こんにちは!
荒賀龍太郎のチャンピオン組手セミナー3 さらに続きます。
13・ダッキング&突き・レベル3(相手に反応させて避けて突く)
14・ダッキング&突き・レベル4(距離を取って刻み突きで反応させる)
15・ダッキング・スピードアップトレーニング
16・ダッキング&突き・蹴りのコンビネーション
【ダッキング&突き・レベル3(相手に反応させて避けて突く)】
組手構えに立ち距離は前足が重なる位の近距離です。
ダッキングして突きをお互い一度ずつ繰り返し、2本目で極める練習です。
ペア相手と同じくらいのスピードが無いと練習になりません。
最初の突きに反応させて相手に突かせます。それをダッキングして突きを極めるって訳です。
これを高速で、、
ポイント:突いたらすぐにダッキングする
【ダッキング&突き・レベル4(距離を取って刻み突きで反応させる)】
今度は、前足を一歩踏み込んだら相手の前拳にタッチ出来る程度の距離を取ります。
自分の刻み突きを返されたときでも、距離を取る事でいろいろな技の組立が可能となります。
ポイント:わざと刻み突きに相手を反応させて突いてきたところを獲る。
これをひとつ覚えれば、相手との距離を変えていくことでいろんなバリエーションが膨らみます。
ダッキングひとつで、相手を惑わすことが出来ると言えます。
①刻み突き(みせ技)
②相手が反応(攻撃)してきたらダッキング
③逆上 or 裏回し蹴り
みせ技とはいえ、刻み突きはしっかり距離を取り本気で突きにいかないと相手に悟られます。
刻み突きで相手を下げて反応させなければ、この技は成立しません。
正体同士・逆体同士の場合は相手の外側に逃げられるのでかわしやすいですが、
正体 / 逆体では、相手のオープンスペースにダッキングすることになるので特に注意が必要です。
要するにこうです。
刻み突きで跳び込み、突いた手で上段を防ぎながらダッキングします。
これなら相手のオープンスペースに入っても被弾リスクは軽減出来ます。
防いだ手に当てさせたところを獲りにいくことが出来ますね。
【ダッキング・スピードアップトレーニング】
超高速スピードでお互いが突いたあとダッキングを繰り返します。(全力で突いてます)
これは体幹の強さが問われます。
上体を大きく振って体勢を戻して突きますので、体幹が弱いと競り合いに負けます。
30秒間全力でやり切ってました。
【ダッキング&突き・蹴りのコンビネーション】
ダッキング&突き・レベル3で行ったことにプラスして、裏回し蹴りを追加しています。
こうです。
①突いて潜って1発目は突きを返す
②更に潜って裏回し蹴り
これを最初から距離を取って行います。
ポイント:蹴った後は蹴り足を後ろに着地させ距離を取ること。
ダッキングの後に蹴れるように練習しています。
自分のタイミングではなく、しっかり相手の攻撃を見て来たものに対してしっかりダッキングすることが重要ですね。
相当、反応のレベルが高くないとついていくことが出来ない高度な練習でした。
こんにちは!
今日は心武館の寒稽古でした。
コロナ禍により3年ぶりの開催となりました。
久々過ぎて場所に自信が持てず早めに出発。(大蔵海岸とごっちゃになってた)
上手い具合に集合時間より20分前に到着しましたので、
明石海峡大橋の近くを一人ぶらぶら散歩です。
ゆるーく時間が流れていきます。
のんびり海岸沿いを散歩していると、一人また一人先生が到着です。
新年の挨拶を済ませ荷物の搬入のお手伝いから準備スタート!
経験豊富な他の先生方はテキパキ準備を進めていきます。
私は受付場所の設営や更衣室の準備、闘魂鉢巻き当番でした。
10時ちょい前に、ゆり生や出身道場の生徒たちがぞくぞくと集まってきます。
検温を済ませ鉢巻きを手渡しし、生徒全員で寒稽古場所の石ころ拾い!
砂浜を裸足で稽古しますので、生徒全員で行います。
途中キレイな貝殻拾ってましたね!
石拾いがひと段落ついたら、明石海峡大橋をバックに集合写真!
青空の下、良い写真が撮れました(もらいました)
次は学年毎に列を作り皆でランニング!
10周近く走ったでしょうか。
温もってきたところで、サーキットトレでUPしていきます。
ちびっ子達は元気な声で気合満々で頑張ってます!
固定式基本へ移り今度は、全員で四の形!
中段横受けを上段揚げ受けや下段払いに変えたりしながら!
今度は隣に並ぶ生徒同士で組手です。
グルグル相手を変え互いに技を出し合います!
十分に心と身体の準備を終え、、
海に向かって整列です、、
初めて寒稽古を経験する生徒は、この辺りで察したのではないでしょうか、、
指導者が先頭に立ち、追い突きしながら海に向かいます。
覚悟を決めるしかありません、、
入ってしまえばこっちのもの!
と思ってたら、生徒がぞくぞくと続きます!
子供達からパワーもらいましたよ!
真冬の海に入れる気合があれば道場稽古は、へっちゃらじゃないかな??
海から出たらキャーキャーテンションの上がる生徒達を発見です!
ゆりの生徒や出身道場の生徒達と、たくさん写真を撮ってもらいました!
(声かけて下さりありがとうございました!)
子供以上に私のテンション高かったかも知れませんね!
テキパキと着替えを済ませ、ぜんざい(お雑煮)が待ってます!
苦行を経た後だけあって美味しかったー
開催の裏には、
場所の確保
検温準備
稽古メニューの組立
温かい食べ物の準備
更衣室の準備
身体が冷えないよう焚火の準備
そして何よりも生徒達の安全の確保
こうやって寒稽古出来ることは、決して当たり前のことではありません。
準備してくださる先生方、稽古場所まで送迎して下さる両親に感謝の気持ちを忘れず今年も空手道を頑張ろう!
※今から10年前でしょうか。良い思い出です。
明けましておめでとうございます!
今朝は朝早くから、桜の宮小学校で凧揚げ大会とお楽しみ会。
空手道教室でお世話になってますので、可能な限り出来る事は協力です。
心配していた雨も持ちこたえ、地域の子供達が元気にグランドを30分くらい走り回ってます。
凄い体力。
凧揚げ大会のあとは、ビンゴとお楽しみ会。
初めてのお手伝いでしたが子供達の笑顔を見ると癒されますね。
校長先生ともご挨拶出来ました。
待ちに待った2023年一発目の稽古!
早めに入室し、暖房4台ともフル稼働して体育館を温めてますが、、
激さむです。
さて初日ですので基本中心のメニューを組むことに。
ただ、あまりの寒さのため形稽古を取りやめ組手時間を長く取りました。
1:ジョグ / 筋トレ / 体幹トレ
2:固定式基本
3:移動式基本
4:組手
5:居残り稽古
【ジョグ】
ジョグ・サイドステップ・バックラン・ダッシュ身体を動かさないと凍ってしまいそうな位冷えます。
輪になって柔軟を軽く行い、筋トレです。
回数は前年継続でカウントしたいと思います。
男子生徒の号令の基、各210回終了です。
テンポ良く大きな声で号令をかけてくれています。
良い感じ。
たくさんの生徒に小さな成功体験を積ませてあげたいと思います。
次、体幹です。久々の体幹は何やってたっけ状態です。
V字プランク・バックプランク・バックフルアップでした。
今日で55分です。
終了後、どこが痛いか聞いてみるとお腹!
ちゃんと効いてるようで、ひと安心!
【固定式基本】
久々なので立ち方のおさらいから。
閉足立ち・結び立ち・平行立ち・八字立ち・ナイハンチ立ち・四股立ち
覚えてたかな?
突き・中段横受け・上段揚げ受け・下段払いです。
共通事項は、
1・技は「引き手で極める」
2・脇を空けない
左右正面蹴りは、しっかりと抱え足を取るようにね。
【移動式基本】
1・基立ち / 追い突き
2・前屈立ち / 逆突き
3・四股立ち / 下段払い
移動基本で意識する事は「運足」・「手技のタイミング」・「腰が流れない」
数えだしたらキリがありませんが、色帯を目指す今のゆり生が意識することは
この3つ。
1:運足
半円を描いて進みます。
肩幅に開いた後ろ足を前足に円を描くように寄せ、肩幅に開けます。
2:手技のタイミング
①手技とは、突きや受けを出す方の「手」です。
手技の反対の手で②「引き手」を取ります。
また、移動した時の後ろ足を③「軸足」と呼びます。
技を出すタイミングは、①・②・③を同時に揃えます。
決して動かした足(移動足)で技は出しません。
移動足が着地し、ほんの少し遅れて軸足のピンっ!伸ばし手技と引き手のタイミングを合わせます。
3・腰が流れない
移動基本は進行方向に向かっておへそを前に向けます。(四股立ちは別)
例えば、右手で突いた時腰が左に流れるケースがあります。(逆も然り)
流れたおへそを前に向けるには、突いた方の腰を引きます。
要するに手は前、腰は後ろ方向に引っ張り合いっこします。
この3つが身体に馴染むと、形に変化が訪れます。
固定式基本と移動式基本の延長上に形の上達がありますので、形が上手くなりたい生徒は意識を高めて頑張ってもらいたいと思います。
四股立ちを長めに取りましたが、空手で必要な筋肉は空手の稽古でつけていきます。
歯を食いしばって良く頑張ってたと思います。
嬉しかったです。
【組手】
構え方からおさらいです。
①スタンスは肩幅大程度に広げる(自分が動きやすい程度)
②つま先の向きはㇵの字
③膝を軽く曲げる
④踵を少し浮かす
⑤前拳は肘を軽く曲げ顎の高さ
⑥奥拳は胸の前
⑦身体は真横
⑧顔は前
組手構えでフットワークする時、動かして良いのは「足首」だけ。
決して上に跳ばず、両足首で床を蹴り小さく(細かく)前方移動します。
フットワークの最中、スタンスは変えず同じ幅・同じ長さで速く移動します。
身体が温もるまでフットワークで往復し、次ブザーとともに刻み突き。
刻み突きの次はワンツーです。
真半身(おへそは横向き)で刻み突きし、間髪いれずに真身(おへそは正面)で逆突き!
「突き」は突いて元の位置に戻すところまでが突きです。
今日一番伝えたかったことです。
ミットを持って一人ずつ見て回ります。
マスクをつけて息苦しいですが、何往復も繰り返します。
今日、注意しましたが稽古中は余計なおしゃべりはダメ!
隣の人の大切な時間まで奪ってしまいます。
空手道を通じて、おしゃべりしたい気持ちを我慢しよう。
心当たりのある人は、黙想に取り入れてみよう。
【居残り稽古】
お正月休み中に新しい形を覚えてきた生徒がひとり。
「平安初段を観てください」です!
これまで気分転換に数回。
稽古修めの日に1度みっちり稽古しましたが、覚えてきたようです😊
まだ1年も経たないのに平安の形を2つです。
館の指導形を含めると既に4つ目。
改めて感じましたが子供は凄い吸収力です。
スポンジのように吸収していきます。
覚えてきた形を道場でともに修正していく状況は、私の想うあるべき姿です。
今日は、目線を指導しましたが次回以降もう少し踏み込んで修正したいと思います。
エネルギーが爆発して走り回ることが普通ですが、休憩の合間も覚えたことをコツコツ自主練出来る生徒です。
遠慮せずどんどん声をかけてくださいな。
さあ!
明日は久しぶりの寒稽古!
※保護者の皆さん いつも写真を提供してくださりありがとうございます!
凄く助かってます!
明けましておめでとうございます!
荒賀龍太郎のチャンピオン組手セミナー3 まだまだ続きます。
09・ダッキングの基本トレーニング
10・高速ダッキングトレーニング
11・ダッキング&突き・レベル1(その場・踏み込み)
12・ダッキング&突き・レベル2(相手の突きをかいくぐって突く)
【ダッキングの基本トレーニング】
組手構えに立ち、上体を柔らかく使うダッキングの練習です。
相手に構えてもらい膝と上体を柔らかく使いながら動かしていきます。
相手の腕をUの字に動かします。(ウィービングとも呼ぶ)
今度はペア相手は真身に立ち、両腕を肩の高さにあげてもらいます。両腕の中に自分が入り、ダッキングで潜りながらで左右横移動です。
これは相手の突きをもらわない様にディフェンスする練習です。
これを高速で行います。
ポイントは膝だけでなく上体を振ること。
モグラたたきのような感じです。
【高速ダッキングトレーニング】
お互い上体は真身で向き合います。
ペア相手は突き、自分は避けます。
ペア相手の突きは両手を使って高速で攻撃、自分は両手でガードしながら膝を使いながらダッキングしてかわします。
これを超高速で、ひたすらガードする練習です。
(ポイント)
1・足は出来るだけその場で、上体は円を描く様に動かすこと。
2・前後の距離とサイドの距離を意識すること。
3・同じ方向に円運動してたら狙われるので、小刻みなフェイント入れながらダッキングする。
4・自分が後方に反ると相手は長い突きを出してくるからこそ潜るチャンスが生まれる。
【ダッキング&突き・レベル1(その場・踏み込み)】
お互いの前足が重なる程度に近づき、互いに組手構えになります。
相手の突きをダッキング(お腹側から回る)でかわして突く練習となります。
ダッキングですが、お尻を下げるだけでは相手は狙いやすいので股関節からしっかり下に落とすようにし、上体を下げます。
顔は正面を向かずに顎を自分の肩でガードしながら上体を落とすことがポイントです。
そのまま起き上がりざまに、反動を使って逆上(上段逆突き)です。
ゆっくり始めてリズムが掴め出したら徐々にスピードを上げ、最後技を出すとともに踏み込んで極めます。
あくまでも攻撃をかわすことが目的ですので(突きをもらったら失点)、まずはしっかりダッキングです。
反撃はその後です。
※2016年に行われた、第44回全日本準決勝 荒賀龍太郎 vs 西村 拳を観てもらったら良く分かると思います。
あまりのスピードに館内どよめきが上がってます。
(反則となりましたが、直後の刻み突きも見ものです。 相手は反応出来ない程の”先の先”です)
【ダッキング&突き・レベル2(相手の突きをかいくぐって突く)】
ペア相手は、刻み突きを出したままでストップ。
自分は背中側からダッキングして相手の腕をかいくぐって突きを出します。
当然上体と膝は速く柔らかく動かします。
左右どちらでも回れるようにしておけば、相手はやりにくいでしょうね。
明けましておめでとうございます!
ここ最近、組手の紹介ばかりだったので久々の形ブログです。
佐久本先生と豊見城先生の劉衛流セミナーの模様がDVD化されていますので、アーナンをシェアしたいと思います。
教範の挙動順に沿って、注意点を書いていきたいと思います。
第一挙動
正中線をずらして受けています。演武の際、移動足の側に少し身体が流れているのはそのためです。
競技空手では、軸足を大きく鳴らして力強さを表現しますが、本来は足で”ライン”を引くような感じです。
体移動は”継足”。
前足を10㎝だせば後ろ足も10㎝出し、上肢と下肢のタイミングを合わせ手技を極めます。
身体の前面で体当たりするように、掌底当てすると”オーラ”が出てくる。
ペア相手に後方から帯を鞭のように打ってもらい力強くタイミングを取る移動基本が収録されていて勉強になります。
この練習方法はセーパイでも少し触れられています。
第3挙動:四股立ち / 肘当て
第4挙動:後屈立ち /下段掌底当て
でも応用として紹介されています。
極めがメチャクチャ強くなりますね。
基本形ですと、
平安二段の最後の四股立ち
平安五段の最後の後屈立ちにも同じ事が言えるのではないでしょうか。
当時はピンと来なかったのでしょうね。
改めてDVDを観なおして収穫を得ました。
道場で早速取り入れたいと思います。
第4挙動
これも僅かに転身し開手で貫き同時に蹴りを入れます。
※両開手貫手と正面蹴りでの移動基本も収録されており、指導の引き出しを得ました。
第9挙動
両手とも開手で押さえ受け・掬い受けの後、蹴りを入れますが劉衛流では攻防一体、受けながら攻撃すると説明されています。
これも正中線を外して入ります。
第13挙動
ひとつ目の気合の部分です。
昔の沖縄の空手では、蹴りは金的だったそうです。
なので素早く後方へ間合いを切り、金的蹴って掌底当て。
第16挙動
一本拳ですが、昔のアーナンは右脇に引いていましたが、今は引きません。
形の解釈において、出した手を脇に引くという事は相手に逃げる隙を与えるからと説明されています。
但し手技のスピードがまだ足りない発達段階である小学生は引いて入っても間違いではないとのこと。
右中段手刀打ち → 上段裏打ちに流れるように入ります。
立ち方は、四股立ち → 基立ち
四股立ちのつま先の向きは、移動足は進行方向に向けます。
出ていく時、技は後ろ足で極め
下がる時、技は前足で極めます。
(凄く細かいところです)
第22挙動
相手の腕を鷲掴みに引き込みますが、右手を捻るように絞り、相手の膝頭めがけて足刀蹴りします。
(相手の肩を脱臼させます)
(一気に引き込んで、ここで極める)
(蹴る時は左足に軸を取る)
第23挙動
相手の腕を中段に引き込み肘当てし倒します。
倒れた相手に下段手刀打ち。
第26挙動
相手から両腕で掴まれていますが、開手貫手で防いでいます。
そのまま相手の金的を握り潰し後方に放り投げます。
なので開手からグーに握りなおし開手に戻しています。
パー → グー → パーです。
第29挙動
これもジグザグに正中線を外しながら手首のスナップを効かせて鶴頭受けし、金的握り潰して喉仏を持ち上げます。
セミナーでは、分解を交えて劉衛流独特の立ち方・受け方の意味を非常に分かり易くレクチャーされています。
立ち方に関しては、良い例・悪い例を初級目線で教えてくれますので理解度が深まります。
競技で勝つ為のアーナンよりも、劉衛流のエッセンスを存分に伝授されている印象を受けました。
セミナーのDVDでは、このような深い部分を知ることが出来ますので何度でも観返して勉強出来ます。
糸東流を学んでいますので、苦労しますが他流派の勉強も楽しいです。
劉衛流に興味をお持ちの方は、是非このDVDで勉強してみてください。
多くの学びを得られます。