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タナス・フラッシュ Vol.3 -HOW TO TZANOS SEMINAR- 3/5
こんにちは!
タナスセミナー3 折り返し地点です。
このあたりからアクロバティックな蹴り技が出てきます。
練習の中でミット蹴る分には楽しんで出来るんだと思いますが、実際の試合で極まるんかな?ってくらい派手な大技です。
7・中段蹴り
8・回転して蹴る
9・裏をかいて蹴る
【中段蹴り】
・正面蹴りと回し蹴りの中間の軌道で蹴る
・軸足が空中にある時に蹴る
・遠い間合いから前足をステップせずに身体を倒して蹴る
タナス選手の中段蹴りは三日月蹴りでした。
蹴りの軌道が丁度中間で、ガードする方もブロックするのは難しい蹴り方に見えます。
モーションを小さくし、前足を踏み込んで蹴ってはいけません。
前足はただ身体を支えているだけで、腰の切り替えしを使ってクイックで蹴ります。
初めて知る蹴り方です。
ミット打ち込みで、自分は前足を宙に浮かしたところからスタートです。
浮かした前足を着地する瞬間、後ろ足で蹴り。
瞬発力が無いと蹴れませんね。
前足を使わず腰の回転で蹴る練習方法でした。
他にも身体を後方に倒して遠間から蹴る練習方法も伝えています。
ここまでで3つの中段蹴りを説明されています。
1・正面蹴りと回し蹴りの中間
2・前足が空中にある時に蹴る
3・遠い間合いから身体を倒して蹴る
【回転して蹴る】
テコンドーで良く見る360°回ってからの中段回し蹴り。
組手競技では見かけませんが僅か数分程ですが紹介されています。
練習方法ですが、まずは少しずつ回転し最後に軸足が空中にある時に蹴るようにするとのこと。
後ろ足を上げてクルっと回って、上げてた足を降ろした瞬間もう一方の足で中段蹴り。
見ててもかなり難しい技。
実際に競技の中で出すシーンがイメージ出来ない技ですが。
セミナーでは少しずつスピードを上げていきますが、当たり前ですがスピードとキレが凄い。
鞭が飛んでくるかのようなシャープさです。
【裏をかいて蹴る】
指導のポイントはこう。
「これまで練習した技を組み合わせて相手の裏をかいて蹴る」
遊びの要素を高めたペア練です。
蹴りオンリーのマススパー的な感じ。
自分はいろんな蹴りを自由に出し、ペア相手は軽い動きの中でガードします。
相手のガードの裏をかくように蹴るのが目的。
面白かったのがこの3つ。
刻み蹴りの軌道で裏回し蹴りに切り替えたり、後ろ回し蹴りの軌道で裏回し蹴りに切り替えし。
後ろ回しのフェイクから後ろ蹴り。
数回、オーソドックスに攻撃を見せておいて軌道を変えるといとも簡単に極まってしまいます。
技のダイナミックさはおいといて、この発想は多いに使えます。
実際に極めたい技の前に、いかに餌を撒いておくかがポイントだと感じました。
ただでさえモーションがデカく相手に察しやすい蹴り技です。シンプルに狙っても間合い切られたり懐に入られたりするのがオチ。
フェイクを使って相手の逆をつくのが有効です。
バリエーションとしては、前足での足払いと見せかけて、そのまま裏回し蹴りに入ったり、
中段回し蹴りの軌道から、内回し蹴りに切り替えてたりしています。
相手にこの技を狙ってるな!って思わせたらもう十分です。
次は軌道を変えて相手の裏をかくって事をレクチャーされていました。
駆け引き使ったり、相手に嘘の情報を植え込んだり、クレバーに戦わないとダメ。
真っ向勝負だけじゃないよってことを教えたいんだと感じました。
組手競技には裏のかき合い、だまし合い、駆け引きがあり、相手をコントロールする面白さがあります。
こうじゃなきゃダメ!っていう固定観念を捨て柔軟な頭で、相手を崩す事に終始した面白い蹴りの練習でした。
いろんな技を試すので、6割も無いくらいのチカラとスピードで試し合いしていました。
空手「組手」 必勝テクニック50 最強道場が教える攻撃技の極意
こんにちは!
道場のホームページを立ち上げて丸3年が経ち、容量MAXまで使い切ってしまう勢いでしたので良い機会ですしプラン変更しました。
また新たな気持ちで情報発信していきたいと思います。
荒賀空手教範の2冊目です。
これもkindleで買いなおしたもの。
全五章で構成されています。
第一章:突き(16種)
第二章:蹴り(6種)
第三章:連続技(13種)
第四章:逆体に効果的な技(8種)
第五章:トレーニング(7種)
前回に引き続き、各章ひとつずつ内容を紹介して見たいと思います。
第一章 突き
『相手の突きをバックステップでかわし、相手が引く瞬間に突きに行く』
これも道場で練習していた技。
相手が間合いの中から技を出せば、後ろ足のみバックステップし上体はやや後傾させ突き終わりを逆上で極める技。
相手が引き手を取る前に極めなければいけません。
相手は前に飛び込んできますので自分は迎撃するだけでオッケー、踏み込んでしまうと距離が詰まって旗が挙がりません。
如何にして相手に技を出させるかがポイントですね。
このあたりの駆け引きが詳しく紹介されています。
第二章 蹴り
『カウンターの上段裏回し蹴りは、わざと下がって相手を引き込み、蹴り足で巻き込むとアピールとなりポイントになりやすい』
相手が攻めてきたタイミングでスウェイし蹴り足の足裏で相手を巻き込みます。
ここで忘れてはいけないこととして、蹴りは突きよりも遅くなるということ。
蹴り足である前足を真っ直ぐに上げて蹴ると最短距離で技を出せます。
第三章 連続技
『ポイントを取りに行く蹴りを防御する相手の腕に当て、押し込むようにして反撃を封じてから蹴り足側の上段刻み突きでポイントを重ねる』
押し込むような重い中段の刻み蹴りを相手に放ち、間髪入れずに上段の刻み突きを狙う技です。
ポイントは相手がどうガードするか。腕でガードするのであれば引いてしまうような軽い蹴りでなく、当てた後さらに押し込むこと。
押し込むことで相手は次の一手が遅れそこを刻みで取る連続技でした。
第四章 逆体に効果的な技
『中段の逆突きに反応させて前拳を落とさせ、あらかじめ前方に出しておいた前拳で上段の刻み突きを狙う』
相手がカウンター狙いのタイプだとハマるかも知れません。
フェイクの中段突きをわざと相手に捌かせられるかがポイント。
相手が捌いてくれると、前に出る推進力を利用して自分が刻み突きでポイントを狙いますが、下手すればポイントを奪われてしまいます。
フェイクとはいえ、本気で中段突きを見せないと相手は反応してくれません。
相手が前拳落としてくれたら、上段ががら空きになりますね。
かなり練習を積まないと本番で極めるのは難しそうです。
第五章 トレーニング
『中段突き / 上段蹴りを受けてカウンターを当てる練習』
突きの返し技は、前拳でしっかりと下に落とし、前足で踏み込みながら上段カウンターを狙います。
蹴りの返し技は、腕を自分の顔からなるべく遠い位置でしっかり受け、前足を踏み込みながら突きでカウンターを狙います。
各章の合間に荒賀道場の教えがいくつも載っています。
・常日頃からよく見る・よく聞く・よく考える。どんな相手にも弱点があり、よく見ておくことが重要です。また常に聞く耳を持てば自分の技術向上に役立つことが発見出来ます。
・自分の苦手な選手の試合を見ましょう。必ず苦戦する場面があります。自分なりに解析して、決して真似はせず出来るように工夫して自分流に対策を考えましょう。
・相手が突き・蹴りで攻撃する場面は、目・肩・足・顔など何処かが動きます。その時が攻撃を仕掛けるチャンスです。そのためには相手の目を見ていても全体像を監視しておきましょう。
組手に磨きをかけたい選手、もうワンランク上を目指したい選手には、手元に持っておいて損しない内容だと思います。
タナス・フラッシュ Vol.3 -HOW TO TZANOS SEMINAR- 2/5
こんにちは!
年末から体調崩し気味でしたが、稽古が無いタイミングで良かった。
仕事のことも空手のことも何も考えずで、しっかり充電出来ました。
ジョージ・タナス選手のセミナー第3弾 2本目の紹介です。
前回触れそこねましたが、2012年7月28日に糸東会総本部道場での模様です。
4・目のトリック
5・蹴りの基本
6・裏回し蹴りの蹴り方
【目のトリック】
目線と技を出す場所を敢えて替え、相手の予想を外します。
例えば上段を狙う時は中段を、中段を狙う時は上段を見る等のように。
ここでの指導は、中段突き → 刻み突き のコンビネーション。
中段に入る瞬間、一瞬下に目線を下げ餌を撒いておきます。
でも実際にポイントを狙う技は前拳での刻み突き。
他にもシンプルに目線を上に上げ相手の意識を上段に持っていかせ、中段を抜くテクニックを紹介されています。
横からの入り方もありました。
一瞬身体と目線を右に振り、逆サイドからの対角線上の突き技。
直線的な組手だけじゃなく、横からの入り方をレクチャーされています。
相手を置き去りに出来るくらいの瞬発力が無いと極めるのは難しいと思いますが。
1・相手の前拳を押えて突く
2・目線のフェイントを使って突く
これは正体・逆体のケースでは特に有効です。
自分の中段突きを相手の前拳で潰させます。
邪魔な相手の前拳を下げさせたら、上段ががら空きって訳。
目線のフェイントとフェイクの突きを使って相手を誘導させて2本目でポイントを取りに行く方法を指導されています。
【蹴りの基本】
練習のポイントを記します。
・もっとも大切な点はカウンターを食らわないこと
・軸足踵を蹴りと180°反対の方向に向け、身体を「く」の字に曲げない
・蹴った後はその場に留まらず、すぐに間を切る
踵が回っていないと、強くも早くもない危険な状態になります。
危険とはカウンターをもらう可能性が高いということ。
踵が回ってないと、腰が入らず弱々しくポイントになりません。
抱え足を横に取る事で、相手のカウンターの突きに対して防御することも出来ます。
ペア練で交互に刻み蹴りの練習。
寄せて蹴って下がってを互いにリズム良く繰り返しています。
この下がる動作。
今は蹴りを交互に出し合う練習ですが、実戦では相手は突きで攻撃してくるでしょう。
その時、間合いを切って裏回し蹴りに繋げる事が出来ます。
刻み蹴りでポイントを取れなかったとしても、引き込んでの蹴りでもう一度3ポイント狙う練習です。
残心後に蹴りに繋ぐ意識を問うています。
同じ場所に居つかないことです。
蹴ったあと、足を最初にあったラインまで戻して攻撃に備えます。
ペア練ではガード無し、完全に蹴りのコントロールする練習です。
【裏回し蹴りの蹴り方】
蹴り方のポイントはこちら。
・回し蹴りと同じ膝のかいこみ方をすること。
正面蹴りのような膝の抱え方ではありません。
回し蹴りと同じ要領で横に抱え込み同じ軌道を通ります。
これもペア練でリズミカルに練習しています。
後ろ足を半歩寄せ前足での裏回し蹴り。
蹴った後素早く、後ろ足を基あった位置に戻しています。
タナスセミナーここまでは王道的な技の印象を受けました。
強豪道場シリーズ 志新塾 矢倉道場 -2021劇的変革指導法- 2/2
Hello New Year!!
前編は丸ごとアップ。
基礎体力中心の内容で収録時間の約40パーセントを費やしていました。
4・スピードリンク脳トレ
5・反応力と反射力を強化する速射突き
6・準備と仕掛けのプッシング対応(中段突き 刻み突き 上段追い突き ワンツー 蹴り)
7・矢倉 一先生インタビュー
【スピードリンク脳トレ】
駆け引き、試合中相手の癖を見抜く分析力、論理的思考力、一瞬の判断力、これら空手脳は高いに越したことはありません。
以前道場で稽古前やジョグしながら両手ジャンケンして遊んでましたが、似たようなことを指導されています。
ペア相手と対面に向き合い平行立ちのままずっとステップしてリズムを刻みます。
ペア相手が先に両手でジャンケンを出します。
練習内容はこう。
勝ちパー(右)負けグー(左)と出せば、
負けグー(左)勝ちパー(右)と 出します。
出しますが、実際はその逆。
試合で相手の裏を取ろうと思えば練習でもその逆をしないといけませんので、
勝ちパー(右)負けグー(左)とくれば、
負けグー(左)勝ちパー(右)と反対を出すって訳です。
普段の練習から頭を使っていると即座に対応が出来るんでしょうね。
普通に勝ちの手を選ぶ時と逆の手を選ぶ時の2種類やってます。
それこそ小学校低学年から高校生まで一緒になって楽しみながら頭の体操やってます。
もちろん空手と一緒で足を止めてはいけません。
ずっとステップワークしながら行っています。
なぜでしょうか。
足が止まった瞬間相手が攻撃をしかけてくるから、足元の動きは止めません。
相手に「考えさせられない」訓練とのこと。
咄嗟の状況判断。
場数を踏む以外に、どうやってこのスキル鍛えたら良いのか知見がありませんでしたが、矢倉道場では頭の体操を取り入れられていました。
失敗したら、その場でスクワットして逆突き。
次の脳トレは「足し算」
ペア相手:5+2は?
自分 :7 (左)3・(右)4
ステップしながら、このように両手で答えを出していきます。
頭がぐちゃぐちゃになりますがそれでオッケーのようです。
応用編もあってこんな感じ。
マイナス2で計算します。
例えば5+2は?
7
7から2を引いて5を、言葉と両手で答えています。
頭の固い大人の方が苦手かも知れませんね。
【反応力と反射力を強化する速射突き】
ここから半分技の練習、半分アップの続きといった内容です。
”順突き速射”
これは道場では足を止めその場で、反応の練習メニューとして取り入れています。
先の脳トレと同じように、互いに向かい合い平行立ちで軽くステップしながら進んでいきます。
ペア相手が左右の手を不規則にパッと上げ、そこに手と足を同時に前に出し突きを極めます。
テンポよくポンポン技を出させ、不意に腕を回して蹴りが飛んできます。
蹴りと見立てた腕はスナップを効かせて放ちます。
どのタイミングで蹴りが飛んでくるかは分かりません。
蹴りは腕を上げてガードし、身体でしっかり外す意識。
間髪入れずに逆突きで即反撃までがワンセット。
矢倉先生曰く、手の蹴りはとにかく厳しく。手だけやったら世界基準の蹴り出せるから。
とにかく技が途切れない。
脳トレの効果でしょうか。
一瞬の判断がとにかく早い。
フェイントでいきなり左右の蹴りが出てもしっかりガードして突きを極めています。
ペア相手は左右の上段と中段にランダムに手を出し、蹴りも左右に加え直線的に顔面目掛けています。
反応の練習は当然これだけでは終わりません。
今度はペア相手が出した手の真逆に技を出していきます。
順突き真逆で頭の体操したあと、逆突きに移りました。
もちろん逆突き真逆も。
ここまで観ていて速射とは即反応することかと思っていましたがそうではありませんでした。
同様にワンツーまで繋げています。
練習を見ながら矢倉先生の激が飛びます。
「反応の練習やから台の人はもっと工夫を!」
「実際の足で蹴りを出すモーション見せて構えたり、フェイントを交えて!」
「練習でどんどん失敗しよう!」
「失敗して反省すれば良い!」
「浮くな!」
「反撃の技は深く入れ!」
「蹴りを捌く時目を離すな!」
「顔で避けるな!」
「その後!反応で極めんか!」
ここから互いに組手構えです。
冒頭から防具は全部つけてるし、拳サポを赤・青と色違いを両手にはめています。
拳サポはどんな意味があるのかなと思ってましたが、ここまで読んでいただいた方はもうお分かりだと思います。
赤なら赤
青なら青
速射で即反応
もちろんステップは止めず動きの中から素直に技を出します。
打ち込みの台の人も両手をクロスして構えたり、上段と中段使い分けるのも当然のことながら、スッと間合いを詰めたり逆に上体を後傾し深い逆上を誘ったりと工夫されています。
ある程度リズム感や裏をかくような動きのイメージを持たないと良い練習にはならないかな。
ただ受けてるだけじゃこの練習の目的を果たしているとは言えません。
応用編では、ペア相手が蹴りを入れてきます。
これまでは攻撃側が攻撃一辺倒の速射反応の練習でしたが、ペア相手が不意に蹴りを放ってきます。
自分は速射する前提にはならないこと。
仕掛ける → 外す
このバランスです。
これは実践を想定したメニューで攻撃だけでもダメだし返し技だけに頼る訳にもいきません。
攻守のバランスをしっかり持たすための練習でした。
これまで通りランダムで手を差し出し、速射反応させる中で不意に刻み蹴り。
しっかり外して速射で上段の突き技といった具合でした。
「ほらほら、試合では蹴りが飛んでくるのに、手が触れ合うこんな近い間合いでステップすることあるか?」
「考えて練習しろ!」
「試合で失点しない間合いや!」
とにかく速射の練習は盛り上がりますね!
最近ご無沙汰ですが、道場でも一気に元気が爆発しますね!
【準備と仕掛けのプッシング対応(中段突き 刻み突き 上段追い突き ワンツー 蹴り)】
ペア練です。
まず台側が相手を強めにプッシングします。
押された側が後ろ足で溜めを作って準備して構えなおすのでは無いと指導されています。
この溜めを作る準備と仕掛けが同時。
押された時にフラフラフラ。
ここで止まらない。
溜めを作る時に一瞬沈むような、この運動がダメ。
これを、
1・刻み突き
2・中段突き
3・ワンツー
4・上段逆突き
この4つのパターンで練習を繰り返しています。
まだ続きがあって、プッシング後の反撃だけでも素早く行うので難易度高めですが、反撃した瞬間に蹴りをもらう可能性が高いと言います。
突き終わりの身体が浮いた後。
ここで引き込みの上段裏回し蹴りで失点するパターンがあるので、台側は突き終わりに合わせていろんな蹴りを出してあげています。
ざっと流れを説明すると、
1・プッシング(台)
2・下がりながらも即ステップインして反撃(自分)
3・蹴りを放つ(台)
4・上体を倒しながら腕を上げガード(自分)
5・攻撃(自分)
矢倉先生は生徒の動きを観ながらアドバイス
「後ろ足の準備と前足の仕掛けを同時にすんねん」
「間合いの調整やワンツーのツーが遠かったらスリー出さんと」
「入りが大きいぞ」
「インパクトを強く」
「止まったらアカン」
「ガードしっかりあげて」
「浮いたらアカン 浮いてしまうんやったら鼠径部抜け!」
「プッシングのあと止まってる 直ぐ動きなさい」
「スイッチは上に跳ねない 下に落ちる」
「蹴ってこられても浮いたらアカン そこを強烈に間を取らな」
「追撃して当たり勝ちして出来たスペースを自分のものせな」
「当たり勝ちして残心とってたらスペース相手に取られるやん そこをさらに追撃せな」
「このスペースは流れの中で生まれたのか自分の仕掛けで作ったのか考えろ」
「攻撃極めたと思ってバックステップして与えたスペースに相手の蹴り食らったらビデオレビューしたらアウトやで」
「自分で当たり勝ちして生んだスペースはもう一度自分から仕掛けてもうひとつ取りにいかな」
「(相手に)与えるなチャンスを」
「技を極めて当たり勝ちしたあとは自分の工夫で前に突破しろ」
「体格差で当たり負けした後の工夫も考えて練習しよう」
「自分で判断しない 攻撃はしつこく」
「技を極めたあとは逆手でしっかり押す」
「ショートの間合いは残心を大きく」
「攻撃の工夫は言われる前に自分でせぇ」
「ワンツーではワンを捨てんな ワンの突破ありきのツーやぞ」
次の応用練習がこちら。
自分がペア相手に向かって背中を向けます。
ペア相手に背中をプッシングしてもらい、振り向きざまに準備と仕掛けで反撃に移る練習。
この時ペア相手にも工夫が必要でプッシングした後、間合いを詰めたり、逆に後ろに下がったり、正体で立ったり、逆体に構えたりといった具合です。
目的は瞬時に間合いの把握をすること。
いっこだけ注文です。
「絶対ある場面ばっかり練習しない」
プッシングされ振り向いての中段突き。
台が動かず中段突きを突かせることを指しています。
やってほしい練習はこういうことでした。
「どんな選手でも突きを出した時間合いを外されたり試合中失敗する。 その後の攻防が大事」
なので台側は無防備で立たない。
そんな練習はしない。
技を喰らってやるのもええんやけど、間際で下がり技を空かす。
こういう状況を作ること。
失敗した瞬間の判断をどうとるか。
ここを練習して掴んでほしい。
技を外された後のリカバリー。
自分の思い通りの試合展開から外れた時の対処を普段の練習の中から取り入れ、万が一の備えで自分の技の引き出しを蓄えられています。
想定から外れても、技を極めさせず次の攻撃でポイントを取りにいくことを指導されています。
スタンダードな練習と同時にイレギュラーな状況でも対処できるようにされています。
この辺が強い理由なんだと感じました。
指導者の創意工夫だと思います。
「自分の攻撃が外される瞬間に考え(攻撃)を切り替えな!」
「手と一緒に身体が動いてるやん 足元から!」
「何で見んねん 瞬間や判断は!」
後ろ向きでプッシングを受け、素早く体勢を立て直し(軸足の溜めと前足の仕掛け)て刻みや中段、ワンツーや蹴りで間髪入れずに動くスピードトレをされていました。
【矢倉 一先生インタビュー】
Q1・なぜこのような練習体系を作ったのか
A1・自分らのような町道場は近所の子らがたくさん集まってきます。運動神経の鈍い子らをどうしたら出来るようになるか?そこから生まれました。素材作りを意識してやっています。
Q2・練習メニューのアイデアはどこから
A1・学校の練習会で良い練習を参考にさせてもらってますが、A君はこれが出来る。B君はこれは出来るけどこれが出来ないといったように、まんべんなく出来る子にとって必要の無いメニューもあるかも知れませんが、道場生全員に取って必要になる瞬発系であったり体力作りであったり下半身強化に勝手に変わっていきました。
Q3・練習のあり方に対する考え
A3・私は常に最悪の事しか想定していません。蹴られるとか、取ったと思った時に取られてるとか。全員の悪い部分が自分の頭の中に入っています。普段の練習の中でもA君の練習観ながらB君の動きも観ています。とにかく全員を育てたい。
Q4・練習の中で常に意識させていること
A4・何の為にやってるか。このひとつです。試合でもしんどい時もありますけど自分で乗り越えていかなければいけません。挨拶ひとつ、返事の仕方ひとつ、空手の練習よりもうるさく言ってます。挨拶や行動、そのひとつひとつが人と差となってついてくると思います。空手を通じて将来、立派な大人になってもらうよう人格形成にも繋がると思って指導しています。
Q5・様々な練習で身につけたい力
A5・僕は勝つ選手って決まってると思ってます。高校の世界も大学の世界も。優勝争いする選手って人と比べて何が抜けているかっていうと、判断力とか空手の技以外の部分が人より抜けている子が勝っていくと気づいて脳トレに行きつきました。判断力・推察力・想像力の全部ひっくるめて凝縮されてる選手が、駆け引きという点で常に相手の一歩上を行っていると思います。そういう事を分かっているけど教えれない。でも生徒の成長をそこで終わるんではなくて自分が脳トレを勉強したり、調べたり面白いと感じたことをいっぱい失敗しながらやってます。自分ら指導者もいろんなスポーツの教室に通い勉強したりもしますし、生徒を新体操の教室に引き連れて学ぶこともあります。空手以外の分野でも得ることはありますので全部チャレンジの気持ちでやってます。
Q6・「脱力」の大切さ
A6・脱力があるからこそ、技そのもののスピード・技の起こりのスピード・足捌きのスピード・身体を寄せるスピード・間合いを外すスピード・見切るスピード・判断するスピード、全部のスピードが重要ですが、根っこのあるのは脱力やと思います。力いっぱい込めて速く走れる子はいないのと同じで脱力するために何をしないといけないのか。アップでも力んでいる子は高く上に飛べないんです。そんな時一番頂上で技を出させることで自然と脱力を感じさせています。飛んだあと着地した時に起こる現象が「抜く」です。空手で非常に重要な動作です。身体を前に「運ぶ」の前にある「抜く」動作です。自分の動きの中でスピードは必要ですし、相手の動きに合わせるのにもスピードは必要です。だから自分がどれだけ脱力して下へ抜けるか、空手にはこれが一番大事だと思っています。
Q7・相手にチャンスを与えない組手とは
A7・チャンスというものは来るもんやと思うんですけど、それは互いに構えあったり駆け引きし合ったりして作っていくもんやと思うんですけど、いざ技を出し合った後、攻防があった後に生まれるスペースがあります。例えば自分が当たり勝ちした時、その逆に当たり負けして飛ばされた時に2つのスペースが生まれます。前のスペースの使い方、後ろのスペースの使い方が大事です。互いに近い間合いでガチャガチャと攻防した場合、試合では「止め」がかかりますので、練習でもここで止めをかけてしまいがちです。この直後の意識が弱いから近間で蹴られたりしてしまいます。今ではVRがありますので突きを極めていても相手の蹴りを取られたりすることがあります。そういうことが無いよう、作ったスペースを動いて潰して一方的な技で終わる、相手選手の身体(体勢)が生きた状態だと反撃が起きてしまいますので相手に攻撃させないように間を潰すように指導しています。ただこれは生徒の体格によって異なり、ガタイがデカい選手は前のスペースを潰し、小柄な選手は間を切るように指導します。
Q8・不安定な状況を作り出す練習の意味
A8・絶対に相手は試合中止まってくれないし簡単にも来てくれないので、不意に来られた時・フェイントに引っかかった時のようにいろんな状況がありますので「その時になって考える」「その時に判断する」という能力を磨くためです。一瞬で状況判断出来るようにするためです。私が「下がりなさい」と指示出せばそれは練習じゃなくなります。外された詰められた状況の中でひとつの技を練習する、突然生まれる不安定な状況で自分がどういう判断で技を選択するか。判断ミスして失敗した場合、そこで次切り替えて何を選択するのか。練習中観ていて「そこや!」っていう一瞬の場面があるんですが、そこを理解出来るようになった生徒が増えてきていて試合でも優位に立っているのが現実です。
Q9・矢倉道場の強さの秘訣とは
A9・ただただ意識改革です。子供の意識改革、親の意識改革。子供の親なのか、アスリートの親なのかと親には言っています。子供らは勝つと楽しいんで勝つために。楽しんで楽しんで飽きない練習を考えています。もうほんとに居る生徒全員が強いそんな道場にピリピリ感溢れる中で楽しく強くなれる環境作りです。決して恵まれた環境ではありませんので自分らは。その中でやれることやって助け合って。で、今があると思います。
Q10・恩師木島明彦先生への思い
A10・木島監督の基で育てられ鍛えてもらってホントに良かったと思ってます。空手家以前に人として男として、そういうところを変えてもらったので。またそういう後輩も先輩もいっぱい居て良い親父だったなと思います。
Q11・空手人生で一番思い出に残っていること
A11・全少の決勝でファイナルに4人残ったこと。決勝が2コート同時にあって監督しながら、あっち気になったり。向こうも優勝してこっちも優勝しての時が一番嬉しかったですかね。
Q12・道場生に対する思い
A12・子供らに自分は活かされてると思ってます。子供らが勝ちたい思いがあるから僕らが頑張って教えるだけです。ホンマ子供らの為ですね。とにかく全員勝たせてやりたいです。強い子も弱い子も居てますが始めはみんな弱いんで。ナショナルチームにおる子も始めは拳の握り方から、帯の締め方からスタートしてます。そんな子らが社会人になって初任給でビール買ってきてくれたりで夢半分叶ってます。
Q13・子供たちへのメッセージ
A13・頑張ろうぜ!一緒にっていう意味で。
強豪道場シリーズ、学びが深いですね。
根底にあるのは "意識”
意識の持ち方ひとつで成長速度は異なります。
やる気にさせる、
その気にさせる、
優れているところを認める
変化に気づく
出来なかったことが出来るようになった時しっかり褒める
生徒のモチベーション高めて、もっともっと空手が楽しくなるように仕向けるのが自分の役割だと思います。
2024年を振り返って
こんにちは!
26日の仕事納めの後に体調不良で2日間寝込んでしまい最後の最後、空手業務をひとつ飛ばしてしまいました。
休憩挟みながらボチボチ2024年の道場まわりの出来事をコーヒーでも飲みながらゆっくり振り返ってみたいと思います。
前年のうちにクラス分けと週2回稽古出来る環境を整えましたので、しっかり計画を立て生徒を成長させていく。
何より生徒本人に成長を実感させてあげる事がメインテーマでした。
実際に生徒本人がスイッチ入る瞬間って、大会に出場し入賞を果たした時と審査で合格して帯の色が濃くなった時。
自分にも出来る!
もっと勝ちたい!
ただ学年が上がっていくと一つ勝つのも難しくなるのも事実。
他の道場は2回・3回は当たり前。
本気で頑張る人たちばかりです。
そんな中、入賞を果たそうと思えば良質な道場稽古と家練をどれだけ重ねられるかにかかってきます。
どうやって生徒達のモチベーションを維持出来るか。もっと言えば高めていけるか。
競争心を煽ったり、良く出来た事を見逃さずしっかり褒めてあげたり。
モチベーター
自分の仕事はここに尽きるのかと。
今年は神戸市大会や修交会・北区大会以外にも、丹有地区大会・後期兵庫県大会・連合会大会に初めて挑戦する生徒が現れました。
結果は伴いませんでしたが、大会出場すると場の雰囲気に慣れますしレベルの高い選手の試合も目の当たりに出来ます。
5月ゴールデンウィークに開催されます神戸市大会、4年生男子形競技でS君、4年生男子組手競技でK君が5位入賞でした。
2年連続で皆勤賞を取ったS君。
スピードとキレを活かした形が得意ですが、まだ下半身から技が連動していない。
この意味が真の意味で理解出来ればもうひと皮剥けるはず。
タイミングを移動足から軸足に変えてみて。
下半身主導で形が打てるように。
運動神経抜群のK君、課題は間の詰め方と構えがキープ出来ないところ。
奥拳がどうしても開いてしまう。
スピード勝負の競技空手で自ら不利になってしまうことをしています。
重心を落とすことと、両手の位置を変えないことは基本中の基本ね。
ここはホントにもう自分の意識ひとつ。
疲れていても構えが崩れない位に基本を徹底的にやるしかないよ。
2人ともポテンシャル秘めてるので、来年はもうひとつ勝ち切って順位を上げよう!
頑張れ!
6月に入り北区大会がしあわせの村で開催され、道場からもたくさんの生徒が出場しました。
昨年、1年生女子組手競技で優勝したYちゃん。
道場でも初めて習った事が誰よりも先に出来るようになる飲み込みの早い彼女。
ドキドキしながら観ていましたが、今年も決勝まで進出する事が出来ましたが残念ながら準優勝でした。
決勝の対戦相手の女の子、見事なまでの当て感の良さ。
Yちゃんの入りに合わせ、先の先。
なんならカウンターのタイミングもドンピシャ。
確か1年生だったと思うけど強かった。
今後の課題は入り方のバリエーションを増やすこと。
出入りが一本調子だと、感が良い選手にタイミングを盗まれます。
とにかく先取の重要性。
取るのと、取られるのとでは大違いです。
入り方の工夫ね。
3年生女子組手Kちゃん、彼女も準優勝を果たしました。
土曜稽古に夜練、特練にジュニア講習会と抜群の稽古量です。
今年たくさんの試合経験を積みました。
稽古中、一切手を抜く事が無くとにかく自分で自分を追い込むことが出来る、とても珍しい生徒。
思考しながら稽古出来るタイプだし、形は学年が上がるにつれ伸びていくことだと思います。
組手はキレを磨く必要があるかな。
キレがついてくると形にも好影響を与えますので自主練でSAQ取り入れてみて。
4年生男子組手S君は3位
スピードがあって中段突きのタイミングが上手なS君。
技を取ってもらえなかった後の攻撃、2本目3本目と繋げることが出来ればもっと、自分の組手に相手をはめる事が出来るはず。
組手はイニシアチブのつかみ合い。
台風の影響で開催が危ぶまれた修交会大会が9月に開催されました。
近畿以外の遠方からもたくさん参加される大きな大会です。
ギリギリまで開催の可否判断がつかず、やきもきしましたが何とか開催する事が出来ました。
私も審判で参加しましたが朝から1日中審判するとホントに疲れます、、
ミスジャッジしてはいけないし、選手にケガさせてはいけませんので、一瞬たりとも気を抜けません。
スタンドで応援してたいですが、そういう訳にはいきません。
神戸市も修交会も審判員の数が足りず苦労されてるの知ってるから微力ながら協力させてもらってます。
審判してると、生徒の試合がほとんど観れません。
そんな中後から知ったことですが、2年生女子組手でYちゃんが優勝でした。
成績だけ見ると完全なる組手選手。
組手のポテンシャル高めです。
道場の稽古よりも実際の試合で相手と対峙し、そこから学ぶことの方が遥かに得るモノがあります。
一瞬いっしゅんの判断であったり、駆け引きを使って相手を騙したり、タイミングを掴むのは真剣勝負の場に限ります。
試合経験が自分をより大きく成長させてくれます。
道場でいっぱい経験して、それを試合の場で実際に腕試し。
その繰り返しだと思います。
9月は桜の宮まつりもありました。
ゆり生にとって、お祭りは2度目。
上手い下手じゃなく元気いっぱいな姿を見せてくれたらそれでオッケーです。
昨年と比べ、かなり生徒数が増えましたので4つのグループに分けて演武を行いました。
天気が良ければグラウンドで行う予定でしたが、天気予報は雨マークだったこともあり、ギリギリの判断になりましたが体育館で行うことに。
外と中の2部構成でしたが全てのプログラムを体育館の中に纏めましたので、混乱が生じるかと思いましたが、進行役の方が良く出来る人で何の心配も無くスムーズに進行しました。
生徒達の演武の前に、少しだけご挨拶させて頂きましたが凄い人!
ビックリするくらいたくさんの方に生徒達の演武を披露させてもらいました。
実はこの日に合わせて、2枚目のチラシの制作に励んでいました。
構想期間2ヵ月の超大作。
職員室の前にチラシを置かせてもらい、近隣の幼稚園にも掲示させて頂けることに。
桜の宮まつりを観て、入会してくれた生徒が3名も。
ホームーページや口コミで入会される方が多数を占める中、お祭りが決め手になるとは。
来年は体験コーナーを設けて、実際にミットを突いたり蹴ったりしてもらおうかな。
10月の神戸市大会では、形・組手ともに5位入賞を果たした3年生R君。
今年一気に伸びた生徒です。
持ち前の負けん気の強さ。
センスとか技術とかじゃなくて、組手競技で一番必要なものを彼は持ってる。
ハートの強さです。
どんなに強い相手と対峙しても怯む事がありません。
観ていて気持ちが良いくらいです。
3年生になって秘めていたポテンシャルが一気に開花しました。
稽古への取組み方も全然変わったし、なにより空手の話しかしません。
休憩中も移動中も空手の話ばっかり。
少しずつ、実際の動きがイメージに近づいて来てるんでしょうね。
空手を楽しんでやってる。
楽しんでやれば空手への取組み方も変わるし成長もする。
バンビの時間に早めに入室してアップしてたり、空手に情熱を注いでる。
こんな生徒が一人でも二人でも増えてくると、指導していて良かったと思える瞬間です。
彼も完全なる組手タイプですが休憩中、形の話しかしてこない程に形が大好き。
深さを増した猫足立ち、しっかり開くようになった四股立ち。
最近では肩甲骨と彎曲した背骨のラインを強調出来るまでになってきた。
私的にベストと思う四股立ちに近づいてきた生徒です。
そんなR君が大会で入賞出来るようになり、ホッとひと安心です。
そんなR君に続く生徒が現れることを願っています。
11月は垂水区大会です。
4年生Mちゃんが女子形競技で3位入賞でした。
大会に向けて、特訓に特訓を重ねた努力が報われました。
努力は残酷なまでに平気で裏切りますが彼女は報われた。
課題は明確です。
糸東流ですので瞬発力。
それと軸足の開き。
キレを上げていかないといけません。
来年は5年生。
形で入賞を目指すなら初速の速さが必須です。
家練やるなら、ルーティーントレで手技の瞬発力を上げないといけないし、突きと引き手のスピードを上げるにはチューブで負荷をかけることが有効です。
身体全体のキレを磨くにはプライオトレね。
入賞した生徒の事ばかりになってしまいましたが、挑戦無くして成功なし。
諦めないことです。
いつも言ってますが自分が諦めたらそこでゲームオーバー。
コツコツ継続出来る人であろう。
昨年よりも入賞者数で言えば成績を落としてしましました。
私の指導力の無さが招いた結果。
23年秋から5月の神戸市大会に向け、下半身強化を中心としたメニューを構築してきたつもりでしたが結果に結びつける事が出来ませんでした。
もっともっと生徒をその気にさせないといけないと感じています。
アプローチの仕方にも変化が必要かも知れません。
緩すぎても厳し過ぎてもダメ。 ここはずっと手探りしている感じ。
2024年は新たに7名の生徒とご縁を頂きました。
出会いがあれば別れもあり、2名の生徒が退会することに。
やりたい事見つけて元気に居てくれればそれで良いですね!
2024年は道場生を30名にしたいと思っていましたが、あと一息でした。
道場に新しい血が入れば生徒が、当然道場は活気づきます。
順調に成長していけば次第に切磋琢磨していくはず。
それが狙いで道場生を増やしたいと思っています。
バンビの間は審査や大会は無しって決めていたところがありましたが、考えを改めようかと。
11月の垂水区大会に向け、幼児たちが必死に稽古する姿を観て心を打たれました。
2部の基本に混じったり、眠いはずなのに平日の夜練参加したりと気持ちが伝わってきました。
年齢問わず四の形・十二の形がバシッと打てて、集中して稽古出来るようになった段階で用紙を配ることにしたいと思います。
先日の審査、かなり意識高い系の幼児いてましたので私自身良い刺激になりました。
ゆりの生徒もそういう場に入れる事で、良い化学反応が起きる事を期待したいと思います。
さて2025年の新たな構想について少し触れてみたいと思います。
1・バンビの稽古時間の見直し
2・バンビ保護者クラスの自由解放
3・ゆりカップ開催
1
集中力の問題もありますので慎重に決めないといけません。
体験問合せがあればバンビクラスとなりますので、たとえバンビ生とはいえ学びに少なからず影響が出ます。
体験にお越しいただく時に限り前倒しスタートが現実的かな。
体験60分・バンビ稽古90分のイメージです。
2
バンビ保護者クラスは、お子様が入会されているケースに限りますがお子さんと一緒に空手道の基礎を学ぶクラスです。
・道着不要
・道場登録も無し
・費用負担無し
・出来る日だけでオッケー(何度でも)
導入の目的は、空手道を通じて親子の絆を深めてほしいためです。
礼節や道徳心。
こんなにも素晴らしい武道の世界に一人でも多くの方に体験してもらいたいと思っています。
入会となると続けていけるか躊躇しがちだと思いますので、バンビクラスに限りますが自由開放したいと考えています。
デメリットとしましてはケガ。
生徒とは違いスポーツ保険に加入しませんのでそこは注意が必要です。
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ゆりカップの開催は今年の夏頃から構想を練っていました。
試合経験の少ない生徒に経験の場を積ませたい想いが発端です。
導入するとなれば、一回の稽古が丸ごと大会に化けるのでただでさえ稽古回数が少ないゆりにとっては命取りになりかねます。
道場では保護者様からのご理解とご協力を得ながら、大会時コート役員のお手伝いに多くの方から立候補を頂いています。(これホントに助かってます)
ぶっつけ本番でコート役員をお願いしている心苦しさから、道場で模擬試合が組めないかと考えた事も理由のひとつです。
生徒自身にも主審・副審を務めることで、審判目線で思考するきっかけにもなるかも知れません。
稽古量で勝る道場と同じことやってても勝てませんので弱者の戦略で脳みそフル回転で挑戦したい気持ちでいます。
模擬試合はどんなスケールでやるのかで準備が大きく異なってきます。
審査や大会の無いオフシーズンあたりで手始めに、生徒の試合だけからスタートしてみようかな。
Good Bye 2024!!