ブログ
2022年3月26日 (土)ゆり道場始動!
こんにちは!
本日は記念すべき、ゆり道場の道場開きです。
ずっと3月26日にこだわって準備を進め、とうとう当日を迎えました。
これから手伝ってくれる娘と写真撮影です。無理を言ってなんとか時間を調整し部活帰りに立ち寄ってくれました。
どうしても、今日3人で写真を撮りたかったので。
前回の稽古で一人も名前を覚えられない失態を犯した反省から、今日は名札を用意いたしました。
これで、稽古中みんなの名前を呼ぶことが出来ます。
また事前に顔出しの許可を得ることが出来ましたので、細心の注意を払いながら稽古風景をアップしていけたらと思います。
ご理解いただきありがとうございます。
前回の稽古から、引き続き参加してくれたちびっ子が5人!新たに来てくれたお友達が1人!
ほんとに嬉しかったし、みんなの笑顔を見てると、こっちが癒されます。感謝しかありません。
今日、最初にびっくりしたのが道場の出入りで、きちっと立ち止まって一礼が出来てたこと!
ちゃんと覚えてくれてるんですね。
回を増すごとに、ひとつずつ礼儀作法を伝えていきたいと思います。
では、本日のメニューを振り返ります。
道場をグルグルとランニングし動的ストレッチです。ランジや足上げで股関節の可動域を意識しながら身体を温めたあと、みんなで円になってストレッチです。
ケガは一番気をつけないといけないので、しっかり伸ばします。
ストレッチが済んだところで、横一列に並んでカエル飛びジャンプ!
ただ飛ぶだけじゃなく、なんの為にジャンプしてるか軽く触れると、飛び方が変わりました。これは前回のラダーでも感じた出来事です。
ちょっとした声かけひとつで動き方に変化が見られます。言葉の力をもっと磨かなくてはいけないと改めて思いました。
小休止を挟んで、次はラダーです。遊びの要素を加えるとスポンジのように吸収しますね子供は。
前回初めてのラダーでぎこちない動きだったのが、みるみるスピードが増していきレパートリーが増えていきます。
まだ出来ないかなと思いつつも、シャッフルを教えてみたら出来そうな勢いではありませんか!
足の運び方にリズム感がつくと、空手に限らず別のスポーツにも役立ちますしウォーミングアップに最適です。
今日のラダーは、クイックラン・スラローム・グーパー・スタックアウト・ラテラル・シャッフルでした。
次は、マーカーを使って反射神経を高めます。
これも前回と同様です。指示された色タッチは反応速度が上がっています。反対色になると、まだまだ頭が混乱するので面白いですね。
十分に脳神経を刺激したあとは、実際の空手の要素に入ります。
新たに覚えた動作は【立ち方】です。
閉足立ち・結び立ち・平行立ち・八字立ち・ナイハンチ・四股立ち
これらの立ち方はこれからもずっと出てきます。
一通り、立ち方の説明を終えたあとは、突きです。狙うコースの説明と人体の急所について触れました。
突きのあとは、正面蹴りです。動作を4分割して説明しました。
サッカーのシュートではなく空手の蹴りになるよう、何度も繰り返し練習が必要です。
基本を終えた後、お待ちかねのミットです。
思いっきり突いて蹴って、最後まで頑張りました。
来週4月2日は10時~12時まで通常稽古。早速5人参加連絡を頂きました。
通常稽古終了後、12時~13時の1時間は未就学児向けの運動を行います。
ゆるーくやろうと思います。
2022年3月26日 (土)ゆり道場始動のお知らせ!
こんにちは!
3月26日(土)に、ゆり道場は初日を迎えます。
当日は、一粒万倍日・天赦日・寅の日が重なった新しいスタートを切るには最適な日です。
今から2年前に道場開設を志し、この半年間に至っては指導員資格の取得やホームページ立ち上げ・チラシ作成・ブログの更新等、準備に準備を重ねて来ました。
途中大きなアクシデントもありましたが、いろいろな方のお力添えもあり、ようやくこの日を迎えます。
12日の自主稽古ではチラシをご覧になられた近隣の方に多数お越しいただき予想を遥かに上回るちびっ子たちが駆けつけてくれました!
娘が空手を習い始めたのは、1年生と年中さんになったばかりの春でした。
集まってくれたちびっ子たちを見ていたら、当時の娘の姿とダブって見えてしまいました。
当時の写真を貼り付けます。
オレンジ帯の写真は7才と5才の頃、寒稽古の写真は9才と7才の頃です。
そんな娘も大きく成長し高校生となった今では、ゆり道場で私をサポートしてくれています。
(部活動や将来に向けての勉強もあり、毎回来れるとは限りませんが)
3才、4才位のお子さんにとって、良いお姉ちゃん先生になってくれますので何も心配せず、またお越しください。
今は先生の手を放すことが出来なくても、手取り足取り教わった体験を通して今度は自分が成長した時、きっと自分よりも下の子に同じように接していることでしょう。
これこそが、私の理想とする道場のあるべき姿です。
ゆり道場では空手道を通じ、心と体を鍛えます。
武道ですので、礼節にたくさんの時間をかけます。
元気の良い挨拶、ハキハキとした返事、お話を聞く時の態度等が当たり前のように出来る生徒に育て、地域社会に貢献いたします。
ありがたいことに、入会のお話をいただいた方も数名いらっしゃいます。本当にありがたい限りです。
4月いっぱいは、入会の有無に関わらず会費無料で体験会を継続いたしますが、諸般の事情により、5月以降は別場所で現在調整中です。
見学・体験会を通じ、私とお子さんとの相性、練習中の雰囲気をじっくりと観察していただき、場合によっては他道場と比べてみても良いかも知れません。
お子さんの性格や指導の熱量を基に、道場選びをご家族でご検討されてみてはいかがでしょうか。
その上でゆり道場に、ご縁がありましたら真心を込めて指導させて頂きます。
ここでひとつ私なりに考えた、ゆり道場の利点を述べてみたいと思います。
新規道場開設につき、全てが始めてにあります。
人見知りなお子様でも、他のお子さんとスタートラインが同じなら飛び込み易い環境と言えるのではないでしょうか。
※インフォメーションも更新していますので、ご覧下さいませ。
競技の達人3 蹴り編①「広角蹴法・基本編」
こんにちは!
競技の達人Vol.3 蹴り編①「広角蹴法・基本編」
月井先生は、アジアやアフリカでナショナルチームを歴任。競技に勝つ為の理論を、単純明快に実践へと転化し競技力向上を証明されています。
蹴りは、股関節をほぐして体と連動させる必要があります。
・歩きながら、片足を頭の上まで振り上げる。
・歩きながら、回し蹴りを行う感じで、足を掻い込む。(体の横に小さく)
・歩きながら、足を掻い込み内側から大きく稼働させる(回し蹴りと逆の軌道)
・歩きながら、膝を胸まで掻い込み、前方へ大きく放り投げる
・歩きながら、足を振り子のように放り投げ、膝頭を胸まで引き付ける
・歩きながら、膝頭を片足ずつ前・横と掻い込みと同時に軸足をスライド
・歩きながら、回し蹴りと後ろ回し蹴りを連続して行う(膝を抱え込む)
・歩きながら、回し蹴りのあと、一回転して同じ足で再び回し蹴り(テコンドーでよく見ます)
・横向きに立ち、両腕は前後水平に伸ばし足を横に掻い込んだ勢いで軸足をスライド(掻い込んだ時に脛が前方)
・横向きに立ち、前足を前方に出し、連続して蹴りをだしながら軸足をスライド(蹴りながら進む)
・横向きに立ち、一回転しながら後ろ回し蹴りを連続して行う
これだけのメニューを定期的に行えば柔軟性とバランス感覚、そこから導き出される身体の連動性、最大伸縮が期待できます。
準備運動として取り入れるとより効果的ですね。
広角蹴法とは、「蹴りの動作に入ったあと、あらゆる方向に蹴る事が出来る蹴り方」です。
この蹴り方を身に着けると、相手を「点」ではなく「線」で捉えることが出来ます。
相手が移動したり、ブロックしたとしても瞬時に対応できるようになります。
広角蹴法の重要な要素として、「膝の掻い込み」が挙げられます。
鼠径部を開くのではなく、足の付け根を思い切りたたむように掻い込みます。
掻い込み方も3種類あります。
①脛を縦に掻い込む
②脛を水平に掻い込む
③脛を斜めに掻い込む
ポイント
①膝頭を顎の高さまで垂直に掻い込む(掻い込み時、体を硬直させない)
②足の付け根が伸び切らない(膝関節と股関節を縮める)
利点
①脛で相手の上段と中段の攻撃をブロック出来る
②脛で相手の中段の攻撃をブロック出来る
練習方法の紹介です。
①ペアとなり、前手を握りあいます。
奥手を顔の前に置き、交互に上段蹴りを出し合います。その際、体を傾けず軸を保つ事がポイントです。
手を握りあえる位の至近距離なので、しっかり掻い込まないと蹴れませんね。
(応用で裏回し蹴りも出来ますね)
②外にステップして蹴る
互いに向かいあい、相手が軽く突いてきた手を外側にステップして掴み、回し蹴りや裏回し蹴りを行う。(追い突き)
慣れてくれば、中段、裏回しと足を下ろさずコンビネーションで極めたいところですね。
③手を握りあい片方が自由に蹴る
互いに向かいあい、手を握った状態で片方が自由に蹴り技を出します。リズム感が養われますね。
3人1組練習
3メートル間隔を空け左右にサイドステップしながら、回し蹴りを行います。
裏回し蹴りや刻み蹴りで応用も出来ますね。左右両方の足で蹴る練習になります。
なかでも面白い蹴りがこれです。
振り子のように足を放りだし、胸まで掻い込み回し蹴りを行います。
タイミングをずらす蹴りです。相手が対応した後、飛んでくる時間差の蹴りです。
膝の掻い込みにより、自分の中段を防御出来るのでカウンターをもらいにくいですね。
これは収穫でした。
もうひとつ、
通常蹴りは軸足を回して蹴りますが、これを90度・180度・軸足スライドの3段階で蹴る練習をします。
90度は、相手の突きも届く間合い
180度は、自分の蹴りの間合い
軸足スライドは、お互いに取って安全な間合い
蹴りが届きそうもない、安全な間合いから軸足スライドで蹴ると届きます。
意表を突いた有効なテクニックですね。
さらにさらに、スピアキック。
受けて側が顔の前に両手を立てます。攻め手側は、正面蹴りの軌道を保ち、蹴る瞬間に回し蹴り(裏回し蹴り)の軌道に変化させます。
これも、軸足の角度ひとつで間合いも変化さすことが出来ます。
イメージは刺す回し蹴り。
後ろ足を相手の外に送り出し、体側線の外からまっすぐに蹴ります。
組手競技は相手が予想出来ない(嫌がる)事をすることで、自分のペースやリズムを掴む事が出来ます。
自分の蹴り技にこれらの技術をプラスアルファする事で、勝率が増すのではないでしょうか。
蹴りは円運動では無く、直線的に蹴りモーションを消します。
一言で表すと、回さない回し蹴りですね。
競技の達人2 ステップワークスとスウィッチ練習編「Iの組手からXの組手へ」
こんにちは!
競技の達人Vol.2 ステップワークスとスウィッチ練習編「Iの組手からXの組手へ」
ステップとスイッチの練習です。
ステップは膝から下を振り子のように動かし前進・後退します。
号令が鳴るとともに、スイッチも織り交ぜ「利き構え」「逆構え」どちらにも対応していきます。
上手く脱力状態になれていれば、前進する際、つま先は膝よりも前に、後退する時は、つま先は膝よりも後ろ側に着地します。
ポイントは床を蹴ってスイッチするのではなく、膝の抜きで行います。
次に、腰を切ってスイッチすると回転方向に力が働き、その時脱力していれば反発するので、その力を利用して逆突きを入れます。
決して腕の力で突かないようにします。
また蹴りへのコンビネーションとしては中段突きの後、引く力を利用して前足で刻み蹴りへ繋げる事も可能です。
ポイントは引手を取った時、軸足に体重を乗せる事です。そうすれば前足がフリーの状態になります。
応用練習1の紹介では、
1つ目の合図:横方向にスイッチ→前進して逆突き
2つ目の合図:逆方向にスイッチ→後退して刻み蹴り
これを箱型に移動を繰り替えしながら練習します。
応用練習2の紹介では、
相手が攻めて来たことを想定して斜め45度(菱型)に間合いを切ります。
1つ目の合図:後ろ斜め45度にスイッチ→後退して刻み蹴り
2つ目の合図:逆方向の後ろ斜め45度にスイッチ→後退して刻み蹴り
3つ目の合図:斜め前45度方向にスイッチ→前進して逆突き
4つ目の合図:逆方向の前斜め45度にスイッチ→前進して逆突き
直線的なIの組手から、上手く間合いを切り攻撃するXの組手です。練習のレパートリーとして面白いと感じました。
キーワードは斜め45度にスイッチです。
ペア練習による斜角スイッチを体に染みこませれば、試合中イニシアチブを握れるのではないでしょうか。
スイッチワークで重要なことは、アウト(外側)のポジショニングです。外側から繰り出す技を身につければ攻撃に幅を持たす事が出来ます。
従来のIの組手では、相手の技と正面衝突する可能性が生じますが、
競技で勝つ為のXの組手では、正中線を外す事が可能です。
理にかなっているのではないでしょうか。
競技の達人1 基本編「脱力とシンクロニゼーション」
こんにちは!
競技の達人のご紹介です。
月井 新先生の組手競技力向上のDVDです。
競技の達人Vol.1 基本編「脱力とシンクロニゼーション」
1巻では月井理論の基礎となる脱力とシンクロニゼーションを中心とした練習メニューを紹介されています。
パワーとスピードを重視した空手では、国際大会において海外の強豪選手に勝てなくなる時代が来ると感じ
空手道の基本を根本から見つめ直し2つの法則を立てられました。
・膝の抜きによる瞬間脱力
・脱力によって可能となる重心の移動
この二つの観点から1巻は構成されています。
脱力による空手を構築出来れば負けない空手が実現できると語られています。
練習では、膝を瞬間的に脱力すると骨盤が前方向にスライドします。落下により、前に出る力を利用して前屈立ちの追い突きを行います。
決して筋力で行うのではなく、脱力した力(前に出る推進力)を利用して極めます。この理屈は移動基本でも当てはまりますね。
大臀筋とハムストリングスの中間部を意識して締めると、後ろ膝が自然に伸びて極めが強くなるようです。
これは知りませんでした。
横移動突きでは、左右片方の膝を横に脱力し反対の足を引き付けて移動します。スキーの「ターン」をする感じですね。
なじみの無い練習方法でしたが、膝の脱力と重心移動を使う事で極めが強くなるトレーニングでした。
次に「斜角突き」斜め45度方向に骨盤をぶつける感覚で突きを出します。腰を回して突くと脇が空き、突きの軌道がカーブを描いてしまいます。
DVDではペアで向かいあい、フルスピードで突きを出していました。
同じ理屈で「斜角回し蹴り」もありました。ペア練習する事で体が流れる事を防止でき軸をまっすぐに保つ練習に繋がります。
かなりレベルが高い練習でしたが。
次に、「シンクロニゼーション」。シンクロをテーマに相手に合わせて技を出す練習方法です。
逆突きや刻み突きの相打ち、ワンツーに合わせる逆突きで反応力を高めます。
注意点が2つあります。
①ゆっくりとしたペースで決して全力は出さない。
②動作を止めない。
ペアとなり、攻め手と受け手、事前に出す技を決めておきます。
攻め手は、フェイントを織り交ぜながら自分のタイミングで技を出します。
受け手は、必ず相打ちのタイミングで同じ技を返します。
応用練習では、攻め手がワンツー・受け手はワンとツーの間を狙ってカウンターを取ります。
こうやってカウンターのタイミングを計るんですね。久々に観ましたが勉強になります。
反応を高める練習方法では、攻め手が前後左右に動き、またフェイントを混ぜながら一瞬胸を開きます。その瞬間受け手は技を仕掛けます。
これも良い練習方法ですね。反応力が劣るとなかなかポイントを奪えませんので必要な練習と言えます。
お手本は、現フィリピンナショナルチーム所属の月井 隼南選手でした。