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2023-11-04 23:41:00

2023年11月4日 (土)道場稽古75

こんにちは!

 

11月とは思えない温かさ。

とても過ごしやすく今日も良い汗をかきました。

新入会の姉妹も加わりましたので、バンビクラスでは一人ずつ自己紹介を行いました。

 

 

バンビクラス 

0・早練

1・ラダー

2・体幹

3・固定式基本

 

モンキークラス

4・体幹

5・固定式基本

6・形

7・組手

 

 

-バンビクラス-

【早練】

 

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大会を控えた生徒と形を練習しています。

限られた合同時間は基本を中心に行いますので、早練や2部に混じって努力を重ねています。

一人ずつ形を指導した後、最後全員で合わせました。

みんな稽古の度に上手くなってきている印象です。

自分でも感じているんじゃないかな。

 

今日のアドバイスを記しておきます。

全員に当てはまることなので、家で練習する時に意識してください。

 

・拳の握り方をキレイに

・進行方向におへそを向ける

・基立ちは前膝を軽く曲げる

・技は引き手を強く取る

・猫足立ちは右足の踵にお尻を乗せる

・前に出る足が着地した後少し遅れて突きを出す

・四股立ち下段払いの引き手は水月に小指つけ根をはめる

 

 

【ラダートレーニング】

・クイックラン

・グーパー

・ラテラル2イン2アウト

2本ずつ。

 

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スピード系を取り入れています。

自分の身体を素早く操ることが目的です。

よりスピードを高めるコツは2つ。

1・足の裏全体で行わずつま先で駆け抜ける

2・足が床についている時間を短くする

 

バンビクラスは幼児が6人に増えましたが、みんなこの説明が理解出来ていました(スゴイ!)
ちゃんと守ってスピードアップ出来ていました。

いい感じです!

 

 

【体幹トレーニング】

プランク・バックプランク・V字プランク

カウント始めて通算42分経過です。

伸びてきましたね。

やればやるほど力がつくので、頑張ってジッとしよう!

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プランクでは身体を持ち上げる(支える)筋肉も必要です。

頭の先から足の先まで一直線になるようにね。

 

 

【固定式基本】

今日学んだ立ち方は、

・閉足立ち

・結び立ち

・平行立ち

・八字立ち

・ナイハンチ

・四股立ち

 

固定式基本では主に平行立ちで行います。

肩幅程度に足を広げ、指先はまっすぐに向けて立ちます。

今日はここからさらに一つリクエスト。

両方の膝を軽く緩めて立ちます。

足がピンっ!と伸びきった状態だと踏ん張れませんので、少し曲げて溜めを作ります。

 

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今日稽古した技は、

・引き手

・突き

・中段横受け

・上段揚げ受け

2挙動に分けて指導していましたが、

慣れてきたので1挙動で技を出す練習まで進みました。

来週は『下段払い』が加わります。

 

今日の座学は身体を3つの部位に分けて説明しました。

頭から首までを『上段』

首から帯までを『中段』

帯より下を  『下段』

と呼びます。

 

また、どこを目掛けて突きを出せば良いのかを学びました。

人体の急所は身体の中心に揃っています。

中心位置のことを『正中線』と呼び、中段では鳩尾を目掛けて突きを出します。

正中線且つ鳩尾の高さを狙って突くように指導しています。

 

幼児にはとても難しい内容ですが、バンビには小学生もたくさん居ますので指導しています。

 

四股立ちとなり、鳩尾めがけて突きの練習も頑張りました。

空手で必要な筋肉は、固定式基本や移動式を養います。

 

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押されてもビクともしない強い身体を、先の体幹トレや四股立ち突きを通じてつけていきます。

 

それにしてもバンビクラスの生徒達は、とても元気があって空手教室らしい雰囲気です!

 

 

(つづく)

 

 

-モンキークラス-

【体幹トレーニング】

生徒に選んでもらっての体幹トレーニングでした。

プランク・V字プランク・サイドプランク。

ディスクを持ってる人はプランク続投でした。

 

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グラグラ揺れる中で1分間耐え忍ぶのですから、体幹が強くならない訳がありません。

今日で169分経過です。

3時間も目前!

 

 

【固定式基本】

バンビ垂水区組も合流。

下半身の強さは形・組手ともに必要ですので強化していきます。

 

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・四股立ち突き

・屈伸突き

・斜角突き

 

始めてのバンビ組の生徒にとって、ついていくのは大変でしょうがモンキークラスの練習ですので、説明にはある程度の時間しか割くことは出来ません。

上のクラスで稽古していくには、集中して説明を聞く力と稽古の目的を理解する力も必要となってきます。

 

四股立ちと前屈立ちの2種類の立ち方で行う斜角突き。

頭の高さは変えてはいけません。(膝を緩めちゃダメ)

 

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腰のキレで逆突きするのも目的ですので、稽古の意図を汲み取ってください。

軸足を締めながら腰を切る意識です。

 

屈伸突きも同様です。

逆突きの瞬間、緩めた腰を正面にぶつけます。

自分に厳しく前屈立ちです。

 

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今のこのしんどさ。

よく覚えといてください。

自分に負けず(手を抜かず)下半身強化を繰り返していれば、半年後同じメニューやってもへっちゃらになってると思います。

 

”継続は力なり”

 

 

【形】

 

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稽古前に説明しました。

形稽古はひたすら自分と向き合う時間。

一本いっぽんの形を集中して打ちますので途切れた状態で連続して打つよりも、合間に小休止を挟む方が効果的。

自分の意志で小休止を挟んでください。

ただし約束事がひとつ。

人の邪魔をしないこと。

これだけは守るように。

稽古前にも伝えましたが、審査を受けるための基準を設けています。

帯に応じた技量もさることながら、稽古に取り組む姿勢です。

心構えがなってない生徒は、まずここから正してください。

 

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垂水区組を中心に指導を行いました。

 

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平安二段かなり細かく指導をしたところ、Sちゃん随分良くなってきました。

これからの稽古では、拳の握り方・突くタイミング・猫足立ち(軸)に注意して頑張ってください。

 

 

【組手】

組手に必要な2つのスピード。

身体を自在に操るスピードと反応スピード。

 

生徒たちは競い合うことが大好き。

そんな競争心を煽りながらラダーを使ったスピードトレを行いました。

 

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ラダーの前に立ち、前足だけをマスの中に素早く出し入れ。

軸をブラさず・目線を下げずでひたすら前足だけ動かします。

 

前足の目的はプレス。

素早く強いプレスを相手にかけることで展開が生まれます。

プレッシャーをかけることで相手に技を出させたり、

プレッシャーをかけることで相手はビクっと居つくこともあります。

 

相手が技を出した瞬間に中段カウンターで抜いたり、相手が居つくと自分の技を極めるチャンス到来です。

自らの仕掛けにより試合をコントロール出来るようになると自然と勝率が高まります。

 

前足・後ろ足・利き構え・逆体でタイムアタックしました。

 

後ろ足は前回?の稽古で取り入れた、捌いてからの返し。

『後の先』で有効です。

後ろ足を素早く引くことで、突きを避ける距離を生みだします。

 

今日のラダーは、前のプレス・後ろのバックステップを活かすための下準備でした。

他にも荒賀龍太郎先生のセミナーDVDでもあった後ろ足の寄せ。

 

刻み突きを跳ばしたあと、素早く後ろ足の太ももを前足に寄せると跳びこみのスピードが上がると説明されていました。

今日は捌いて返す練習でしたので取り入れませんでしたが、刻み突きの練習の際取り入れる予定です。

 

2人組となり足を止めた状態で

①バックステップ(プラス前拳で捌き)

②逆上を返す

③残心を大きく取る

 

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ペア練でひたすらこれを繰り返し、スポンジ棒を使って一人ずつ仕上げていきます。

スポンジ棒をビリヤードの玉を突く要領で、顔めがけて伸ばします。

 

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これはノーモーションの突きと同じ軌道。

ノーモーションとは「起こり」のない状態を表します。

慣れないうちは、突く瞬間に何らかのサインが無意識のうちに出てしまいます。

例えば、

・突く瞬間、肘が下がる

・突く瞬間、溜めを作る

・突く瞬間、身体が力む

・突く瞬間、目を見開く

 

強い選手は、相手にバレるような余計な動作を出さず突いてきます。

せっかく捌く練習をしますので、最後の仕上げはモーションなしの突きを捌く練習です。

スポンジ棒ですのでケガの心配もありませんし、一人で全員相手してると私が持ちませんのでスポンジ棒を用意してきました。

 

始めたばかりで、まだまだですが難なくこなせるようになれば、フットワークをつけた対人練習に移りたいな。

 

組手もちょっとずつですが、実践的な内容に入ってきました。

組手はケガのリスクが付きまといます。

おしゃべりすることなく、集中力を持って稽古に励むようにね!

2023-11-02 21:43:00

2023年11月1日 (水) 夜練7 @小部中学校

こんにちは!

 

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11月から夜練はここ小部中がメインです。

個人的には自宅から車で5分程度の距離。

毎回ギリギリだったので近いのは助かります。

既に12月の申し込みも始まっていて最終週を除く4回申し込みしています。(3週目は2回!)

次女の卒業式以来です戻ってきたのは。

中学までは学校行事に全部参加していたので思い出たっぷりです。

 

3週間後には垂水区大会ですのでそこに向かって形の練習をガッツリ!

 

 

1・体幹

2・立ち方

3・部分練習

4・形

 

 

【体幹トレーニング】

 

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ディスクを使ったトレーニングを予定していましたが、たくさん生徒が集まってくれたのでいつものプランク・バックプランク・V字プランクでした。

ディスクの数が足りませんでした。

21分経過です。

 

 

【糸東流の立ち方】

今夜の夜連は2時間全てを形に費やしました。

せっかく形を練習するのに、立ち方が間違っていれば勝てる試合も勝てません。

たっぷり時間をかけて立ち方の勉強会でした。

・基立ち

・前屈立ち

・猫足立ち

・四股立ち

・交差立ち

ゆりではまだ指定形まで進んでいませんので、鷺足立ちや三戦立ちは見送りました。

(しまった後屈立ちが抜けていました、、)

指導内容について、ここでは触れませんが主に長さについてでした。

一人ひとり、身長が異なりますので立ち方の長さが異なります。

確認の仕方を説明しています。

一発で『自分の』立ち方を作れるようになってほしいと思います。

道場でもしも忘れてしまったら、いつでも聞きにきてね。

たまには、こういう座学も良いかと思って取り入れてみました。

 

交差立ちではつま先を置く位置を間違いがちですので、しっかり注意しよう。

 

 

【部分練習】

平安二段を挙動毎にぶつ切りにして、キレの上げ方・軸の移動・スピードの上げ方・抜き方(脱力)を指導しました。

一生懸命聞いてくれるので教えがいがあります。

お手本見た後、実際にみんなで試してみます。

 

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速く動こうと思っても、気合で速くなる訳ではありません。

身体の使い方を知れば、誰でもある程度の速さはついてきます。

身体の使い方とは速く次の軸に乗ったり、抜きを使って速く次の立ち方の高さ取ったりすることです。

このあたりは、宇佐美先生のセミナーDVDで学んだ内容。

 

形を打ち込む前に、こういった部分練習は必須です。

正しい立ち方・理にかなった身体の使い方。

始めにこの2つをしっかり頭に叩き込んだうえで形を打った方が上達が早いと考えています。

ゆりはコツコツ型の生徒がメキメキと頭角を現す道場だと思います。

生徒がじっくり考えながら形の練習が出来る環境を整えてあげたいな。

 

そこそこ中身の濃い指導が出来たと思います。

覚えてるうちに、反復練習するかせえへんかです。

 

 

【形】

広い道場をちりじりバラバラになって、個人練習に入ります。

小部中にも大型の鏡が2つもありました。

鏡の前で自分の動きを見ながら練習したりと、自分で考えて出来るようになってきています。(すごく嬉しい)

可視化することで自分の癖を認識出来ます。

癖に気づいたらひと皮剥けるチャンスですね。

私は垂水区組を中心にグルグル回りながら観て回りました。

生徒たちも1年空手を続けてきたことで、真面目に練習しだすようになってきました。

今、形の時間はとても充実しています。

 

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試合でよく打つ二段・五段を真面目に取り組んでいました。

 

バッサイ大では、ここ最近強化しているキレの練習です。

拳ひとつ分の出し入れでキレが格段に上がります。

鏡の前で懸命に努力を重ねられるEさん。

 

娘と3人でバッサイ大・シソーチン・四方公相君。

大人ゆる空手も充実してきましたね!

この調子で修交会指定形とニーパイポまで年内いっときたいと思います。

どの形を伸ばしていくか、ご自身で決めて頂けたらそれで良いと思います。

 

バッサイ大をおねだりするK君。

後ろでシソーチンも真似してましたね。

 

審査が済んだらやりますか!!

2023-10-30 00:15:00

古川 哲也の形強化セミナー バランス・スピード・タイミングを極める! 1/5

こんにちは!

 

超久々の形ブログです。

ここ最近、道場稽古の様子や組手ブログが長いこと続いていましたが、特に意味はありません。

いったい何本DVD持ってるのか数えたこと無いので良く分かってませんが、ストックしてるブログも組手ばかりが控えています。

 

さて、本日ご紹介するDVDは現ナショナルチーム形コーチ 古川 哲也先生のセミナーの様子を収めたDVDです。

 

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他流ですが、立ち方のコツや技を極める方法なんかは応用出来ることは数多くあると思っています。

キレや極めを上げる練習方法などを取り入れることで道場全体のレベルアップ、または自身の指導の幅を広げるつもりでいます。

古川先生のセミナーDVDは1本持っていますが、今回のはセーサンが収録されています。

糸東流にもあるセーサン 。

私も大好きな形のひとつです。

挙動に足刀蹴りがありとてもカッコ良い形です。

新しい形を勉強する時、とても嬉しそうな顔を見せてくれる道場生達。

暫く大会の無いオフシーズンに、最近始めた夜練習会でセーサン、クルルンファあたりを練習しようかと思っています。

 

 

1・セーサン の流れ

2・セーサン のポイント

 

 

【セーサンの流れ】

全空連第二指定形のセーサン。

同じ流派内であっても、所属する会派・指導する先生によって若干の違いは存在します。(どれも正解とされています)

ただし、指定形は違いがあってはいけません。

今回のセミナーは、全日本空手道連盟 剛柔流第二指定形セーサンですので唯一無二です。

決められたとおり打たなくてはいけません。

その辺の説明から入っています。

 

ざっと、指定形と自由形の違いを記載します。

同時にコツも説明されていますので備忘録を兼ねて挙動順に沿って書き記します。

 

1・諸手受け / 掌底当て

両手を使いますが、手だけでは打ちません。

姿勢を保ったまま、お腹・背中・脇腹を締めて、両方の手の間の位置で掌底当てを行います。

 

2・押え受け / 掌底当て

接近戦での技なので、肘を伸ばさず締めて掌底当てを行います(3連続)

「左・右・左の順に下から打ちながら押える」

 

3・掬い受け / 貫手

今ある位置から技をかけることが大事なので、あまり大きなモーションにならないように掬い受けを行います。

 

4・掛け受け / 3連突き

四股立ちとなり右・左・右の3連突きですが、指定形ではパン・パン・パンのリズムです。

パン・パパンではなく、加速していくイメージです。

 

5・裏打ち / 肘当て / 下段当て / 寸突き

指定形では引き手を取らず今の位置から技を出し、鉤突きのように身体から離してはいけません。

 

 

【セーサンのポイント】

1・諸手受けからの突き

指定形では水月を突きません。

「雁下」

乳首の真下にある急所を狙っています。

筋肉も贅肉も一番薄い部分だそうです。

突きの高さを間違ってしまうと減点の対象となりそうですね。

 

競技面におけるコツを説明されています。

突きを放った時の姿勢が、左右に傾いたり背中が曲がった状態で全力で突けば、突きの衝撃で自分の立ち方が崩れてしまいます。

三戦立ちで丹田を持ち上げる際、横から見て身体がくの字に曲がりがちですが、ここは注意が必要です。

「母指球」の真上に膝がくるイメージとのこと。

私が普段行っていた三戦立ちよりも安定感が増します。

これは収穫です。

まだ道場では三戦立ちは登場していませんので、しっかり自分の身体に落とし込んでおきたいと思います。

 

もうひとつ、突いた方の手が前方に伸び、反動で受けたままの手が縮んでしまいがちです。

背中を合わせて正しい位置で突くようにします。

ギリギリ可能な範囲で突き手側の腰を切り(肩は動かさず)、突いた瞬間に腰の切り替えしを使ってキレを上げたりも出来ますね。

 

部分練習をお勧めされています。

競技空手では突きのスナップを使いますが、『突き止め』で両方の肩が正しい位置に止まっているかを確認するようにします。

①バランス(姿勢・目付・コース・立ち方)とフォームをここまでの内容で整えます。

 

さらにスピードを加える説明に移ります。

②スピード(初速 → 中間の速さ → 最後の速さ)

 

突く瞬間の立ち上がり(初速)、最初に身体から拳が離れる瞬間。

1・ゆっくりスタートして突き終わりがビタっと止まる

2・初速が速くて突き終わりもビタっと止まる

 

初速が速い方がキレが上回りますので、意識するのは2番目の方です。

無意識に突いていては、キレが上がらないってことですね。

突き全体を通してのスピードばかりを意識していましたが、意識すべきは初速でした。

すぐにでも道場で取り入れるべき指導内容と言えます。

また、丹田を意識すると身体がくの字に折れやすいですが、姿勢をスッと真っ直ぐ伸ばすだけで突きのスピードが増します。

上半身は理解出来ますが、顎がほんの少しも落ちてはいけないのだそうです。

こんな細かいところ一つひとつを組み合わせて、スピードが強化されていくんですね。

意識して何本も何本も打たないとある程度のところで成長がとまってしまいそうです、、

指導者が正しく理解し、競技で勝つコツを指導し、生徒自身が反復練習を重ねないとダメなんだと思います。

顎なんてほんの僅かなことですが、癖を矯正するのは至難の業と言えます。

 

スピードとはなにも手技に限ったことではありません。

身体全体もスピード感が求められます。(前後左右に移動する速さの意味ではありません)

例えば左拳のスピードを上げるには左腰を引いた状態から戻して突くなり、緩んだ状態から突きの瞬間入れたりと方法がいくつかあります。

身体の部位で言えば、腰を切るスピード・軸足を締めるスピードのことを指しています。

なるほどと思える説明がコレ。

形競技で前3人の審判から見た場合、手技のスピードがある選手は「おっ!ええな」と思わすことが出来ますが、

後方から観る審判からは、腰や下半身を使っていない突きだとペラい手突きに感じてしまいます。

後ろから観ている審判の目にもスピードを感じさせるように、身体全体の動きを速くさせないといけませんね。

 

先述の内容はキレを上げる突き方でしたが、さらに極めを上げる方法も説明されています。

突きが極まった瞬間(腕が伸びた状態)三戦立ちを緩めないこと。

つまり母指球の上に膝が乗った状態を保つことでした。

 

母指球に乗せることは、今まで意識していなかったことでして時間を見つけては、三戦立ちからの突きを繰り返しています。

 

2・掬い受け / 貫手

とても細かいポイントです。

これまで意識してこなかった内容です。

右足を跳ねて掬い受けで前進する挙動ですが、掬い受けする瞬間、肩が強張り上体が後傾しがちです。

横からのアングルだととても良く分かりました。

ポイントは、重心を後ろへ戻さずに、前に崩して前に入るとのこと。

前足の抜きを柔らかく使うとスッと侵入するような入り方になる感じかな。

抜きがないと力感が残り、固い形になってしまい美しさが損なわれる印象を持ちます。

ほんの些細なことですが、印象がかなり異なります。

セミナーは、痒い所に手が届くのでとてもありがたいです。

「DVDで自分がしっかりインプットして道場生にアウトプットする」

これを普段の稽古で生徒の身体に馴染ませる。

この繰り返しで競技力を高めるしかなく、生徒以上に私が勉強しないといけません。

 

貫手では、親指を支点にして回るのか小指側を支点にして回るのか、超絶に細かい指導もされています。

要するに親指側から回すと、大きな回転軸となり攻撃をする時に時間をロスしてしまいます。

小指を支点にしてスッと貫手するのが正解でした。

形は奥が深すぎます。

知れば知るほど形の魅力にはまっていきます。

 

3・両引き手 / 足刀蹴り

これも知らない方法でした。

三戦立ちから足刀蹴りの挙動ですが、私はそのままの姿勢で蹴っていましたが、そうではありませんでした。

軸を左側に寄せ(左猫足立ちの姿勢)蹴ります。

更には抱え足をなるべく高く取り、蹴り足のコースを上げます。(相手の膝頭を蹴るイメージ)

また、引き足をしっかり取って転身に繋げます。

 

4・掬い受け / 掛け受け

手のコースに注意し、手・足の順に入ります。

腕は脇を締め半円を描くように動かし、掛け受けの腕は肘を伸ばさずに、手首・肘・肩をしっかり落とします。

最短距離で技を出す糸東流とは異なり、丸みを帯びた動きは剛柔流らしさが出ていると言えます。

 

5・掛け受け / 指挟み / 連突き

糸東ではない挙動です。

セーサンは接近戦を想定した形。

近距離で相手が突きを出した瞬間、左手で押さえたまま手首を捻ります。

なので動かす手は遠くに出さず、その位置から返します。

手首を返しながら、相手の喉を指挟みする挙動は一連の動きの中で行います。

1・左手首を返しながら

2・自分の身体も返しながら

3・右手が動きながら

4・指挟み

これを一連の動きの中で表現します。

 

相手の喉に指挟みをした後の連突きは、中段に打ち分けて技をハッキリとさせます。

 

6・四股立ち / 掛け受け / 3連突き

四股立ちは摺り足で入り、股関節をシッカリ折り込み姿勢を正して掛け受けします。

ここで興味深いアドバイスが。

四股立ちは膝を張るイメージですが、膝を張った状態で逆突きすると足が左右に振られやすい。

形競技でフラフラしてしまうと致命的ですが、安定感を保つ方法を指導されています。

前回のDVDでもあった『関節のロック』です。

両方の足のつけ根と足首の4か所を固めたまま突くとのこと。

膝は下半身の中心部分です。

いくら膝に意識を集中させていても、つけ根と足首が緩んでいてはドッシリしないって訳です。

 

この挙動、古川先生の意識では、四股立ちは前屈立ちのイメージで前足軸で立って極めると振られないとのこと。

前屈立ちで説明してもらえるとイメージ出来ました。

これは普段私が道場で指導している内容と同じでした。

『前足付け根』です。

 

7・足刀蹴り / 上げ突き

分解では相手の頭を掴んで上げ突きしています。

身体は開かないように注意し最後に上げ突きを行います。

ガマンしてガマンして半身から一気に真半身です。

 

8・裏打ち / 肘当て / 下段当て / 寸突き

顔面に裏打ちし、スナップで肘当てを出します。

肘で相手の鳩尾に追撃しています。

ここはメチャクチャ難しかった。

 

寸突きの練習方法も紹介されています。

平行立ちなどで、狭いスペースの中で握りながら突いて極める練習です。

正中線から体側までのスペースを突くのが寸突き。

拳2つ分程度でしょうか。

腰のスナップを使って極めるのですが、たったこのだけの距離なのでなかなかの難易度です。

鉤突きとは違いますので密着させなければいけないし、水月前に置いた手のひらを握りながら突いています。

握って突くんではなく、握りながら突きます。

ショートレンジで締める動作が多い形。

払った手をそのまま相手の背中に回し引き寄せています。

さらに四股立ちのまま、自分も寄せ足をしているので寸突きとなっています。

難しすぎて競技で敬遠される形と説明されています。

どうりで第二指定形では圧倒的にクルルンファを選択する選手が多いわけです。

自由形とは異なり指定形では勝手な解釈をして形を打ってはいけません。

教範とおり基本に忠実に打たなければ旗は上がらないからです。

どんな挙動なのか分解を理解したうえで練習に入らなければ勝てないと古川先生の説明を聞いていると強く感じました。

 

9・掛け受け / 両引き手 / 正面蹴り / 掬い流し受け(逆突き) / 回し受け

最後の挙動です。

掛け受けの手は、左手を引きながら右手を寄せて同じ高さになった時に引きます。

なんと正面蹴りは、蹴ったあと踵落としをしているとのこと。

競技の中で上手く魅せる方法は、蹴った瞬間に足首の力を抜くと、踵から降りやすくなり踵落としが極まりやすいようです。

真正面から見ると、

①上足底で蹴る

②足の裏全体が見える

③踵から着地する

抜きを使って滑らかに行います。

 

逆突きは、肩の高さよりも低くならないように注意し、回し受けは手と足を同時に引きながら軸移動し極めていきます。

 

 

四股立ちからの足刀蹴りの練習方法を最後に紹介されています。

片足を横に伸ばした屈伸運動のポーズを取り、畳んだ方の足に軸を寄せじっくり立ち上がり蹴る。

寄せた軸を正中線に戻しながら、また屈伸する練習方法でした。

前回のDVDでは、クルルンファの足刀蹴りの練習方法の紹介でした。(寝転んで自転車こぎするやつ)

クルルンファは猫足立ちからの蹴りですので比較的容易ですが、セーサンは四股立ちからの足刀蹴りが2回出てきます。

軸足の粘りをつけるための練習方法の紹介でした。

 

 

ホントそれ!

と思うことばかりの内容がこのセミナーDVDには詰まっています。

あとちょっと、、何かが足りない人にはお勧め出来るDVDです。

間違いなく練習の質が上がります。

2023-10-28 17:15:00

2023年10月28日 (土)道場稽古74

こんにちは!

 

本日は6年生が修学旅行から帰ってくることもありクラブ活動は15時まで。

9月に行われた審査会の免状が届きましたのでお渡ししました。

 

 

バンビクラス

0・早練

1・空手道礼法

2・体幹

3・固定式基本

4・ミット

 

モンキークラス

5・体幹

6・形

 

 

-バンビクラス-

【早練】

垂水区組早めに道場入りして形の練習です。

先週までは全体で進行していましたが、今日から一人ひとりに時間を取り細かい部分を練習しています。

ほとんどの生徒に共通するのは猫足立ち。

正しい猫足立ちのカタチについて説明しました。

打ち落とし・引き手・猫足立ち

この3つを同時にです。

身体がくの字に折れてはいけませんし、立ち方が浅いといけません。

最初の印象は旗判定における影響はデカいので、一発で深い猫足立ちが出来るよう家連繰り返してほしいと思います。

段々と上手く演武出来るようになってきています。

家で頑張ってるんだろうなと感じる生徒が居てます。

 

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上手くなりたければ自分が頑張るしかありません。

大会に挑戦すると決めた以上は、旗が一本でも自分に上がるように努力を怠らないようにね。

 

自分自身良く頑張ったと思えるくらい努力出来たら、今後の自信に繋がるはず。

 

 

【空手道礼法】

体験生が来てくださいましたので、

正座・座礼・立礼を先輩生徒たちと学びます。

入退室時の一礼等の礼儀作法は道場外でも役に立ちます。

空手道は武道ですので将来社会に出た時、必要とされるよう挨拶や言葉使い・礼儀作法は、技を教えるよりも先に指導することを心がけています。

正座は『左座右起』の順、万が一の時素早く立ち上がれるよう『跪座』の姿勢を取ります。

立礼にも角度があり、目付の位置にも決まりがあります。

(座る時・お辞儀をする瞬間にも敵に隙を見せてはいけません)

 

いろんな決まり事をスラスラ答えてくれるMちゃん。立派です。

まだ幼児なのにちゃんと覚えてくれていました。

指導が浸透してると思うとホントやりがいを感じます。

 

 

【体幹トレーニング】

プランク・バックプランク・V字プランクでした。

空手道は同じことをひたすら繰り返します。

また我慢の連続です。

 

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出来なかったことがいつの間にか出来るようになってきます。

しっかりした軸作りのため頑張っています。

継続は力なり!

これで39分経過です。

 

 

【固定式基本】

今日一番嬉しかったこと。

みんなの気合が過去最高にデカかった!

道場らしさ全開でした。

私はこの雰囲気はとても大好き。

上手いとか下手とかは、人がやることなので個人差があるのはしょうがないことです。

が、気合は別です。

上手い下手関係なくやる気は表現出来るはず。

今日のバンビたちは過去最高の気合を見せてくれました!

 

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さて内容の方は初歩の初歩。

拳の握り方から説明でした。

間違った拳の握り方していたら実際にミットを突いた時ケガしますので、今日教えた方法を忘れないでね。

握り方の次は立ち方。

しっかりお手本を見せてくれていました。

平行立ちとなり、引き手・突き・中段横受けの練習に入ります。

 

正しい引き手を取るには4つのことを守らなければいけません。

・脇を開かない

・手首を曲げない

・引き手の高さ(身体の柔らかい部分)

・引き手の深さ(お腹よりも引く)

 

突きの練習では、狙う場所について説明しました。

正中線且つ鳩尾(水月)の高さです。

左右どちらで突いても同じ位置を突くようにね。

 

中段(お腹)を守る受け技『中段横受け』も練習しました。

なんと!2人ともついてくるではありませんか!

これにはビックリしました。

他にも基立ちを取る方法を学び、左右の正面蹴りでした。

 

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道場中に元気な声が響いていましたね!

 

 

【ミット】

小休止中ビッグミットに興味を持つ生徒たち。

その流れで蹴りの練習に入りました。

オレンジ帯の先輩生徒にお手本を見せてもらいながら一列に並び、思いっきり蹴り!

左右足を替えながら何本蹴ったかな?

中段突きなんかも頑張りました。

 

 

今日はバンビちゃんたちのおかげで、とても活気のある練習会となりました!

 

 

(つづく)

 

 

-モンキークラス-

【体幹】

バンビと同じ、プランク・バックプランク・V字プランクでした。

キープする姿勢が良くなってきた感じがするかな。

 

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身体を支える筋肉がついてきたのでしょうか。

プランクでは無駄な力も入っておらず頭の先から足の先まで、1本の大木のようにスラっとした見事なプランクでした。

オッ!と思わせる体幹に変貌を遂げた3年生のK君。

166分経過です。

 

 

【形】

今日は2部生も稽古時間は1時間だけです。

やむを得ず基本を除き残り時間全てを形に費やしました。

垂水区に出場するバンビたちも合流して、各自フリーで形稽古!

 

自ら形が打てるだけのスペースをみつけ、思いおもいに形の練習です。

どの形を打っても良いし小休止(水分補給)も自由です。

自主性を促すために完全に生徒に任せてみました。

唯一のルールは『人の邪魔をしない』

貴重な練習時間を奪ってはいけません。

 

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俯瞰しましたが、一つひとつの技に力強さが足りません。

引き手の使い方と軸足を締める意識で形が打てないといけません。

覚えたばかりの平安三段を打つ生徒が多かったですが、肘受けくらいが初登場したくらいで出てくる技に大きな違いはありません。

それでも極めが足りないのは、それぞれの技にまだまだ基本稽古の数が足りないからだと思います。

垂水区出場組を中心に一人ひとり回って指導しています。

 

形競技は順番を間違ってしまうと勝てませんので、最低限スラスラ打てるようにしておいてください。

道場では、勝てる確率が少しでも上がるよう修正する場所でありたいと思います。

 

気になったことを記しておきます。

 

・一つひとつの技を極める(手技・引き手・軸足の締めのタイミングを合わす

・向いている方向におへそを向ける(腰を切る)

・軸足を締める

・片手で技を出さず引き手を取る

・踵が浮かない

・堂々と大きな形を打つ

・打ち急がず丁寧に打つ

・四股立ちの演武線は斜め45度

 

・なによりも気迫!

2023-10-26 18:50:00

必勝の空手 王者の組手トレーニング 【1・基礎訓練編】1/2

こんにちは!

 

全日本空手道連盟ナショナルチーム前監督、帝京大学空手道部師範 香川政夫先生率いる帝京大学空手道部の稽古を収録したDVDです。

門下生の中には残念ながらメダル獲得とはなりませんでしたが、植草 歩選手・宮原 美穂選手は東京オリンピック2020に出場しましたね。

同じくオリンピック出場した染谷 真由美選手のお姉さん香予選手、香川選手の息子さん幸允選手。

第45回 全日本空手道選手権大会で荒賀選手を破り優勝した渡邊 大輔選手等、錚々たる顔ぶれです。

 

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普段行う基本稽古をVoL.1では2回に分けてシェアしたいと思います。

伝統空手特有のスピードと爆発力はチューブトレによって生み出されます。

組手が大好きな選手にはとても勉強になる内容だと思います。

 

 

1・基本動作

2・移動動作

 

 

基本動作

-立ち方と運足-

立ち方と運足の説明からですが、帝京大学で習う流派は松濤館流。

非常に細かいことですが、松濤館流の前屈立ちは糸東流よりも更に深い立ち方となります。

 

前屈立ちでは前足の体重をグッとかけて立ちます。

前足足首は開かず・膝もしっかり曲げる。

軸足のハムストリングスはしっかり張ることを意識して、腰に手を置き移動します。

 

次、前膝を深く曲げたまま大きく前に跳びこみながら移動基本しています。

ポイント1:後ろ足の曲げ伸ばし。

ポイント2:後ろ足も開かない。なるべく正面を向ける

 

3つ目はここからは組手構えでの送り足です。

いわゆるエビ構えです。(真身となり後ろ足つま先は正面向き)

後ろ足のバネを使います。

前足主導で大きく前に出て後ろ足はバネを使ってついてきます。(この時から組手構えです)

 

4つ目は2ステップ

後ろ足を前足付近にまで寄せ、前足を大きく前に跳ばします。

ポイント1:後ろ足は素早く半歩引き付ける

 

 

-手技の基本-

チューブトレーニングです。(各5本やってます)

テンションのかけ具合は、その人の力によって距離を調節する必要があります。

緩すぎても張り過ぎても練習になりませんので、現状の力に応じて少し負荷をかける位が良い

柱にチューブを結び、先程の立ち方となり前屈立ち / 中段逆突きです。

ポイント1:構え方は目一杯身体を開く → 腰・後ろ足の力を使う → 突きのスピード・威力に繋げる

 

次は、実際の中段逆突きの要領で前足を大きく踏み込み逆突きです。

 

今度は、組手の動きの中から中段逆突きです。

ポイント1:特に後ろ足のバネを意識します

 

 

チューブを持ち換えて刻み突きです。

①腰を落とし気味に構えその場で刻み突き

ポイント:腰と身体の回転で突き手の肩を押し出して突きます(縦拳で構え捻ってます)

 

②半歩出て刻み突き

ポイント:後ろ足のバネを使い前足をスライドさせてます

 

③追い突き

ポイント:チューブを持ち換え一歩前に出て追い突きです

 

④跳び込んで追い突き

ポイント:これも後ろ足のバネで強く跳び込みます

 

 

-足技の基本-

①正面蹴り

チューブを軸足に巻き前屈立ちから正面蹴りします。蹴った足は後ろに戻します。

ポイント1:チューブに負けて振り回されないよう前足にしっかり重心を乗せ蹴ります

ポイント2:蹴り足を前に放り投げるのではなく、しっかり抱え足を取ります

 

②蹴込み

ポイント1:足筋・腹筋の全てを締めて蹴ります

ポイント2:体幹を意識して蹴ります

 

③回し蹴り

ポイント:引き足を取りながら後ろに下ろします

 

④裏回し蹴り

ポイント:腰を内から外に持っていき蹴ります

 

⑤回転後ろ蹴り

ポイント:前足踵を回すとともに回転し蹴り足の踵で蹴ります

 

⑥踏み込み前蹴り

ポイント:1本目蹴ったあと後ろに戻し、2本目は蹴ったあと前に出ます

 

⑦踏み込み蹴込み

ポイント:②の蹴り方で挙動は⑥と同じです

 

⑧踏み込み回し蹴り

ポイント:③の蹴り方で挙動は⑥と同じです

 

 

【香川政夫師範インタビュー】

-チューブトレーニングとは-

 

手・足・腰につけますが、チューブトレの目的は下半身の土台作りです。

下半身がしっかりしていないと、強く・速く突けません。(蹴りも同様に)

また、一歩前に出る・後ろに下がるように体幹で移動する力の養成でもあります。

強い技を出すには、下半身の安定と体幹が必要ですのでチューブで鍛えます。

 

チューブトレーニングとは、チューブの弾性を利用して無駄な力を無くし、動きを修正する訓練です。

その結果、鋭くケガの無い動きと身体を獲得出来ます。

 

 

【移動動作】

①前屈立ち / 追いつき移動

チューブをお腹に巻き、前屈立ち / 追い突き での移動基本です。

突きながら往復しています。

ポイント1:前進する際、重心移動の前足の溜めにあります。

前膝は曲げたまま、後ろ足を前足横に並べ次に踏み込む足に一気に吐き出します。(軸足は締めながら伸ばします)

 

ポイント2:後ろ足踵は上げてしまうと力が逃げてしまうのでNGです。

パワーは足元から腰を経て、突きに繋がります。

踵を突けることで、前に進むパワーも拳に乗せることが出来ます。

 

下がる時も、前膝の曲げ・後ろ足の伸ばしを意識します。

下がっても力は "前" です。

 

香川先生は追い突きした拳に正面から腹をぶつけ、力が逃げていないか確認されています。

押されて潰れるよう稽古の意図を理解しているとは言えませんので道場で確認するには良い方法ですね。

 

②前屈立ち / 飛び込み追い突き移動

真身で組手構えを取ります。

目線を上下させずに飛び込みながら追い突きします。

ポイント1:軸足の踵は上げない

ポイント2:軸足つま先を広げ過ぎない

つま先がよこを向くと、身体も流れてしまい技に力が伝わりません。

なぜダメなのか明確に理解出来ました。

 

これも往復しますが、帰り道は向きを変えます。

前進する時は、後ろからチューブで引っ張られ負荷がかかりますが、帰り道は戻る力を利用します。

戻る時は、チューブに吸い寄せられますのでスピードが加わります。

ポイント:チューブの速さに負けない下半身を作る練習です。

飛び込んでも、ドッシリした下半身で立ち方が崩れないよう意識します。

良い練習だと思います。

 

③前屈立ち / 飛び込み逆突き

半歩飛び込みながら逆突きです。

これも往復します。

 

④前屈立ち / 飛び込み刻み突き・中段逆突き

半歩飛び込みながらワンツーです。

これも往復します。

 

⑤前屈立ち / 正面蹴り移動

左右正面蹴りを連続して行い前へ移動します。

帰り道がすごく難しいです。

蹴る瞬間チューブに引き寄せられるのでバランスが崩れてしまいます。

ポイント:チューブの引き寄せに負けない位、素早く蹴り・素早く戻すことです。

 

⑥前屈立ち / 正面蹴り追い突き移動

蹴った足を前に置き、追い突きします。

帰りも同様ですが、蹴りが入ると難易度が上がります。

チューブに負けてしまわないよう、身体の締めを意識しないといけません。

 

⑦前屈立ち / 回し蹴り移動

蹴る瞬間身体を捻り、蹴り足の着地と同時にもう一度反対に捻りなおします。

蹴りで力を溜め、戻す時に締め直すことが重要です。

 

 

チューブで負荷がかかっていますので下半身強化に繋がるメニューばかりです。

ゆり道場では10月に入り下半身強化に取り組んでいます。

形も組手も下半身の安定感は欠かせません。

チューブを使って、効率的に安定感とスピード強化を図りたいと思います。