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2023-06-04 16:42:00

世界女王になるための精神とテクニック 荒賀知子のベスト空手 1/3

いつもありがとうございます!

 

今日でなんと4日連続のブログ更新。

めちゃくちゃ暇という訳ではありませんが、

昨日は、稽古がお休みだったので仕事をパっと終わらせて、DVD鑑賞しながらブログをたくさん書いてストックしています。

暇な時は、のんびりYouTubeか空手のDVDばかりになってます。

 

 

 

現ジュニアカデットでコーチを務める荒賀 知子先生のDVDです。

ご存じ荒賀 龍太郎先生のお姉さんですね。

15歳でナショナルチーム入り、高校で8冠・世界を2度制覇しました。

 

3回に分けて紹介したいと思います。1本目です。

※現在の競技空手で主流のカニ構えではなく、真身(おへそが前)構えです。

 

荒賀知子.jpeg

 

 

01・インタビュー 荒賀 知子 栄光と挫折

02・世界を目指す「その場基本」突き

03・世界を目指す「その場基本」蹴り

04・世界を目指す「構え」

 

 

インタビュー 荒賀 知子 栄光と挫折

・中学の頃まで身体が小さく組手に対して恐怖心があったが、高校生になった頃には身体がしっかり出来てきた。

・勝った負けたを繰り返してきたが、ナショナルチームでは、どう頑張っても自分のベストを出し切っても勝てない相手がいっぱい居た。

・どうやっても勝てない相手を研究して技術を吸収していったことが、成長に繋がった。

 

 

世界を目指す「その場基本」突き

その場基本でも実戦を想定して行います。

膝を軽く緩め、指に重心を乗せて平行立ちとなります。

一般的な突き方と比べ、肩を少し引き長い突きを出します。

顎を軽く締め拳で正中線を隠します。

顎を締めていますので、少し上目使いとなります。

肩を入れることで拳ひとつ分長い突きとなり、相手より先に極めるイメージで稽古します。

 

 

世界を目指す「その場基本」蹴り

閉足立ちとなり、両手は胸の前に置きます。

重心は真ん中。腰は蹴ると同時に少し押し込みます。

正面蹴りの前に抱え込みの練習です。

胸の前においた手に膝を高く抱え込みます。

ポイントは、真っすぐ上に抱え込むこと。

自転車の逆こぎのようになってはいけません。

 

気をつけることは、蹴りの反動で手を下げないこと。

 

 

世界を目指す「構え」

両つま先とも前に向いた完全なるエビ構えです。

前拳は自分の顔の正面におきガードします。

次に重要なのは、顎の位置。前拳の延長線上にあります。

2023-06-03 21:05:00

CHAMPION TRAINING FRENCH EXPRESSION THIERRY MASCI & YANN BAILLON

いつもありがとうございます!

 

フランス式.jpeg フランス式 (2).jpeg

 

フランス式組手トレーニングが収録された、 とても古いDVDです。

指導するのはフランスナショナルチームのヘッドコーチのチェリーマーシー。

 

上半身を巧みに操り、相手の攻撃を避けるテクニックを紹介されています。

上段にワンツーが飛んできた場合、ダッキング・ウィービング・スウェイバックを使い避けています。

またバックステップしながら、パーリングなんかも。ボクシングテクニックですね。

パーリングは上手く相手の力を横に逃がしますので、連打をもらいにくい利点がありますね。

 

突きと蹴りのコンビネーションの紹介や、間合いを外してからの反撃方法なんかも指導されています。

間合いの外し方は、競技の達人でお馴染み月井 新先生のDVDで紹介されていたものと同じくIの組手からXの組手でした。

間を外して斜めからの攻撃です。

相手のワンツーを、2ステップで斜めに避ける方法は改めてDVDを観て勉強になりました。

相手の突き終わりのタイミングで、背面に中段蹴り・上段裏回しを決めています。

斜めからの攻撃良いですね!

 

 

若き日の荒賀選手や永木選手、志水選手(たぶん)等が参加されていました。

2023-06-01 00:15:00

浪速の空手2 変革・深化・速スピード -攻防を制する高次元の練習体系- 3/3

いつもありがとうございます!

 

大阪の強豪校、浪速高校の練習を収録したDVDシリーズ2本目です。

チャプターが多いので3本に分けてシェアしたいと思います。

ラストです。

 

浪速の空手2 (3).jpeg 浪速の空手2 (4).jpeg

 

 

09・間合いの感覚をつかむ コーナー際の攻防

10・クールダウンストレッチ

11・今井監督のことば

12・今井謙一監督インタビュー

 

 

間合いの感覚をつかむ コーナー際の攻防

コーナーを背負って戦う時の注意点の説明です。

相手がリードして、コーナー際に立っているとします。

リードされている側は、少し詰めれば相手は場外・負けているので精神的に余裕が無いことから、ポイントを取り急ぎ直線的に深く詰めすぎとなり、前に出た時にカウンターを合わされると説明されています。(相手は待っている)

『攻め急いで深詰めしない』

大事なのは間合いです。

間合いとは目に見えるものではありませんので、チューブを自分(リードされていて攻撃したい側)の間合いに長さを合わせ互いに握ります。

チューブが弛んだら間合いが近い=相手に合わされる距離です。

弛みの無いほど良い張りをキープする練習です。

この練習のポイントは、自分の攻撃が届く間合いを理解していないと意味がありません。

この距離間を分かっていないと深追いしてしまうと言います。

さすがですね。

闇雲に練習を重ねるのではなく、眼に見えないものを可視化してヤバい距離・攻撃の間合いを身体で理解させています。

強さの理由がここに隠されていますね。

選手一人ひとり、懐の深さも違うでしょうし理にかなった練習(指導)方法と感じました。

 

ペア練習でコーナー側が左右に逃げる動きをした時の追いかけ方も指導されています。

・逃げる相手に対して平面で追う

・相手が休んだ後の次の動き出しの瞬間がチャンス

・自分の距離に入るまで攻撃を我慢する(攻め急がない)

 

次は攻守交代です。

自分がリード、コーナー側です。

引き込みで技を極めるには、『前』に出る動きがあってこそです。

後傾するだけ、左右にふるだけでは相手は釣られません。

横の動きを活かすには前の動きが重要になることを踏まえた上で、技を出す練習です。

大事なポイントはここでも同じ。

・上体を柔らかく使う(スウェイ・ウィービング・ダッキング)

・重心を落とし過ぎない(地面の反動を使って跳ねる)

・後ろ膝のゆとり(溜め)

・腰の安定(上に飛んでると無防備)

・リラックス(反応出来る)

・コーナーでは足を止めない(やられるから)

 

我慢して深詰めすることなくプレッシャーをかけ続け相手を前に出す練習や、

左右に振った瞬間、人間の心理としては前に詰めてしまいます。

そこを逆手にとる技です。

始めの前後左右斜め8方向のフットワークを使い斜めから刻み突きを出しています。

直線的な攻撃以外に斜めからの入り方を練習されています。

 

 

クールダウンストレッチ

練習後のストレッチでは、

・ハムストリングス伸ばし

・ランジの姿勢を取り股関節の可動域伸ばし

・前腿伸ばし

・肩甲骨伸ばし

・深めの屈伸を取り股関節の内外旋

 

ペアとなり入念に肩甲骨回りをほぐしていました。

 

 

今井監督のことば

・技をなんぼ練習しても、理にかなった動き・理にかなった戦い方をしていかな競技空手では勝っていけない

・強い選手の真似をしても良いが『なんでそうしているのか』を常に考えて練習する人と、ただ漠然と練習する人とでは結果に差が出るよ

・意識して練習しないとトップ選手にはなられへん

・苦手な技・苦手な時間帯いろんなシチュエーションを想定した練習が試合に活きる

・いらんものは切り捨てて新しい自分にアップデートしないと競技レベルについていかれへんようになる

・研究心や向上心を持って取り組まへんかったら強くなれない

・自分で物事を考えられる自立した選手にならなあかん(取捨選択)

・言われたまま動ければ大したもんやけどこれだけじゃアカンで

 

『自立した』

何度もこの言葉を発していました。

 

 

 

今井謙一監督インタビュー

・以前負けた強豪校の対策をキッチリたてた。

・チームのモットーとしていた事は、ライバル校のエース格の選手を2番手・3番手で勝ち切るようにすることをテーマに挙げていた。

・高体連のテーマが『最強の人から最高の人へ』とテーマを掲げていることもあるが、勝っても喜びを爆発させることはしない。(敗れた相手校を称える、礼儀の部分に立ち戻る)

・競技レベル・ルールの変化に感度を高めないと今後勝っていけない

・古き良き空手を変革することを恐れていては、将来生徒が苦労してしまうのでWKFのトップ選手の動きに準じた仕様に合わす

・自分自身が知る空手を捨てる必要もある

 

 

終始大阪弁で親近感が湧きます。

2023-05-01 17:43:00

現役最強選手たちの得意技最新メソッド2014 1/3

いつもお世話になります!

 

約10年前のDVDです。

参加選手の中には、今では現役を引退された方もいれば未だナショナルチーム所属の選手もおられます。

超一流選手たちがそろぞれの練習方法をシェアする画期的なDVDです。

 

内容盛りだくさんなので3回に分けてシェアしたいと思います。

 

得意技最新メソッド2014.jpeg

 

 

1・篠原浩人のステップワークトレーニング

2・荒賀龍太郎の高速突きテクニック

 

 

篠原浩人のステップワークトレーニング

ミット(目安となれば何でも良い)を等間隔に準備します。

フットワークで往復します。

 

 

①腿上げサイドステップ

3メートル程度の距離を腿を高く掻い込んでスピードを上げてラテラル。

これを往復で繰り返しています。

 

②速く細かいステップ(前後の動き)

組手構えの姿勢で小刻みに等間隔に置いたミット(目安)を往復します。

前に詰める・後ろにバックステップ。

膝の溜めをキープしながら、両手のガードは下げません。

当時から、完全なるカニ構えです。

 

③速く細かいステップ(横の動き)

次は②の要領で横の動き(サイドステップ)でスタンス幅は崩してはいけません。

 

速く細かいステップ(組み合わせの動き)

横方向に5回ステップし、前後に2回挟みます。

まずはゆっくり動きを確かめ、最後は小さく速くでフルスピードです。

 

⑤2人1組50秒ステップ(前後のみ)

2人組となり向き合って構え、30秒間前後に5回ずつゆっくりとステップします。

残り20秒は速く細かくステップに切り替えます。

上手いも下手も関係ないスピードトレーニング。

ゴールデンウィーク中に久々に観返してますが勉強になります。

 

早く皆と稽古したいです。

道場に取り入れたいメニューでした。

 

 

荒賀龍太郎の高速突きテクニック

(ペア練習)

 

①上半身を連動させて突く

手を伸ばせば届く距離に立ち、足の踏み込みは無しでしなやかに刻み突きを放ちます。

コツは腕だけで突かず、上体を連動させること。

お手本を見せながらサラッとアドバイスされていたことですが、身体が先に動くと突きの距離は詰まり、手が先だと距離が届きません。

腕と上体の連動があって初めて距離が合うとのこと。

やはりこの手のDVDは理論的に説明してくれるので、腹落ちします。

もう一つ。

王道的な突き方よりも裏拳の方がより速い。

あくまでも私の受けたイメージは、手首から先をスナップを効かして飛ばす感じでしょうか。

ボクシングのジャブに似ていました。

当然ですが手で突きません。肩甲骨を飛ばしています。

出来るようになれば、後ろ足を使って更に速く強く突けるようにします。

 

②前足を使った連続刻み突き

①と同様の距離から前足の踏み込みをプラスアルファします。

これを連続5本。

コツは、後ろ足に力が伝わっていることを意識です。

ポイントは、突いたらすぐに後ろ足のタメを作って次の準備をすることです。

もの凄いスピードとパワー。それと正確なコントロールです!

一流選手揃いの中から、拍手が沸き起こります。

まさにスピードドラゴン!

この練習の目的は、動きの中での一瞬の踏み込みを速くすることで、段々と踏み込みの距離を伸ばしていきます。

 

③前足を使った連続ワン・ツー

②と同じ方法で2本突きます。

考えてから突いても遅いので足さばきと体重移動意識して常に準備するのだそうです。

もっと分かり易く言えば、行くときには既に準備が出来ている状態です。

準備とは後ろ足のタメを指しているのだと思います。自然に出来るようにです。

ここで練習する選手たちの突きのスピードはボクサーのワン・ツーと遜色ありません。

力むと逆効果なので、「ムチを飛ばす」「スナップを効かす」感じで放っています。

 

 

④深く速く踏み込んで突く

自分の跳びこみの間合いから、刻み突きを出します。

荒賀先生は、前に入る時に膝を「抜く」と表現されています。

 

この「抜く」ですが、間合いを測る最中に頻繁に使っています。この抜きがタメにも繋がりますし、フェイントにもなり得ます。

なるほど!

フットワークで意識することは、膝と足首の柔らかさを活かしてフェイントします。

そういえば道場生のフットワークに動きが固い生徒が散見されます。

膝と足首の使い方で改善していこう。

間合いの詰め方は選手それぞれ個性がありますが荒賀先生は、

1・膝を抜きながら

2・相手に気づかれないように

3・後ろ足を引き付け

4・深く突く

所感ですが、抜く瞬間両太もも内側を絞っています。

動かしながら(ごまかしながら)と言ってます。

 

途中篠原選手が荒賀先生に、中段狙ってくる相手に対してどうしてんの?と質問です。

中段カウンターを狙う相手に対して、刻み突きを極めるコツも収録されています。

和道の対捌きに似ていて、前の肩の使い方です。

これは収穫でした。

2023-04-20 07:15:00

浪速の空手2 変革・深化・速スピード -攻防を制する高次元の練習体系- 2/3

いつもありがとうございます!

 

大阪の強豪校、浪速高校の練習を収録したDVDシリーズ2本目です。

チャプターが多いので3本に分けてシェアしたいと思います。

本日は中盤です。

 

浪速の空手2 (2).jpeg

 

05・ボクシング流 上体だけでの攻防

06・複合練習 触り組手 + 足払い

07・反射神経を養う 扇打ち込み練習(・突き・蹴り・離れ際の攻防)

08・その場の対応力をつくる 十字ランダム練習

 

 

ボクシング流 上体だけでの攻防

ペア練習です。

互いに足を止め片側が高速で突きを放ち続けます。

自分は頭を振って突きをかわし続け、相手が構えた瞬間返し技を入れます。

足を固定して突きの攻防をしています。

ボクシングと遜色ない位、もの凄いスピードでこれを繰り返します。

動体視力がハンパではありません。

互いの全ての突きが顔面を捉えているのに一発も被弾することなく、膝を柔らかく使い上体をウィービングさせています。

 

ペア相手が構えた瞬間に反撃するパターンに加え、互いに反撃 → 反撃を繰り返す2パターンでした。

ポイントは頭を振り続けること。

今井監督曰く、選手が試合中ポイントを獲られる時は、頭を一度振った直後に突きを極められているそうです。

失点パターンを分析し、日々の練習に取り入れられています。

 

応用では、ペア相手が自分の両手で蹴りの軌道を描き、受け手が突きや蹴りを捌いて反撃する練習をされていました。

(直線的な突きの軌道にプラスして、フック気味の軌道で蹴りを出しています)

また、足払いやスイッチも織り交ぜながら上下に散らしています。

止まった瞬間ポイントを獲られてしまう意識で練習させていますのでノンストップです。

 

 

複合練習 触り組手 + 足払い

触り組手。

間合いの練習です。

足でタッチして良いのは膝下の足払いだけ。

突きで互いにポイントの実をタッチする感じです。ボクシングで言えばマススパーでしょうか。

動きだけはフルスピードで、技は60%程度に出し合います。

とにかく互いに見合う時間が無く動き続け触ったあと、自ら仕掛けることで躍動感を掴む練習をされています。

 

途中今井監督が優しい口調で一人ひとりに的確なアドバイスを挟みます。

 

「ガードの上突いてんぞ!」

「どうやってガード下げさすねん!」

フルスピードで動きつつ、瞬時に状況判断も求めていきます。

なるほど強い理由が少し分かった気がしました。

理にかなった動きを指導するとともに、激しく動きながらも状況に応じて頭の中で戦術を選択させています。

頭の回転が速いんでしょうね。

 

 

反射神経を養う 扇打ち込み練習(・突き・蹴り・離れ際の攻防)

7人練習で行う練習で、出す技を決めています。

攻撃は1人、台が6人が扇に並びます。

 

1人目:刻み突き

2人目:スライド刻み突き

3人目:逆上

4人目:切り返し逆上

5人目:ワンツー(上段 中段)

6人目:ワンツー(上段 上段)”中段突きのフォームで上段突き”

 

1本打てば、立ち位置にバックステップで戻り次の攻撃に移りますが、

大事なのは突き終わりスイッチする際、逆の手で相手を押し空間を作ることが必要です。

相手がビクともせずバックステップすると相手に追われ反撃にあうと指導されています。

 

どの技も、技が詰まらず相手の後方へ抜けていくイメージで思い切って突きを飛ばすことを指導されています。

 

また切り返し逆上では、相手の突きの軌道上の外側から入っています。

この技術は松久先生や荒賀先生、月井 新先生も同様の入り方を紹介されています。

突きの瞬間、小指を上に向ける技術なんかも3者に共通する長い突きを出すためです。

(身体が出来上がってくる中学生からでしょうか)

真っ直ぐで勝負すれば、相手の刻みの方が絶対速いですので軌道を変えることで避けながらポイントを獲りに行きます。

しっかり自分の奥拳で相手の刻みを封じながら切り返して逆上を極めています。

 

同様に台を配置し次は刻み蹴りの練習です。

刻み蹴りのフォームはお尻を前に突き出すイメージが大切です。

1人目:中段蹴り

2人目:上段蹴り

3人目:中・上(ダブル)

4人目:裏回し蹴り

裏回し蹴りも状況によって使い分けを指導されています。

相手が前に出てきた時(カウンター)の裏回し蹴りは膝を曲げて巻き込み、

自分から仕掛ける裏回し蹴り刺すイメージで足を伸ばします。

 

次は、後ろ足で相手の背部への蹴りです。

 

1人目:中段回し蹴り

2人目:裏回し蹴り

3人目:足払い → スイッチ → 刻み突き

4人目:足払い → スピン(後ろ回し蹴り)

 

中段回し蹴りの意識は「膝の引き寄せを速く」

 

 

近間の攻防です。

このDVDの収録時、掴みに関するルールに見直しが入った時期でした。

相手の道着を掴んでの攻撃が許されていましたが、掴みは一瞬だけに変更されました。(今も)

現在は掴んだまま突きを2回出せば、カテゴリ-2の反則です。

ルール変更に対応した練習をされています。

シチュエーションはこんな感じ。

自分刻み突きを仕掛けた → 相手がダッキングしてかわした→ 掴んだ → 技出す!

ポイントは4つ

①一度相手を引き寄せてから離して突くこと

②引き手は大きく取る

③攻撃によって道着を掴む位置が異なる

④引き寄せたければ押し、離したければ引き寄せる

(相手は反発するのであえて目的とは逆を行い、相手をコントロールします 高度!)

 

1人目:逆上

2人目:刻み突き

3人目:裏回し蹴り

4人目:背部へ中段回し蹴り

5人目:投げ

ダッキングしての投げは、相手の襟を真上に持ち上げることと、隙間を作らないように。(スペースがあれば逆に投げられるよ)

 

ルールが変われば戦い方も変わっていきます。変化に順応出来た人が勝ち残っていくんだと思います

戦い方や戦術を指導者が研究に研究を重ねた努力する姿が容易に想像でき浪速高校は、いろんな場面を想定して練習されています。

強さの理由が分かったような気がします。

 

 

その場の対応力をつくる 十字ランダム練習

応用編では、台の選手が自由に動き回ります。

台の人がランダムに自分の番号1・2・3・4と声をかけ、瞬時に向きを変え順番に向きを変え攻撃を仕掛けます。

前から、横から、後ろから360度相手がやって来ますので、距離や間合い・タイミングによって出す技を瞬時に選択しています。

一撃も食らわずに行うとなると、もの凄く反射神経が上がる練習方法と言えます。

周辺視野も無いとついていけませんね。

 

改めて、書きますが真身で構えていては、次の相手が背部にいたら絶対に一手遅れてしまいます。

「先の先」・「後の先」ともに反応速度を競う競技空手では、これは致命的です。

なぜ真半身の構えなのか、十字ランダムの練習を通じて、横の動き・後ろの動き・斜めの動きに対し理にかなっていることを

DVD向けに論理的に説明してくれています。

 

その他のアドバイスでは、膝のゆとりの重要性を伝えています。

浮いていては、技に入る直前体勢を作る動作が入るので、膝のゆとり(溜め)が常に必要です。

 

また、十字ランダムが得意な選手に共通することに腰(高さ)の安定が挙げられていました。

 

観ているだけで勉強になります。

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