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競技の達人14 「慣性負荷の組手・振り子の原理で勝つ!編」
こんにちは!
競技の達人Vol.14 「慣性負荷の組手・振り子の原理で勝つ!編」
タイトルからして難しそうですね、、
要するに、身体を振る事によって重心移動を利用し、力を攻撃部位に集中させます。
首を支点に、下肢だけを振って相手の懐に潜る方法を紹介されています。従来の中段突きの入り方では、身体全体で相手にぶつかっていきますが、動画では足を前方に送る時、頭の位置は前進せず、前足つま先だけを前方へ向けます。この入り方だと、射程圏外なので相手の中段カウンターは届きません。理にかなった方法だと感じます。
突きは、突こうとする意識を持つと、腕が短くなると同時に力みが生じてしまい相手に反応されやすくなります。
そこで、突く意識を無くす練習方法ですが、腕を一回転させてから手を伸ばします。
振る感覚で突けるようになれば、次は拳を飛ばす感覚です。揚げ突きの応用で、肘が身体から離れるまでは中段を目標に、肘が身体から離れたら上段を目標に突きます。
この突き方で、遠くまで突けるとともに、相手に中段に潜られない効果も得られます。
実際に、通常の突き方と腕を一回転させた突き方を2画面で比較していますが、拳サポ1ケ分飛距離が伸びていました。
中段突きにも様々な突き方がありますが、上段と錯覚する中段突きの紹介です。
たとえ相手が中段突きに合わせてカウンターを打ってきても正面の相手から見ると伸びあがるように突いてくるので、上段を突いたつもりで、実際には頭の上を突きが通り抜けます。
またこの突き方は、1歩で2歩分の距離を稼ぐことが出来ます。
では、入り方の説明です。(すごく細かなテクニックです)
1・前足を踏み込む時に息を吸う
2・息を吸う時に水月を斜め上に押し上げる
3・突きを極める時に息を強めに吐く
後ろ足に「溜め」を作ったまま水月を相手上方に向け持ち上げ(フェイク)中段に潜ります。
得られる効果としては、
①突きの距離が伸びる
②相手の反応が遅れる
③上段突きと錯覚する
次に、上体を振ってカウンターを合わせる方法です。
運足と腕による受けの防御からの攻撃だけでなく、上体でかわして「上体の振り」で反撃出来ると、足でかわすよりも速い攻防が期待出来ます。
つまり、足で50㎝後退するよりも上体だけを50㎝倒す方が反応は早く、相手は近くにいるので踏み込まなくてもすぐに反撃が出来ます。
1:相手の攻撃をスウェイバックでかわす
上体を傾けるのではなく、首を使って上体を後ろに引きます。顎を引くと同時に、股関節の外旋を使い上体を倒すと、速く大きくかわせます。
2:上体を倒したまま突く
後ろ足の膝を曲げたまま腰を切ります。相手の攻撃に対して、息を吸って上体を倒し、息を吐いて突くという呼吸を伴って動くと、速く強くなります。
3-1:上体を倒して横にかわす(①上段逆突き)
息を吸って攻撃をかわし、後ろ足を外に動かして、相手の外に位置取りします。相手の前拳を、自分の前手で絡めながら反撃の突きを出します。
3-2:上体を倒して横にかわす(②後ろ回し蹴り)
後ろ足を外に移動すると同時に、蹴り足を浮かします。
3-3:上体を倒して横にかわす(③背後からの突き)
逆体相手の場合、相手の内側にダッキングしても安全にかわすことが出来て、反撃も容易です。上体を倒す時の位置取りは、外を取る事が望ましいが結果的に自分の足が内側にあっても問題は無いと説明されています。
まず、上体をかわしてすぐに相手の懐に入り、肘で相手の背中を押します。両足を踏ん張らずに、前足を軸にして後ろ足は外に回し、相手の後方から攻撃します。
続いて蹴り編です。
蹴りは自分の身長よりも40㎝高く蹴る方法を紹介されています。
①相手と密着した状態になります
②上体を相手に向かって45度方向に倒し、膝を身体の真後ろに掻い込みます
③身体の後ろから垂直に蹴り足を出し、相手の正面から蹴ります。(密着状態からの蹴りなので、両手で相手の道着を掴まないように!)
中段蹴りは、最も遠くまで届く技です。
中段を蹴る事により、
①相手の攻撃を制限出来る
②攻撃の的を散らす事が出来る
③間合いの調整が出来る
等、自分の組手の中で中段を蹴ることが出来れば、試合展開がとても楽になります。
先を取る蹴り① 足先を走らす
①後ろ足を一気に床から離す
②前蹴りの要領で前方に掻い込む
③脚を伸ばす時に腰を切って回し蹴り
注意ポイントは、足裏が床から離れた時に身体が伸びて正中線をさらさないように注意します。
真っすぐに掻い込んで蹴る事が出来たら、次は身体を倒しながら蹴ります。
この蹴りは、さらに距離が伸びると同時に、途中相手にあわせられても相手の攻撃が届かないという利点があります。体を後方に倒さず喉元を支点として腰を押し出すように蹴るのがコツです。
蹴りが極まった時、上体はほぼ床と平行になっています。
なるほど、こちらが先に仕掛けて蹴りますが、上体を倒しているのでこれならカウンターの突きは届きませんね。
横から見ると、自分の身体は「T」の字になって蹴ってます。
カウンターの裏回し蹴りの姿勢といったら、イメージしやすいかも。
上段突きは届かないし、中段逆突きは自分の膝でブロック出来ます。面白い蹴り方だと感じました。
お手本は、現フィリピン代表 月井 隼南選手と元日本代表 多田野 彩香先生です。
長かった競技の達人シリーズもこれで終わりです。
月井先生は空手道を科学的に追求し、時代の流れや技の進化とともに、常に新しい練習体系を構築されています。
12巻を超えた辺りから技術的にも高度になりますが、全巻を通して共通していたことは、「抜き」・「脱力」・「重心」・「肩甲骨」・「股関節」の使い方です。
シリーズの練習体系を徹底的の研究し、組手稽古に活かしていきたいと思います。
【糸東会】糸東流空手形全集 第7巻
こんにちは!
空手形全集 Vol.7です。収録形は、
1・スーパーリンペイ
2・松風
3・慈允(ジイン)
スーパーリンペイは、那覇手特有の三戦立ちを基本として、四股立ち猫足立ちの連続など挙動がすごく多い形です。四方八方に敵を仮想した攻防や流れるような回し受けがカッコ良いですね。緩急強弱を使い分けるところが大好きな理由です。技と呼吸の呑吐は連動しますが、息吹は立てないように注意が必要です。
最後の孤拳ですが、剛柔は指先を開きませんが、糸東はパッと開きます。
一時期、スーパーリンペイばっかり打ってました。
摩文仁賢和師作の松風は、左技の防御から始まる形が多い中で、右猫足立ち右手刀受けの動作から始まります。
鷺足立ちから開手中段横打ち、中段横払い、押え受けから中段突き、掬い受けから中段突きに移る過程の転身と運足は、打っていて軽快感が得られます。
中段横受けと下段払いを同時に行うジイン。四股立ち中段受け流しでの移動は、ジッテ、ジオンと共通しています。四股立ちから猫足立ちへの転身では軸の移し方が重要です。
競技の達人13 「ゼロの構えと滑る組手編」
こんにちは!
競技の達人Vol.13 「ゼロの構えと滑る組手編」
2020年に発売された最新の組手技術が詰め込まれています。
このシリーズが発売した当初は、まだまだ幼かった月井 隼南選手ですが、立派なお姉さんです。
第13巻のテーマ、ゼロの構えとは「究極の脱力状態」を指します。そして滑る組手とは「ドンドン」と踏み込まず、マットを滑るように動く組手です。
普段から、突き / 踏み込み / 気合 をワンセットで稽古してきましたので、どんな風に組手が変化しているのか興味津々です。
「浮き身の構え」
古流沖縄空手の大城 利弘先生に、教授を受け月井先生自身が競技組手にアレンジされました。
浮き身をかける事により、「スピード・パワーの増加、相手に反応されない・自分の反応が早くなる」等様々な効果を得ることが出来ます。
DVDでは、浮き身歩行から説明されています。
1・前進・横歩き・後退
・骨盤で足を吊り上げるようにして歩く。(踵から浮かさず足裏全体から浮かし、同時に着地します)
2・90度歩行
・今度は、180度向きを変えながら歩行です。あくまでも腰で移動し単に上体は腰に乗っているだけです。(肩と腰を捻じらないようにします)
3・前屈立ち歩行
・ドンと強く着地せず音を立てず移動します。(出来る限り太ももの筋肉を使わず、腰のみで行います)
次にもっとも重要な要素である立ち方についてです。「止まっている時も、動いている時も常に浮き身をかけた状態でいます」
浮き身のかけ方です。(平行立ち程度の歩幅でした)
①足心に重心を落とす(足心とは、足の中指の付け根から指3本分の位置です)
②土踏まずを浮かす
③踵をすかす(タオル1枚分の隙間くらい)
④骨盤で下肢を吊り上げる
浮き身をかけていない通常の立ち方だと、胸・肩・背中を軽く押されただけで簡単に崩れてしまいますが、浮き身をかけていればどの方向から圧力をかけられてもビクともしません。
DVDを観ながら(既に4回目)このブログを書いていますが、休憩がてら試しに浮き身をかけてみました。同じ力で娘に押してもらいましたが、通常の平行立ちとは明らかに違います。
立ち方ひとつで、ここまで効果が違うとは思ってもみませんでした。奥が深すぎます。
浮き身をかけると、単に立ち方が安定するだけでなく、突いた時に相手の反応が遅れるようです。
(両者、平行立ちで向かい合い一方が上段追い突き、もう一方が受けます)
検証結果ですが、通常の突き方では相手は突きを流し受けていました。一方浮き身をかけた突きでは、しっかり顎を捉えていました。(受け手の反応が遅れていた)
浮き身は組手の構えにも応用出来ます。 「構えは、半身でも真半身(カニ構え)どちらでもOK」
①自然に立つ
②腰を落とす
③肘を曲げる
④足裏の重心を整える
⑤骨盤で下肢を吊り上げる
体重の軽い選手は、重い選手と比べパワーに関しては不利となりますが、浮き身をかけることで当たり負けしませんし、相手に足払いを仕掛けられても、浮き身構えを覚えていれば崩されることは無いかも知れませんね。
次に「線を外して蹴る」です。(ペア練習です)
蹴ると同時に線を外すことによって、相手のカウンターを断つことが出来ます。また足払いを仕掛ける時、数分の1の力で容易に崩すことが出来ます。
1本のラインを跨いでお互いが立ちます。
一方が回し蹴りを連続して行いますが、右足で蹴った時、身体全体がライン右のゾーンに、左足で蹴った時、身体全体がライン左のゾーンにあります。
また蹴りが極まった時、腰を切り身体が真横を向いているようにします。(股関節の外旋で線を外しながら蹴ります)
※線を外して蹴る練習は、裏回し蹴りは肩甲骨を寄せながら、足払いは低い体勢を保ちながら練習すれば応用可能です。
ここから、滑る組手の解説です。
滑る組手とは、上記で記しました「ゼロの構え」。ここから技を繰り出す時通常は前足から踏み込むことが多いと思います。前足を踏み込んだ時にも攻撃でき、後ろ足を寄せた時にも攻撃が出来る状態です。つまり、「歩くように」・「歩きながら」いつでも技が出せる状態を指します。
まずは直突きで感覚を覚える練習です。(腕の関節を抜くゼロの突き)
直突きが極まった時に腕に力を入れず終始、力を抜きます。(この時点で難しいです)手首・肘・肩の関節を抜くような感覚を持ちます。
力が抜けていれば、突きが極まった後、肘がほんの少し曲がっています。正しくは引くのではなく、間接を抜くのだそうです。
(このあと、チャタン前半の連続突きでお手本を見せてくれました。なるほど古流チャタンで突きが少しだけ緩い理由はこのためやったんですね)
他には、撞木立ちでスイッチしながら突く稽古方法等紹介されていました。突きと後ろ足の寄せを同時に行いますので組手に活きる基本練習と言えます。
自流派の形を撞木立ちに置き換え、練習することを勧められています。運足のスピード感と技のキレが格段に増した印象を受けました。
DVDでは剛柔流の撃砕第一と十二の形で、それぞれお手本を見せてくれています。
ポイントは正中線を動かさず、その場で行うことです。これで運足は「床を滑る」ように行えるはずです。
滑る組手基本編です。(より速く、より強く、相手の反応を遅らす)
浮き身の理論では、単発の突き(刻み突き、逆突き)は後ろ足を寄せた時に極めます。
中段突きは多少突き方は変わりますが、ドンっと足を鳴らす突き方はしません。(後ろ足スタート、すぐに前足)
DVDでは、お互いの攻撃が届かない(安全圏)間合いで技を出しています。遠間から、一気に間合いを詰める感じが一番近い表現かと思います。
逆上の入り方は参考になりました。
おまけでしょうか?跳ぶ組手上級編も入っています。(12巻で入れ忘れかな)
まずは基本の組手ステップのおさらいです。(左構えの場合)
前進する時は前足から、後退する時は後ろ足から。
右に移動する場合後ろ足から、左に移動する場合前足から。
ただし、移動時は構えを崩さないこと、正中線を相手に晒さないことです。
上記が出来る前提で、新たにオープンスタンス / クロススタンスからの跳ぶ組手の紹介です。
正中線を隠したまま(真半身)でステップを刻みながら、足をタタンっ!のリズムで足をオープン / クロスします。(床をタップする感じ)
跳ぶ組手とはジャンプする意味ではなく、始動時から技の出し終わりまで、両足とも床につけず左右どちらかの足だけか、もしくは両足とも空中にある状態のことを言います。
【オープンスタンスから前足 刻み蹴り】
前足で中段を蹴る時、単に前進して蹴るだけでは弱くなりがちです。
そこで床を2度タップしてオープンスタンスで蹴ると強い蹴りを出すことが出来ます。(蹴ったあとは相手の正面には立たず、背中の方に踏み出します)
【オープンスタンスから前足 上段裏回し蹴り】
オープンスタンスで中段蹴りの軌道を相手にわざと見せて、実際には裏回し蹴りに持っていく方法もあります。
【密着した状態からオープンスタンスで中段回し蹴り】
密着した状態でもオープンスタンスを取ることで、強い蹴りを放つことが出来ます。
相手の反撃を想定し、自分の前拳を相手の肩か顔に向けておきます。
【クロススタンスで中段回し蹴り】
後ろ足で蹴る場合は、後ろ足から床を2回タップしクロススタンスで蹴ります。
注意点は、股関節の外旋と前足を外に向けることです。
【クロススタンスから後ろ足 上段裏回し蹴り】
後ろ足で背中を蹴る軌道を相手に見せ、反対側を相手に極める方法もあります。
距離が遠い場合、軸足のスライドで距離を詰めます。
【密着した状態からクロススタンスで中段回し蹴り】
蹴る側の手を、蹴り終わりまで相手に向けておくことです。
跳ぶ組手応用編 (足裏で距離を調節する方法です)
刻み突き・上段逆突きの場合、遠くの相手に極めたい時は、足裏全体で踏み込むのではなく、「踵」から着地します。
これだけで30㎝遠くを突けるようです。
次に相手が先に来てしまった場合(自分の反応が遅れた場合)、その場で「上足底」を踏み込みます。そうすることで、距離の調節が可能となるようです。
踵から入ると距離が伸びるのは、感じていましたが、詰まった時の対処方は全く知りませんでした。
相手の攻撃の捌き方も紹介されています。
簡単に説明しますと、手を洗った時ハンカチが無くて手を払って水を取る動作です。私はずっとパーリングしてました。
DVDでは相手の中段逆突きを、
①「上足底」で間を切り
②(前拳)水しぶきを払う動作で突きを落とし
③(前拳)で刻み突きのカウンターを極めていました。
【後の先】です。
最後に、相手との間合いの詰め方が説明されています。
前足を置く位置ひとつで、相手の技が見えやすくなるといった内容でした。
相手が【先の先】が打てなくなり、自分が【後の先】を打つという訳です。
間合いを詰める時に、
「合い構え」:自分の前足と、相手の前足のラインを合わせます。
「逆構え」 :自分の後ろ足と相手の前足のラインを合わせます。
この理屈では、相手は技を極めにくく、自分はカウンターを取りやすくなるようです。
内容盛り沢山の第13巻。
組手競技において、めまぐるしく動きまわる中、常に浮き身であることは容易ではありませんが、試してみる価値はあると感じました。
かなりハイレベルな内容です。
谷派 -黒帯-
2022年6月25日 (土)道場稽古14
こんにちは!
今日も朝早くから、お姉ちゃんを総合運動公園まで届けます。超絶早起きも今日が最後。
3年間の部活動もとうとうファイナルを迎えました。優衣ちゃんお疲れ様でした。
部活動がひと段落ついたところで、希望する進路に向けて勉強に力を注ぎます。
やると決めたら最後までやり切る、コツコツ型で粘り強いところがお姉ちゃんの最大の長所。
誰よりも早く家を出て、夜遅く帰ってくる生活を続けています。
さて本日は、午前中から桜の宮小学校で「さくらのみやまつり」について打合せ。
校長先生とも初顔合わせです。なんと空手道経験者。しかも谷派糸東流です!
これには、ほんとにビックリです。道場に顔を出してくれるようですので、しっかりとご挨拶するようにね!
体育館の大型扇風機も心よく貸していただけましたし、熱中症に気をつけて稽古に励みたいと思います。
まだまだ嬉しいことが続きます。
空手体験に来てくれていた子供たちが3人正式入会してくれました。
初めての桜の宮小学校の生徒です!
賑やかになってきましたよ、生徒数が大台突破です。
初年度10人を目標にしていましたが、おかげさまで3ヶ月でクリア出来ました。
新たに見学に来てくれた男の子も。みんなスタートしたばっかりなので全員が初心者。思い切って飛び込んで来てほしいなと思います。いつでも大歓迎です。
本日のメニューに移ります。
みんなで、道場訓の唱和です。これは毎回必ず行いますので暗記するようにお願いします。
グルグルと全員で体育館をジョグしたあと、皆で円になってストレッチ。
何気ないことですが、ジョグが終わったあと自然と円になり始めました。
一連の行動パターンが定着したのでしょうか。少し嬉しかった出来事です。
縦一列に並んで、アップがてら半回転ダッシュを左右繰り返します。これは「組手」向けのアップ。一歩目のスタートダッシュを高めます。
今度は、横一列にならんでジャンプ。跳躍力をつけます。後に行う組手稽古に役立たせます。
小休止をこまめに挟み、次は移動式基本です。ひたすら【基立ち】/【追い突き】です。何往復したでしょうか。
改めてポイントを説明します。
・横幅は肩幅程度に開く
・おへそは前を向く
・後ろ足の踵は浮かさない
・運足は半円を描く(初登場)
これが、今日の学びです。
上記4つが出来るようになれば、美しさを追求していきますので、まだまだリクエストを増やしていきます。
移動基本のあとは、形稽古です。
8月21日に念願の大会デビュー戦を控える生徒がいます。
8月にベストパフォーマンスを発揮出来るよう、練習を重ねています。
そりゃ競技ですので勝ち負けがあります。でも、それ以上に私自身が重要視することは、大会に向けどれだけ一生懸命に稽古を重ねてきたか。
プロセスの大切さを伝えていきたいと思っています。
大会に出ない生徒もいてますが、しばらく形稽古に力を入れていきますのでご容赦ください。
先週、延々と形稽古を続けた結果、緊張の糸が切れた瞬間がありました。
なので今回は時間配分を移動基本・形・組手の3つに分けました。
大会を控えていますが、限られた時間の中で全力で形稽古です。
生徒にも形稽古から得られる集中力について説明しました。するとどうでしょう。今日の集中力は過去最高だったのではないでしょうか。
腹の底から声が出ていましたし、全員の一生懸命さが伝わりました。
小休止を素早くすませ、ひとり黙々と形を打つ生徒も現れだしました。手取り足取り教えたくなりますね。
最後は組手の稽古です。
ひたすら耐える基本や形稽古とは打って変わって、組手稽古となると躍動感が出てきます。やはり男の子は身体を目一杯動かす事が好きなのでしょうね。
凄いエネルギーですし、目がキラキラしています。
まず組手の構え方。ポイントをひとつずつおさらいです。
1・対戦相手に対して身体を真横に向ける
2・顔を相手に向ける
3・前の手は顎の高さ
4・奥の手は胸の前
5・軽い四股立ち構え
6・足はㇵの字
7・膝は少し曲げる
8・踵はほんの少し浮かす
疲れてくれば、構え方が崩れてきますが、3と4は特に重要です。
実演を兼ねてなぜ重要なのかを説明しています。
構え方を崩さず前後にフットワークを繰り返したのち、実際に【刻み突き】の練習に移ります。
刻み突きは、後ろ足の「溜め」を利用して前の足で大きく相手に向かって飛び込むと同時に前手で突きます。
最初のジャンプ練習がこの刻み突きで活きてきます。
勢いよく飛び込む感覚を掴むため、この日のために用意しておいた100均アイテムの登場です。
小さくて丸いスポンジボールを、少し離れて高い位置から落下させ、落とさない様に飛び込んでキャッチします。
遊んでるように見えますが、とても有効な練習アイテムです。(コストパフォーマンス高いです)
これは、刻み突きのフォームと同じです。ゲーム感覚で正しいフォームを自然と身体に染み込ませます。
たくさんありますので、次週ひとつずつプレゼントします。家で遊んでね。
組手基本が出来るようになれば、なぜこの突き方が有効なのかを説明しますが、今はまだその時ではないので伝えていません。
最後に今後の予定です。
8月21日 初めての形試合
9月11日 段級審査会
10月15日 さくらのみやまつり
ゆり道場からは、5人が形試合にエントリー。
段級審査会では、基本・形・組手の3つを審査します。
一人でも多く受審出来るよう、審査に向けての稽古も入ってきます。
北山公園で行われる「さくらのみやまつり」では、子供達全員で演武を行いたいと思います。
今までに学んだ突きや受け・形を披露する予定です。
スケジュールは「密」
※今日は居残りで動画の撮影を行い、形を6本撮り溜めました。これらは大会以降に学んでいく形です。
撮影のお手伝いありがとうございました!!