こんにちは!
女子形選手の中では、ダントツでNo.1。逆腰の入れ方を勉強したもんです。
2008年の全日本決勝で魅せた宇佐美先生とのチャタン対決が特に印象深いですね。
女性特有のキレ味の鋭さに加え、どこか温かみのある柔らかさが感じられます。
そんな諸岡奈央先生のセミナーの様子です。
独学で覚えようとしていた頃、前半の開手技が速すぎてどうなっているのか良く分からなかった事もあり、このDVDを購入しました。ずっと分からなかった方法は、「逆腰」でした。
かなり高度なテクニックです。スローで説明してくれている内容がこうです。
腰が先に入り、ほんの少し遅れて手がついてくる。
キーワードは「腰を切り戻す」と「逆半身」
DVDを止めて、部分練習に入ってしまいましたね。
泊バッサイの挙動順に、要点を纏めてみたいと思います。
ナイハンチ立ちから、猫足立ちへの後方へ転身する時の体重移動のかけ方や、小さくて速く腰を切る方法を学べます。
スローに動くところで引き付けて、パッとスピーディに動くところのメリハリを説明されています。(第一挙動や一つ目の気合の直前、また中盤にもありますね)
また、どんな形でも共通する事ですが、ひとつの形の中で、山場を意識するようアドバイスされていました。
四股立ちから猫足立ちへ移行する際、スピードの上げ方をDVDではサラッと説明されていますが、これは意識してませんでした。改めてDVDで知る事が出来ました。
足刀蹴りは、外から中へ向って円運動で蹴ると技に重みが増す。
足刀蹴りから、前に出て相手を腕を掴む挙動では、一旦下に沈んでから引き込む魅せ方をレクチャーされています。
沈む(溜める)ことで、タイミングに余裕が出来るので軸足の極めと一致させることが出来ますね。
いろんな人の動画で見比べましたが、やはり諸岡先生の泊バッサイは味があります。
後半、後ろ正面に四股立ち/下段払いをした後、正面に前屈立ち/横払いの挙動がありますが、どちらの技もしっかり速く極めること。
2度目の気合の後の振り返りは、手足を動かす前に目付を先に行うと気迫が伝わる。
逆に手足が先、目付が後だと怖さが足りず、あっさりした印象に変わってしまう。
猫足立ち/諸手突きも沈みながら、軸足に乗せたタイミングで突く。
最後、掛け手の手前、突き / 横受けは、腰と肩を切りながら。
とても難しい形です。
こんにちは!
競技の達人12 「シン・組手理論編」
第12巻で紹介されている、跳ぶ組手(月井理論)を説明します。
1・前足を上げることで、後ろ足の反力をより有効に使います。
2・刻み突きが極まった瞬間、後ろ足を上げて全体重を拳に乗せます。
3・動き始めから残心を取るまで片足または両足とも空中にあり、両足がマットに着くことはありません。
4・足が空中にあることで、「より速く」「より遠く」を攻撃でき、挙動の間を詰めることが出来ます。また連続技もスムーズに繋げられるメリットもあります。
マイクロハードルを活用した練習方法です。
【刻み突き1】
マイクロハードルを間に置き、前足を上げた時に突きを伸ばします。
【刻み突き2】
突いた手の肘を思い切り引くと同時に両膝を掻い込み、両足を空中に浮かせて相手の胸を押します。
ポイント1:突きが極まった時は後ろ足が上がっています。足を上げますが足の裏が上を向かないように注意します。理由は足の裏が上を向いてしまうと上体が流れてしまうからです。
ポイント2:逆体相手の場合、胸では無く肩を押します。
ポイント3:突いた後、空中でスイッチし両足同時に着地し、間を切ります。
ポイント4:突きは斜め下から突くような意識を持ちます。
ポイント5:突きが極まった時は、身体が真横を向いています。
ポイント6:慣れてきたら、上体の振りを使えばより遠くを突くことが出来ます。
次に月井先生による、中段突きの基本的な方法を説明します。
後ろ足で床を蹴って相手にぶつかるように突くと身体全体が前進することになり、被弾するリスクも高まります。
シン組手理論によりますと、前足だけ前進させ腰を切って突くとリスクが最小限に抑えられることに加え、より遠くまで突きが届きます。
挙動に分けてみます。
1:前足の膝から下だけを前進させる(後ろ足の膝が緩まないよう、しっかりと壁を作る)(構えも一切動かさない)
2:突く瞬間に、腰を切り上体を前進させる(前の手を引くよりも前の手に上体を寄せる感覚で突くと遠くまで突きが届く)
3:元の構えに戻る(前足は母指球のみ床に着ける)
前膝の下から挙動を始めることで「おこり」が捉えにくくなり、身体も開かず遠くを突くことが出来ますね。
文字だけでは分かりづらいかと思いますので、、(前足)足払いからの中段突きの入り方がイメージし易いかと思います。
【逆突き】
マイクロハードルを跳ぶ時に突き始め、前足の着地と同時に突きを極めます。(慣れてくれば、1歩で2本突けますね!)
ポイント1:引き手を取った時に片足になる その時つま先は後ろを向きます。
【2ステップ逆突き】
マイクロハードルを跳んで、前足が着地してすぐにスライドして逆突きを行います
ポイント1:動き始めと同時に突きが始まるようにします。
【2ステップ中段逆突き】
上段突きと全く同じタイミングで中段を突きます。
ポイント1:中段突きの時は、突きが極まった瞬間は後ろ足も床に着いています。
「解説」
従来のステップで中段を突くと、相手がカウンターを狙っている場合、相手の突きが早く入る可能性があるが、今回のステップのように後ろ足→前足でステップすると相手の反応が間に合わず、先に動いた方が有利になります。
【上段逆突き】
上記の中段突きと同様の入り方プラス、前足は踵から床に着けます。
ポイント1:突きが極まった瞬間に胸を後ろに反らすようにすると、肩甲骨が円滑に動き突きが伸びます。
ポイント2:突きが極まったあとは、引き手を利用して後ろ足を寄せます。
接近戦について (相手の攻撃は全て刻み突きです)
ダッキング(やや深めの四股立ちの体勢を取り、前拳側の肩と奥手で止めます)
ダッキングから回り込む「脇を押す」
1・突きに合わせてダッキングで懐に入り脇腹を押し、横または後ろに回り込みます。
ポイント:足のスイッチをスムーズに行うと相手の背後に回り込むことが出来ます。
ダッキングから回り込む「回し受け」
2・脇の下から上腕を回し受けして回り込みます。
ポイント:相手の前拳に絡みつかすように。
ダッキングから反撃「上段突き」
3・腰を回さず、耳をこするように突く
ポイント:前足を外旋させる
ダッキングから反撃「上段蹴り 回し蹴り・裏回し」
4・頭を上げずにダッキングの体勢で蹴ります。
ダッキングから投げ
5・ダッキングのままの体勢で、後ろ足で相手の前足をかけます。
ポイント:相手足首では無く、ふくらはぎの上の方を自分のふくらはぎでかけます。
組み合った状態からの攻撃について
一度目の攻撃で残心を取る時に、軸足を空中に浮かせて両足で着地すると、反力を利用して接近した状態から次の攻撃が可能となります。
蹴りの極意
「足の踏み替え」
床を強く2度踏むことのメリット
1・蹴りのスピードが増します。
2・どちらの足で蹴るのか予想出来ません。
3・距離とタイミングが取りやすくなります。
身体の振りについて
「手と首でかわす」
素早く相手の攻撃を避けるには、上体のみを動かすのではなく手と首を有効に使う事が重要です。
「ダック」
両手を顎の近くに置き、上体の方向と反対に手を動かします。
「スウェイ」
前の手を下げ、後ろの手を上げ身体を振ります。
他にも、ダッキングしてからの攻撃、スウェイバックしてからの攻撃方法、ペアでの練習方法が沢山紹介されています。
【突きのマジック】
1・刻み突きを食らわない中段突き
相手の肩にぶつけるように突くと、前足が同じ場所にあっても線が外れ、相手の刻み突きが抜けていきます。
逆に相手が刻みに来たカウンターで中段を突く時は、後ろ足を若干内側に置いておくと相手の突きは抜けていきます。
2・ダッキングでかわせない刻み突き
「相手にダッキングさせないことは、試合の流れを掴むうえで重要となります」
・相手が右構えの場合、向かって見て顔の左半分の真ん中を突くとダッキング出来なくなります。(相手が逆体の場合は反対となります)
3・腰を切らない上段突き
「小さな選手が大きな選手を相手にする時は、リーチのハンデを克服し突きを届かせないといけません その為には腰を入れないことが重要です」
・腰を入れて身体を回してしまうと突きが短くなり、自分の身体が開いてしまいリスクが高まります。体側を使い腰を回さないで突くと、より遠くを突けます。
(注意点1)後ろ足のつま先は、前に向けないこと
(注意点2)突きの時に、小指を上に向けて突くとより伸びる
(注意点3)接近する際に前の手を、相手の前の手の外側をとることです。
逆体相手に中・上のコンビネーションでは、とても有効な攻め方だと思います。自分の前拳で相手の前拳を抑えながら放てるとリスクが軽減しますね。
4・中段に潜られない上段突き
「上段突きの時、中段カウンターに潜られるのは、上体が浮くか脇が開いている事が原因です それらを防ぐには、肩が上がらないように突くことが望ましいです」
・縦拳で突きます。
・脇で突く意識を持って、正拳で突きます。
・構えた時に親指を立てます。(親指を立てて構えると相手に中段に潜れない!と意識させることが出来ます)
内容充実の12巻。是非一度観てもらいたいです。
説明が難しくて割愛しましたが、時間差の蹴りや、カウンターの蹴りも紹介されています。
跳ぶ組手でした。
こんにちは!
本棚が入りきらない状態になってしまったこともあり、最近ではタブレットで購入することもしばしば、、
持ち運びに便利ですし、何年たっても劣化しません。いざとなったら本を裁断して保存することも可能です。
また保管場所も取らないところがタブレットの良い部分ですが、指で紙をめくる感覚ない分、物足りなさも感じてしまいます。
今日ご紹介する教範は、諸岡奈央先生の「空手の形で気分爽快!」
先週ポチっといきました。
同じ糸東流ですし、本の内容がまさに今のゆり道場にもってこいです。
今後の指導の参考になります。
突き・蹴りの基本から、受け技・立ち方と進みます。
先週、道場稽古で取り入れた移動基本を経て、形に移ります。
基本形で身体の動かし方を覚え、最終的に糸東流の基本形・平安二段を学びます。
この平安二段、ゆり道場では最初の目標地点となります。平安二段を磨きをかけたいと思います。
おっと!
本と同じ内容を、6月6日(明日!)から8回に分けてNHKで21:30から放送されます。
ゆり生はチェックしてね!
こんにちは!
今日のゆり空手、気温がぐんぐん高くなり体育館は蒸し風呂状態です。これからの時期は熱中症の方が心配です、、
道場訓/座礼/黙想で心を落ち着かせた後、ジョグで稽古スタート!
昨日から膝の調子が悪かったのですが、始まると痛みを忘れますね。いつの間にか治ってました。
動的ストレッチ/静的ストレッチで充分に身体を伸ばします。
次は、ラダートレーニングです。毎回ラダーを取り入れていますが、狙いは動ける身体作りです。
メニューをこなすことで、身体の連携が速くなっていきます。身体の連携とは神経伝達を指します。脳が反応して身体を動かすためには、時間が必要です。神経伝達が遅いと俊敏に動くことが出来ません。
ラダートレで、普段あまり使わない筋肉や神経を意識しなくても使うことが出来るようになります。動ける身体作りは全てのスポーツの基礎となります。
今はまだ取り入れていませんが、今後「組手」の稽古も始まります。
特に組手には、リズム感やスピードが必須です。足の運び方やフットワークを毎回行うラダートレから学びます。
新しいメニューをひとつ追加しました。
シャッフルに似た2イン2アウト。
動かし方は、中→中→外→外。
クイックラン
グーパー
スタックアウト(パーチョキ)
ラテラル
2イン2アウト
おっと!!
ブログを書いているこの瞬間、足の運び方を覚える方法を閃きました!
ラダー上に、フラットマーカーを置いたら正しい順序を覚えられるかも!
早速、来週取り入れてみようと思います。(忘れてたら声かけてください)
小休止した後は、固定式基本。
これもしつこい位に拘ります。スタートしたての今、間違って覚えてしまうと修正するのに苦労しますので、確実(正確)に出来るようになるまで、たっぷり時間かけます。
突きを100本。「肘を飛ばす」感覚を忘れずにね。
中段横受け・上段揚げ受け・下段払いはどれ位やったかな??
最後は、本日始めて行う「形」稽古!
形とは仮想の敵を見立て、一人で突きや蹴り・受けを繰り出し技の正確性や美しさを競います。
形の名前は「四の形」
立ち方は基立ちで進み、中段横受けと追い突きを4回繰り返します。
演武線は、左→右→前→後ろ
まずは、順番を覚えることから始めよう!
形稽古を通じて集中力を養います。
念願の形稽古に突入です。
もちろん組手も頑張りますが、ゆりでは形をメインにやっていきますよ。
さて、稽古が終わったあとは、ひとり残って自主連です。
古傷の膝痛も、消えて無くなったので鏡の前で形稽古。
特連以来でしょうか。久々の形道着です。
良い汗かきました。
セイエンチン
バッサイ大
パーチュー
こんにちは!
現役時代に取り入れていた稽古前の柔軟やクールダウン、試合前のアップを紹介されています。
他にも体幹を強化するトレーニングもたっぷり収録されています。
なかでも試合前のアップは、動的ストレッチに特化していて良いお手本になるかと思います。体を温めて試合で一気に爆発させるためです。
ご本人曰く、ウォーミングアップとクールダウンを重要視していなかったことが影響し、次の日に疲れが抜けなかったりケガを重ねるようになり、トレーニングの見直しを図ったようです。
長い突きの源である肩甲骨のストレッチ、変幻自在の蹴りを繰り出すためには股関節回りの柔軟性も必須です。
さすがトップクラス、勝つことに貪欲です。
勝負は準備段階から既に始まっているって訳ですね。
軽視出来ません。