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【糸東会】糸東流空手形全集 第2巻
こんにちは!
空手形全集 Vol.2です。収録形は、
1・ナイファンチ(初段)
2・バッサイ大
3・セイエンチン
糸東流の開祖である摩文仁 賢和先生は、首里手の糸洲 安恒先生、那覇手の東恩納 寛量先生の両者を師事し、恩師である両者より一文字ずつ取り、糸東流と名付けられました。
バッサイ大は首里手、セイエンチンは那覇手の代表的な形と言えます。
タイプが大きく異なるこの2つの形は、糸東流の第1指定形です。
バッサイ大は、軽快な動きの中に技の切り返し・強弱の使い方・敏速な極め技等の流れが求められます。流れるような掛け手受けがお気に入りで、一番打ち込んだ形です。
公認初段の審査で演武しました。
一方セイエンチンは、接近戦法が数多く組み合わされ、蹴り技が無く重厚な動きが特徴的です。演武線は左右対をなし、同一の動作が多く、呼吸と動作の緩急を一致させなくてはいけません。公認二段の審査で演武しました。
ナイファンチ初段(ナイハンチとも呼びます)は鍛錬形として、和道流で馴染み深い印象です。
形の中でナイハンチ立ちが出てくるのは「ナイハンチ」・「鎮定」(谷派)以外、残念ながら私は知りません。
演武線は横移動のみで受け・攻撃ともに終始ナイハンチ立ちです。
相手に対して、横向きで攻撃すると言うことは、正中線を守りながら、、という意味でしょうか。
演武する際のポイントとしては、移動時も腰の高さが常に一定であることです。
ナイハンチ立ちの状態で上半身のみを捻ることで、手・足・腰の鍛錬を目的としています。
2022年5月14日 (土)道場稽古8
こんにちは!
今日も元気に空手です。稽古開始前に大事なお話をひとつだけ。
「よく見る・よく聞く・よく考える」
つい先日まで、幼稚園児だった生徒達には少し難しいことかも知れませんが、伝えました。
さて本日のメニューです。
皆で道場訓の唱和と黙想です。(暗記してきてね)
グルグルとアップした後、半回転ダッシュ・うつ伏せ(仰向け)ダッシュです。
ブザーが鳴った瞬間の、一歩目の反応と瞬発力です。
じんわりと汗をかいた後、サーキットに入ります。
ラダーやハードルで組手競技には欠かせないリズム感・スピード感を養います。
マスクをしながらのサーキットトレは、心配な部分もあることから先週から短めに切り上げています。
途中小休止を挟みながら、固定式基本に入ります。
突き・受け(上段揚げ受け・中段横受け・下段払い)です。細かい部分はまだまだ修正しないといけませんが、順調だと思います。
次に基立ちからの正面蹴りです。口酸っぱく言ってますが改めて書き記します。
基立ちの状態から、
1:抱え足をとる(膝頭をおへその高さまで上げる)
2:上足底で蹴る(つま先立ちした時に床に接地した部分)
3:引き足をとる(踵が腿裏に当たる位)
4:基立ちに戻る(肩幅程度に開き、前膝を軽く曲げる)
ポイントは、「抱え足と引き足」、「前膝を軽く曲げたまま蹴る」です。
この後、先週に引き続き応用を少し。
中段横受け(前屈立ち) → 追い突き(基立ち)です。
少しだけ複雑な動作ですが、先生をよく見て、よく聞けば分かるようになりますので、隣を見ず先生の話を集中して聞くようにね。
最後に組手の動きを少々。
まず構え方とフットワークです。以前稽古で取り入れた際、ブログに記しましたが改めて。
【構え方】
①真半身に構える(正中線を晒さない)
②顔は正面に向ける(相手から目を離さない)
③前手は肘を軽く曲げ顎の高さ(相手の攻撃を自分の前手でブロック)
④奥手は胸の前(前手の肘付近)
⑤八字立ち程度のスタンス(つま先の向きはㇵの字)
⑥膝は軽く曲げる(後ろ足に溜めを作る)
⑦踵は少し浮かす(ベタ足ではリズムがとれない)
【フットワーク】
①歩幅は変えない(広くなったり、狭くなったり)
②動かして良いのは足首だけ(膝を動かすと目線がブレる)
今日は、フットワークに時間を割きました。
稽古終了後に動画を撮影しました。
自宅で予習・復習出来ればと思い、これまでに教えたことを中心にたくさん撮りました。
これから学ぶ、新しい受け技や組手の技・形もストックしていきたいと思います。
ブログでは、文字で説明する事までしか出来ませんが、動画は、注意点を言葉や視覚で伝える事が出来ますし、何より覚えるまで何度でも観て学べます。
編集作業を頑張りたいと思います。
SAQ トレーニング -Quickness & Warming Up-
こんにちは!
SAQトレーニング -Quickness & Warming Up-
SAQトレーニングとは、スポーツの動き作りを追求し遊びの要素が多分に含まれた基礎トレーニングの集合体を指します。
ジュニアの発育、発達期やスピードUPが必要なスポーツに動ける体作りを目指す上で不可欠な要素です。
(大半が2人1組で行われます)
本日は、
Q:クイックネス
W:ウォーミングアップ
SAQ トレーニング -Quickness & Warming Up-
クイックネスとは素早い動きのことを指し、神経と筋肉の結びつきです。神経回路と筋肉との改善を目的とします。
つまり動かない身体を動けるようにするという考え方です。
身体をイメージ通り動かすにはバリエーションに富んだフットワークやステップワークが効果的とあります。
ラダーを用いてクイックランの中に、サイドランやカリオカを混ぜ動作を複雑化させていきます。
「ひとマス系」
ラダーで素早い動きやキレのある動作が苦手な人には、マスを移動せずその場で、しかも5秒程度の短い時間を繰り返すことが効果的なようです。
前後ジャンプ・開閉ジャンプ・2マスツイスト・シャッフルをその場で行います。
お勧めは開閉ジャンプです。
「ランニング系」
フットワークの向上を目指すにはラダートレーニングがおすすめです。
失敗しても良いので速いリズムで行う事が重要です。次のステップとして、速く正しい動作で行います。
ここで言う正しい動作とは、
①姿勢が良い
②腕が振れている
③股関節が動かせている
④捻りの動作では腰が可動している
となります。
お勧めはクイックランです。
「ジャンプ系」
腕の振りで素早くマスを移動します。ポイントは膝の屈伸でジャンプせず弾むイメージ飛ぶことです。
お勧めはジャンプバックです。
「ツイスト系」
足の出し入れより腰の回転が素早く行えるようにします。少し難易度が上がります。
お勧めはカリオカです。
「リズム系」
狭いスペースで素早く動くフットワークの基本的な動作です。前、後ろ、斜めに動くことで速いリズムのフットワークを学習します。
お勧めはシャッフルです。
ハイスピードラダー
ラダー上をクイックランで駆け抜けた後、そのままダッシュを追加します。
単純なフットワークの動作をより速いスピード環境とセットで行うことで、より実戦的な状況で行うことで能力の向上を目指します。
ここで大事なことは、つま先だけで進むのでは無く、股関節の誘導で進むこととあります。
サイドワインダー サイドステップ
両足首にトレーニングチューブを装着し、かに歩きで前後左右に歩きます。目的は股関節に負荷をかけることと、基礎体力そのものの向上も見込めます。
ウォーミングアップ
ダイナミックフレキシビリティ(動的ストレッチ)は、より身体を効果的に動かしながら柔軟性を高めます。スポーツにとって重要な役割を持ちウォーミングアップとしては最適です。練習や試合においての動ける身体の準備をしますので大きな関節可動域を確保する必要があります。
局所的な動作に留まらず全身の神経・筋・関節を協調性により向上させます。
中でも股関節や肩甲骨周辺のエクササイズはスピード能力やアジリティ能力の改善と直結します。
空手に限らず、運動をする上で「強くて柔らかい」筋肉は欠かせないですね。
※ケガをして得する事はひとつもありません。
【糸東会】糸東流空手形全集 第1巻
こんにちは!
久々の形DVDです。
糸東流は、全空連が認定する得意形リストだけでも44種類あります。
このシリーズは全8巻で構成されており、30種類の形が収録されています。
第1巻は、
1・平安初段
2・平安二段
3・平安三段
4・平安四段
5・平安五段
正面・横・上・後方とカメラアングルが豊富なので、本気で形を勉強したい方には最適な教材です。
写真からでは伝わりにくい挙動間の動作なんかも映像の方が丸分かりです。
更に形の分解と解説付きです。
形を覚えたい生徒、道場で指導する側の人どちらにとっても最高です。
沢山ではありませんが、間違ってはいけない注意点がピンポイントで解説されていたり、分解に至っては全挙動紹介されています。
スローモーションの分解では、なるほど!そういう事ねって感じですし、フルスピードの分解はやはり迫力があります。
このシリーズで随分形を覚えましたが、分解の勉強は手つかずなので基本形から勉強しないといけませんね。
競技の達人8 「高速中段突き編」
こんにちは!
競技の達人Vol.8 「高速中段突き編」
捨て身の覚悟で相手の懐に飛び込む中段突き。
組手競技の醍醐味ですね!
競技において、間合いは年々遠くなってきています。攻撃に入る際の間合いをどう詰めていくかが中段突きのポイントと言えます。
中段突きをよりキレのある突きへと進化させ、更に間合いの詰め方を解決する方法がサイドステップにあります。
サイドステップを使うことで中段突きという何気ない技が、相手が反応出来ない「高速中段突き」に進化すると説明されています。
まず、サイドステップ前の準備運動です。
①:平行立ち程度に足を広げ、横にカニ移動です。歩幅は一定に保ち膝の抜きで行うこと。床を蹴って入ると膝が突っ張ってしまいます。
②:サイドランに4拍子のリズムで移動します。1,2,3でジャンプし、4で横にサイドランします。移動時はバランスに注意です。
③:前方に向かってジグザグにサイドランします。(スキーのスラロームみたいな感じです)
④:1,2,3,で軽くリズムを取り、4のタイミングで横に思い切り腰を切り中段逆突きを入れます。
上記を軸足の寄せを使うことで2ステップの応用にも繋げれます。
3人で練習する際に丁度良いと思います。左右に距離と開けて立ってもらい、サイドステップ(2ステップ)連続して左右に技を繰り出します。
詰まったりしないよう、距離感を養わなければいけません。
更には、3ステップも紹介されています。
1歩、2歩と進行方向の膝を抜き、勢いを殺さず3歩目で技を出します。
かなり距離を稼げる印象を受けましたが、リズム感が悪いと上手く極まりません。
3ステップは、2度ステップすることで相手に意図的に反応させます。その結果、相手は反応が遅れます。
リズム感を磨き膝の抜きで入れば、スピードに乗った技が出せますよといった内容でした。