ブログ

2023-10-30 00:15:00

古川 哲也の形強化セミナー バランス・スピード・タイミングを極める! 1/5

こんにちは!

 

超久々の形ブログです。

ここ最近、道場稽古の様子や組手ブログが長いこと続いていましたが、特に意味はありません。

いったい何本DVD持ってるのか数えたこと無いので良く分かってませんが、ストックしてるブログも組手ばかりが控えています。

 

さて、本日ご紹介するDVDは現ナショナルチーム形コーチ 古川 哲也先生のセミナーの様子を収めたDVDです。

 

古川セーサンセミナー.jpeg

 

他流ですが、立ち方のコツや技を極める方法なんかは応用出来ることは数多くあると思っています。

キレや極めを上げる練習方法などを取り入れることで道場全体のレベルアップ、または自身の指導の幅を広げるつもりでいます。

古川先生のセミナーDVDは1本持っていますが、今回のはセーサンが収録されています。

糸東流にもあるセーサン 。

私も大好きな形のひとつです。

挙動に足刀蹴りがありとてもカッコ良い形です。

新しい形を勉強する時、とても嬉しそうな顔を見せてくれる道場生達。

暫く大会の無いオフシーズンに、最近始めた夜練習会でセーサン、クルルンファあたりを練習しようかと思っています。

 

 

1・セーサン の流れ

2・セーサン のポイント

 

 

【セーサンの流れ】

全空連第二指定形のセーサン。

同じ流派内であっても、所属する会派・指導する先生によって若干の違いは存在します。(どれも正解とされています)

ただし、指定形は違いがあってはいけません。

今回のセミナーは、全日本空手道連盟 剛柔流第二指定形セーサンですので唯一無二です。

決められたとおり打たなくてはいけません。

その辺の説明から入っています。

 

ざっと、指定形と自由形の違いを記載します。

同時にコツも説明されていますので備忘録を兼ねて挙動順に沿って書き記します。

 

1・諸手受け / 掌底当て

両手を使いますが、手だけでは打ちません。

姿勢を保ったまま、お腹・背中・脇腹を締めて、両方の手の間の位置で掌底当てを行います。

 

2・押え受け / 掌底当て

接近戦での技なので、肘を伸ばさず締めて掌底当てを行います(3連続)

「左・右・左の順に下から打ちながら押える」

 

3・掬い受け / 貫手

今ある位置から技をかけることが大事なので、あまり大きなモーションにならないように掬い受けを行います。

 

4・掛け受け / 3連突き

四股立ちとなり右・左・右の3連突きですが、指定形ではパン・パン・パンのリズムです。

パン・パパンではなく、加速していくイメージです。

 

5・裏打ち / 肘当て / 下段当て / 寸突き

指定形では引き手を取らず今の位置から技を出し、鉤突きのように身体から離してはいけません。

 

 

【セーサンのポイント】

1・諸手受けからの突き

指定形では水月を突きません。

「雁下」

乳首の真下にある急所を狙っています。

筋肉も贅肉も一番薄い部分だそうです。

突きの高さを間違ってしまうと減点の対象となりそうですね。

 

競技面におけるコツを説明されています。

突きを放った時の姿勢が、左右に傾いたり背中が曲がった状態で全力で突けば、突きの衝撃で自分の立ち方が崩れてしまいます。

三戦立ちで丹田を持ち上げる際、横から見て身体がくの字に曲がりがちですが、ここは注意が必要です。

「母指球」の真上に膝がくるイメージとのこと。

私が普段行っていた三戦立ちよりも安定感が増します。

これは収穫です。

まだ道場では三戦立ちは登場していませんので、しっかり自分の身体に落とし込んでおきたいと思います。

 

もうひとつ、突いた方の手が前方に伸び、反動で受けたままの手が縮んでしまいがちです。

背中を合わせて正しい位置で突くようにします。

ギリギリ可能な範囲で突き手側の腰を切り(肩は動かさず)、突いた瞬間に腰の切り替えしを使ってキレを上げたりも出来ますね。

 

部分練習をお勧めされています。

競技空手では突きのスナップを使いますが、『突き止め』で両方の肩が正しい位置に止まっているかを確認するようにします。

①バランス(姿勢・目付・コース・立ち方)とフォームをここまでの内容で整えます。

 

さらにスピードを加える説明に移ります。

②スピード(初速 → 中間の速さ → 最後の速さ)

 

突く瞬間の立ち上がり(初速)、最初に身体から拳が離れる瞬間。

1・ゆっくりスタートして突き終わりがビタっと止まる

2・初速が速くて突き終わりもビタっと止まる

 

初速が速い方がキレが上回りますので、意識するのは2番目の方です。

無意識に突いていては、キレが上がらないってことですね。

突き全体を通してのスピードばかりを意識していましたが、意識すべきは初速でした。

すぐにでも道場で取り入れるべき指導内容と言えます。

また、丹田を意識すると身体がくの字に折れやすいですが、姿勢をスッと真っ直ぐ伸ばすだけで突きのスピードが増します。

上半身は理解出来ますが、顎がほんの少しも落ちてはいけないのだそうです。

こんな細かいところ一つひとつを組み合わせて、スピードが強化されていくんですね。

意識して何本も何本も打たないとある程度のところで成長がとまってしまいそうです、、

指導者が正しく理解し、競技で勝つコツを指導し、生徒自身が反復練習を重ねないとダメなんだと思います。

顎なんてほんの僅かなことですが、癖を矯正するのは至難の業と言えます。

 

スピードとはなにも手技に限ったことではありません。

身体全体もスピード感が求められます。(前後左右に移動する速さの意味ではありません)

例えば左拳のスピードを上げるには左腰を引いた状態から戻して突くなり、緩んだ状態から突きの瞬間入れたりと方法がいくつかあります。

身体の部位で言えば、腰を切るスピード・軸足を締めるスピードのことを指しています。

なるほどと思える説明がコレ。

形競技で前3人の審判から見た場合、手技のスピードがある選手は「おっ!ええな」と思わすことが出来ますが、

後方から観る審判からは、腰や下半身を使っていない突きだとペラい手突きに感じてしまいます。

後ろから観ている審判の目にもスピードを感じさせるように、身体全体の動きを速くさせないといけませんね。

 

先述の内容はキレを上げる突き方でしたが、さらに極めを上げる方法も説明されています。

突きが極まった瞬間(腕が伸びた状態)三戦立ちを緩めないこと。

つまり母指球の上に膝が乗った状態を保つことでした。

 

母指球に乗せることは、今まで意識していなかったことでして時間を見つけては、三戦立ちからの突きを繰り返しています。

 

2・掬い受け / 貫手

とても細かいポイントです。

これまで意識してこなかった内容です。

右足を跳ねて掬い受けで前進する挙動ですが、掬い受けする瞬間、肩が強張り上体が後傾しがちです。

横からのアングルだととても良く分かりました。

ポイントは、重心を後ろへ戻さずに、前に崩して前に入るとのこと。

前足の抜きを柔らかく使うとスッと侵入するような入り方になる感じかな。

抜きがないと力感が残り、固い形になってしまい美しさが損なわれる印象を持ちます。

ほんの些細なことですが、印象がかなり異なります。

セミナーは、痒い所に手が届くのでとてもありがたいです。

「DVDで自分がしっかりインプットして道場生にアウトプットする」

これを普段の稽古で生徒の身体に馴染ませる。

この繰り返しで競技力を高めるしかなく、生徒以上に私が勉強しないといけません。

 

貫手では、親指を支点にして回るのか小指側を支点にして回るのか、超絶に細かい指導もされています。

要するに親指側から回すと、大きな回転軸となり攻撃をする時に時間をロスしてしまいます。

小指を支点にしてスッと貫手するのが正解でした。

形は奥が深すぎます。

知れば知るほど形の魅力にはまっていきます。

 

3・両引き手 / 足刀蹴り

これも知らない方法でした。

三戦立ちから足刀蹴りの挙動ですが、私はそのままの姿勢で蹴っていましたが、そうではありませんでした。

軸を左側に寄せ(左猫足立ちの姿勢)蹴ります。

更には抱え足をなるべく高く取り、蹴り足のコースを上げます。(相手の膝頭を蹴るイメージ)

また、引き足をしっかり取って転身に繋げます。

 

4・掬い受け / 掛け受け

手のコースに注意し、手・足の順に入ります。

腕は脇を締め半円を描くように動かし、掛け受けの腕は肘を伸ばさずに、手首・肘・肩をしっかり落とします。

最短距離で技を出す糸東流とは異なり、丸みを帯びた動きは剛柔流らしさが出ていると言えます。

 

5・掛け受け / 指挟み / 連突き

糸東ではない挙動です。

セーサンは接近戦を想定した形。

近距離で相手が突きを出した瞬間、左手で押さえたまま手首を捻ります。

なので動かす手は遠くに出さず、その位置から返します。

手首を返しながら、相手の喉を指挟みする挙動は一連の動きの中で行います。

1・左手首を返しながら

2・自分の身体も返しながら

3・右手が動きながら

4・指挟み

これを一連の動きの中で表現します。

 

相手の喉に指挟みをした後の連突きは、中段に打ち分けて技をハッキリとさせます。

 

6・四股立ち / 掛け受け / 3連突き

四股立ちは摺り足で入り、股関節をシッカリ折り込み姿勢を正して掛け受けします。

ここで興味深いアドバイスが。

四股立ちは膝を張るイメージですが、膝を張った状態で逆突きすると足が左右に振られやすい。

形競技でフラフラしてしまうと致命的ですが、安定感を保つ方法を指導されています。

前回のDVDでもあった『関節のロック』です。

両方の足のつけ根と足首の4か所を固めたまま突くとのこと。

膝は下半身の中心部分です。

いくら膝に意識を集中させていても、つけ根と足首が緩んでいてはドッシリしないって訳です。

 

この挙動、古川先生の意識では、四股立ちは前屈立ちのイメージで前足軸で立って極めると振られないとのこと。

前屈立ちで説明してもらえるとイメージ出来ました。

これは普段私が道場で指導している内容と同じでした。

『前足付け根』です。

 

7・足刀蹴り / 上げ突き

分解では相手の頭を掴んで上げ突きしています。

身体は開かないように注意し最後に上げ突きを行います。

ガマンしてガマンして半身から一気に真半身です。

 

8・裏打ち / 肘当て / 下段当て / 寸突き

顔面に裏打ちし、スナップで肘当てを出します。

肘で相手の鳩尾に追撃しています。

ここはメチャクチャ難しかった。

 

寸突きの練習方法も紹介されています。

平行立ちなどで、狭いスペースの中で握りながら突いて極める練習です。

正中線から体側までのスペースを突くのが寸突き。

拳2つ分程度でしょうか。

腰のスナップを使って極めるのですが、たったこのだけの距離なのでなかなかの難易度です。

鉤突きとは違いますので密着させなければいけないし、水月前に置いた手のひらを握りながら突いています。

握って突くんではなく、握りながら突きます。

ショートレンジで締める動作が多い形。

払った手をそのまま相手の背中に回し引き寄せています。

さらに四股立ちのまま、自分も寄せ足をしているので寸突きとなっています。

難しすぎて競技で敬遠される形と説明されています。

どうりで第二指定形では圧倒的にクルルンファを選択する選手が多いわけです。

自由形とは異なり指定形では勝手な解釈をして形を打ってはいけません。

教範とおり基本に忠実に打たなければ旗は上がらないからです。

どんな挙動なのか分解を理解したうえで練習に入らなければ勝てないと古川先生の説明を聞いていると強く感じました。

 

9・掛け受け / 両引き手 / 正面蹴り / 掬い流し受け(逆突き) / 回し受け

最後の挙動です。

掛け受けの手は、左手を引きながら右手を寄せて同じ高さになった時に引きます。

なんと正面蹴りは、蹴ったあと踵落としをしているとのこと。

競技の中で上手く魅せる方法は、蹴った瞬間に足首の力を抜くと、踵から降りやすくなり踵落としが極まりやすいようです。

真正面から見ると、

①上足底で蹴る

②足の裏全体が見える

③踵から着地する

抜きを使って滑らかに行います。

 

逆突きは、肩の高さよりも低くならないように注意し、回し受けは手と足を同時に引きながら軸移動し極めていきます。

 

 

四股立ちからの足刀蹴りの練習方法を最後に紹介されています。

片足を横に伸ばした屈伸運動のポーズを取り、畳んだ方の足に軸を寄せじっくり立ち上がり蹴る。

寄せた軸を正中線に戻しながら、また屈伸する練習方法でした。

前回のDVDでは、クルルンファの足刀蹴りの練習方法の紹介でした。(寝転んで自転車こぎするやつ)

クルルンファは猫足立ちからの蹴りですので比較的容易ですが、セーサンは四股立ちからの足刀蹴りが2回出てきます。

軸足の粘りをつけるための練習方法の紹介でした。

 

 

ホントそれ!

と思うことばかりの内容がこのセミナーDVDには詰まっています。

あとちょっと、、何かが足りない人にはお勧め出来るDVDです。

間違いなく練習の質が上がります。

2023-10-28 17:15:00

2023年10月28日 (土)道場稽古74

こんにちは!

 

本日は6年生が修学旅行から帰ってくることもありクラブ活動は15時まで。

9月に行われた審査会の免状が届きましたのでお渡ししました。

 

 

バンビクラス

0・早練

1・空手道礼法

2・体幹

3・固定式基本

4・ミット

 

モンキークラス

5・体幹

6・形

 

 

-バンビクラス-

【早練】

垂水区組早めに道場入りして形の練習です。

先週までは全体で進行していましたが、今日から一人ひとりに時間を取り細かい部分を練習しています。

ほとんどの生徒に共通するのは猫足立ち。

正しい猫足立ちのカタチについて説明しました。

打ち落とし・引き手・猫足立ち

この3つを同時にです。

身体がくの字に折れてはいけませんし、立ち方が浅いといけません。

最初の印象は旗判定における影響はデカいので、一発で深い猫足立ちが出来るよう家連繰り返してほしいと思います。

段々と上手く演武出来るようになってきています。

家で頑張ってるんだろうなと感じる生徒が居てます。

 

FFD97F36-0018-4FA8-BD21-A2A92C3B947C.jpeg EA72AFC8-5F97-4D0F-AA3E-C96FC1B28BB5.jpeg

 

上手くなりたければ自分が頑張るしかありません。

大会に挑戦すると決めた以上は、旗が一本でも自分に上がるように努力を怠らないようにね。

 

自分自身良く頑張ったと思えるくらい努力出来たら、今後の自信に繋がるはず。

 

 

【空手道礼法】

体験生が来てくださいましたので、

正座・座礼・立礼を先輩生徒たちと学びます。

入退室時の一礼等の礼儀作法は道場外でも役に立ちます。

空手道は武道ですので将来社会に出た時、必要とされるよう挨拶や言葉使い・礼儀作法は、技を教えるよりも先に指導することを心がけています。

正座は『左座右起』の順、万が一の時素早く立ち上がれるよう『跪座』の姿勢を取ります。

立礼にも角度があり、目付の位置にも決まりがあります。

(座る時・お辞儀をする瞬間にも敵に隙を見せてはいけません)

 

いろんな決まり事をスラスラ答えてくれるMちゃん。立派です。

まだ幼児なのにちゃんと覚えてくれていました。

指導が浸透してると思うとホントやりがいを感じます。

 

 

【体幹トレーニング】

プランク・バックプランク・V字プランクでした。

空手道は同じことをひたすら繰り返します。

また我慢の連続です。

 

573C940F-8629-432A-A6A2-12334827788B.jpeg 5F8657C1-CEED-4D9D-BCAE-74BC1768C253.jpeg

 

出来なかったことがいつの間にか出来るようになってきます。

しっかりした軸作りのため頑張っています。

継続は力なり!

これで39分経過です。

 

 

【固定式基本】

今日一番嬉しかったこと。

みんなの気合が過去最高にデカかった!

道場らしさ全開でした。

私はこの雰囲気はとても大好き。

上手いとか下手とかは、人がやることなので個人差があるのはしょうがないことです。

が、気合は別です。

上手い下手関係なくやる気は表現出来るはず。

今日のバンビたちは過去最高の気合を見せてくれました!

 

000D7226-119C-4DCC-B157-4628E30CB161.jpeg 8571CAB3-C6F3-4E29-94E9-950B9500825F.jpeg

 

さて内容の方は初歩の初歩。

拳の握り方から説明でした。

間違った拳の握り方していたら実際にミットを突いた時ケガしますので、今日教えた方法を忘れないでね。

握り方の次は立ち方。

しっかりお手本を見せてくれていました。

平行立ちとなり、引き手・突き・中段横受けの練習に入ります。

 

正しい引き手を取るには4つのことを守らなければいけません。

・脇を開かない

・手首を曲げない

・引き手の高さ(身体の柔らかい部分)

・引き手の深さ(お腹よりも引く)

 

突きの練習では、狙う場所について説明しました。

正中線且つ鳩尾(水月)の高さです。

左右どちらで突いても同じ位置を突くようにね。

 

中段(お腹)を守る受け技『中段横受け』も練習しました。

なんと!2人ともついてくるではありませんか!

これにはビックリしました。

他にも基立ちを取る方法を学び、左右の正面蹴りでした。

 

69E39B77-ACB9-403F-8640-5641CADB7058.jpeg 96AEB884-0781-4899-A2D8-5AD59D9CD359.jpeg E85C26F5-CA90-4D17-B7A5-816EDC650346.jpeg

 

 

道場中に元気な声が響いていましたね!

 

 

【ミット】

小休止中ビッグミットに興味を持つ生徒たち。

その流れで蹴りの練習に入りました。

オレンジ帯の先輩生徒にお手本を見せてもらいながら一列に並び、思いっきり蹴り!

左右足を替えながら何本蹴ったかな?

中段突きなんかも頑張りました。

 

 

今日はバンビちゃんたちのおかげで、とても活気のある練習会となりました!

 

 

(つづく)

 

 

-モンキークラス-

【体幹】

バンビと同じ、プランク・バックプランク・V字プランクでした。

キープする姿勢が良くなってきた感じがするかな。

 

71AD22F5-2C4E-4101-8280-727EA837EB5A.jpeg 595745A5-F22F-41FA-9F5E-BF1470478934.jpeg ED82C435-7279-4049-BECF-813B7DD1DFC3.jpeg

 

身体を支える筋肉がついてきたのでしょうか。

プランクでは無駄な力も入っておらず頭の先から足の先まで、1本の大木のようにスラっとした見事なプランクでした。

オッ!と思わせる体幹に変貌を遂げた3年生のK君。

166分経過です。

 

 

【形】

今日は2部生も稽古時間は1時間だけです。

やむを得ず基本を除き残り時間全てを形に費やしました。

垂水区に出場するバンビたちも合流して、各自フリーで形稽古!

 

自ら形が打てるだけのスペースをみつけ、思いおもいに形の練習です。

どの形を打っても良いし小休止(水分補給)も自由です。

自主性を促すために完全に生徒に任せてみました。

唯一のルールは『人の邪魔をしない』

貴重な練習時間を奪ってはいけません。

 

F4D48B5A-C901-47D3-8393-4DB733607D64.jpeg 8F8F571E-BB7A-458A-BC76-F707C2057911.jpeg D2234B84-9659-4119-9BF8-24304AB8E7C5.jpeg

 

俯瞰しましたが、一つひとつの技に力強さが足りません。

引き手の使い方と軸足を締める意識で形が打てないといけません。

覚えたばかりの平安三段を打つ生徒が多かったですが、肘受けくらいが初登場したくらいで出てくる技に大きな違いはありません。

それでも極めが足りないのは、それぞれの技にまだまだ基本稽古の数が足りないからだと思います。

垂水区出場組を中心に一人ひとり回って指導しています。

 

形競技は順番を間違ってしまうと勝てませんので、最低限スラスラ打てるようにしておいてください。

道場では、勝てる確率が少しでも上がるよう修正する場所でありたいと思います。

 

気になったことを記しておきます。

 

・一つひとつの技を極める(手技・引き手・軸足の締めのタイミングを合わす

・向いている方向におへそを向ける(腰を切る)

・軸足を締める

・片手で技を出さず引き手を取る

・踵が浮かない

・堂々と大きな形を打つ

・打ち急がず丁寧に打つ

・四股立ちの演武線は斜め45度

 

・なによりも気迫!

2023-10-26 18:50:00

必勝の空手 王者の組手トレーニング 【1・基礎訓練編】1/2

こんにちは!

 

全日本空手道連盟ナショナルチーム前監督、帝京大学空手道部師範 香川政夫先生率いる帝京大学空手道部の稽古を収録したDVDです。

門下生の中には残念ながらメダル獲得とはなりませんでしたが、植草 歩選手・宮原 美穂選手は東京オリンピック2020に出場しましたね。

同じくオリンピック出場した染谷 真由美選手のお姉さん香予選手、香川先生の息子さん幸允選手。

第45回 全日本空手道選手権大会で荒賀選手を破り優勝した渡邊 大輔選手等、錚々たる顔ぶれです。

 

7230285D-BC3F-4B9E-95FB-340B3547B852 (2).jpeg

 

普段行う基本稽古をVoL.1では2回に分けてシェアしたいと思います。

伝統空手特有のスピードと爆発力はチューブトレによって生み出されます。

組手が大好きな選手にはとても勉強になる内容だと思います。

 

 

1・基本動作

2・移動動作

 

 

基本動作

-立ち方と運足-

立ち方と運足の説明からですが、帝京大学で習う流派は松濤館流。

非常に細かいことですが、松濤館流の前屈立ちは糸東流よりも更に深い立ち方となります。

 

前屈立ちでは前足の体重をグッとかけて立ちます。

前足足首は開かず・膝もしっかり曲げる。

軸足のハムストリングスはしっかり張ることを意識して、腰に手を置き移動します。

 

次、前膝を深く曲げたまま大きく前に跳びこみながら移動基本しています。

ポイント1:後ろ足の曲げ伸ばし。

ポイント2:後ろ足も開かない。なるべく正面を向ける

 

3つ目はここからは組手構えでの送り足です。

いわゆるエビ構えです。(真身となり後ろ足つま先は正面向き)

後ろ足のバネを使います。

前足主導で大きく前に出て後ろ足はバネを使ってついてきます。(この時から組手構えです)

 

4つ目は2ステップ

後ろ足を前足付近にまで寄せ、前足を大きく前に跳ばします。

ポイント1:後ろ足は素早く半歩引き付ける

 

 

-手技の基本-

チューブトレーニングです。(各5本やってます)

テンションのかけ具合は、その人の力によって距離を調節する必要があります。

緩すぎても張り過ぎても練習になりませんので、現状の力に応じて少し負荷をかける位が良い

柱にチューブを結び、先程の立ち方となり前屈立ち / 中段逆突きです。

ポイント1:構え方は目一杯身体を開く → 腰・後ろ足の力を使う → 突きのスピード・威力に繋げる

 

次は、実際の中段逆突きの要領で前足を大きく踏み込み逆突きです。

 

今度は、組手の動きの中から中段逆突きです。

ポイント1:特に後ろ足のバネを意識します

 

 

チューブを持ち換えて刻み突きです。

①腰を落とし気味に構えその場で刻み突き

ポイント:腰と身体の回転で突き手の肩を押し出して突きます(縦拳で構え捻ってます)

 

②半歩出て刻み突き

ポイント:後ろ足のバネを使い前足をスライドさせてます

 

③追い突き

ポイント:チューブを持ち換え一歩前に出て追い突きです

 

④跳び込んで追い突き

ポイント:これも後ろ足のバネで強く跳び込みます

 

 

-足技の基本-

①正面蹴り

チューブを軸足に巻き前屈立ちから正面蹴りします。蹴った足は後ろに戻します。

ポイント1:チューブに負けて振り回されないよう前足にしっかり重心を乗せ蹴ります

ポイント2:蹴り足を前に放り投げるのではなく、しっかり抱え足を取ります

 

②蹴込み

ポイント1:足筋・腹筋の全てを締めて蹴ります

ポイント2:体幹を意識して蹴ります

 

③回し蹴り

ポイント:引き足を取りながら後ろに下ろします

 

④裏回し蹴り

ポイント:腰を内から外に持っていき蹴ります

 

⑤回転後ろ蹴り

ポイント:前足踵を回すとともに回転し蹴り足の踵で蹴ります

 

⑥踏み込み前蹴り

ポイント:1本目蹴ったあと後ろに戻し、2本目は蹴ったあと前に出ます

 

⑦踏み込み蹴込み

ポイント:②の蹴り方で挙動は⑥と同じです

 

⑧踏み込み回し蹴り

ポイント:③の蹴り方で挙動は⑥と同じです

 

 

【香川政夫師範インタビュー】

-チューブトレーニングとは-

 

手・足・腰につけますが、チューブトレの目的は下半身の土台作りです。

下半身がしっかりしていないと、強く・速く突けません。(蹴りも同様に)

また、一歩前に出る・後ろに下がるように体幹で移動する力の養成でもあります。

強い技を出すには、下半身の安定と体幹が必要ですのでチューブで鍛えます。

 

チューブトレーニングとは、チューブの弾性を利用して無駄な力を無くし、動きを修正する訓練です。

その結果、鋭くケガの無い動きと身体を獲得出来ます。

 

 

【移動動作】

①前屈立ち / 追いつき移動

チューブをお腹に巻き、前屈立ち / 追い突き での移動基本です。

突きながら往復しています。

ポイント1:前進する際、重心移動の前足の溜めにあります。

前膝は曲げたまま、後ろ足を前足横に並べ次に踏み込む足に一気に吐き出します。(軸足は締めながら伸ばします)

 

ポイント2:後ろ足踵は上げてしまうと力が逃げてしまうのでNGです。

パワーは足元から腰を経て、突きに繋がります。

踵を突けることで、前に進むパワーも拳に乗せることが出来ます。

 

下がる時も、前膝の曲げ・後ろ足の伸ばしを意識します。

下がっても力は "前" です。

 

香川先生は追い突きした拳に正面から腹をぶつけ、力が逃げていないか確認されています。

押されて潰れるよう稽古の意図を理解しているとは言えませんので道場で確認するには良い方法ですね。

 

②前屈立ち / 飛び込み追い突き移動

真身で組手構えを取ります。

目線を上下させずに飛び込みながら追い突きします。

ポイント1:軸足の踵は上げない

ポイント2:軸足つま先を広げ過ぎない

つま先がよこを向くと、身体も流れてしまい技に力が伝わりません。

なぜダメなのか明確に理解出来ました。

 

これも往復しますが、帰り道は向きを変えます。

前進する時は、後ろからチューブで引っ張られ負荷がかかりますが、帰り道は戻る力を利用します。

戻る時は、チューブに吸い寄せられますのでスピードが加わります。

ポイント:チューブの速さに負けない下半身を作る練習です。

飛び込んでも、ドッシリした下半身で立ち方が崩れないよう意識します。

良い練習だと思います。

 

③前屈立ち / 飛び込み逆突き

半歩飛び込みながら逆突きです。

これも往復します。

 

④前屈立ち / 飛び込み刻み突き・中段逆突き

半歩飛び込みながらワンツーです。

これも往復します。

 

⑤前屈立ち / 正面蹴り移動

左右正面蹴りを連続して行い前へ移動します。

帰り道がすごく難しいです。

蹴る瞬間チューブに引き寄せられるのでバランスが崩れてしまいます。

ポイント:チューブの引き寄せに負けない位、素早く蹴り・素早く戻すことです。

 

⑥前屈立ち / 正面蹴り追い突き移動

蹴った足を前に置き、追い突きします。

帰りも同様ですが、蹴りが入ると難易度が上がります。

チューブに負けてしまわないよう、身体の締めを意識しないといけません。

 

⑦前屈立ち / 回し蹴り移動

蹴る瞬間身体を捻り、蹴り足の着地と同時にもう一度反対に捻りなおします。

蹴りで力を溜め、戻す時に締め直すことが重要です。

 

 

チューブで負荷がかかっていますので下半身強化に繋がるメニューばかりです。

ゆり道場では10月に入り下半身強化に取り組んでいます。

形も組手も下半身の安定感は欠かせません。

チューブを使って、効率的に安定感とスピード強化を図りたいと思います。

2023-10-23 23:55:00

2023年10月23日 (月) 夜練6 @大池中学校

こんにちは!

 

文化祭シーズンともなると、どの学校も利用出来ない日が多く10月は2回だけでした。

個人的にはこの夜練、新鮮な感じがして毎回楽しみながらやってます。

仕事の都合やJRの遅れもあったりで、道場入りするのが毎回ギリギリでご迷惑ばかりかけていますが、

先に入室され準備を整えていただき感謝しています。

自宅からはやや離れていますが、大池中学校に限っては19時スタートなので個人的には助かっています。

(駐車場の前は金木犀の甘い花の香がしてリラックス効果抜群でした)

 

 

1・体幹

2・形

3・組手

 

 

【体幹】

ディスクを使った体幹トレーニングでした。

前回の夜練で初登場、先週土曜日にもやった片足立ちの逆突き!

じわーっと沈んでスパッと逆突きでキープ!

これが出来れば極めが強くなりますね!

 

23932835-E59F-44EB-ACF3-686A5B198FD4.jpeg

 

理想の形に向けて練習あるのみです。

夜練組、18分頑張ってます。

 

 

【形】

垂水区組と夜練組に分けて一人ずつ、稽古を観ました。

順番を失敗した。

 

FE4559F7-3BD1-4D15-A662-FC3DDB009ECE.jpeg 9C2B7B76-7904-4C10-A9B4-0D68A574974F.jpeg

 

20時あがりの生徒を先に観るべきだったな。

6人だったので一人10分マンツーマン。

ここまでは予定通りだったのに。

それでも各自異なる修正点は指導出来たかと思います。

 

C91C2A17-91CD-4486-899F-4A8544D8AFD7.jpeg DD9E1128-CDF8-47DA-B82D-037BF18D1CCD.jpeg

 

大事なのは無意識で形をなぞるのではなく、課題を克服する意識です。

おすすめの練習方法は、鏡の前で「ゆっくり形」を打つこと。

・今どこに軸が乗っているのか

・次の軸への乗せ方

・気づきにくい身体の癖(左右のバランスとか)

・身体の締め

・腰のキレ

 

一つひとつ課題修正する意識を持ち、ゆっくり形の練習してみてください。

身体の動かし方が掴めてきたら、小さく速く身体を操作出来るように部分練習に移ってほしいと思います。

 

一言でいえば、無意識で打っちゃダメってことです。

 

DBB709D7-93C4-4817-95A4-F2856B94445C.jpeg CCF85282-B565-403C-B97B-9B3504FBDB08.jpeg

 

個人的な感想ですが、形はマンツーマンに限ります。

短い時間でしたが6名とも今日のはじめと比べ上達して終わってます。

大人数ですと自分のことじゃないと思えば、注意力が散漫になりがちです。

(全てのアドバイスは自分に向けての言葉だと思って耳を傾けてほしい)

生徒の数が増えれば増えるほど陥りがちですが、今日のように短時間集中型ですので真剣に食らいついてきます。

 

良い練習が出来たと思っています。

今日の感覚が残っているうちに家連したり、忘れてへんうちに空手ノートつけてみたら良いと思います。

上達していけば、教える内容も変化していくんでね。

 

密度の濃い練習が出来たかな!

 

 

【組手】

いろいろと教えたいこと強化したいことがありますが、結局今日したことは組手の基本でした。

1時間3人でみっちり。

先日の神戸市大会を終え感じたこと。

いろんなことを駆け足で広く浅く進めすぎたことです。

 

構え方や一つひとつの技が完全に自分のものになるまで愚直に繰り返し行うべきでした。

新しいことを稽古で教わるのは楽しいことですが、勝ち負けのある試合の場で出せなければいけません。

 

寝てても技が出せるくらいに身体に染み込んでないとアカン。

びくともしない頑丈な下半身を作らんとアカン。

これが自分の感じたことでした。

 

7F8D04C7-6C6F-460C-BFB6-CAA3AE515EB2.jpeg

 

なので今日は、構え方と刻み突きだけで1時間みっちり!

なんで常に膝を曲げてなアカンのか、

なんで懐を大きく構えなアカンのか、

なんで肘を軽く曲げてなアカンのか、

なんで奥拳は胸の前に無いとアカンのか、

 

この「なんで」が分かれば生徒の動きが変わります。

私自身、指導していてもっともやりがいを感じる瞬間です。

生徒に理解してもらって動きが変わる瞬間に立ち会える。

これがあるから教えるのが好きなんでしょうね。

 

想像を遥かに上回るスピードでたくさんの生徒が集まってくれましたが、夜練は開設したてのあの頃を思い出させてくれます。

2023-10-21 22:48:00

2023年10月21日 (土)道場稽古73

こんにちは!

 

虹2.jpeg

 

稽古中とてもキレイな虹を発見!

途中手を止めてみんなで眺めてるとお天気雨も!

こんなにキレイな虹を見たのは何年振りやろうか。

 

 

 

バンビクラス

0・早練

1・ラダー

2・体幹

3・固定式基本

4・組手

 

モンキークラス

5・体幹

6・固定式基本

7・形

8・組手

9・居残り稽古

 

 

-バンビクラス-

【早練】

道場入りすると既に平安二段を自主練しているMちゃん!

大会に向けやる気マンマンです!

 

写真撮り損ねてましたが、平安二段を3人でゆっくり形!

立ち方の違いについて質問してみましたが、ちゃんと正解を答えてくれました。

課題は回った時のおへその向き。

動かす足の位置がとても大事です。

どこを向いても肩幅に立てるようにね。

上手く肩幅で立つコツを説明しました。

 

最後一人ずつ打ってみることに。

H君 とても大きな声も出ていました。

動きもキビキビしていて、これまでで一番しっかり打てていました。

家練してるのが観ていてすぐ分かりました。

私よりも早く道場入りして練習したりと各自、垂水区に向け努力を重ねています。

みんなこの調子で頑張れ!

 

 

【ラダートレーニング】

何やったかな?

 

バンビラダー.jpeg

 

・クイックラン

・グーパー

・ラテラル

・ジャンプ

・ニーホップ

 

ニーホップは幼児には早すぎたな。

ダッシュ系を多めに取り入れスピードを上げる方が先決でした。

 

 

【体幹トレーニング】

バランスディスクを使った体幹トレーニングでした。

まずは両足立ち!

 

バンビ体幹.jpeg

 

簡単そうに見えて実はそうじゃないバランスディスク。

夏に買ったディスクは、結構な柔らかさでまぁ難しいこと!

片足立ちを左右で行いトータル36分経過しました。

 

 

【固定式基本】

立ち方のおさらいからスタート。

・閉足立ち

・結び立ち

・平行立ち

・八字立ち

・ナイハンチ立ち

・四股立ち

みんなバッチリちゃんと覚えてますね。

先週から覚えだした、基立ちと前屈立ちも練習を始めています。

 

今日は全員で四股立ちとなり、突きをなんと100本!

 

バンビ四股立ち突き.jpeg

 

それだけでは終わりません。

前屈立ちを取り突きを上段突き / 中段逆突き!

これも100本です!

 

バンビ前屈立ち.jpeg

 

ここですごい粘りを見せてくれたのは最年少K君。

一向に前屈を緩めません。

全員で大きな気合いを入れやり切りました。

回数を重ねる度に成長しているバンビクラスの生徒たち。

メチャクチャ可愛いです。

ホントに。

それにしても良くやり切ったと思います。

 

 

【組手】

いつもは基本を長めに。

そのあと形の時間が続いていたし、とにかく今日は固定式基本を全員で乗り切ったこともあり、急遽組手をメニューに取り入れました。

 

まずは構え方から。

1・真横を向く

2・顔だけ正面に向ける

3・スタンスは軽い四股立ち

4・両膝は軽く曲げる

5・踵は少し浮かす

6・前拳はあごの高さ

7・奥拳は胸の前

 

構え方の次はフットワークでした。

大事なことは、とにかく4と6・7の構えを崩さないこと。

 

フットワークで動きを交えて刻み突き!

 

バンビ組手1.jpeg

 

前拳と前足を大きく相手に向かって飛ばします。

ポイントは

①突き

②前足の踏み込み

③気合

この3つを同時に出すこと。

 

もう少しだけ時間があったので、中段回し蹴り。

 

バンビ組手2.jpeg

 

後ろの足で蹴る技でした。

足を伸ばして蹴りますが大事なのは蹴ったあとの引き足を取ることです。

 

最後の最後で突きと蹴りのミット打ち込み!

元気にやり切りました!

 

 

(つづく)

 

 

-モンキークラス-

【体幹トレーニング】

バランスディスクで片足逆突き!

片足だけディスクに乗せて一度身体を沈めます。

バランスを整え、一気に上体を立て直すとともに逆突きしながら片足を持ち上げます。

なんと難しいこと!

 

モンキー体幹1.jpeg モンキー体幹2.jpeg

 

これを3分間。

突きの回数が多いのが良いわけではなく、バランスです。

どれだけ突きの瞬間バランスを維持出来るかが大事です。

 

ディスクが6つしかありませんので、交代で使いながらでした。

持ってない生徒はプランクで通算163分経過。

新しい体幹メニューでした。

同じことの繰り返し繰り返しが空手道ですが、鍛え方は飽きがこないよう変化は必要です。

いろいろ考えながらですが、有効な稽古を取り入れていこうと思います。

 

 

【固定式基本】

 

モンキー前屈立ち.jpeg

 

来年の大会シーズンに向け下半身強化に入っています。

稽古前に改めて生徒に伝えました。

しんどい稽古をグッと我慢して乗り切ること。

グッと我慢することで、精神力がつきます。

心と身体の両方を鍛えることが出来るのが空手道です。

 

しんどい時でも自分に負けて諦めないように。

粘り強い人になってほしいと心から願っています。

 

そんなお話を事前にしていたこともあってか、今日も最後まで頑張ってくれました。

 

今日は前屈立ちと四股立ちを交えた斜角突き。

何本やったでしょうか。

50本は超えていたかな。

前屈立ちと四股立ちの頭の高さは同じ。

途中つらくても膝を緩めてはいけません。

この練習の目的は腰の切り替えし。

キレが格段に上がります。

 

これだけでも足パンパンですが、先週の続き前屈立ちで上段突き / 中段逆突き

斜角突きで学んだ腰のキレで逆突きを極めます。

固定式で身体の使い方を覚え、実際に形に活かしていきます。

 

9人居てましたので一人10本ずつ数えながら。

最後10本追加して100本。

足を入れ替えて合計200本でした。

 

モンキー前屈立ち2.jpeg モンキー前屈立ち3.jpeg

 

垂水区に出場するバンビのH君も合流!

やり切りました。

 

しんどくなったところからがホントの稽古が始まると個人的には思っています。

ホントにしんどくなった時、もっと大きな声を出してみよう。そしたら案外乗り越えれるはずです。

やり切った達成感を味わってもらいたいと思います。

押忍の精神やで。

 

 

【形】

平安形を挙動ごとに。

前回よりも指導するポイントを増やして進めました。

意識すべきは糸東流らしく手技のスピードと下半身のキレです。

 

平安二段.jpeg

 

もうひとつ。

形は上半身で打つとペラい技になってしまいます。

下半身主導で打たないといけません。

何度も何度も繰り返し指導しているうちに意味を理解しだしています。

 

初段・二段・五段のあと四段に時間を多く割き、先週に引き続き三段でした。

 

平安三段2.jpeg 平安三段1.jpeg

 

覚えるの早いな。

2回しか教えてないのにな。

 

挙動がバッチリ頭の中に入っている形は、固定式基本で練習していることを形で表現するようにね。

練習を練習だけで終わらせないように。

技のスピードやキレを実際の形で活かす意識を持って練習してみてね。

いつになるかは人それぞれですが、形はどこかのタイミングで私の基から離れて一人で稽古していく時間がやってきます。(別に教えないわけじゃないよ)

指定形・自由形はもちろん指導します。

指導を受けた形を自分の形にしていく作業は各自、考えながらやっていくよって意味のことね。

技の緩急やリズムなんかは自分で研究していってほしいってこと。

自分の形を探す作業がまた違った意味で楽しさがあると思います。

打って打って打ちまくって、自分の形を磨いていってほしいと思います。

 

あるべき姿は、道場のいたるところで自主練してる状態。

自分の好きな自由形をひたすら打って、仲間と互いに教え合い道場のレベルを高めていってほしいと思います。

 

 

【組手】

今日は2つメニューを用意してきました。

・反応

・かえし技

 

反応はブザーに合わせて自分の技を出す練習です。

 

反応1.jpeg 反応2.jpeg

 

とにかく反応が大事。鳴った瞬間です。

フットワークを取りながら、手や足を使ってプレッシャーをかけます。

当然前に相手を想定しながら、片足のフェイントや両足も交えます。

以前教えたスイッチすることも有効ですね。

 

思ったように動いて構いませんが、守らないといけない条件が2つ。

1・膝の溜め

2・構えは崩さない

 

膝の溜めが無い状態(足ピンピン)だと技に入る瞬間、一回沈んでからじゃないと技が出せないから。

この時点で後れを取ります。

 

構えが下がっていると、最短距離で技が出せません。

差し合いになったら、これも相手に後れを取ります。

 

この2つに意識を置き、ブザーに合わせ技を出しました。

単発だけでなく、

・ワンツー

・突き蹴りのコンビネーション

・3連打

反応して技を出す練習でした。

 

次はペア練。

台が左右どちらかに手を差し出し、そこめがけて突きを出す練習です。

互いに真身となった状態です。

 

反応3.jpeg

 

出す技は刻み突きと逆上だけに絞りました。

これも瞬間・瞬間に反応する練習メニューです。

反射神経が必要ですね。

ラダーで神経系入れてますので、まあまあ出来てたかな。

グルグルペアを替え反応の練習でした。

 

カタチになるまで暫く続けていた方が良いかな。

なんせ反応が鈍いと組手は勝てない競技ですので。

 

 

最後は初めての練習メニュー。

『さばき』

 

さばきお手本.jpeg

 

いわるゆ「後の先」

後の先とは、相手が先に攻撃を仕掛けてきますが、自分の技を先に極めることを指します。

 

初めてなので、ペアで向かい合って1・2・3と挙動を分けて進めました。

1で後ろ足と前拳

2で返し

3で残心

 

まずはカタチ作りからでした。

 

かえし1.jpeg かえし2.jpeg

 

何度も何度も繰り返して身体で覚えてから、また新しい技に入ろうと思います。

制約が多い形と比べて格段に自由度が増す組手はやってて楽しいですね!

みんな良い顔してました。

 

 

【居残り稽古】

今日はたくさん残ってくれました。

形3人・組手2人

 

一人ずつ平安五段をチェック。

Kちゃんに、交差受けいつも違う方法を伝えてみました。

どっちが良いかは自分で決めてね。

交差立ち / 交差受け の挙動。

ここのタイミングの合わせ方を練習しました。

自主練で自分の身体に染み込ませておいてください。

 

K君は腰の切り替えしです。

斜角突きの要領で腰を切る方法を指導しています。

基立ちで試してみたところ、しっくりきたようです。

形は腰の切り替えしが重要です。

自主練でぜひ頑張ってみてほしいと思います。

 

Yちゃん

踵の使い方と立ち方のメリハリをつけること。

それと挙動と挙動の間は、立ち方に無い立ち方を取ります。

(なんのこっちゃ)

これも腰の切り替えしに共通することですので、次の形稽古の時詳しく説明したいと思います。

 

組手はミット。

S君とR君でした。

待ってる間にさばきの練習をしといてもらい、順番にミット!

中段回し蹴りと刻み蹴りでした。

 

回し蹴りは、軸足踵をクルッとまわすこと。

刻み蹴りは、寄せ足は半歩だけ。寄せた瞬間前足は抱え込みます。

2挙動で蹴れるようにしよう。

 

1・後ろ足を寄せる

2・前足の膝を抱え込む

3・前足で蹴る

ではありません。

 

1-1・後ろ足を寄せる(半歩)

1-2・寄せた瞬間片足立ち

2 ・前足で蹴る

これね。

 

ラダーでやってるニーホップが出来れば

なんとっ!

1挙動で蹴れます!

 

 

※お知らせが2つ

冬時間?により来年3月頃まで稽古は16時で退室となりました。

バンビ :13:00 ~ 14:00

モンキー:14:00 ~ 15:50

暖かくなるまで居残り稽古はお休みすることとしますが、バンビの時間帯に入室して自主練してもらっても構いません。

 

最後の最後に校長先生とお話する機会がありました。

夏のパトロールの際に打診した平日夜の開放の件、学校側も利用出来るよう神戸市と連携取りながら実現に向けて動いていただいています。

まだどうなるか決まった訳じゃありませんが、希望の光が差し込みました!

 

 

ゆり空手は思いやりを持って温かく見守ってくださる保護者の方や、施設開放の方・校長先生と様々な人の協力によって成り立っていると改めて感じています。

感謝しかありません。

トップへ戻る