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2022-06-16 00:15:00

【糸東会】チャタンヤラクーサンクー

こんにちは!

 

チャタン教範.jpeg

 

チャタンヤラクーサンクーは、「北谷屋良公相君」と書きます。

公相君と呼ばれていた中国の武術家が琉球を訪れ、その武術を北谷村の屋良親雲上という武人が習いました。

つまり、北谷(の)屋良(の)公相君が形名の由来です。

公相君の名がつく形には、「公相君大」「公相君小」「四方公相君」「知花公相君」など数種類の形がありますが、チャタンはこれらの形の原形と言われています。

タブレットで教範を購入し、じっくり目を通しましたが糸東会のチャタンは競技で見かける形とどこか違いがあります。

第1挙動で、上体をやや前方に倒し、両開手を上段にあげます。

 

第30挙動の脇構えでは、身体を斜めに向けています。

また、ジャンプの代わりに三日月蹴りなんかも。

特に後半は良く知るそれとは、まるで違う別形です。

皆が良く知るチャタンでも無く、古流チャタンでも無く、糸東会が制定したもう一つのチャタンでした。

 

模範演武は形も組手も、ハイレベルでこなす佐尾 瑠衣花選手です。

2022-06-15 08:15:00

諸岡奈央のスーパーセミナー チャタンヤラクーシャンクー編

こんにちは!

セミナー2つ目は、チャタンヤラクーシャンクーです。

以前は糸東流の多くの女子選手が、決勝戦まで温存する形でしたね。

最近では、パープーレンが人気でしょうか。

 

この形は、上のお姉ちゃんが小学生の時、館主催の夏合宿で教わりました。

2分を軽く超える長い形を、たった1回の練習で挙動を覚えてくるのですから、凄い集中力だと思います。

我が娘から、何度も教わりなんとか覚えた形です。

 

諸岡セミナー (2).jpeg

 

ではセミナーの内容に移ります。

よく出てくるキーワードは「下半身から技を出す」と「沈みながら」です。

また長い形なので、どこで息を入れるかが大事になってきます。

例えば、「脇構え」です。気迫は込めますが、すーっと呼吸を整え機敏に正面蹴りです。

「龍の舌構え」でも同様に貫手ですし、「二段蹴り」からの裏拳打ちもそうです。

 

まず第一挙動、いきなり腰を切り手刀受けです。諸手突きの直前まで、小さく腰を切っています。

説明では、腕だけで技を出すのではなく身体を緩めて全身で技を出すのだそうです。

 

繰り受けの挙動では、諸岡先生の極めを真似して当時良く練習していたことを覚えています。

 

諸手突きのあと、後ろに振り向き、左手を後頭部に置きます。

似た形で「公相君大」がありますが、こちらはおでこの前で相手の突きを受けています。

では、なぜチャタンでは後頭部でしょうか。

これは、「髷隠しの構え」と言い後方から敵に髷を掴まれないようにする為です。

 

今度は、髷隠しの構えから正面蹴りを入れ、下段落とし構えです。この時、股関節は外旋していますが払い受けと同時に締めます。立ち上がると同時に横払いに移行します。

座りながらの払い受けで、しっかり締めることがポイントです。

 

ジャンプ直前の左足の踏み込みは、大きくしないこと。高さも出ないし、これはかなりの難易度です。

立ち上がって、下段払い→逆突き→手刀受けの挙動も「腰の切り返し」を使います。

この腰の切り返しこそが、諸岡先生の最大の特徴ではないでしょうか。歴代の女子形選手の誰よりも美しい技だと思います。

 

正面に振り返り、「龍の舌構え」からの貫手です。貫手を引き込み受けに移行しますが、この時軸足で技を合わすとバシッと極まります。

バッサイ大の内受け→中段横受けの時に、軸足で極める感覚と同じですね。

 

後半、猫足立ちからの肘打ちでは、沈みながら溜めを作るポイントや、後屈立ちの正しい立ち方を説明してくれています。

 

最後の、猫足立ちで後ろに下がる挙動では、中心軸の移動の仕方を教えてくれています。

これは方向転換が入る形で、応用が効きます。

 

 

それにしても美しい形です。

腰の切り返しが上手くなる練習方法を見つけることが必要だと改めて感じました。

 

皆が憧れるような形が打てる生徒に育てたいな。

2022-06-13 19:39:00

東海堂 インステップガード & シンガード フルモデルチェンジ!

こんにちは!

 

ミズノに続いて、東海堂からもインステップガードがモデルチェンジしましたね!

足の甲だけカバーする旧タイプと比べ、指先まで覆うニュータイプの方が断然ケガのリスクが減ります。

大会でも使用出来ますし、これからニュータイプが主流になるでしょうね。

ミズノ製と比べて、ほんの少しだけですが安いです。

 

東海堂インステップガード (2).jpeg

2022-06-11 23:57:00

2022年6月11日 (土)道場稽古12

こんにちは!

 

今日は生憎の雨。もう梅雨入りでしょうか。館内はすごい湿気です、、

大半の生徒が授業参観だったこともあり、スタートを遅らせ15時開始です。

事前にお問合せを頂いていた方とは、14時30分で体験会です。

 

ただ飛び込みの体験・見学に備え、私は通常通り13時入りです。

結果的に誰も現れませんでしたが、一人でもやる事は沢山あります。

 

先週の稽古時にモップを発見していましたので、体育館の隅々までキレイにモップ掛け開始。大型の掃除機も常備されているのではかどります。

20分程度で、ひと通りモップ掛けを済ませた後、入念にストレッチを。

これも20分位かな。

カチカチに身体が硬いので、たっぷりと時間をかけますが、この時点ですでに汗だくです。

 

体験会まで時間がありますので、今度はラダートレです。

何種類やったかな?

インターン

アウトターン

2イン2アウト

シャッフル

スタックアウト

ホッピン フリック

ニーホップ

 

ラダーで軽く身体を動かしたら、次は鏡の前で形!

鏡があると、身体の癖が一目で分かります。姿勢の修正や逆腰の練習を少々行ない、形に移ります。

 

ニーパイポ

泊バッサイ

スーパーリンペイ

 

広い体育館で鏡の前で自主連です。

 

最後はボクサー気分で、Offspringをかけながら組手のフットワーク!

 

おっと!

時間ぴったりに来てくれました。

私たちのやっている空手道、また礼儀作法についての説明から体験会スタート。

 

次は突きです。人体の急所について触れたあと、実際に突いてみます。

さすが、高学年ともなるとのみ込みが早くスムーズです。キレイな突きをしていました。

 

この時点で30分経過。15時です。

道場生がぞろぞろ入ってきます。

それに合わせて体験希望者もたくさん来てくれました!
何人だったかな?10人前後いたでしょうか??

なんとっ!到着と同時に、入会のお話をいただきました!

稽古後に、お打合せする段取りだったのにスミマセンでした、、

問合せフォームもしくは、お電話頂ければ大変助かります。

 

 

さて、全員でランニングと動的ストレッチ。みんなで輪になって、静的ストレッチへ。

 

次はラダーです。

 

6.11練習.jpeg 6.11練習 (5).jpeg

 

前回初めて取り入れた、2イン2アウト。手こずってましたね。

今日は、ラダー上にフラットマーカーを置いてみたところ、、

出来るではありませんかっ!

足の運び方が分かれば、どんどんスピードが乗ってきますね。

我ながらナイスアイデアでした。

クイックラン

グーパー

スラローム

ラテラル2イン2アウト

2イン2アウト

シャッフル

 

小休止を挟んで次は、固定式基本です。

 

6.11練習 (4).jpeg 6.11練習 (2).jpeg

 

突き、受け(揚げ受け、横受け、下段払い)です。

基本を疎かにしてしまうと、この先に控える形がメチャクチャになってしまうので拘りたいポイントです。

 

他には、正面蹴りと回し蹴りにもチャレンジ!

基本の回し蹴りはホントに難しいですね。真横の抱え込みとバランス感覚が特に重要です。

手すりを掴んで、抱え込みの練習から始める方が、結果的に習得が早いかも知れません。

基本のあとは、ミットを思いっきり蹴りこみました!

 

6.11練習 (3).jpeg

 

最後の稽古メニューは形

体験に来てくれた子には、ちょっと難しかったと思いますが、ついて来てもらいました。

 大きな声が出ていたと思います。(発声は、喉では無くお腹からね)

 

稽古後の挨拶も、少しずつ浸透してきました。道場の良いところですので忘れずにね。

(稽古前の挨拶もしっかり!!)

 

さて、来週ですが体育館照明工事のため、お休みです。

残念!!

2022-06-10 17:15:00

諸岡奈央のスーパーセミナー トマリバッサイ編

こんにちは!

 

女子形選手の中では、ダントツでNo.1。逆腰の入れ方を勉強したもんです。

 

2008年の全日本決勝で魅せた宇佐美先生とのチャタン対決が特に印象深いですね。

 

諸岡セミナー.jpeg

 

女性特有のキレ味の鋭さに加え、どこか温かみのある柔らかさが感じられます。

そんな諸岡奈央先生のセミナーの様子です。

独学で覚えようとしていた頃、前半の開手技が速すぎてどうなっているのか良く分からなかった事もあり、このDVDを購入しました。ずっと分からなかった方法は、「逆腰」でした。

かなり高度なテクニックです。スローで説明してくれている内容がこうです。

腰が先に入り、ほんの少し遅れて手がついてくる。

キーワードは「腰を切り戻す」と「逆半身」

DVDを止めて、部分練習に入ってしまいましたね。

 

 

泊バッサイの挙動順に、要点を纏めてみたいと思います。

 

ナイハンチ立ちから、猫足立ちへの後方へ転身する時の体重移動のかけ方や、小さくて速く腰を切る方法を学べます。

 

スローに動くところで引き付けて、パッとスピーディに動くところのメリハリを説明されています。(第一挙動や一つ目の気合の直前、また中盤にもありますね)

また、どんな形でも共通する事ですが、ひとつの形の中で、山場を意識するようアドバイスされていました。

 

四股立ちから猫足立ちへ移行する際、スピードの上げ方をDVDではサラッと説明されていますが、これは意識してませんでした。改めてDVDで知る事が出来ました。

 

足刀蹴りは、外から中へ向って円運動で蹴ると技に重みが増す。

 

 

足刀蹴りから、前に出て相手を腕を掴む挙動では、一旦下に沈んでから引き込む魅せ方をレクチャーされています。

沈む(溜める)ことで、タイミングに余裕が出来るので軸足の極めと一致させることが出来ますね。

いろんな人の動画で見比べましたが、やはり諸岡先生の泊バッサイは味があります。

 

後半、後ろ正面に四股立ち/下段払いをした後、正面に前屈立ち/横払いの挙動がありますが、どちらの技もしっかり速く極めること。

2度目の気合の後の振り返りは、手足を動かす前に目付を先に行うと気迫が伝わる。

逆に手足が先、目付が後だと怖さが足りず、あっさりした印象に変わってしまう。

 

猫足立ち/諸手突きも沈みながら、軸足に乗せたタイミングで突く。

 

最後、掛け手の手前、突き / 横受けは、腰と肩を切りながら。

 

 

とても難しい形です。

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