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【全日本空手道連盟】基本形 教範
こんにちは!
小学生の大会では学年にもよりますが、1、2回戦あたりでは、まず流派の基本形を打ちます。決勝コートで指定形を打ちたければ、基本形を磨きあげ勝ち進まなければいけません。
もっと言えば試合に勝ちたければ、この教範のとおり正しく打つ必要があります。
基本形教範を持参し昨年秋5日間に渡り、京都で流派ごとの勉強会に参加してきました。
当然、糸東流(基本形2)は分かりますが、初めての他流派でした。
初日は空手道の基礎講座。講師は松濤館流の津山 捷泰先生で対象者に合わせた指導方法の講義でした。「よく見る・よく聞く・よく考える」生徒に育てなさいといったお話でした。
午後からは、松濤館流の固定式基本とジオンをひたすら繰り返しました。前屈立ちが糸東よりも更に深く一発で筋肉痛に、、
筋肉痛の残る2日目は、糸東流で講師は長友 憲一郎先生。競技空手について説明していただきました。WKF主導でルール整備や、煌びやかな大会演出等どんどん進化しているが、日本から講師を派遣してもらってまで、吸収したい事がひとつあると。それは【分解】です。競技空手ではフィジカルで勝る海外選手ですが、どうしても分解の理解は日本に敵わないようです。
午後からは、平安二段と五段をがっつりと。また全空連では、360°VIEWの糸東版を制作中とのこと。(剛柔はありますね)
3日目は松濤館流で講師は阪梨 學先生。空手道教範に沿って、安全指導と救急処置法についてRICE処置法を教えていただきました。
R:Rest(安静)
I:Icing(冷却)
C : Compression(圧迫)
E:Elevation(拳上)
生徒にもしもの時があれば、慌てず騒がずRICE処置を施さなければいけません。
午後からは組手審判講習です。C1,C2あらゆる反則のオンパレードで、皆でワイワイと審判ジェスチャーゲームでした。
4日目は和道流 古川隆一先生。念願の和道流です。兵庫県では和道流が少ない印象を受けます。残念ながら、大会で和道の選手を見た記憶がありません、、
なので超楽しみにしていました。
古川先生は糸東出身で物腰の柔らかいお人で、和道独特の受け方の説明をたくさん教えていただきました。肘支え受けは、糸東は右肘に左手小指を沿えますが、和道ではくっつけません。その意味を実演を交えて教えていただきました。
最終日は、剛柔流 荒賀正孝先生。 ご存じオリンピック組手 銅メダルの荒賀選手のお父さんです。
午前中の座学では、歳を取っても出来る空手道に有効な基礎体力トレーニング方法の紹介と、組手審判での体験談を聞かせていただきました。
午後からは、剛柔流(基本形1)の撃砕を学びました。糸東の基本形には無い回し受けや円運動による粘りのある受け方を教わりました。また運足が防御と攻撃で異なることも初めて知りました。
沢山の学びを得た基本形講習会でした。
正しい形の知識を付けることもさることながら、これから指導者の道を志す方は、空手道コーチ1の受講をお勧めいたします。
SAQ トレーニング -Speed & Agility-
こんにちは!
SAQトレーニング -Speed & Agility-
SAQトレーニングとは、スポーツの動き作りを追求し遊びの要素が多分に含まれた基礎トレーニングの集合体を指します。
ジュニアの発育、発達期やスピードUPが必要なスポーツに動ける体作りを目指す上で不可欠な要素です。
(大半が2人1組で行われます)
本日は、
S:スピード
A:アジリティ
を上げるトレーニング方法について。
Speed「スピード」とは重心移動の速さです。
ワンダッシュトレーニング
2人1組となり、ボールを地面に落とすタイミングに反応して素早いダッシュでワンバウンドでキャッチします。
単なるダッシュの繰り返しより、目による反応が含まれる為スタート能力の向上にプラスとなります。
組手競技では、飛び込みの速さに繋がりますね。
ミニハードルステップ 90°ターン
ハードル間をラテラルステップで横移動し縦方向転換する事でスタートする爆発力を上げます。
組手競技では、軸足で地面をける力や踏ん張る力が向上しそうですね。
バイパースタート
空手稽古でおなじみ、「チューブ」です。動作に負荷をかけスタート時の爆発力をあげます。
組手競技では、飛び込みの速さが上がりますね。
メディシンボールスロー
重さのあるボールを投げる事で体幹部の基礎的パワーの向上を図ります。パワーは力とスピードのかけ合わせです。
組手競技では、重心の乗った突きが突けそうですね。
ヘビージャンプロープ
ボクサーのトレーニングで良く出てきますね。心肺機能を中心としたコンディショニングを高めるトレーニング。ベアリング付きなので持続運動に適しています。
EVERLAST製のレザーウェイトジャンプロープを持っていますが、重くて1分も飛べばヘロヘロです。
組手競技では、メンホーによる呼吸の乱れが軽減されることでしょう。
Agility「アジリティ」とは敏捷性を指します。
片足バランス
方向の際に求められる能力は片足のバランス力です。眼を閉じたり、膝を曲げたりした方法で敏捷性に結び付くトレーニングにします。
膝を曲げる角度は、クォーター(1/4)・ハーフ(1/2)・パラレル(膝が地面と平行)です。
組手競技では、自分の身体をコントロール出来そうですね。
バランスディスク
重心が取りにくい状態でバランス作りをする事で大変効果的です。
組手競技では、激しい攻防の中でもバランスを崩す事なく試合運びが出来そうですね。
ボールアジリティ サイドステップ
2つのボールを使って、2人1組で左右方向にパス & キャッチします。軽やかなステップワークとボールコントロールの強化を図ります。
組手競技では、フットワークにリズム感が磨かれるとともに動いたものを捉える感覚が身につきます。手と眼のコーディネーショントレーニングですね。
シャトルラン
決められたステップを刻みながら横方向転換します。
組手競技では、アウトエッジを利かした攻撃の入りに有効ですね。
ラインアジリティ ダッシュ&バック
決められたラインを使って様々なステップワークで往復したりジグザグ走行します。ただターンするだけでは無くいろんなステップをまぜ合わせる事で、
速い動作や複雑な動きを学習します。
組手競技では、コーナー際の攻防で相手の虚を突く動作に繋がりそうですね。
クレイジーボール
多面体をした形状のクレイジーボールを使って、予測できない変化に対応するトレーニングです。フットワークを軽くボールの動きに集中します。手を伸ばしてキャッチできるようになれば、次は身体を運んでキャッチできるようにします。
組手競技では、相手の攻撃に無意識に反応出来るようになるのかな。
いろいろとアジリティを強化する勉強をしていますが、小さい頃の遊びの中で自然と経験した事ばかりに思えてなりません。
難しく考えないで、子供は子供らしく鬼ごっこして走り回ってればOK!って感じがしますね。
松久 功チャンピオンセミナー 「突き」
こんにちは!
松久 功チャンピオンセミナー
-あと少し、もう少しが実現する!全ての可能性が叶う心技体の作り方- 「突き編」
拳をグッと握ったままだと力みが生じ突きのスピードは遅くなります。
なので握りを軽くするだけでもスピードは上がります。
この辺りの事はたいていの場合、試合や稽古を重ねる中で自然と気づいていく事だと思います。
更に突きのスピードを上げる方法として、「薬指を走らせる」突きを説明されています。
肘を開かず、瞬間的に捻りながら薬指を走らすと肩甲骨が連動するので、しなやかで長い突きが出せるという訳です。
次に相手にバレない突き方の説明です。
突く時に自分の癖が無いかをチェックです。
「何か来るっ!」と相手が察知するとカウンターを合わされたり、距離を取られてしまい自分の組手が出来なくなります。
ここでいう突く瞬間に起きる自分の癖とは、
①攻撃する気満々の気配
②肩が上がった動き
③息を吸い込んだり呼吸を止めたり
④前手が落ちたり
⑤手を引いたり
を指します。
これらを取り除く練習ですが2人1組となり、突きが届く距離で、お互い平行立ちとなります。
顔の前で手の甲を相手に向け、肘のスナップで裏打ちの要領で飛ばします。
ペア相手は、飛んで来た突きをパーリングでかわします。
力みがあると、予備動作が入るので難なくかわせますが、ノーモーションだと面白いように技が入ります。
これは、簡単に癖を取る非常に効果的な練習方法だと思いました。ゲーム感覚で行えるのも良いですね。
松久先生は、自分が長く現役を続けられたのは、相手にバレない組手を追求したからと仰ってました。
「チャンスメイク」では、攻防を2人同時に行います。上体だけを動かすのではなく、股関節を緩め下半身主導で動き、その中で相手にタッチします。
ここで大事なのが、「動きながら」の部分。かわしながら・よけながら・しゃがみながら・飛びながら・回転しながらです。
ここぞの場面で、攻撃に間が生じてはチャンスを逃してしまいます。
意図をくみ取って稽古すれば、組手の駆け引きと、攻撃の入りが上手くなるなと感じました。
さすがですね、セミナーでは大人から子供まで幅広い年齢層が数多く集まっていますが、
大事な事を飽きさせず楽しみながらレクチャーされています。
指導の引き出しの多さを感じました。
古川哲也のチャンピオンセミナー -形は骨で極める!- セーパイ
こんにちは!
古川 哲也のチャンピオンセミナー セーパイ編です。
指定形は、自由形と違い「解釈の違い」があってはいけません。
基本に忠実でなければ形試合では減点されてしまいます。
このセミナーでは審判におっ!と思わせるキレの出し方や、激しい動きの中でもブレない安定した形の打ち方のコツを説明してくれています。
では、挙動順に注意するポイントを書いてみます。
「第一挙動」
①対捌きの後、受ける手は左肩の位置から前方へ持っていく
「平行三戦立ち→肘当て→後屈立ち」
①手首を返しながら膝をスッと抜いて四股立ちの高さになり肘当てを一連の動作で行う
②爪先の向きを変える事と足のつけ根を切るタイミングに肘当てを合わす
③右手首から肘までを一直線にする時、肘を跳ね上げず、重ねた左肘を折って縦に落とす
④体を開かず回転し、着地と同時のタイミングで体を切る
⑤前に出てはいるが腰を切って相手を逆へ引っ張る技なので、膝が立っていたり相手の突きのコースと違う方向へ引っ張らないようにする
「前蹴り→肘当て→裏打ち」
①前蹴り後の四股立ちは腰のスナップで肘当てと同時に極める
②前蹴りの引き足は、しっかり取りながら腰のスナップのスピードでキレを出す
③鼠径部を締めて軸足で極める事で技が強くなる
④前足(軸足)の爪先の変形を含めて、すべての技が一致するように意識する
⑤拳は強く握ったままにせず、手首を軽く締めて裏打ちし、またしっかり握って戻す
「猫足立ちからの腕固め」
①左手は相手が突いてきた手を取り、挟む手を絞るように意識して、それに右手を合わせる
「もろ手突き→下段払い」
①もろ手突きは身体が伸びあがらないように鼠径部を意識し、しっかり下へ突く
②もろ手突きの引き手は低くならず高く取り、突きのコースを長く見せる
③移動する瞬間に左の爪先と足のつけ根を内側へ入れることで軸足のコースに速さを出す
④足を切り返して移動する瞬間、後頭部を後ろへ持っていくようなイメージで行うと速さが出て極まる
「振り打ち」
①軸足のつけ根を締めて猫足立ちが極まる瞬間、同時に全ての技を極める
「半打拳→裏打ち」
①半打拳は下段、裏打ちは上段と正しいコース通って正しい技を出すと技は大きくなる。更に腰のキレを使って技を極める
「前蹴り→裏突き」
①前屈立ち前蹴りからの四股立ち移動は、前蹴りの基本が正しく出来ていないと立ち方が極まらず移動も遅れる
どうでしょうか。ひとつの形でキレ・極めのポイントがこんなにも沢山潜んでいるんですね。
まずは意識して部分練習を繰り返してみようと思います。
【全日本空手道連盟】組手・形 競技規定
こんにちは
形競技と組手競技のルールブックです。
形・組手ともに、審判にもグレードがあり、更にランク付けまであります。
取得する順番を簡単に説明するとこうなります。
都道府県審判→地区審判→全国審判の順です。
実技試験の他、当然学科試験もあります。
僅か100ページの薄い書籍ですが、組手問題だけでも学科試験では
都道府県審判(50問)・地区審判(100問)・全国審判(100問)出題されます。
試験問題そのものは全空連よりオープンにされていますが、答えは一切開示されていません、、
競技が年々進化するとともに、ルールも見直されていきます。オリンピック以降でも、「不活動」に関するルールが変更されました。
常に最新の情報にアンテナを張り巡らせ、変化について行かなくてはいけませんね。
最近始めた、このブログの合間にこっちの勉強も頑張ってます。
取得後は審判員として積極的に大会参加することで、空手界に貢献したいと思います。
※上手い(強い)子の試合を間近で見る事で、いろんな気づきがあると思います。