こんにちは!
2年程前に購入したDVDをやっと開封しました。
道場開設の前後だったかで、遥か先を行く道場のメニューを観るのは時期尚早。
「強豪道場の練習メニュー」でも紹介されていましたし興味津々でしたが、そんな理由でずっと寝かせたままでした。
運動能力、反射神経、一瞬の判断力を向上させる練習方法を構築されていましたので、指導者としてはマストアイテムです。
しっかり学んで道場に還元したいと思います。
1・身体能力強化サーキット①(フィジカル強化トレーニング)
2・身体能力強化サーキット②(体軸の意識と基本技の捻転)
3・”人間負荷” トレーニング
【身体能力強化サーキット①(フィジカル強化トレーニング)】
どちらかというと狭く感じる道場。
その中に何人の生徒がいるのでしょう。
ざっと見た感じでも40~50名でしょうか。
軽いジョグからスタートしましたが、とにかく活気が凄いです。
道場中に大きくて元気な声が響いています。
この雰囲気大好きです。
ジョグから始まりジャンプ。
ジャンプしてテッペンの高さで逆突き入れて、着地と同時に残心。
このあとワンツーも。
ジャンプ系はまだまだ続き180度回転しながらワンツー。
これも着地と同時に残心取ります。
ポイントは「身体が流れない」「腹筋を使って極める」
次は腿上げです。
足を動かすメニューの時は絶対に手を振ることも忘れずに意識づけされています。
シャッフルも同様に腕を振っています。
バックシャッフルなんかもやってます。
ジグザグに進みながら、正体・逆体で突き技。
この辺は思いおもいに自由に技を出していました。
面白かったのは、ジグザグでバックステップしながら技を出すメニュー。
後ろ後ろに下がりながら準備(溜めを作る)し追ってきた相手を想定し、前で技を出す練習。しっかり残心まで繋げて。
1,2の3でシャッフルした後、4で寄せ足。
これは知らなかった。
道場ではラダー使って軽やかに1,2,3でシャッフルしてますが、強く速く1,2,3,4です。
サラッと深いアドバイス。
”表拍子”で技出すと反応される
”裏拍子”で技出すと相手反応出来へん
表現が難しいですが矢倉先生の説明はこんな感じでしょうか。
1,2,3の足の動きで突きを出してはダメ。
これは始めに習うオーソドックスなステップからの刻みの入り方ではないでしょうか。
その域を超えた矢倉道場では、裏拍子で指導されていました。
これは以前の荒賀先生のセミナーDVDで触れた内容と表現方法は異なれど近い意味だと感じました。
荒賀先生はスピード意識した素早い入り。
後ろ足の引きつけと説明されていました。
ゆりでは子供達に両足内側を磁石のように素早くくっつけると指導しています。
手技に後ろの足をつける事で裏拍子に変わります。
オーソドックスなリズムとはやはり違いがあり、観ていてもリズムを狂わされます。
やはり組手は相手が嫌がることをしてなんぼ。
”裏拍子” 会得(体得)出来れば、面白いように技が極まるような気がします。
下半身を作り上げ、超スピードを追求するのもひとつ。
独特のリズムを身につけイニシアチブ握るのも手ですね。
1(前足)・2(後ろ足)・3(突き技)のリズムで技を出すのは誰にでも出来るねん。
誰にでも出来るって事は誰にでもやられるって事やねん。
3(突き技)に足元をつけるねん。
開封して5分で新しい気づきを得ました。
*バックシャッフルも裏拍子を取り入れています。
普段のアップの中からこのリズムを取り入れることで、実際の動きの中でスムーズに連動させれるんでしょうね。
頭で考えた事を筋肉に伝達させる時間が速ければ速いほど運動神経が高いと言えます。
アップはまだまだ続き、次は小刻みに全力で腕を振っての超スピードラテラル。
ラテラルの後はヒトますを小さくしたケンケン。
ケンケンの次は、安定感を重視したケンケンジャンプ。
ケンケンの姿勢を取り、床を蹴って垂直にジャンプ。
しかも軸足を抱え込んでいます。
高く飛んで着地はしっかり安定させないといけません。
着地が安定していると、前足で蹴れますので刻み蹴りまで繋げていました。
激しく動く組手競技の中でバランス(安定感)は極めて重要な要素です。
攻撃しないと得点は奪えませんので、どんな体勢からでも技を仕掛けなくてはいけません。
ケンケンでジャンプし、しかも軸足を抱え込むことで敢えて不安定な状況を作りだし蹴りを繰り出す練習でした。
一見、ただジャンプしてるだけの単調なメニューに見えますが理にかなった奥が深い練習に感じです。
腕を大きく振ってのカエル飛びジャンプもやってます。
ジャンプのあとはスピード系に移ります。
フルスピードでグーパーした後、1フロント1バック。
これを1,2,3,4のリズムで。
短い距離をフルで動き、組手フットワークです。
ステップワークでは上には絶対に浮いてはいけません。
道場では浮いている時間、技は出せないしガードも出来ない無防備な瞬間だと説明していますが、矢倉先生は浮くと力が逃げるからと説明されていました。
「浮く」のではなく「沈む」です。
ステップの中にオープンとクローズを加えます。
単調にならず、一瞬異なる動きを高速で加えるだけでハッ!と感じさせることが出来ることでしょう。
相手が居ついた瞬間がチャンスですので、前へのプレス以外に面白いと感じたアクションでした。
ビックリしたのが次のステップ。
さっきステップは浮いたらダメと書きましたが、今度のメニューは組手構えから足を閉じる。
閉じると当然頭は浮きます。
この浮きを利用した突きの速射練習。
パッと浮いて、自重を利用して深く沈み中段突きに入る練習でした。
これは知らなかった。
これを生徒たちはフットワークの中からオープン・クローズを挟みながら高速で足を閉じ、瞬間脱力で沈んでいます。
足を閉じるといっても高速でやるとすれば、両足内側を寄せ合う意識です。
これに「競技の達人」でおなじみの月井 新先生の瞬間脱力を上手く組合せたような動きをミックスさせています。
対戦相手に高速でこんな動きされたら嫌でたまりませんね。
しかも突きは普段見慣れない裏拍子で仕掛けてきます。
矢倉道場の強さの片鱗が伺えます。
※裏拍子とは「突きながら移動すること」「移動して突くのではありません」
前進したあとバックステップもしっかりやってました。
どっしりと重心を落とし、一回いっかいスイッチしながら前進なんかも。
頭が浮かないように注意を促していました。
小さく後ろ足を寄せながらのステップワーク。
寄せ足は大きくなってはいけません。
大きくなればなるほど相手にとってチャンスとなってしまうとアドバイスです。
応用でバックステップもです。
手足を床につけ前進。
これは昨年の喜友名先生のセミナーに出席した時、動物の動きをアップで紹介してくださいましたのと同じ動き。
お尻を暴れさせず体軸を整えたまま、足は伸ばしたまま手の入れ替えをスムーズにです。
横向きでもやってます。
それにしても声が途切れない。
ずっと誰かが声を出しているので途切れません。
これだけ元気があると途中しんどくなっても、上手く乗せられて最後までやり切れそうな雰囲気がしますね。
この元気の良さメッチャ好きですね。
誰一人ふざけてないし、気を抜かないし、手を抜くとライバルにおいていかれる雰囲気が伝わってきます。
小学生から高校生まで一緒になって、当たり前のことを一切手を抜かず必死に取り組まれています。
手を止めての指導者のアドバイスには「ハイっ!」
稽古再開の度に「オッシャー!」
途中、矢倉先生は「勝つ雰囲気を自分らで作れ」「一人ひとりの意識で上げろ!」
小さな小学生から日の丸つけた高校生まで、夢中になって汗を流しています。
美しい姿です。
【身体能力強化サーキット②(体軸の意識と基本技の捻転)】
01・カエル飛びジャンプ ジャンプの瞬間思いっきり身体(背中)を反っています。
02・その場で2回連続開脚。開脚後、着地して素早く2歩ダッシュ。床の反動を使った瞬発系です。
03・応用で空中ジャンプで四股立ち また着地後ダッシュ。
04・両足同時に連続スクワットジャンプ 間髪入れずに飛んでバネ強化してます。
05・アンクルジャンプ つま先で動く事で足首の掛かりを意識させています。足首の掛かりがある状態で構えると地面(床)を捉えられるとのこと。
06・ツイストジャンプ これもアンクルと同じ要領で掛かりを意識しながら対角にある手と足を交互に入れ替えています。グッっと地面を噛んでいます。
07・1,2、3のリズムでアンクルジャンプしながら軍隊のように行進してます。
08・横向きで開脚しながら体を入れ替えストレッチで前進してます。みんな柔らかいですね。
09・しゃがみ歩き しゃがみながら股関節を広げています。
10・しゃがみ歩きから立ち上がりスッとしゃがみます。その際内腿をパパンと叩いて刺激入れてます。
11・ガニ股ジャンプ しゃがみながら軽くジャンプして前進してます。
12・ローリング その場で足の裏をつけてローリングしながら前進。もちろん手を使ってませんので激ムズ。前転する子も居れば斜めから入る人も居たりです。
13・肘飛ばし 逆突きの要領で拳では無く縦肘です。ゆっくりと歩きながら脇を締めて肘を飛ばすことで突きのスピードに繋げます。また別でしゃがんだ状態から縦肘。これは後ろ足の足首と膝からパワーの伝達で一気に縦肘に持っていきます。
要するに意識の上で、突きは腕を伸ばして突くのではなく、肘から先をロケットのように飛ばすんだと捉えました。
「突きの中で長くせぇとか伸ばせとか捻転せぇとかはムリやから、この基本の時に引き手使って捻転するのを意識する」
「手足で技を出さずお腹から手足が生えてると思って。体軸を意識すること」
「身体を使った技を出すこと 手とか足とか技術は潰されるから」
14・斜めエンピ 13と同じで踏み込んだ足は斜め前で捻転を使います。縦肘は正面に向けています。応用で逆上を飛ばしています。
15・匍匐前進 腕力だけで身体を運んでいます。後ろ向きでは体軸を意識して行っています。
【”人間負荷” トレーニング】
アップはまだまだ続きます。
DVDはこの時点で35分経過。
アップで基礎体力をつけているのでしょうか。
それと始めから違和感があったのですが、稽古に入る前のアップから生徒達は全員拳サポはめて防具も全てつけています。
1・狭く感じる道場ですが全力疾走します。ただ走るのではなくペア相手が後方から帯を掴んで引きずられながら負荷をかけています。瞬発力強化に持ってこいですね!
2・シャッフル なかなか進まない子もいてますが、デカい雄たけび上げながら自分を奮い立たたせています。こういうの大好き。踏み込みの強化です。
3・連続ジャンプ これもきつい。なんせ人を引きずりながらなので。
4・組手フットワーク 寄せ足で進みますが、引っ張ろうと思って重心が崩れない事が重要です。しっかり重心落として下半身主導で踏み込みます。
5・バックダッシュ 帯の向きを前に戻して後ろ向きでダッシュしてます。
6・バックステップ 前にプレスをかける攻撃的意識と同じくらい大事な回避意識。これを2ステップで練習します。
「強烈なバックステップ、対戦相手が仕掛けたい時にカチッと外す」
7・だっこ 冷蔵庫抱えるようにしてダッシュしてます。
8・雑巾がけ ペア相手に仰向けに寝てもらい肩を押しながら前進してます。
これらのメニューはチューブを使って出来ることばかりですが、チューブの本数に限りがある道場、生徒の数が多い道場には待ち時間が発生し非効率と言えます。その意味において人間負荷トレーニングは時間もコストも節約出来る知恵を使った合理的な練習方法だと感じました。
何よりも基礎体力があった上での技術面。
土台となる強い身体作り。
前半3つのメニューだけで身体作りの重要性を痛感しました。
こんにちは!
明日は小学校が選挙会場ですので前日からの準備につき、この日ばかりは体育館も多目的室もアウト。
かと言って何もしないのは退屈過ぎますので、閃いたのは1年半ぶりの開催となった青空教室。
どんより曇り空でしたが、暑くもなく寒くもなく。
来てくれた生徒たちと朝から空手。
何と気持ちの良いことでしょう!
お昼間は自宅でゆっくりしながら、大好きな新喜劇を。
軽くお昼寝したあと昨日届いたばかりの書籍を読み終えたところで、ぼちぼちブログを書いています。
1部と2部の生徒とで用意してきたメニューが異なるので、20分交代で出たり入ったり。
バンビ生は四の形と十二の形をマンツーマンで。
2部生は何が良いかいろいろ考えた結果、新しい形にチャレンジ。
直近の夜練でも初めての形を打ち結果的に全員が連チャンで新しい形となりました。
左右対をなす比較的短い形でしたので、割と覚えやすかったんじゃないかな。
せっかくなので平安形やバッサイ大には無い、初登場した技の名前を記しておきましょうか。
・足刀蹴り
・両掌底当て
・肘当て
・後ろ肘当て
・肘繰り受け
・押え受け
・掌底押え受け
・裏受け
・裏掛け受け
・回し受け
・天地の構え
・二の字構え
・三戦立ち
・平行三戦立ち
さて次回の青空教室は11月16日!
この日も選挙で道場使えませんので時間も場所も全く同じ。
次は何しよかな?
こんにちは!
丸1ヵ月ぶりの夜練。
こんな日に限って就業時間ギリギリでトラブル発生。
出来る限りのことを済ませて、ダッシュで駅に向かいますが今度は電車が遅れてる、、
今日は組手オンリーで予定立ててましたが、形を30分弱挟みました。
1・体幹トレ
2・組手
3・形
【体幹トレーニング】
久々の片足逆突き・片足飛び・足刀蹴りで141分経過しました。
動きを加えた体幹も忘れない程度にやっていないとね。
不安定な状態を作りその中でバチっと固める意識で片足逆突きを極めます。
片足飛びは着地した足で身体が流されないようバチっとブレーキをかけるように。
足刀蹴りは両足を同時に強く蹴る&引くです。
【組手】
フットワークとジャンプ・ダッシュ系を15分くらいでしょうか。
おっと瞬発系もやりました。
まだ無意識でアップを流す生徒が居てる。
自分たちの競技ってスピード勝負。
普段から自分の持つスピードの、もうちょっと上でやらないと地力がつかないよ。
普段の力でやってる子とちょい上のスピード感でやってる子は、気づいたら大きな差になってると思います。
もうこれ以上書きませんが、スピード上げる意識で取り組んでほしいです。
アップの次はステップ練習。
20秒ごとにリズムを変え、横の動きを取り入れ、高速、ランダムと組み合わせていきました。
60秒動き続けられるだけの体力は絶対に必要ですので、組手はアップの時からスピードと体力向上していかないといけません。
今日さらに、オープンとクローズの動きを取り入れています。
ステップも目の前に対戦相手を想定しながらプレスかけていきます。
のんびりした動きでフェイントしても、それはフェイントと言いません。
相手にヒヤッとさせないとフェイントではありません。
動きに緩急つけて、前に詰めたりその場で止まったり。
今日はオープンとクローズ。
足の動きも加えてプレスに幅を持たせました。
高速でチェンジするからこそ効くよ。
肘が伸びっぱなしじゃ、棒突きになるよ。
ガードが下がりっぱなしじゃ、ポイント取られるよ。
膝が伸びっぱなしじゃ、2挙動になるよ。
何度も何度も言い続けてきましたが、自分の課題と向き合い稽古しないとダメだと思います。
小休止はさんだら今度は、2列で向かい合って突きの練習に移りました。
垂水区で組手競技に挑戦する生徒も居てましたので組手基本です。
・刻み突き
・中段逆突き
・上段逆突き
・ワンツー(上上)
逆上で間を潰す方法、ワンツーの間を無くす突き方には丁寧めに説明しています。
どちらの突きもキーワードは両手の使い方です。
覚えておいてね。
突きに結構な時間を割き、今度はビッグミットで蹴り練でした。
ストレス解消出来るくらい全力でミットを蹴ります。
今日は中段回し蹴りでした。
生徒の蹴りをミットで受けていましたが、全然スピード感がありません。
膝を抱え込んでからがとにかく遅い。
蹴りは突きに比べ確かに練習量は少なかった。
足を振り回して蹴ると遅いので、身体の枠の中から直線的に最短距離で蹴れるように。
私の指導は、言葉での説明が多めですので理解出来る子と苦手な子とでは習得に開きが出ると思います。
なるべく要点絞って説明してるので、よく聞いてよく考えて実践してほしいです。
回さない回し蹴り。
刺すように蹴る中段回し蹴り。
別に威力を求めている訳ではありませんが、強い蹴りが出来ると相手は怯みます。
強い中段蹴り持ってると容易に飛び込めませんので、武器として持っておいてほしいところ。
強い蹴りを出すには軸足を曲げながら旋回すること。
インパクトの瞬間膝が伸びてしまっては強さが出ません。
もうひとつ大事な座学を。
突きの間合いと蹴りの間合いの2つ存在すること。
蹴りの利点は、突きが届かない遠い間合いで組手が出来ること。
より遠い間合いから蹴りを極めるには軸足の踵の使い方ひとつで距離を稼げることを学びました。
ここまでの説明を聞いて空手脳が高い生徒は蹴りで試合を組み立てる際、距離が重要になることに気づいたはずです。
蹴りを狙うのであれば、突きの間合いで組手しないことです。
突きが届く間合いで相手と勝負しても、突きが速いのは明確です。
片足で不安定な状態で技を出す蹴りと、2本の足で立ち思いっきり腕を伸ばすだけの突きとスピード勝負しても勝てるはずがありません。
技の練習とともにロジカルに考えるチカラもつけていってほしいと思います。
論理的に考えられる人は、理にかなった動きが出来るようになるからね。
闇雲に頑張るより理屈を理解した上で、しっかり数をこなせば身につくのは早いと思います。
膝を相手に向かってしっかり抱え込んで、軸足の捻りとともに膝から下をスナップを使って放りだすだけ。
注意するのは身体の幅の範囲の中で刺すように、直線的に蹴ること。
練習の時からフルスピードで動かないと試合で極めれないよ。
膝を上げるスピード
腰を捻るスピード
”普通” にやってても試合では極まらないよ。
試合で極める意識で本気のフルスピードの全力で蹴らないとね。
おっと!
上半身と下半身の連動も忘れずに!
【形】
20時上がりの生徒もいることから一旦稽古を締めました。
キリが良いので組手をここまでとし、一般Eさんが来てくれていましたので形練することに。
前回の稽古時、四方公相君のリクエストを受けていましたし今日やることにしました。
大会も審査もひと段落ついたことだし、気分転換に残った生徒達と全員で打ちました。
相手の突きをおでこの前で片手で掴んで反対の腕で掬ったり、
後方から近づいてきた相手の足をかがみながら引き込んだり、
掴まれた蹴り足を軸にして反対の足で二段蹴りしたりと言った具合にちょい分解を交えながら形を打ちました。
平安の形と比べかなり長い形ですので簡単には覚えられませんが、今日はEさんのためにでした。
形が好きな生徒が多いですし良い気分転換になったのなら、やった甲斐があるというもんです。
たまには気分転換に新しい形を覚えるのも楽しいですしね。
この形覚えられると他の公相君シリーズ覚えられると思います。
さぁ今週土曜日は超久々1年半ぶりに開催する青空教室。
体育館も多目的室も使えませんので公園で形練します。
遠方の方、駐車場も何とかなりますので来てくれたら嬉しいです。
朝から気持ち良い汗、一緒に流しましょう!
こんにちは!
本日は朝から生憎の雨。
大きな荷物を抱えて急いで道場に向かいましたが、大事なミットが雨に濡れて拭き掃除でした。
-バンビクラス-
1・ラダートレーニング
2・体幹トレ
3・固定式基本
4・形
-モンキークラス-
5・ルーティーントレ
6・体幹トレ
7・固定式基本
8・形
9・組手
バンビクラス
【ラダートレーニング】
久々のラダーでした。
ちょい複雑な動きのシャッフル。
これ教えたくてフラットマーカー持ってきました。
フラットマーカーは小さい子に複雑な動き教えるのに持ってこい。
シャッフル一択で一人5,6本やったっかな。
動きが滑らかになった子もいてますし、どんどんスピードを加速させてほしいな。
【体幹トレーニング】
サイドプランク、V字プランク、プランクで180分経過しました。
バンビ生たちも、とうとう大台3時間到達!
早いものでクラス分けが始まって60回目の稽古日だったと今、気づきました。
これほどのスピード感で生徒が集まってくれるとは思ってもいませんでした。
【固定式基本】
いつも立ち方からスタートしますが、1年生K君が元気!
私に変わって立ち方の号令をかけてくれました。
ちょっとしたことですが、人前に立って号令かける経験を積んでいってくれたら良いな。
自信もつけていってあげたい。
突き、受け、蹴りは、空手の基礎中の基礎ですので繰り返し何度も説明して正しい理解を促します。
いずれ審査も受けていくだろうし、基本に忠実にです。
・手首曲げない
・脇を開かない
・お腹よりもひっこめる
・親指をしっかり締める
・正中線を突く
・肩の高さ
・おでこから拳3つ分
・引き手を強く取る
毎週同じことの繰り返し。
四股立ち突きも加えて下半身トレ!
まだまだ生まれたばかりの小鹿のようにプルプルしてますが、空手に必要な筋肉は稽古の中でつけていきます。
【形】
バンビは稽古時間が60分と短く、形の時間がそれほど多く取れません。
そんな状況でも少しでも上達させるにはどうすれば良いか?
効率を上げるには何が必要か?
どう指導すれば生徒に伝わるか?
いろいろ自問自答する中で、久々のフラットマーカー投入です。
やっぱり幼児は言葉での説明より視覚にうったえかけた方が伝わるのが速い。
四の形を中心に形練してますが、どうしても肩幅を保つのが難しい。
今日はフラットマーカーを次の足の位置に配置することで、どの程度足を広げれば良いのかイメージが伝わったように感じます。
ぺったんこだし踏んでもケガしないし、ラダーや形練の練習の成果が劇的に上がります。
これはお勧め。
我ながらナイスアイデアだと思います。
小さな子供たちでも、身体で覚える事が出来たらこっちのもの。
後は自主練出来ると思います。
これを教えるのがどれだけ大変だったか、、
肩幅をキープ出来るようになると、ふらつきが大幅に改善されますのでしっかりとした形が打てるようになります。
暫くはこの作戦で全員のレベルを上げていこうと思います。
バンビ形練手応えを掴みましたよ!
(つづく)
モンキークラス
【ウォーミングアップ】
個人的感想ですが、愚直に腰切りやお尻歩きを続けてきた効果でしょうか、形の中で小さく速く腰を切ることが出来る生徒が増えてきた印象です。
動きにキレが出てきたかな。
腰のキレや軸移動、スピードを重要視しています。
お尻歩きや腰切りで腰のキレを磨き、
欠かさず行う3分間の体幹トレでブレない軸を強化し、
手技や下半身の瞬発力トレでスピードを上げ、
拳立てでキレイな握りと当たり負けしない強い拳作りを行っています。
後は更なる軸の強化やバランス感覚を体幹ストリームで鍛えたいところですが、ひとつしか無いのでそこが課題かな。
【体幹トレーニング】
レッグレイズ・足刀蹴り・プランクで321分経過しました。
来週の青空教室で足刀蹴りの成果をクルルンファで発揮してもらおう!
写真のレッグレイズ。
3秒かけてつま先をピンと天井に向け、3秒かけて足を降ろしますが床スレスレでキープ。
これ大人がやってもキツいメニューですが、ちゃんとやり切ってしまう生徒たち。
腹筋カチカチちゃうかな?
凄いですよ。
【固定式基本】
最近のテーマの「強い突き」
重心を乗せる位置ひとつ間違えば、押されたら簡単にバランス崩してしまうペラい突きになってしまいます。
強く放つには脱力は必須。
肘から飛ばすイメージで突き、引き手も肘を引き込むイメージを持ちます。
腕のつけ根は肩甲骨。
宇佐美先生のセミナーDVDでのアドバイスですが、リラックス出来ていない状態で突きを出しても、身体の前面で技が出てしまいどこか詰まったような印象になります。
意識するのは肩甲骨。
身体の後ろ側(身体全体)を使って大きな技を出すことを心がけます。
そんな意識の中、全力の突きを30本だったでしょうか。
なかなかの緊張感を保ってます。
今日は形競技で審判が意識されていることを伝えました。
それは流派の特徴を捉えていること。
技のみならず立ち方もね。
松涛館流ならドン!と鳴らすような力強い技・ダイナミックに技を出し、
剛柔流なら丸みを帯びた円運動、
和道流ならムダなく動きますし、
糸東流は直線的(最短距離)で技を出し、中段横受けや手刀受けは肩の高さです。
そのあたりを意識づけしながらの受けや蹴りの基本稽古でした。
当然四股立ちも「糸東流」の四股立ちを道場で指導しています。
毎回呪文のように唱えてるのでちゃんと覚えてくれているはず。
形が好きな生徒はこの基本の時間を大切にしてほしいと思います。
基本あっての形ですので。
【形】
さすがに体育館と比べスペースがありませんので、帯ごとに分けての形練でした。
11月の大会に初挑戦するバンビ生も居てますので、全員で四の形・十二の形。
まだ幼稚園児ですがルーティーン・体幹・基本・形と一緒になって頑張ってます。
これには正直驚いた。
ここまでついてこれるとは思ってませんでしたので。
歯を食いしばってついて来てくれるし、何とか勝たせてあげたい。
道場指導形である四の形と十二の形で、運足・技の一致性を確認します。
当然色帯生に求めることはスピード感と腰の締めも加わります。
全体で2本ずつ合わせました。
さてここから、白・オレンジの時間です。
四の形・十二の形・平安二段を15分間でした。
ひと挙動ずつ、細かく指導を挟みながら注文をつけ加えていきました。
腰の使い方は意識ひとつ。
やっぱり大会を観ていても低学年でも上手な選手は腰が締まっていますし、技の一致性も高い。
腰がつかえていないと、どこか物足りない印象になってしまいますので一人ひとりが意識してほしいところでもあります。
形の時間の前にやってきたこと。
ルーティーンであったり体幹・基本でいつも私が言ってることを繋ぎ合わせるだけ。
準備の時間の速さであったり、ふらつかずに向きを変える方法だったり、転身のスピードを上げる方法だったり、四股立ちの極めの強さを上げる方法なんかです。
これら一つひとつをまずは意識して取り入れること。
繰り返しその意識で稽古を重ねるうちに無意識で出来るようになるはず。
そうなれば大会で結果が残せるようになってくるんじゃないかな。
今度は、青・緑帯のグループで平安二段・平安五段・バッサイ大でした。
これもひと挙動ずつ注意点やコツを挟みながらでした。
青・緑帯になると指定形に入ります。
全体練習についていけるよう、自主練を行い努力するようお願いします。
やっぱり形を覚えていないと始まらないので、なるべく稽古は休まずに来ることと、自主練して順番は覚えておいてください。
指定形は唯一無二。
どこで教わっても誰が教えても、指定形のバッサイ大はひとつしかありません。
流れは覚える事が出来ている生徒でも、細かいところで間違いがたくさん見受けられます。
今後はそのあたりを修正していくためにも、順番だけは覚えてね。
【組手】
本日のテーマは "反応”
組手競技に必要なのはズバリ反応です。
相手のモーションに反応出来ないと勝負になりません。
反応で必要なことは2つあって、
・相手の動き出しに反応して前で合わせる
・相手の動き出しに合わせバックステップで距離をキープする
このどちらかで対応しないといけません。
どっちも出来ないと、その場で居ついてしまい技を極められてしまいます。
そんな説明をいつもの信号の色に例えて座学からスタートしました。
前拳や前足を踏み出せば、相手の拳サポにタッチ出来る ”黄信号”の間合いを保ちペア相手にタッチされたら2歩バックステップし間髪入れずに1つ前にステップインする練習でした。
タッチされて居ついたらアカンことをしっかり伝えた上で、いざ稽古開始。
次に大事なのが、2つバックして1つ前に入りますが「間」を空けないことと、軸を保ちながら移動すること。
どうしても俊敏性に欠ける生徒は下がった後すぐ前に出る事が出来ません。
何でかな?
答えは両膝に溜めが作れていないことと、軸が一定じゃないから。
タッチされた瞬間に間をキープし、素早く自分の間合いに戻る練習でした。
余談ですが、黄信号の間合いはチャンスでもありピンチでもあります。
自分の突きが届く距離だし、反対に相手の突きも届く距離だからです。
でもひとつ重要な事があって、間合いに入った方と入られた方とでは大きな違いがあります。
自ら仕掛けて相手にタッチしに行ったら「自分の間合い」と呼び、
相手にタッチされたしまったら「相手の間合い」と定義付けています。
これは前に出る推進力が働くので、同じ間合いでもタッチしにいった方が有利に働きます。
それでも圧倒的な反射神経とスピードを持つ選手はカウンター、いわゆる「後の先」を極める事が出来ます。
相手が先に動くのだが、自分の技が先に到達させている状態を指します。
ちょい時間をかけて神経系トレーニングについて座学しました。
眼で見たことを頭で理解して、どう動くか素早く筋肉に指令を出します。
この時間が速ければ速いほど反射神経(運動神経)が良いとされます。
ゴールデンエイジ期と呼ばれるまさに今しか手に入れる事の出来ない貴重な時期です。
ラダーで複雑な動きをしたり、目で追ったものを動きの中でキャッチしたりのコーディネーショントレーニングを小学生までの間取り入れた方が良いとされています。
このゴールデンエイジ期に覚えた複雑な動きは、生涯忘れることはないと言われていますので、神経系を自主的にどんどん取り入れてほしいと思います。
次の反応トレもペア練。
ペア相手が構えた手に向かって順突きを高速で繰り返します。
とにかく構えた瞬間、技をぶっ放せないとダメ。
スピード勝負の空手ですので、目で瞬時に反応して技を出していきます。
今後は応用で逆突きや蹴りのムーブも追加していきます。
稽古の中で脳トレもしていこかなと思ってます。
脳みそぐちゃぐちゃにして空手脳高めていきますよ!
こんにちは!
とにかく質の高かった浪速の空手シリーズ いよいよ最終回です。
10・クールダウン・ストレッチ
11・今井監督の言葉
12・今井謙一監督インタビュー
【クールダウン・ストレッチ】
・ハムスト伸ばし
・ランジ
・前腿伸ばし
・肩甲骨伸ばし
・脇腹伸ばし
・屈伸
空手に限らずいろんなスポーツで見かけるストレッチばかりでした。
【今井監督の言葉】
空手っていう競技は技がたくさんあるし難易度もそれぞれ違うが、総合的にいろんなことが出来ないと勝っていけない時代になっている。
今後益々競技レベルが上がってくるのでサウスポーも普通に出来ないといけない。
練習ひとつにしても何を意識してやってるのか?
右が得意な選手・反対に左が得意な選手も居てる、蹴りが苦手な選手もいる事だろう。
自分は何をどういうカタチに持っていくのかを各人が明確に考えを持ち、どこに注意を注いでやるのかしっかり考えること。
今日やった、蹴込みや2:8のダブルの蹴りなんかは今後大事な技になってくる。
ほとんどの選手がフリーの時出せていない。
それは何でか?習熟していないからや。
本番で出せるよう練習でしっかりやっていこう!
【今井謙一監督インタビュー】
Q1・春の選抜がはじまりますが。
A1・3連覇がかかっていますし、その先にあるユースオリンピックに向けて選手が活躍出来るように育てていきたいと思います。選抜だけでなくその先を見据えた指導をやってます。
Q2・空手がオリンピック正式種目に決定しましたが。
A2・高校生にとってオリンピックはまだ先の舞台というイメージがありますけども、ユースオリンピックは目の前にあるオリンピックになりますので私としては胸が弾みました。
Q3・浪速からも多くのオリンピアンが誕生すると思いますが、そのための練習体系とは。
A3・不変なものも持ちながらルールも変わり、また競技レベルも上がっていきますので様々な競技から学べることもたくさんあると思いますし、私自身もコーチングスキルをもっともっと上げないといけないと思っています。浪速が最先端を走れるように選手たちにそういった意識を植え付けて取り組んでいきたいと思います。
Q4・技術やトレーニング以外に生徒に教えることは。
A4・技術面の方は今日観て頂いたとおり出来ていますが、中身の部分ソフトウェアを作っていかないといけません。例えばどういった目の使い方で相手を見ないといけないのか。または心の持ちよう、普段の食生活もそうですし休養時間もです。練習時間は僅か3時間と限られた時間で残りの生活時間の方が長くなってきます。もちろん高校生なので普段の授業もありますので、今一度そういったところも見直して、選手としてどうあるべきか・どういったものを食べたらダメなのか・どう心の持ち方をしないとダメなのか・試合までどう準備をしないといけないのかといったところを私自身も発信しますが、彼ら自身も自分で学んで自立した選手になるのが一番大切なことだと思います。情報提供としてこれから彼らには与えていきたい。練習すればするほどもちろん技術はついてきますし体力もつくでしょうけども、こういう食生活していたら明日はもっと良いパフォーマンス発揮出来るとか疲れが取れるよといった部分、休養の仕方なんかを学ばせてあげたい。これから大きな舞台で空手するにあたり、このような部分を知っていないと遅れを取ると思います。
Q5・「浪速の空手」が日本の空手界全体のレベルアップに貢献し、国内海外のみならず海外でも注目をされ、いろんな選手が学びに来ると聞いていますが。
A5・来るもの拒まずというのもありますし、日本代表のコーチもさせて頂いていますのでナショナルチームの選手たちが練習に来てくれたりもするんですが、コーチの出来ることは彼らの後押しであったりとか本来自分らが培ってきたものがありますから、ちょっとした修正であったりとか崩れているフォームを直してあげたりといった限られたことです。
先程言いました目の使い方を知ることで選手のパフォーマンスが上がることや、違う競技を経験することで選手のスキルアップが図れるといったチャレンジする機会があったりする中で
培ってきたもの以外で、こういった考え方があるのか・こういった動きがあるのかという事が知れたら良いなと思います。
強くなりたい・上手くなりたい・何か良い刺激がほしいといった選手が頼って来てくれてるのかなと思います。
Q6・最後にメッセージを。
A6・やはり夢の舞台のオリンピックの表彰台で日の丸を掲げられるように、私自身は協力を惜しみなくしていきたいなと思います。後は学校の協力があって私自身いろんなところへ遠征に行かせてもらっているので、感謝の気持ちを持って頑張っていきたいなと思います。
技術指導のみならず、心の持ち方や試合への準備・より良いパフォーマンスを発揮するために必要なこと等指導されていました。
そら強いはずだ。
このシリーズお勧めです。