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2022年6月18日 (土)道場稽古13
こんにちは!
今日は体育館照明工事につき、お休みでしたが予定より早く終わったようで使用可能となりました。
HP上で告知するにも十分な時間もないことから、今日は生徒だけで稽古をすることに。
夏に大会が控えていることもあり、2時間みっちり基本と形です。
まずは固定式基本です。
突き・受け・蹴りを基本に沿って繰り返します。
形は基本の組合せです。
手技を出す時は、引き手をしっかり取り両手で技を極めることです。まだ意識が足りないかな。
もうひとつ、中心軸です。重心が手技の側に傾きがちなので「平行立ち」を崩さないように。
小休止を挟み、残り時間を全て形に費やします。
直近2回の形稽古を振り返り、今日はひと挙動ずつ区切りながら次に進める方法を取りました。
まずは、間違いなく打てるようになること。最初のハードルです。
出来るようになれば、ひとり黙々と打ち込み数をこなします。ここでどれだけ頑張れるかです。
これから、形動画の編集を急ぎます。
自宅で復習してくれると嬉しいです。
【糸東会】パープーレン
こんにちは!
チャタンとセットでポチっといきました。
買った瞬間読めるところが、タブレット版の利点ですね。
物覚えが悪く、長い形はずっと敬遠してきましたが稽古後に自由時間が有り余ってますので、挑戦しようと思い購入しましたが、、
中国福建省の白鶴拳に源流があると言われています。そのため、開手による攻防が特徴的です。
滑らかな動作の中に俊敏さも含んだ形です。女子選手向きな形ではないでしょうか。
初めて聞く立ち方、「座湾立ち」「添え足立ち」「鶴翼の構え」「酔羅漢の構え」なるものが出てきます。
打てるようになるには、相当時間がかかる気がします。
ごく一般的なパープーレンと思っていましたが、チャタン同様に糸東会が制定するパープーレン。大舞台で良く観るのとは、なかなかの違いでした。
【糸東会】糸東流空手形全集 第5巻
こんにちは!
空手形全集 Vol.5です。収録形は、
1・ジッテ
2・慈恩(ジオン)
3・五十四歩
ジッテは、ジオン、ジインと同系統のものとして、首里手(糸洲派)に包含されています。軽快なリズム且つダイナミックな動作が特徴です。
珍しい技では、裏受けや平拳打ち落とし、背刀打ち、流し受け、四股立ち移動なんかが出てきます。松濤館流のイメージが強いですね。
ご存じ、松濤館流の第1指定形ジオン。
挙動数は多いですが、基本技で構成されています。猫足立ち中段掻き分けからの中段蹴り、そして中段の連突きです。他にも後屈立ち下段払いや、四股立ち流し受けが特徴的ですね。
ジッテ・ジインとともに結構練習した形です。
首里手(糸洲派)最高峰の形、五十四歩は挙動数が多くとても長い形です。四本貫手からの突き受け、掛け手、流し受け、肘当て等技が豊富で打っていて楽しい形です。
後ろから抱きついてきた敵を前傾して振り払ったり、二の腕受けが出てきたりもします。その二の腕受けですが、お侍さんが着物を着て出歩く時、両袖に手を入れて歩いていたそうです。手を入れた状態でも敵から身を守るために出来た技と聞いた覚えがあります。
最近のトレンドではないのでしょうか。あまり見かけませんね。
【糸東会】チャタンヤラクーサンクー
こんにちは!
チャタンヤラクーサンクーは、「北谷屋良公相君」と書きます。
公相君と呼ばれていた中国の武術家が琉球を訪れ、その武術を北谷村の屋良親雲上という武人が習いました。
つまり、北谷(の)屋良(の)公相君が形名の由来です。
公相君の名がつく形には、「公相君大」「公相君小」「四方公相君」「知花公相君」など数種類の形がありますが、チャタンはこれらの形の原形と言われています。
タブレットで教範を購入し、じっくり目を通しましたが糸東会のチャタンは競技で見かける形とどこか違いがあります。
第1挙動で、上体をやや前方に倒し、両開手を上段にあげます。
第30挙動の脇構えでは、身体を斜めに向けています。
また、ジャンプの代わりに三日月蹴りなんかも。
特に後半は良く知るそれとは、まるで違う別形です。
皆が良く知るチャタンでも無く、古流チャタンでも無く、糸東会が制定したもう一つのチャタンでした。
模範演武は形も組手も、ハイレベルでこなす佐尾 瑠衣花選手です。
諸岡奈央のスーパーセミナー チャタンヤラクーシャンクー編
こんにちは!
セミナー2つ目は、チャタンヤラクーシャンクーです。
以前は糸東流の多くの女子選手が、決勝戦まで温存する形でしたね。
最近では、パープーレンが人気でしょうか。
この形は、上のお姉ちゃんが小学生の時、館主催の夏合宿で教わりました。
2分を軽く超える長い形を、たった1回の練習で挙動を覚えてくるのですから、凄い集中力だと思います。
我が娘から、何度も教わりなんとか覚えた形です。
ではセミナーの内容に移ります。
よく出てくるキーワードは「下半身から技を出す」と「沈みながら」です。
また長い形なので、どこで息を入れるかが大事になってきます。
例えば、「脇構え」です。気迫は込めますが、すーっと呼吸を整え機敏に正面蹴りです。
「龍の舌構え」でも同様に貫手ですし、「二段蹴り」からの裏拳打ちもそうです。
まず第一挙動、いきなり腰を切り手刀受けです。諸手突きの直前まで、小さく腰を切っています。
説明では、腕だけで技を出すのではなく身体を緩めて全身で技を出すのだそうです。
繰り受けの挙動では、諸岡先生の極めを真似して当時良く練習していたことを覚えています。
諸手突きのあと、後ろに振り向き、左手を後頭部に置きます。
似た形で「公相君大」がありますが、こちらはおでこの前で相手の突きを受けています。
では、なぜチャタンでは後頭部でしょうか。
これは、「髷隠しの構え」と言い後方から敵に髷を掴まれないようにする為です。
今度は、髷隠しの構えから正面蹴りを入れ、下段落とし構えです。この時、股関節は外旋していますが払い受けと同時に締めます。立ち上がると同時に横払いに移行します。
座りながらの払い受けで、しっかり締めることがポイントです。
ジャンプ直前の左足の踏み込みは、大きくしないこと。高さも出ないし、これはかなりの難易度です。
立ち上がって、下段払い→逆突き→手刀受けの挙動も「腰の切り返し」を使います。
この腰の切り返しこそが、諸岡先生の最大の特徴ではないでしょうか。歴代の女子形選手の誰よりも美しい技だと思います。
正面に振り返り、「龍の舌構え」からの貫手です。貫手を引き込み受けに移行しますが、この時軸足で技を合わすとバシッと極まります。
バッサイ大の内受け→中段横受けの時に、軸足で極める感覚と同じですね。
後半、猫足立ちからの肘打ちでは、沈みながら溜めを作るポイントや、後屈立ちの正しい立ち方を説明してくれています。
最後の、猫足立ちで後ろに下がる挙動では、中心軸の移動の仕方を教えてくれています。
これは方向転換が入る形で、応用が効きます。
それにしても美しい形です。
腰の切り返しが上手くなる練習方法を見つけることが必要だと改めて感じました。
皆が憧れるような形が打てる生徒に育てたいな。








