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現役最強選手たちの得意技最新メソッド2014 2/3
いつもお世話になります!
現役最強選手たちの得意技最新メソッド2014 中編に出てくるTSUNEARI YAHIRO選手。
東京2020オリンピックにオーストラリア代表として出場していました。
オリンピック前に購入していたガイドブックに出場選手の名前を見つけた時、気付きました。
3・荒賀龍太郎の蹴りテクニック
4・TSUNEARI YAHIROの組手トレーニング
【荒賀龍太郎の蹴りテクニック】
①膝の抜きを使ったフェイント
篠原選手に立ってもらい実際に技を披露します。
完全に上段を極められた篠原選手は驚きの表情です。
相手が一歩間合いを詰めた瞬間、スウェイするとともに前足を後ろに抜き、一気に前足で跳びこみます。
1・引き込んで前手でカウンター
2・引き込んで逆上
3・引き込んで裏回し
この3つは知っていますが、改めて引き出しの多さに驚かされます。
篠原選手曰く神技だそうです。
試合中、極まらなくても予想外の技を一発みせておけば相手は警戒しますね。
心理的に優位に立てるとも言えるのではないでしょうか。
②荒賀龍太郎の蹴りテクニック実践編
①の技が実際の試合で極めた映像が流れています。
ワールドコンバットゲームス2013です。
1:逆体のフランス人選手の刻み突きをダッキングで距離を詰めサソリ蹴り
2:相手の逆上をスウェイ → 前膝の抜き → 右上段蹴り(跳びこみながら)
フランス人選手も驚くべき反射神経で右手を上げ間一髪ガードし、得点には結びつきませんでしたがハイレベルな攻防です。
③普段の練習から生まれる技
②の技について、いろいろな選手が荒賀先生に質問攻めです。
Q1・そういうこと考えて練習してんの?
A1・たまたま自然な流れで出ました
Q2・普段練習してるんですか
A2・動きの中で自然に出た技を普段の練習にフィードバックして自分のものにしています
④手を使ったフェイント
この意表をついた蹴りの入り方を深堀りします。
前足の抜きを相手に見せないためには、手で返すふりをして相手を惑わします。
(相手の視線を上に向けておきます)
奥手 → 前手の順に手を動かして意識をそちらに向けます。
それにしても凄い身体能力です。
参加選手たちはいつの間にかモノにしたようです。
引き出しがひとつ増えますね。
⑤コーナーを背負ったときのフェイント
小刻みなステップの中から一瞬前足を内に踏み込み、刻み蹴り。
内側から相手の外側に蹴りを極めてます。
ほんの少し背中が見える位に踏み込んでます。
【TSUNEARI YAHIROの組手トレーニング】
(ペア練習です)
①刻み足からの刻み突き
向かい合って、前方に細かくステップしながら3つ目で刻み突き。
これを道場の端から端まで繰り返し、折り返します。
バックステップで細かくステップして同じく3つ目で刻み突き。
バックステップから前に出ますので当然後ろ足にタメが無いといけません。
ポイントは、動きの中で出来るだけ技のおこり(モーション)をなくすこと。
②スウェイからのカウンター
次は下がる側の練習です。
ペア相手が出す刻み突きを上半身の動き(スウェイバック)でかわし、カウンターの逆上を出す練習です。
下がりながら準備し、前に来る相手をあまり踏み込まずに。
上半身を前に置き距離をコントロールすることが重要です。
近距離なので、引きの大きさで残心をアピールです。
相手がワン・ツーの2ステップだとワンとツーの間を狙うかリスクが高ければ、自らもひとつバックステップで間を作り逆上です。
ワン・ツー・スリーでも同じ。相手の打ち終わりをスペースを保ちながら返します。
良ーく見ないといけませんね。
手だけで突くイメージで速く技をだし、アラブ系の選手はこの突き方が上手いのだそうです。
荒賀先生曰く、このシチュエーションだと日本人選手は後の先狙い。
海外の選手は相打ちに近い後の先だと、審判によっては失点するリスクが残るので、相手の攻撃を避けきって反撃します。
海外勢は「負けない」・「失点しない」どうやったら負けないかを追求した結果こうなったようです。
面白いですね。
③刻み蹴り
刻み突きの感覚で細かいステップから刻み蹴り。
前進しながら軽く当て、後退も同様に行います。
蹴った後はすばやく残心です。
応用で裏回しもやってます。
膝から下を刺すように鋭い蹴りを放ってます。
最後、膝を内に抱え込んで相手の外側を蹴る横の変化を使った蹴りを披露してくれました。
④蹴りのクロスカウンター
前に出てきた相手に対し、軸足は動かさず上体をスウェイしながら裏回しです。
シーソーです。
軸足を支点にして身体を倒すことで蹴りの出せる距離を生み出します。
試合で負けていても落ち着いてしっかりプレッシャーをかけカウンターを狙います。
終盤、相手にポイントでリードされていたとしても、相手は手数を出さず逃げていてはC2取られますので、前に出てくる瞬間をこの技でとらえます。
⑤投げのバリエーション(払い腰)
背中に手を回し相手の体重をしっかりと上半身に乗せてから足を刈ります。
相手の懐に入った時に腰を落とします。
⑥投げのバリエーション(蹴りの反応)
相手が蹴りに来たところを中に入り込んで足を刈ります。
自分の前足で、相手の軸足を刈ります。
相手を持ち上げるのではなく、足を払い素早く相手の身体を落とします。
⑦小林実希の投げテクニック実践編
勝っている相手をコーナーに追い込み蹴りを出してくるところを狙います。
両手を前に出しながら詰めると、相手は蹴りで応戦してきますので、そこで足を刈る技を紹介されています。
当時と今とでは、投げに関するルールが変わっていますので参考にはなりません。
投げるために掴んではいけませんし、旋回軸が腰より上で投げたらC1取られます。
しかも両手で掴むとC2。(オッケーなのは片手で一瞬だけ)
2023年6月17日 (土)道場稽古57
いつもありがとうございます!
注文していた道着のお渡し、防具のサイズ合わせ、大会申込みのやり取り等で稽古開始前から大忙しです。
早練も早々に切り上げバタバタでした。
0・早練
1・アジリティ
2・体幹
3・固定式基本
4・形
5・組手
6・居残り稽古
【早練】
いつもとちょっと違う内容で、組手の回し蹴りでした。基本のそれと比べ、比較的蹴りやすいので、覚えやすかったんじゃないでしょうか。
ぼちぼち揃いだした頃に四の形、十二の形です。
修交会申込みもありました。
出場すると決めたからには、順番は完璧に覚え、完成度を高めよう!
【アジリティ】
ここ最近続々と生徒が集まりだして来た事もあり、稽古方法も効率的に進めなくてはいけません。
1本のラダーで順番待ちするよりも体育館を目一杯使って、一気に進める事で時間を節約出来ます。
・クイックラン
・ケンケン
・カエル跳びジャンプ
・ラテラル
・シャッフル
・2イン2アウト
【体幹トレーニング】
生徒の希望で下記3つとなりました。
・バックフルアップ
・V字プランク
・バックプランク
これで115分経過です。
コツコツここまで積み上げて来ました。
美しい姿勢は体幹があってこそです。
【固定式基本】
全体で固定式基本です。
基本を行うにもレベルのバラつきが出だしたこともあり、今日の稽古は少し工夫を凝らしました。
固定式基本の中で注意するポイントを何度も呪文のように唱えていますので、色帯さんはすらすら答えれるまでになってきました。
お手本を前で見せてもらいながら、全体稽古開始!
・突き
・中段横受け
・上段揚げ受け
・下段払い
・手刀受け
平安初段まで進みだしたグループは、途中から手刀受けの稽古。新入会組はそのまま突きの稽古です。
ひとつの号令で違う技の稽古をすることで質を落とさず効率的に進めてみました。
【形】
新入会クラスはまだ形の稽古まで進んでませんので、周りに合わせてもらうしかありません。
なぜ毎回、四の形(十二の形)を打つのか。
各自もう一度良く考えてもらいたいところ。
注意を受けたら、同じ注意を受けないよう集中力を保ち稽古に励んでほしいと思います。
『下半身の締め』
『常に肩幅を維持する』
『技のタイミングを揃える』
最低限この3つです。
平安二段を数回合わせたあと、平安初段に移ります。
5月中旬からスタートした平安初段もついて来てくれます。
自宅で忘れないよう稽古していたのかな。とても嬉しいです。
さて、予めアナウンスしていましたが、神戸市のジュニア講習会に参加する生徒が表れましたので、今日から平安五段!
急ピッチですが覚えておいて損はありません。
新しい立ち方・払い技・受け技・当て技・打ち技が沢山出て来ます。
第一挙動でのスピード、序盤の緩急をつけた動作、最後の力強さ等見せ場が豊富な平安五段です。
まずは、挙動を頭に叩き込んでほしいと思います。
皆、苦労してましたが新しい形を覚えることが余程楽しいのでしょう。
汗だくになりながら頑張っていました。
【組手】
技に入るまでの動き方を段階的に分けて練習しました。
今日行ったことは、刻み突きに入るまでの攻防についてです。
相手と向かい合いドーンと跳びこんでも、経験豊富な選手にはきっと通じません。
如何に相手の意表をつくか。
相手のリズムを崩すか。
これらの仕掛けがあるからこそ、自分の技が極まる確率が高まります。
バレバレの攻撃一択の間は、カウンターの餌食になるのは分かりきったことです。
そこに気づくか気づかないかで、組手競技の結果は大きく異なってきます。
フットワークから始めました。
その場で、沈むフットワークから前後に動いていきます。
動かして良いのは足首だけ。
前に出た後その場に居つかない。
下がった後その場に居つかない。
これは散々ラダーで言ってきた事がここに結び付きます。
地面に足が接地している時間を短くです。
なんで空手教室なのに、いつもラダーを取り入れているか繋がってきたんじゃないでしょうか。
頭で理解できた事を行動に移し、結果フットワークに変化を感じる事が出来た生徒がいました。これは大きな収穫です。
前後のフットワークのあとはフェイント。
前足と前拳の仕掛けによるフェイントです。
相手との距離を安全圏に保ち、前足だけ危険ゾーンに侵入させます。
させますが、軸は安全圏にあるので問題ありません。(相手の突きは届かない)言わば距離の錯覚。
これは月井先生の『競技の達人12』で学んだこと。
前足で距離感を掴みつつ、前拳で同時にプレッシャーも仕掛けます。
しばらくこれを繰り返し、今度は両足のフェイントに移行します。
上記で記したとおり、動かして良いのは足首オンリー。
軸がブレてはいけませんし、歩幅を変えてもいけません。
イメージは急ブレーキ・急発進です。
これを何度も何度も繰り返しました。
フットワークにフェイントを交えて、仕上げは刻み突き!
各自確認しながらフェイントを交えた動きの中から刻み突きの練習です。
ハンドミットを持ちながら隣同士で号令に合わせ刻み突き!
隣の子よりも、誰よりも高速で刻み突きです。
面白いことに競わせたら全員が今までに見たこと無いくらいにスピードUPしてましたね!
【居残り稽古】
4人の生徒と平安五段!
挙動を頭に叩き込む段階です。
細かいところは置いといて、繰り返し打つことで覚えていきます。
嬉しいです。残って練習してくれるなんて。
ここ最近形も組手も意欲的に取り組むS君。
左手親指を握り、
おへその向き、
足首の角度、
左拳は耳の高さにね!
※第2回ジュニア講習会 申し込み期限:6月21日(水)!
8月20日(日)修交会大会申し込み:締め切りました。14名が挑戦!
心武館Tシャツ 追加注文:締め切りました。13枚分注文!
【全日本空手道連盟】組手・形 競技規定 2023年度版
いつもありがとうございます!
大幅なルール変更があった組手競技。
変化に対応出来るよう、真っ先にルールブックを購入し今日届きました。
先日福岡で行われたばかりのプレミアリーグでは、早速新ルールだったと聞きます。
まだしっかりと読み込めていませんが変更点は、
カテゴリー1とカテゴリー2が統一され、
注意1・2・3、反則注意・反則となりました。
これにより、得点板も変更を迫られますね。
また、反則を取る権限が主審の判断に委ねられます。
これまでは、副審2名の同意が必要でしたがこれからは、同意不要で主審のみ。
あと大きな違いはポイント差が無く判定となった場合、より高得点技を極めた選手が勝ちになります。
(例えば赤が中段蹴りで2ポイント、青が突き2本で2ポイントなら赤の勝ち)
それでも同点の場合判定となります。
14歳未満の競技者の場合、上段への蹴り技は10㎝以内・手技は5㎝以内で止めれば得点となり、
一本の定義も、上段蹴り以外にも足裏以外の部位がマットに接している相手に対する突き(または蹴り)を極めた場合となっています。
自らバランスを崩した相手に、すかさず技を極めたら一本ということでしょうかね??
ほんの少ししか読んでませんが、主審に「あとしばらく」・「時間終了」を合図する計時係のブザーを鳴らす回数まで変更しています。
新旧のルールブックを見比べてますと、変更箇所が分かり易いかと思います。
ただルールブックを目で追っているだけじゃ、いまいち曖昧なままなのでDVDであったり審判講習会等で勉強を重ねたいですね。
2023年6月10日 (土)道場稽古56
いつもありがとうございます!
先週は運動会だったので残念ながらお休みでした。
なので2週間ぶりの稽古です!
ここ最近では、体験問合せが続いており賑やかに稽古させてもらっています。
ホントにありがたい限りです。
幼児のうちは、思いっきり身体を動かしたり楽しんで稽古に参加してくれたらオッケー!
集中力が欠けたり疲れてきたら、出たり入ったりの繰り返しで休憩してくれてもオッケーですし、慣れるまでパパさんママさんがお子さんのそばについていてもらっても全然オッケー!
生徒が揃いだした頃に今日も開始前、大縄跳び。
今まではブンブン大縄を回してたので、初めての経験の生徒にとっては中に入るタイミングが掴めず難しかったと思いますので、「郵便屋さん」をすることに。
試行錯誤を繰り返していますが、何か良い方法を知っている方教えてください。
0・早連
1・ラダー
2・筋トレ / 体幹トレ
3・固定式基本
4・ミット
5・形
6・移動基本
7・組手
8・居残り稽古
【早連】
今年入会した生徒、今日新入会の生徒、新たな体験生の計10名で早連!
座礼・立礼から学び、立ち方・拳の握り方・突き・蹴りを何度も練習し、途中から先輩生徒が自らお手本を見せてくれ、とても頼もしく感じました。
心も身体も成長していますね。
【ラダートレーニング】
今日から正式入会した3名の自己紹介を終えラダーから稽古開始!
今日もスピード系です。
足を速く動かすことが目的ね。
つま先で駆け抜けたり、床に足がついている時間を短く出来るとスピードが上がります。
・クイックラン
・グーパー
・ラテラル
2本ずつでした。
【筋トレ / 体幹トレ】
さてずっと続けてきた筋トレもとうとう今日で400回です。数え始めたのは、およそ1年前だったでしょうか。
これからは、固定式基本や移動式基本を通じて足腰の強化を図りたいと思います。
今日の体幹トレは、
・プランク
・V字プランク
・バックプランク
の3種類。
これも筋トレと同時にスタートし、今日で112分経過です。
体幹が強い子はピクリとも動きません。
形が好きな生徒にとっては必須の能力ですので、体幹トレは軽視出来ません。
途中しんどくなった時、どれだけ自分に厳しく出来るかが問われます。
歯を食いしばって頑張れる生徒になってほしいな。
【固定式基本】
重心は母指球に乗せ、膝はほんの少し緩め平行立ちとなります。
上手く母指球に上体を乗せることが、立ち方が安定し力強い技を繰り出すことが出来ますので、必ず意識してほしいところです。
3年生に号令をかけてもらいながら、
・突き
・平行立ち正面蹴り
・基立ち正面蹴り
・中段横受け
・軸足スクワット / 前屈立ち・逆突き
スピードの乗ったキレのある技を出すには、力んでいては逆効果です。
技が極まる寸前に一瞬だけ力を入れます。
なので力いっぱいで力んでいては、シャープな技は出せません。
もう一つ大事なことは、「準備の動作を短く」です。
【ミット】
ここから2グループに分かれミット!
3年生から順にミットを持ち、中段突きの稽古です。
足を止めて基本の中段突きと、フットワークの中から出す中段突き
どちらも共通することは、真半身(横向き)に構えた状態で突く瞬間、真身(おへそを相手にぶつける)になること。
前方に大きく前足を踏み込み、ドンっ鳴らしながら突きます。
・突き
・前足の踏み込み
・気合
この3つを合わせます。
相手の刻み突きが、自分の頭の上を通過するイメージで「深く潜る」
かなり深い前屈立ちです。
軸足の親指の腹で身体を支えます。
前拳を思いっきり引き手を取ると逆突きのスピードがUPしますし、顔の側面に添えると相手の刻み突きの軌道を逸らすことが出来ます。
どちらも試してみて、しっくりくる方を取り入れてみてください。
さて私は新入会の生徒とともに、ミットめがけて中段逆突きと正面蹴り!
左右合わせて何本やったかな??
中にはおっ!と思わせるシャープな蹴りを出す生徒も!
楽しみですね!
体験の男の子くんも、凄く楽しそうにパンチ・キックしながら最高に可愛い笑顔を見せてくれましたし、
はにかんだ笑顔の女の子ちゃんにも癒されました。
このあたりで、丁度1時間でした。
また来てくれると嬉しいな。
【形】
新入会生を中央に配置し、全員で四の形です。
礼儀作法・基本技を早連で覚えたあとは、四の形に移行しますのでそれまで、周りを観ながらついてきてね。
形を覚えた生徒は、レベルアップをしないといけません。
技を出す時に腰を入れるよう、意識するようにね。
いつも同じことを指摘されていると、なかなか次に進みませんので一人ひとりが意識することです。
次は平安二段。
最初の猫足立ちと最後の四股立ちがどれだけ極まるかです。
斜め方向の演武線が入ってきますが、どう向きが変わっても前屈立ちと基立ちは「肩幅」で立ちます。
ふらついてしまう生徒は、この肩幅が取れていません。
部分練習や、目的意識を持って四の形に取組んでほしいです。
大会に参加して入賞を目指すのであれば立ち方を早くマスターしないと、極め・キレの稽古に移れませんよ。
次、平安初段です。
数回合わせた後、初登場の手刀受け。
細かく受け方を説明するのは、昨年秋以来でしょうか。
準備の入り方、手首の角度、引き手の取り方、上半身の姿勢を丁寧に指導し、理解出来たところで移動基本に移りました。
【移動基本】
四の形・十二の形・平安二段を覚えた生徒を対象に更なるレベルアップを図ります。
上記で覚えた手刀受けに猫足立ちをプラスして移動基本です。
我々の学ぶ糸東流ですが、技は直線的且つ最短距離で繰り出します。
受けに入る準備動作を円運動で行うと、他流派(剛柔流)の受け方となってしまいます。
形競技の採点基準の中には、流派の特徴を捉えていることもポイントのひとつとして挙げられています。
今日の指導を忘れず、自主練してくれたらと思います。
猫足立ちは鼠径部の力を抜くと、ストンと下に沈みます。深く落として後ろ足の踵に軸を置くようにね。
とうとうゆりでも、移動基本に猫足立ちが入ってきましたな!
新しい学びがあったことだと思います。
【組手】
新入会の生徒向けに構え方の説明に少々時間を取り、全員でフットワークです。
ポイントは2つ。
カニ構え(真半身)と下半身の溜め。
真半身で構えることで、自分の正中線を守り(的を小さくする)、下半身に溜めがあるから素早く攻撃に入れます。
膝が突っ立ったままだと、相手に向かって跳びこむのに一度沈まなければいけません。
どちらの攻撃が速いかを競う競技空手では、一度沈む動作は意味のない不要な動作です。
しんどくても棒立ちにならず、「溜め」を保ち続けます。
単調なフットワークの練習でも、基礎を固めている今、とても大事な練習です。
目的意識が低くては、棒立ちのフットワークとなり悪い癖がついてしまいますので注意が必要です。
形でも組手でも基本が出来ていないと、試合で勝てません。
勝てる人は、基本が出来ているとも言い切れます。
フットワーク中にブザーで号令を入れ刻み突きも交えました。
チョンと小さく腕を伸ばしていてはダメ。
前足と前拳を大きく前に飛ばさなくてはいけません。
それと、後ろの肩が見えてはいけません。
なぜ見えてはいけないのか。
見えると突きがどうなるのか、これも時間をかけて説明しています。
フットワークしなくても結構ですので、
①真半身で構えて
②真半身で突き
③真半身に戻す
練習を自宅で取り入れてみてほしいと思います。
今日、刻み突きだけでしたので説明を割愛しましたが、
中段逆突きは逆です。
①真半身に構えて
②真身で突き
③真半身に戻す
やることは反対ですが、刻み突きとロジックは同じ。
なぜこうしないといけないのか、頭で理解出来るよう問いかけ続けたいと思います。
【居残り稽古】
居残りを希望する生徒は5名。
形がしたい生徒が多数いたので平安二段を細かく指導です。
猫足立ちの立ち方
四股立ちの立ち方
基立ちをベースに指導していますので忘れないよう復習してほしいと思います。
猫足立ちにおける、右足の使い方・左足の使い方それぞれ役割が違うことを説明しています。
鼠径部の抜きを使って深く落とすコツ、前足を置く位置、下半身の向きなんかを一発で極める必要があります。
ほぼ部分練習でした。
また後半、基立ちから素早く四股立ちに移行しますが、これもコツを伝えました。
かなり密度の濃い練習会になったと思います。
部分練習で精度を高めて、最後の確認作業として通し稽古をしたら良いと思います。
※修交会大会の申し込みは、来週17日(土)が締め切りです。(本部には22日に持って行きます)
会派の大会ですので出来る限り参加してほしいと思います。
四の形もしくは十二の形を覚えていれば出場出来る大会ですので、形競技だけでも是非挑戦してほしいと思います。
組手の試合に出場するには防具が必要となりますので、お声かけください。
早めに揃えて、道場稽古の中で防具に慣れる必要があります。
世界女王になるための精神とテクニック 荒賀知子のベスト空手 2/3
いつもありがとうございます!
現ジュニアカデットでコーチを務める荒賀 知子先生のDVDです。
ご存じ荒賀 龍太郎先生のお姉さんですね。
3回に分けて紹介したいと思います。第2回目です。
※現在の競技空手で主流のカニ構えではなく、真身(おへそが前)構えです。
05・世界を目指す「移動基本」
06・世界を目指す「中段突き」
07・世界を目指す「刻み突き」
08・世界を目指す「ワンツー」
【世界を目指す「移動基本」】
一般的な移動基本ですと肩を入れず腕の長さだけで突きますが、荒賀 知子先生の移動基本はその場基本と同様、
顎を締め突きの延長線上に顎を置きます。
また胸を張り重心は真ん中ですが荒賀 知子先生は重心は前の方に置き、やや前傾ぎみです。
少々肩が入っていますので、拳ひとつ分長い突きとなっています。
【世界を目指す「中段突き」】
組手の中で使う中段突きの説明です。
まず立ち方です。
後ろ足の膝と指を正面に向け突いた時、膝が床に着くのはあまり好ましくありません。
この突き方では、重心が下に落ち距離が出ません。
軸足親指の外側を使い身体全体を支えるイメージで突くと距離が伸びる。
肩を入れずに突くと距離は出ませんので、肩を伸ばして突くと良い。
大事なのが突いた時の状態の姿勢。
上体が前に行き過ぎて前のめりになると前膝がつっかえ棒となり、入りにくくなります。
ですので、自分の前足は相手の前足の中に入る位に踏み込み、上体は真っ直ぐを保ちます。
【世界を目指す「刻み突き」】
これも基本同様に、前拳の延長線上に顎を置きます。
この状態で刻み突きし、反対の奥拳は顎の前に置きます。
これは上段の防御と刻み突きが極まらなかった時の、次の準備のためです。
【世界を目指す「ワンツー」】
ワンツーを突く時に一番気をつけることは、ワンとツーの間に返されることです。
この間隔が大きいほど、相手は狙い易くなります。
刻み突きの突き方は同じで、顎の下に準備した奥拳は、刻み突きを追いかけるように間髪入れず放ちます。
1本目を突いた手を引きながら、2本目を出すのではなく1本目の途中に2本目を出します。
そして次に注意することは足の音です。
普通のワンツーでは『トン・トン』と鳴りますが、ここでも突きのスピードに合わせ『トトン』です。
前足の着地の仕方ですが踵から落ちてしまうと、2つ目が前に出れず遅くなります。
ですので、つま先から着地し足を弾くイメージを持ちます。
前足だけでは素早く前に出れませんので、後ろの継ぎ足も重要になります。
前に出ると同時に内腿をくっつける感じではないでしょうか。




























