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パフォーマンスを上げる! 可動域ストレッチ & トレーニング
こんにちは!
今から7年程前、近くの本屋さんで購入したDVD付の書籍です。
とにかく身体が固く、ケガが絶えないこともありストレッチ系の本を読み漁っていた時期でした。
空手道に特化した松久ストレッチDVDに出会うまでは、よく参考にしていました。
DVDの方は、肩関節と股関節の可動域を上げる紹介、振る・蹴る・跳ぶ・走る等の動作別 関節&体幹トレーニングが50分近く解説付きで収録されていて、まずまずのボリュームです。
伸ばす動作も「フラミンゴ」「カエル」「アザラシ」のように動物の名前に例えてますので、覚えやすく子供向けと言えます。
カタチと名前が一致しやすいので、道場で導入するには丁度良いかな。
本の方では、柔軟性のチェック方法や、競技毎に必要な可動域の紹介、コラムなんかも読みごたえがあります。
写真も非常に多く取り入れていますので理解しやすい内容になっていると思います。
難しい用語や説明も無く、始めに読むにはあっさりしていて丁度良いんじゃないでしょうか。
肩関節(肩甲骨)が柔らかいと、組手競技では長い突きを飛ばすことが出来ますので有利に働きますし、形競技では、股関節の可動域が狭いと、蹴り足も上がりませんし四股立ちの美しさが損なわれてしまいます。
何よりもケガしてしまったら空手どころでは無くなってしまうので、日頃からウォーミングアップとクールダウンで身体のケアは必要ですね。
2023年7月15日 (土)道場稽古61
2週間ぶりに戻ってきました!
床の張り替えを終えリニューアルした体育館です。
12時過ぎに入室し準備してると、早速生徒たちがやってきます。
縄跳びおねだりされたので、ぶっ通しで30分以上飛んだでしょうか。
「へび」と「郵便屋さん」で縄跳びに慣れるところから。
稽古前にギャーギャー笑いながら、大汗かきながら、水分補給しながら、ずっと遊んでました。
中に入るタイミングが掴めて来たんじゃないでしょうか。
おっと!持ち手だったので写真は無し!
【バンビクラス】
01:ラダー
02:体幹
03:移動式基本
04:固定式基本
05:形
【モンキークラス】
06:体幹
07:組手
08:移動式基本
09:形
10:居残り稽古
【ラダートレーニング】
2本ずつ、グーパー・クイックラン・ケンケンでした。
縄跳びやラダーで、楽しみながら身体を動かしリズム感や運動神経を高めていきます。
速く駆け抜けるコツは、
1・つま先立ち
2・足が床に接地している時間を短く
【体幹トレーニング】
プランク・バックプランク・V字プランクの3種類で計9分。
おへその下あたり(丹田)に、止まれ!と指令を出してみよう。
ピタっと止まれるようになると、形が上達するので頑張ろう。
【移動式基本】
基立ちの作り方を学びました。
腰に手を当て、基立ちで移動稽古です。
縦の長さ・横幅のバラつき無く移動します。
途中片膝をつき、長さの確認を交え繰り返しました。
足の運び方は ”半円” を描きながら。
足の裏で雑巾がけしてる感じがイメージしやすいと思います。
今度は、追い突きしながら移動基本です。
突きを出すタイミングは動かした足が床に着地し、ほんの少し遅れて突きが出て来ます。
この『ほんの少し遅れて』がとても重要です。
タイミングが同じだと、ドン!と大きな音が鳴ってしまいます。
鳴っちゃダメです。
この移動基本の先に、『形』が待っています。
ポイントを記しておきます。
①何度移動しても同じ基立ちの長さ・幅
②すり足
③足の運び方は半円を描く
④おへそは前を向く
⑤軸足(後ろ足)の角度は30度
【固定式基本】
引き手・突き・中段横受けの3種類。
引き手を取る位置(高さ)を学びました。
引き手は、切っても切り離せない大事な技です。
手技の反対の手は、引き手を取るケースがほとんどだから。
突きのスピード上げるには、引き手を速く取ればスピードアップしますし、手技が速いとキレが増します。
侮ってはいけない引き手。
これを沢山稽古しました。
次は突きです。
突きを狙う位置は、自分の身体の中心(正中線)です。正中線上にある急所を目掛けて突きを出します。
中段の急所は『水月』
左右どちらの手で突いたとしても、水月を突くようにしよう。
正中線且つ水月です。
まだまだ肩の高さで突いていますので注意しよう。
中段横受けは、2挙動に分けて稽古しました。
①お腹を切って
②中段横受け(反対の手は引き手)
何度も何度もゆっくり確認の意味を込めゆっくり、稽古しました。
突きと横受けを覚えれば、形稽古に入ることが出来るので頑張ろう!
【形】
8月修交会に出場する2名の生徒は、技を出す瞬間に力を込めてピタっと止まる意識を持ち自主練をしてもらう間に、
入会したての生徒3名と、腰に手を当て『四の形』の運足を覚える事からスタート!
はじめの一歩です。
少しばかりくりかえし、実際に手技を加えました。
動かす足・回る方向
混乱しがちです。
次回、順番を覚える時にとても有効なアイテムがありますので、それを使って稽古したいと思います。
さて最後は、修交会2名の形をチェック!
自主連頑張っているのが、形を観れば分かります。
上達しています!
大会では対戦相手と2人並んで試合を行いますので、並んで打つ稽古を取り入れています。
相手を気にせず、自分の形に集中する癖をつけるためでもあります。
出場を決めたからには大会当日まで、継続して頑張る大事さを学んでほしいと思います。
(つづく)
【モンキークラス】
過去の道場稽古を振り返り、形と比べ組手の時間が取れていないことが気になっていました。
決して組手を避けてきた訳ではなく、基本・形で空手道のベース作りをしてから、組手に移行しようと考えていたから。
ただ、組手競技にも挑戦を続ける生徒もいる中で、今のこの量では足りているとは言えないことから、今日はいつもと時間割を変えてみました。
SAQの時間を削り、形と組手の時間を入れ替えて組手60分コースにしてみました。
1分でも1秒でも稽古時間をムダにしたくないから、「集合は駆け足」・「小休止の時間を短く」で挑みました。
(駆け足はこれからも続けるよ)
【体幹トレーニング】
昨年7月から始めた体幹トレーニング。
今月末で丸1年継続してきたことになります。
同じことを1年間継続するなんて、凄いことだと思います。
自然と自分で強度を上げる生徒も出だしたこともあり、バランスディスクを新たに4ケ追加!
不安定な中で、ビタっと止まる感覚を養うことで普段鍛えることが難しいインナーマッスルをこれでもかと言わんばかりに刺激します。
かなり難易度が上がったことだと思います。
プランク1分2セット
2ポイントプランク30秒2セット
通算127分経過です。
バンビちゃんと比べると当然ですが、我慢出来る時間が長いですね。
さすがに始めたばかりの頃の動画はもう保存していませんが、やってるとやってないとでは違いがあるはずです。
生徒の成長度合いに合わせ、メニューや難易度にも変化をつけながら更にレベルアップしていけるよう、私も勉強を重ねたいと思います。
【組手】
基本的な技の出し方をおさらいです。
・刻み突き
・中段逆突き
・上段逆突き(逆上)
単発の技は皆、カタチになってきています。
おさらいをした後、新しい技を2つ追加しました。
遠間から、一気に仕掛ける3連打。
時間をかけ、丁寧にひとつずつ技を区切って練習を重ねました。
実際に使えるようになるのは、まだまだ練習が必要ですが、忘れないようにイメージトレーニングだけでもしといてほしいな。
コツは、「真っすぐ突く」です。
単発では出来ていても、連打となるとフォームが崩れます。
脇が開いていては余分なモーションとなり、反応されてしまいます。
更にもうひとつ。
前拳と前足の蹴りを使ったコンビネーション。
これも距離が重要です。
刻み突きを単発の感覚で突くと、距離が詰まり蹴りが出しにくくなりますので、連打同様に距離感を掴む必要があります。
上段を蹴りますので、極まれば3ポイントです。
上段を蹴るコツを説明していますので、稽古する時は意識するようにね。
ただ、体育館の床がワックス効いててツルツル滑るので、頭を下げる時要注意ですね。
蹴り方
①後ろ足を前足に素早く寄せる
②寄せた瞬間、前足を抱え込む
③前足を伸ばして、相手の顎10㎝手前めがけて蹴る
④蹴った足を素早く、引き足を取る
ポイント
①軸足の向き(距離が伸びる)
②つま先を伸ばす(真っ直ぐ伸びたキレイなラインを見せる)
③頭を下げる(足が上がる)
④両手の構えはそのまま(今日説明抜けてました。スミマセン)
【移動式基本】
・猫足立ち / 手刀受け
・四股立ち / 下段払い
それぞれ2往復です。
前回、かなりの時間を割いて説明した正しい立ち方や技の出し方。
どれだけの人が意識していたでしょうか。
思い出しながら稽古に取組んでほしいし、
アドバイスを受けたところは、意識高く取組み注意を受けないように。
上達の秘訣は、「良く見て」、「良く聞く」ことです。
道場に何を学びに来ているのか自分に問いかけ、真剣に聞き理解しようとする意欲を持とう。
来週期待しています。
移動スピードの上げ方、手技のキレの上げ方。
反復練習あるのみです。
【形】
修交会大会はその他大会と異なり、帯の色で競技します。(ほとんどが学年別)
白帯の部は、ひとつの形で全試合オッケーですが、オレンジ帯は3回戦以降、別の形に変えなければいけません。
言い換えれば、大会で打てるレベルの形を2つないといけないということ。
挙動は完璧に覚えておこう。
間違えたら、まず旗は上がりません。
全員で平安二段・初段・五段を稽古した後、
3人1組で形を打ちその間、他の生徒は見取り稽古でした。
それぞれに異なる、意識すべきポイントを一人ひとりに声掛けし、実際に形を打ってもらいました。
本来試合では、そんなことが出来る訳ではありませんので、自分で意識する習慣を普段から持ってほしいです。
何度も何度も言いますが、何事も意識して取組める生徒の成長は早いです。
ただ先週説明した骨盤を意識した形を打つ生徒が増えたことが収穫でした。
明らかに立ち方が美しくなってきました。
ホントに指導は奥が深いと痛感しています。
意図が伝わるとここまで変わるのかと言わんばかりです。
ひとつ手応えを感じた形稽古でした。
【居残り稽古】
平安五段をリクエストする生徒が4人。
マンツーマンで一人ずつ修正していきます。
骨盤の使い方と脱力(抜き)を忘れず形を打てるようになれば、立ち方が良くなってきますので、もっと上手くなると思います。
ある生徒に自分がコマになったつもりで形を打つことをアドバイスした結果、良い変化がありました。
平安五段のある挙動でしたが、イメージ通りの動きに近づいた手応えを感じることが出来ました。
自分のアドバイスで、生徒の動きが良くなる瞬間。
これも指導の醍醐味のひとつです。
もっともっと形が上手な生徒を育て、ともに喜びを分かちあいたいです。
浪速の空手 -浪速高校空手道部 世界標準の練習体系- 1/2
こんにちは!
大阪の強豪、浪速高校の稽古内容を収録した ”浪速の空手” です。
以前浪速の空手2を3回に分けてシェアしましたが、今回はシリーズ1作目、前編です。
紹介順が入れ違いましたが、何も意味はありません。
1:動きを止めない練習体系
2:実戦想定!スタミナ養成トレーニング
3:世界標準の感覚をつくる フットワーク&至近距離
4:見切り組手
【動きを止めない練習体系】
1-1 動きを止めないウォーミングアップ
今(当時)テーマとして取り組んでいたことが『動きを止めないこと』
リスタートの時であったり、構えだしの速さです。
ジョグしながら、ゆっくり大きく全身運動しています。
突きを入れたり、サイドステップ・足上げ等思いおもいに行っています。
部活の良いところは、元気な声が道場中に響き渡り、声が途切れません。
キャプテンが鼓舞し、皆がついてくるといった感じです。
活気があって大好きです。
1-2 リスタート(打ち込み)
ペア練習です。
受け手側の方も、避ける動きを交えながら終始動きを止めません。
場合によっては反撃を入れ生徒に工夫させます。
”漠然とならない”・”ボーっとしない”です。
構えだしから、交互に一本ずつ技を出し合う練習をされています。
突き終わりの逆の手
押すことで、相手の反撃を断ち間を取る事が出来ます。
相手の体勢を崩したり、タイミングを一個外したりの役割を持つので意識するように、アドバイスされています。
他にも、受け手側のプレッシャーのかけ方。
簡単に相手に技を出させてはいけません。
前手でちょっかいかけながら、実戦をイメージさせていました。
ただ台となって受けてるだけじゃダメだということですね。
途中、中断し生徒を招集するのですが、全員ダッシュです。
一つひとつの言葉に、押忍っ!
打ち込み前に互いに一礼。
打ち込み後にも一礼。
道場のあるべき姿です。
1-3 カウンター
1-2同様に、相手が間合いに入ったタイミングで”後の先”を取る練習です。
ここでのアドバイスは ”離れ際” を注意すること。
構えだしの速さと、打った後伸びたらアカンことです。
1-4 扇パターン
3人を扇状に配置させ、技を決めて打ち込みです。
一人目:刻み突き
二人目:連続技
三人目:蹴り
ルールはひとつ。
打ち終わりは、バックステップでスタート位置まで間を切ること。
意識することはふたつ。
戻りからの立て直しの速さ。
打ち終わりは逆の手を相手を押し反撃の姿勢を作らせないこと。
1-5 扇ランダム
扇パターンと異なる点は、台が前に出たり後ろに下がったり。
しかも順番ではありませんので、状況に応じて素早く反応します。
応用練習です。
打ち込み側がトップクラスの選手ですと、台は横の動きを取り入れたり、ダッキングの姿勢を取ったりと揺さぶってあげます。
(状況判断の難易度を高めています)
1-6 扇状況判断
台の選手はランダムに蹴り・突きを出してきます。
この練習の目的は、
・打ち込み側の状況判断の精度を高めること
・咄嗟の動きに身体が対応出来ること
無理に相手の技に嚙み合わせてしまうと、取られてしまったりするので、避けるだけの動きも必要となります。
状況によっては、守りを固めポイントを取られないようにすること。ガードの意識も持たせています。
練習に入る前に、意識を置くポイントを説明されていますので視聴者も生徒も分かり易い進め方なんじゃないでしょうか。
練習やから思いっきりいったらアカンけども、突く軌道・蹴る軌道を真っ直ぐ出せる確認をする。
流れに任せて、雑な技の入り方をしないように。
普段から1対3で扇の練習していると、絶対試合は楽に感じるでしょうね。
【実戦想定!スタミナ養成トレーニング】
2-1 二分一分
2分間フリーで試合形式。
「あとしばらく」を意識した稽古も兼ねていますが、がむしゃらに攻めてはいけません。
審判に無謀な攻撃を取らてしまいますので。
そうじゃなく、技術を見せるように。
いつもはここで試合が終了しますが、集中力を上げるために1分間の再試合を取り入れています。
試合中の今井監督のアドバイスは、
「動きとめるな」
「的をずらせ」
「動き固いぞ」
「出入りかけな」
「フェイントないぞ」
自分の攻撃の後、「身体伸びんな」「逆の手で押して相手を伸ばせ」
2分間の試合形式の後、素早く審判が入り1分間の再試合。
団体戦で延長再試合を想定しての稽古です。
インターバル1分で息を整え、すぐ再開出来るように普段から稽古されています。
2-2 二本取り
離れ際とリスタートを大事にしながら、本番さながらの二本取り。
(相手の攻撃を)見て動かず、それまでに予測するようアドバイスされています。
【世界標準の間隔をつくるフットワーク & 距離感】
3-1 足組手
上半身の脱力と動きを止めないための練習方法です。
ポジショニングが悪いと、こかされてしまう事もありますので、この練習で克服します。
両足を上手く使い、相手の足を踏むだけの練習です。
フェイントを覚えるには丁度良いかも知れません。
これは体幹の強さが必要です。
上半身の余分な力が抜けきったところで、構えだけつけて再開しています。
互いの足が交差した時、ケガをさせたらいけないという意識が働き、動きが一瞬スローになってしまうが、試合中では絶好のチャンスです。
ここで変な癖をつけては悪影響ですので、立て直しの速さを意識付けされていました。
リラックスした動きを身につける練習かと思いきや、チャンスを的確に狙う真の目的を意識をもたしていました。
間髪入れずに詰める!
3-2 触り組手
今度は両手両足で相手をタッチするだけの触り組手。
ただ相手をタッチしたあと、安心しているとすぐに反撃されてしまうので注意を切らさずです。
反対側も咄嗟の反撃が出来るように、互いにリスタートを意識です。
触れてたのを、試合ではしっかり突く(蹴る)だけです。
【見切り組手】
4-1 突き
相手の攻撃をスウェイバックで引き込んで、返す練習です。
前拳側の肩をやや下に下げながら、相手の中段突きを引き込み上から被せるように逆上で極める練習方法です。
ポイントは相手の攻撃時、止まっていてはいけませんし浮いてもいけません。
引き込んでの突き以外のバリエーションでは、
・足払い
・裏打ち
何かも紹介されています。
(スウェイまでは一緒)
今(発売当時)のルールだと相手の中段突きを、前拳で落としてカウンターを狙っていては、先に仕掛けた相手の方に旗が上がりやすい傾向にあるので、
しっかり「見切り」が必要と説明されています。
相手の攻撃が届いていないよ的なアピールかな。
当然、反撃への動作にムダがあってはいけません。
可能な限りクイックにです。
受けることに意識を置くと相手のスピードに差し込まれてしまいます。
目的は見切りですので来たと同時に、肩を下げながらスウェイします。(最後逆上)
軸足の膝の使い方が重要です。
相手の拳先を見る必要はなく、自分の中段を届かさなければ良いだけです。
真半身で構えるからこそ出来るテクニックです。
お互いにフルスピードで繰り返し練習していました。
4-2 蹴り
蹴りも突きと同様ですが、蹴ってこられたら怖いので肩が上がってしまいがちです。肩が上がると裏回しの餌食となるので、ビビッて身体が浮いてはいけません。
要するに蹴りを見てしまうとダメ。見て受けようとせず間を切る練習です。
目的は見切りです。
相手の蹴りのバリエーションが変わろうが、見切りさえ出来たら何にも怖くないと指導されていました。
当然、試合中では間を詰めて蹴りを潰したりもありますが、見切りの練習でした。
見切りのあと、
・突き(逆上)
・投げ(足払い)
・蹴り(背中への中段蹴り・上段裏回し)
に繋げていました。
世界女王になるための精神とテクニック 荒賀知子のベスト空手 3/3
いつもありがとうございます!
現ジュニアカデットでコーチを務める荒賀 知子先生のDVDです。
ご存じ荒賀 龍太郎先生のお姉さんですね。
3回に分けて紹介してまして、今日が最終回です。
※現在の競技空手で主流のカニ構えではなく、真身(おへそが前)構えです。
09・世界を目指す「追い突き」
10・世界を目指す「刻み蹴り」
11・世界を目指す「コンビネーション」
12・世界を目指す「返し」
【世界を目指す「追い突き」】
上段逆突きです。
自分の攻撃するルートに相手の前拳がありますので、自分の前拳で落としてから攻撃に入ります。
この前拳は落としてから入るのではなく、落としながら入る事が重要です。
そして次に入った後ですが、前に持ってくる後ろ足をつっかえ棒にしないことです。
追い抜いた後ろ足で踏ん張ってしまっては、せっかくのスピードやパワーが無くなってしまいます。
なので前に出す足でブレーキをかけてはいけません。
自分の身体ごと相手にぶつかっていきます。
前足の入り方ですが、近間はそのまま入っても届きますが、遠間から入る場合では前足をスライドさせて入ります。
とても大きなこの技は、相手にとっては見破りやすいとも言えますので、連続で2本突くのも有効です。(逆 逆)
ワンツー同様に1本目の後を追って2本目を出し ”間" を消します。
【世界を目指す「刻み蹴り」】
一般的な刻み蹴りでは、まず後ろの足を寄せて蹴りますが、寄せ足を行わず突きの間合いの外側から蹴ります。
少しでも後ろ足を寄せれば相手にバレてしまいますので、組手構えから出来るだけ変化せず蹴ります。
蹴り易くするには、少しだけ半身に構えます。
蹴る瞬間モーションがあってはいけませんので、足を抱える時に手が下がらないよう注意が必要です。
手が下がる癖がバレると刻み突きでカウンターを合わされてしまいます。
蹴り方のコツですが軸足つま先は前を向いて構えますが、間合いの外側から蹴るには、踵を相手に向け蹴ることです。
そうすることで飛距離が出ます。但し蹴り終わりは、つま先を前に戻します。
それともうひとつ。
後ろの足で蹴って距離を出すのは当然ですが、それだけでは距離は伸びません。
軸足で床を蹴る力と同様に、前足を抱え込む力も必要です。
後ろ足で蹴り込む力
前の足で引き上げる力
の両方が必要と言えます。
DVDでは、この刻み蹴りダブルで蹴っています。
ポイントはひとつ目の蹴り終わりに寄せ足を素早く行い、両手が乱れないことです。
【世界を目指す「コンビネーション」】
刻み蹴りに刻み突きを合わせたコンビネーションです。
気をつけることは、蹴った足が床に着いてから突くのではなく
『蹴りながら突く』です。
やはり蹴りの反動で手が乱れると、当然突きが遅れます。
蹴り終わりの寄せ足は無しです。
イメージ的には、「前の足が落ちる前に突きが終わっている」です。
【世界を目指す「返し」】
返し技とは、相手の技を待ち、その後自分の技を出すことです。
返し技を極める上で大事になってくることは、「タイミングを前で取る」です。
相手が出てくるのを後ろで待つと、どうしても出遅れてしまい相手の技が先に到達してしまいます。
ですので前足でタイミングを取るイメージを持ち、相手の出会いの中段を取るような感じで入ります。
そしてもうひとつ大事な事は下がり過ぎてはいけません。
下がり過ぎてしまうと、相手との間に距離が出来てしまい自分の技が遅れてしまいます。
なので奥拳で返し技を狙う時は、
1・「下がる距離は最低限に」
2・「スウェイし相手との距離を調節する」
次に連続の返し技です。
相手の1本目の突きを前拳で捌き、2本目の突きを奥拳で落とし、刻み突きで攻撃をします。
この時重要なことは、攻撃する方の手の動きです。
2本目を落とした時に前拳は必ず攻撃に転ずる準備をしなくてはいけません。
一つひとつの技を理論的に説明しながら、実際に披露されています。
基本に忠実なこのベスト空手シリーズ、セミナーDVDとはまた違った気付きがあります。
数年ぶりに観返しましたが、言葉がシンプルで分かり易くおさらいすることが出来ました。
国語力はホント必要ですね。
2023年7月9日(日)第3回 神戸市ジュニア指導講習会 @神戸市中央体育館
こんにちは!
3度目となるジュニア講習会が、神戸市立中央体育館で行われました。
ゆり道場からは形で2名の生徒が参加!
知らない生徒や先生方ばかりで普段とは雰囲気が異なりますので、緊張もするでしょうがやり切った後は達成感が感じることが出来ることでしょう。
ゆりは週1回だけの稽古しかありませんので、チャンスがあれば貪欲に参加してもらいたいと思います。
第1回目と2回目とでは、指導していただく先生方の顔ぶれも若干変化していました。
3回目の今日は、メインの形指導者も違っていました。
やっぱりこのような、合同練習会は目立ってナンボな部分もあります。
気合や返事、キビキビした行動で、やる気マンマンを感じてもらえば、ちょっとしたことでも目にかけてもらえるんじゃないかな。
参加したことに満足するだけじゃなく、何か上達するヒントを得てひと回り大きくなって帰ってきてもらえたらと思います。
(修正を受けた部分や教わったことを忘れず、次の道場稽古に活かせるかが重要です)
全体で柔軟体操をしたあと、基本に移りました。
【固定式基本】
・突き
・上段揚げ受け
・中段横受け
・下段払い
・正面蹴り
・猫足立ち / 手刀受け
・左右前屈立ち / 中段突き
【形】
ここから形・組手に分かれました。
ゆり生2名とも形でしたので、稽古風景をずっと観ていました。
過去2回とは異なり、各自黙々と自分の世界に入り形稽古に入りました。
約2時間に渡る自主連の中でアドバイスをもらっていたり、挙動の修正が入っているようでした。
私は少し距離の離れた場所から見学していたので、具体的な部分は聴き取れませんでしたが指導者の先生方がグルグル回っていて一人ひとりに丁寧に指導してくださいました。
入口近くで稽古していた上級生のグループ。
体幹を使って四股立ち移動するハードな稽古をしていました。
初めて知った稽古方法でしたね。
四股立ちのまま跳ばずに体幹を使って前後に突きを極めながら移動基本してました。
他には、瞬間脱力を使った四股立ち突きなんかも。
これは剛柔流の基本稽古が収録されたDVDで同様の稽古方法を観たことがあります。
股関節・膝・足首のロックで四股立ちを極める稽古です。
四股立ちの際、如何に潰れず突きを極めるかの練習でした。
普段とは異なる稽古方法ですので、このような練習会は指導の引き出しを増やす絶好のチャンスです。
今後の参考にしたいと思います。
またお隣では、来週神戸で開催される都市間交流大会で神戸市代表に選出された選手の最終調整が行われていました。
さすが代表選手達。
切れ味鋭いシャープな形を披露されていました。
ジュニア講習会の生徒たちは後半、見取り稽古していましたね。
上手な選手の形を目の当たりにして、なにか感じたことがあったでしょうか?
自分の形とどこが違うかひとつだけでも自分で気が付くことが出来たら、その人は成長出来ますよ。
・平安五段
・バッサイ大
・ニーパイポ
・泊バッサイ
・松村バッサイ
・チャタンヤラクーシャンクー
・スーパーリンペイ
1本打つ毎に先生がアドバイスを送っていましたが、そればっかり聞いていました。
泊バッサイでは、一見何気ない挙動でも意識の持ち方ひとつで見せ方がガラっと変わる、目から鱗のアドバイスを聞くことが出来ました。
来週の稽古が待ち遠しいです。






























