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2023-06-12 22:56:00

【全日本空手道連盟】組手・形 競技規定 2023年度版

いつもありがとうございます!

 

競技規定 (3).jpeg

 

大幅なルール変更があった組手競技。

変化に対応出来るよう、真っ先にルールブックを購入し今日届きました。

先日福岡で行われたばかりのプレミアリーグでは、早速新ルールだったと聞きます。

 

まだしっかりと読み込めていませんが変更点は、

カテゴリー1とカテゴリー2が統一され、

注意1・2・3、反則注意・反則となりました。

これにより、得点板も変更を迫られますね。

 

また、反則を取る権限が主審の判断に委ねられます。

これまでは、副審2名の同意が必要でしたがこれからは、同意不要で主審のみ。

 

あと大きな違いはポイント差が無く判定となった場合、より高得点技を極めた選手が勝ちになります。

(例えば赤が中段蹴りで2ポイント、青が突き2本で2ポイントなら赤の勝ち)

それでも同点の場合判定となります。

 

14歳未満の競技者の場合、上段への蹴り技は10㎝以内・手技は5㎝以内で止めれば得点となり、

一本の定義も、上段蹴り以外にも足裏以外の部位がマットに接している相手に対する突き(または蹴り)を極めた場合となっています。

自らバランスを崩した相手に、すかさず技を極めたら一本ということでしょうかね??

 

ほんの少ししか読んでませんが、主審に「あとしばらく」・「時間終了」を合図する計時係のブザーを鳴らす回数まで変更しています。

 

新旧のルールブックを見比べてますと、変更箇所が分かり易いかと思います。

ただルールブックを目で追っているだけじゃ、いまいち曖昧なままなのでDVDであったり審判講習会等で勉強を重ねたいですね。 

2023-06-10 23:37:00

2023年6月10日 (土)道場稽古56

いつもありがとうございます!

 

先週は運動会だったので残念ながらお休みでした。

なので2週間ぶりの稽古です!

 

ここ最近では、体験問合せが続いており賑やかに稽古させてもらっています。

ホントにありがたい限りです。

幼児のうちは、思いっきり身体を動かしたり楽しんで稽古に参加してくれたらオッケー!

集中力が欠けたり疲れてきたら、出たり入ったりの繰り返しで休憩してくれてもオッケーですし、慣れるまでパパさんママさんがお子さんのそばについていてもらっても全然オッケー!

 

生徒が揃いだした頃に今日も開始前、大縄跳び。

今まではブンブン大縄を回してたので、初めての経験の生徒にとっては中に入るタイミングが掴めず難しかったと思いますので、「郵便屋さん」をすることに。

試行錯誤を繰り返していますが、何か良い方法を知っている方教えてください。

 

 

0・早連

1・ラダー

2・筋トレ / 体幹トレ

3・固定式基本

4・ミット

5・形

6・移動基本

7・組手

8・居残り稽古

 

 

【早連

 

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今年入会した生徒、今日新入会の生徒、新たな体験生の計10名で早連!

座礼・立礼から学び、立ち方・拳の握り方・突き・蹴りを何度も練習し、途中から先輩生徒が自らお手本を見せてくれ、とても頼もしく感じました。

心も身体も成長していますね。

 

 

【ラダートレーニング】

今日から正式入会した3名の自己紹介を終えラダーから稽古開始!

今日もスピード系です。

足を速く動かすことが目的ね。

つま先で駆け抜けたり、床に足がついている時間を短く出来るとスピードが上がります。

 

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・クイックラン

・グーパー

・ラテラル

2本ずつでした。

 

 

【筋トレ / 体幹トレ】

さてずっと続けてきた筋トレもとうとう今日で400回です。数え始めたのは、およそ1年前だったでしょうか。

これからは、固定式基本や移動式基本を通じて足腰の強化を図りたいと思います。

 

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今日の体幹トレは、

・プランク

・V字プランク

・バックプランク

の3種類。

これも筋トレと同時にスタートし、今日で112分経過です。

 

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体幹が強い子はピクリとも動きません。

形が好きな生徒にとっては必須の能力ですので、体幹トレは軽視出来ません。

途中しんどくなった時、どれだけ自分に厳しく出来るかが問われます。

歯を食いしばって頑張れる生徒になってほしいな。

 

 

【固定式基本】

 

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重心は母指球に乗せ、膝はほんの少し緩め平行立ちとなります。

上手く母指球に上体を乗せることが、立ち方が安定し力強い技を繰り出すことが出来ますので、必ず意識してほしいところです。

 

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3年生に号令をかけてもらいながら、

・突き

・平行立ち正面蹴り

・基立ち正面蹴り

・中段横受け

・軸足スクワット / 前屈立ち・逆突き

 

スピードの乗ったキレのある技を出すには、力んでいては逆効果です。

技が極まる寸前に一瞬だけ力を入れます。

なので力いっぱいで力んでいては、シャープな技は出せません。

もう一つ大事なことは、「準備の動作を短く」です。

 

 

【ミット】

ここから2グループに分かれミット!

 

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3年生から順にミットを持ち、中段突きの稽古です。

足を止めて基本の中段突きと、フットワークの中から出す中段突き

どちらも共通することは、真半身(横向き)に構えた状態で突く瞬間、真身(おへそを相手にぶつける)になること。

前方に大きく前足を踏み込み、ドンっ鳴らしながら突きます。

・突き

・前足の踏み込み

・気合

この3つを合わせます。

 

相手の刻み突きが、自分の頭の上を通過するイメージで「深く潜る」

かなり深い前屈立ちです。

軸足の親指の腹で身体を支えます。

前拳を思いっきり引き手を取ると逆突きのスピードがUPしますし、顔の側面に添えると相手の刻み突きの軌道を逸らすことが出来ます。

どちらも試してみて、しっくりくる方を取り入れてみてください。

 

さて私は新入会の生徒とともに、ミットめがけて中段逆突きと正面蹴り!

左右合わせて何本やったかな??

 

中にはおっ!と思わせるシャープな蹴りを出す生徒も!

 

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楽しみですね!

体験の男の子くんも、凄く楽しそうにパンチ・キックしながら最高に可愛い笑顔を見せてくれましたし、

はにかんだ笑顔の女の子ちゃんにも癒されました。

 

このあたりで、丁度1時間でした。

また来てくれると嬉しいな。

 

 

【形】

新入会生を中央に配置し、全員で四の形です。

礼儀作法・基本技を早連で覚えたあとは、四の形に移行しますのでそれまで、周りを観ながらついてきてね。

形を覚えた生徒は、レベルアップをしないといけません。

技を出す時に腰を入れるよう、意識するようにね。

いつも同じことを指摘されていると、なかなか次に進みませんので一人ひとりが意識することです。

 

次は平安二段。

 

6.10練習.png

 

最初の猫足立ちと最後の四股立ちがどれだけ極まるかです。

斜め方向の演武線が入ってきますが、どう向きが変わっても前屈立ちと基立ちは「肩幅」で立ちます。

ふらついてしまう生徒は、この肩幅が取れていません。

部分練習や、目的意識を持って四の形に取組んでほしいです。

大会に参加して入賞を目指すのであれば立ち方を早くマスターしないと、極め・キレの稽古に移れませんよ。

 

次、平安初段です。

数回合わせた後、初登場の手刀受け。

細かく受け方を説明するのは、昨年秋以来でしょうか。

準備の入り方、手首の角度、引き手の取り方、上半身の姿勢を丁寧に指導し、理解出来たところで移動基本に移りました。

 

 

【移動基本】

四の形・十二の形・平安二段を覚えた生徒を対象に更なるレベルアップを図ります。

上記で覚えた手刀受けに猫足立ちをプラスして移動基本です。

 

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我々の学ぶ糸東流ですが、技は直線的且つ最短距離で繰り出します。

受けに入る準備動作を円運動で行うと、他流派(剛柔流)の受け方となってしまいます。

形競技の採点基準の中には、流派の特徴を捉えていることもポイントのひとつとして挙げられています。

今日の指導を忘れず、自主練してくれたらと思います。

猫足立ちは鼠径部の力を抜くと、ストンと下に沈みます。深く落として後ろ足の踵に軸を置くようにね。

とうとうゆりでも、移動基本に猫足立ちが入ってきましたな!

新しい学びがあったことだと思います。

 

 

【組手】

新入会の生徒向けに構え方の説明に少々時間を取り、全員でフットワークです。

ポイントは2つ。

カニ構え(真半身)と下半身の溜め。

真半身で構えることで、自分の正中線を守り(的を小さくする)、下半身に溜めがあるから素早く攻撃に入れます。

膝が突っ立ったままだと、相手に向かって跳びこむのに一度沈まなければいけません。

どちらの攻撃が速いかを競う競技空手では、一度沈む動作は意味のない不要な動作です。

しんどくても棒立ちにならず、「溜め」を保ち続けます。

単調なフットワークの練習でも、基礎を固めている今、とても大事な練習です。

目的意識が低くては、棒立ちのフットワークとなり悪い癖がついてしまいますので注意が必要です。

形でも組手でも基本が出来ていないと、試合で勝てません。

勝てる人は、基本が出来ているとも言い切れます。

 

フットワーク中にブザーで号令を入れ刻み突きも交えました。

チョンと小さく腕を伸ばしていてはダメ。

 

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前足と前拳を大きく前に飛ばさなくてはいけません。

それと、後ろの肩が見えてはいけません。

なぜ見えてはいけないのか。

見えると突きがどうなるのか、これも時間をかけて説明しています。

 

フットワークしなくても結構ですので、

①真半身で構えて

②真半身で突き

③真半身に戻す

練習を自宅で取り入れてみてほしいと思います。

 

今日、刻み突きだけでしたので説明を割愛しましたが、

中段逆突きは逆です。

 

①真半身に構えて

②真身で突き

③真半身に戻す

 

やることは反対ですが、刻み突きとロジックは同じ。

なぜこうしないといけないのか、頭で理解出来るよう問いかけ続けたいと思います。

 

 

【居残り稽古】

居残りを希望する生徒は5名。

形がしたい生徒が多数いたので平安二段を細かく指導です。

 

猫足立ちの立ち方

四股立ちの立ち方

基立ちをベースに指導していますので忘れないよう復習してほしいと思います。

 

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猫足立ちにおける、右足の使い方・左足の使い方それぞれ役割が違うことを説明しています。

鼠径部の抜きを使って深く落とすコツ、前足を置く位置、下半身の向きなんかを一発で極める必要があります。

ほぼ部分練習でした。

また後半、基立ちから素早く四股立ちに移行しますが、これもコツを伝えました。

かなり密度の濃い練習会になったと思います。

部分練習で精度を高めて、最後の確認作業として通し稽古をしたら良いと思います。

 

 

※修交会大会の申し込みは、来週17日(土)が締め切りです。(本部には22日に持って行きます)

会派の大会ですので出来る限り参加してほしいと思います。

四の形もしくは十二の形を覚えていれば出場出来る大会ですので、形競技だけでも是非挑戦してほしいと思います。

 

組手の試合に出場するには防具が必要となりますので、お声かけください。

早めに揃えて、道場稽古の中で防具に慣れる必要があります。

2023-06-08 20:53:00

世界女王になるための精神とテクニック 荒賀知子のベスト空手 2/3

いつもありがとうございます!

 

現ジュニアカデットでコーチを務める荒賀 知子先生のDVDです。

ご存じ荒賀 龍太郎先生のお姉さんですね。

 

 

3回に分けて紹介したいと思います。第2回目です。

※現在の競技空手で主流のカニ構えではなく、真身(おへそが前)構えです。

 

荒賀知子 (2).jpeg

 

 

05・世界を目指す「移動基本」

06・世界を目指す「中段突き」

07・世界を目指す「刻み突き」

08・世界を目指す「ワンツー」

 

 

世界を目指す「移動基本」

一般的な移動基本ですと肩を入れず腕の長さだけで突きますが、荒賀 知子先生の移動基本はその場基本と同様、

顎を締め突きの延長線上に顎を置きます。

また胸を張り重心は真ん中ですが荒賀 知子先生は重心は前の方に置き、やや前傾ぎみです。

少々肩が入っていますので、拳ひとつ分長い突きとなっています。

 

 

世界を目指す「中段突き」

組手の中で使う中段突きの説明です。

まず立ち方です。

後ろ足の膝と指を正面に向け突いた時、膝が床に着くのはあまり好ましくありません。

この突き方では、重心が下に落ち距離が出ません。

 

軸足親指の外側を使い身体全体を支えるイメージで突くと距離が伸びる。

肩を入れずに突くと距離は出ませんので、肩を伸ばして突くと良い。

大事なのが突いた時の状態の姿勢。

上体が前に行き過ぎて前のめりになると前膝がつっかえ棒となり、入りにくくなります。

ですので、自分の前足は相手の前足の中に入る位に踏み込み、上体は真っ直ぐを保ちます。

 

 

【世界を目指す「刻み突き」】

これも基本同様に、前拳の延長線上に顎を置きます。

この状態で刻み突きし、反対の奥拳は顎の前に置きます。

これは上段の防御と刻み突きが極まらなかった時の、次の準備のためです。

 

 

世界を目指す「ワンツー」

ワンツーを突く時に一番気をつけることは、ワンとツーの間に返されることです。

この間隔が大きいほど、相手は狙い易くなります。

 

刻み突きの突き方は同じで、顎の下に準備した奥拳は、刻み突きを追いかけるように間髪入れず放ちます。

1本目を突いた手を引きながら、2本目を出すのではなく1本目の途中に2本目を出します。

 

そして次に注意することは足の音です。

普通のワンツーでは『トン・トン』と鳴りますが、ここでも突きのスピードに合わせ『トトン』です。

前足の着地の仕方ですが踵から落ちてしまうと、2つ目が前に出れず遅くなります。

ですので、つま先から着地し足を弾くイメージを持ちます。

前足だけでは素早く前に出れませんので、後ろの継ぎ足も重要になります。

 

前に出ると同時に内腿をくっつける感じではないでしょうか。

2023-06-04 16:42:00

世界女王になるための精神とテクニック 荒賀知子のベスト空手 1/3

いつもありがとうございます!

 

今日でなんと4日連続のブログ更新。

めちゃくちゃ暇という訳ではありませんが、

昨日は、稽古がお休みだったので仕事をパっと終わらせて、DVD鑑賞しながらブログをたくさん書いてストックしています。

暇な時は、のんびりYouTubeか空手のDVDばかりになってます。

 

 

 

現ジュニアカデットでコーチを務める荒賀 知子先生のDVDです。

ご存じ荒賀 龍太郎先生のお姉さんですね。

15歳でナショナルチーム入り、高校で8冠・世界を2度制覇しました。

 

3回に分けて紹介したいと思います。1本目です。

※現在の競技空手で主流のカニ構えではなく、真身(おへそが前)構えです。

 

荒賀知子.jpeg

 

 

01・インタビュー 荒賀 知子 栄光と挫折

02・世界を目指す「その場基本」突き

03・世界を目指す「その場基本」蹴り

04・世界を目指す「構え」

 

 

インタビュー 荒賀 知子 栄光と挫折

・中学の頃まで身体が小さく組手に対して恐怖心があったが、高校生になった頃には身体がしっかり出来てきた。

・勝った負けたを繰り返してきたが、ナショナルチームでは、どう頑張っても自分のベストを出し切っても勝てない相手がいっぱい居た。

・どうやっても勝てない相手を研究して技術を吸収していったことが、成長に繋がった。

 

 

世界を目指す「その場基本」突き

その場基本でも実戦を想定して行います。

膝を軽く緩め、指に重心を乗せて平行立ちとなります。

一般的な突き方と比べ、肩を少し引き長い突きを出します。

顎を軽く締め拳で正中線を隠します。

顎を締めていますので、少し上目使いとなります。

肩を入れることで拳ひとつ分長い突きとなり、相手より先に極めるイメージで稽古します。

 

 

世界を目指す「その場基本」蹴り

閉足立ちとなり、両手は胸の前に置きます。

重心は真ん中。腰は蹴ると同時に少し押し込みます。

正面蹴りの前に抱え込みの練習です。

胸の前においた手に膝を高く抱え込みます。

ポイントは、真っすぐ上に抱え込むこと。

自転車の逆こぎのようになってはいけません。

 

気をつけることは、蹴りの反動で手を下げないこと。

 

 

世界を目指す「構え」

両つま先とも前に向いた完全なるエビ構えです。

前拳は自分の顔の正面におきガードします。

次に重要なのは、顎の位置。前拳の延長線上にあります。

2023-06-03 21:05:00

CHAMPION TRAINING FRENCH EXPRESSION THIERRY MASCI & YANN BAILLON

いつもありがとうございます!

 

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フランス式組手トレーニングが収録された、 とても古いDVDです。

指導するのはフランスナショナルチームのヘッドコーチのチェリーマーシー。

 

上半身を巧みに操り、相手の攻撃を避けるテクニックを紹介されています。

上段にワンツーが飛んできた場合、ダッキング・ウィービング・スウェイバックを使い避けています。

またバックステップしながら、パーリングなんかも。ボクシングテクニックですね。

パーリングは上手く相手の力を横に逃がしますので、連打をもらいにくい利点がありますね。

 

突きと蹴りのコンビネーションの紹介や、間合いを外してからの反撃方法なんかも指導されています。

間合いの外し方は、競技の達人でお馴染み月井 新先生のDVDで紹介されていたものと同じくIの組手からXの組手でした。

間を外して斜めからの攻撃です。

相手のワンツーを、2ステップで斜めに避ける方法は改めてDVDを観て勉強になりました。

相手の突き終わりのタイミングで、背面に中段蹴り・上段裏回しを決めています。

斜めからの攻撃良いですね!

 

 

若き日の荒賀選手や永木選手、志水選手(たぶん)等が参加されていました。