般的な揚げ受けは手首と肘は45°ですので、これも糸東流では見慣れない受け方です。
パイクーの流し受けは、糸東流の掛け手受けのように相手の手首を掴むようにしますが、ヘイクーの上段受けは拳を握りL型に受けます。
第5挙動
ここも同じL型で上段受け
受けから突きを左右4回前進しながら繰り返しますが、ヘイクーで一番苦労した挙動です。
上段受けした手で間髪入れずに突きを入れますが、佐久本先生は”電光石火”の如くと表現しています。
※パーチューで気合を入れる挙動も”電光石火”と表現されています。
第7挙動
相手の上段突きを左手で流し受けし、自分の右肘を支点にして相手の腕に押し当て引き込みます。
分解を観ましたが、かなり危険なことやってます。
第9挙動
パイクーと比べひと挙動増えます。
鷲掴み → 上げ突き → 正面蹴り → 掌底当て
第11挙動
気合の挙動です。
糸東流の猫足立ちに似た「弁足立ち」となり相手を放り投げます。
四股立ちとなり合わせ突き → 足払い → 下段払い受け
これを正面・後ろ正面に繰り返します。
足払いの分解では、相手が蹴ってきたところを掬い持ち上げています。
※弁足立ちは、剛柔流ではセーパイで出て来ますね。
第14挙動
暗夜の位から、上段揚げ受けと正面蹴りを同時に行い、合わせ突き → 左手でかけ受けしつつ右猿臂(少し前進)
第16挙動
ヘイクーでも最後前屈立ちとなり、天地の位で終わります。
とても短い形ですが、ヘイクーが一番手こずっていたことを覚えています。
※正月休みにこのブログを書いてます。
2023年初稽古はヘイクーでした。
空手道形教範 基本形 Vol.1 基本形一(剛柔) 基本形二(糸東)編
こんにちは!
道場稽古が平安形に突入したこと、将来的な形審判資格の取得に向け四大流派の基本形は正しく理解していないといけない事もありお正月休みに購入しました。
基本形、第一指定形、第二指定形それぞれ2本ずつ発売されていますが、当然のことながら糸東流から揃えました。
似たような挙動で「打ち」と「払い」があり混乱しがちですが、動画ではひと挙動毎に動画を一時停止し、立ち方と技の説明が入りますので教本では流しがちですが、DVDではしっかり理解出来る内容となっています。
また、留意点も詳しく説明されますので大会や審査で正しく演武することが出来るように構成されています。
直線的な技法の糸東流に対し、剛柔流の技は円運動で粘りがあります。
ゲキサイは糸東流の基本形には無い、回し受けと三戦立ちが出て来ますが和道や松濤館と比べ剛柔流は馴染みやすそうな気がします。
空手道形教範 第二指定形 Vol.2 糸東・和道 編
こんにちは!
糸東流指定形の教範DVD。
流派の指定形は、どの形よりも打ってきた回数は多いので挙動は覚えていますが、技の意味を勉強するべくお正月休みに纏めて購入しました。
基本形・指定形は道場で正しく伝えなくてはいけませんし、これから先の形審判資格を目指すためにも勉強は必須です。
糸東流がひと段落ついたら、他流派の勉強も必要となります。
その頃には、Vol.1の剛柔流・松濤館流のDVDを購入していると思いますのでブログで紹介したいと思います。
Vol.2は普段観る機会が少ない和道流とセットでしたので、興味深く観ています。
糸東流はスローモーションでの撮影がありますので、挙動を初めて学ぶ人にとっては最適と言えるでしょう。
和道流のクーシャンクーは糸東流の「公相君大」、ニーセーシーは修交会の指定形ですのでどちらも挙動は頭に入っています。
独特の立ち方(受け方)ですので苦労しそうですが。
(劉衛流のニーセーシーは異なる点が非常に多くあります)
まさに生涯学習です。
佐久本嗣男 サマーキャンプ in 志賀高原 「アーナン + パイクー ・ ヘイクー」”パイクー”
こんにちは!
佐久本先生と豊見城先生の劉衛流セミナー、パイクー編をシェアします。
第1挙動
一足二拳の間合いで中段を2本突きます。
第6挙動
相手の上段突きを流し受けして四股立ちとなり中段突き
前方に継足しながら基立ちで右裏打ちします。
左手は相手の突きを押え受けしますので、水月前です。
第7挙動
左手は右脇からスッと下段に構えます(正中線を守ります)
第8、9挙動
9時方向(3時方向)に四股立ちとなり上段流し受けからに2連突きです。
糸東流ではなじみの薄い受け方です。掛け手受けに似てるかな。
四股立ちの方向転換は頭の高さを変えないように注意が必要です。
第11挙動
後方の敵に左半身になり正中線めがけて猿臂。突きと比べ肘は相手との距離が短いので、攻撃技ですが前屈立ちとなります。
第12挙動
前方に体を向け四股立ちとなり「山かげの構え」若干右肩を上げます。
左手で相手の腕を掴み、右手半打拳でこめかみを殴打しますが分解がエグいです。
第14挙動
またしても劉衛流独特の立ち方「暗夜の位」です。
立ち方の由来は、暗くて遠い夜道を良く観えるようにです。
しゃがんでおでこの前に手を当てて遠くを観ています。
しゃがむ時、膝頭はつけてはいけません。
パイクー「山かげの構え」
パイクー・ヘイクー「暗夜の位」
パーチュー・ヘイクー「天地の位」で締めくくります。
知らない立ち方ばかりでとても新鮮です。
暗夜の位から、立ち上がりざまに正面蹴り → 2連突き → 下段払い受け
第16挙動
金的蹴りしながら一本拳で蛇行突き。
蛇行突きとは半時計回りの軌道で動かし、相手の肋骨めがけて手首を上方向に返します。
第19挙動
正面に振り返るとともに基立ちとなり、
①左手で相手の髪の毛(ちょんまげ)を鷲掴み
②続けざまに右中段上げ突き
③さらに左上段掌底当て
これをパパパンっ!
チャタンでは、髷隠しの構えが有名ですね。
パイクーはアーナンと同様に大好きな形です。
当時かなり練習した形ですが、このブログを書きながら久しぶりに観ましたが、
道場で応用出来る稽古があり収穫ありでした。
佐久本嗣男 サマーキャンプ in 志賀高原 「アーナン + パイクー ・ ヘイクー」”アーナン”
明けましておめでとうございます!
ここ最近、組手の紹介ばかりだったので久々の形ブログです。
佐久本先生と豊見城先生の劉衛流セミナーの模様がDVD化されていますので、アーナンをシェアしたいと思います。
教範の挙動順に沿って、注意点を書いていきたいと思います。
第一挙動
正中線をずらして受けています。演武の際、移動足の側に少し身体が流れているのはそのためです。
競技空手では、軸足を大きく鳴らして力強さを表現しますが、本来は足で”ライン”を引くような感じです。
体移動は”継足”。
前足を10㎝だせば後ろ足も10㎝出し、上肢と下肢のタイミングを合わせ手技を極めます。
身体の前面で体当たりするように、掌底当てすると”オーラ”が出てくる。
ペア相手に後方から帯を鞭のように打ってもらい力強くタイミングを取る移動基本が収録されていて勉強になります。
この練習方法はセーパイでも少し触れられています。
第3挙動:四股立ち / 肘当て
第4挙動:後屈立ち /下段掌底当て
でも応用として紹介されています。
極めがメチャクチャ強くなりますね。
基本形ですと、
平安二段の最後の四股立ち
平安五段の最後の後屈立ちにも同じ事が言えるのではないでしょうか。
当時はピンと来なかったのでしょうね。
改めてDVDを観なおして収穫を得ました。
道場で早速取り入れたいと思います。
第4挙動
これも僅かに転身し開手で貫き同時に蹴りを入れます。
※両開手貫手と正面蹴りでの移動基本も収録されており、指導の引き出しを得ました。
第9挙動
両手とも開手で押さえ受け・掬い受けの後、蹴りを入れますが劉衛流では攻防一体、受けながら攻撃すると説明されています。
これも正中線を外して入ります。
第13挙動
ひとつ目の気合の部分です。
昔の沖縄の空手では、蹴りは金的だったそうです。
なので素早く後方へ間合いを切り、金的蹴って掌底当て。
第16挙動
一本拳ですが、昔のアーナンは右脇に引いていましたが、今は引きません。
形の解釈において、出した手を脇に引くという事は相手に逃げる隙を与えるからと説明されています。
但し手技のスピードがまだ足りない発達段階である小学生は引いて入っても間違いではないとのこと。
右中段手刀打ち → 上段裏打ちに流れるように入ります。
立ち方は、四股立ち → 基立ち
四股立ちのつま先の向きは、移動足は進行方向に向けます。
出ていく時、技は後ろ足で極め
下がる時、技は前足で極めます。
(凄く細かいところです)
第22挙動
相手の腕を鷲掴みに引き込みますが、右手を捻るように絞り、相手の膝頭めがけて足刀蹴りします。
(相手の肩を脱臼させます)
(一気に引き込んで、ここで極める)
(蹴る時は左足に軸を取る)
第23挙動
相手の腕を中段に引き込み肘当てし倒します。
倒れた相手に下段手刀打ち。
第26挙動
相手から両腕で掴まれていますが、開手貫手で防いでいます。
そのまま相手の金的を握り潰し後方に放り投げます。
なので開手からグーに握りなおし開手に戻しています。
パー → グー → パーです。
第29挙動
これもジグザグに正中線を外しながら手首のスナップを効かせて鶴頭受けし、金的握り潰して喉仏を持ち上げます。
セミナーでは、分解を交えて劉衛流独特の立ち方・受け方の意味を非常に分かり易くレクチャーされています。
立ち方に関しては、良い例・悪い例を初級目線で教えてくれますので理解度が深まります。
競技で勝つ為のアーナンよりも、劉衛流のエッセンスを存分に伝授されている印象を受けました。
セミナーのDVDでは、このような深い部分を知ることが出来ますので何度でも観返して勉強出来ます。
糸東流を学んでいますので、苦労しますが他流派の勉強も楽しいです。
劉衛流に興味をお持ちの方は、是非このDVDで勉強してみてください。
多くの学びを得られます。